「FieldDiscoveryGame」に使用するアプリが、クラウドファンディングを経て大幅にバージョンアップしている。少し使い勝手を試しておいた方が良いので、東京大手町付近に登録されているいくつかのスポットでチェックイン操作をしてみる。
ぷらっとこだまでお安くのんびり名古屋へ。さらにミューチケット(特急券)をポンして名鉄ミュースカイに乗ると、車内は意外とがらがら。夕刻の中部国際空港駅に到着すると、こちらもがらがらだ。うわあいセントレア空港! ニンジャナンデ!? 館内や展望デッキををひたすら徘徊し、矢場とんだけは混んでいるので若鯱家の金シャチカレーうどんを頂く。さらに空港周辺のFDGスポットを探し歩いていたら東横イン到着がだいぶ遅くなった。
普段は「エスカレーターなんか乗ったら脚が腐る」と考えがちだが、今日は積極活用している状態。先週末までバカに体調が良かったので、ここ数日の落ち込みが心配な。早く寝よう。
身体は重いが朝食をしっかり頂いてチェックアウト。名鉄で朝倉駅まで戻り降り立つと、知多市の代表駅にも関わらず店ひとつ無い。さすがマイカー偏重主義の愛知県だ。それにしてもロシアのチタ市めいた震える寒さ。歩いてすぐ、市役所併設の「メディアス体育館ちた」がフィールドディスカバリーゲーム in 知多のメイン会場だ。地元の葛飾ロゲを蹴ってこっちに来ちゃったのは、先にそう決めていたから。あとFDG前身の知多半島ロゲで優勝経験があったり、祖父の故郷でもありゲンが良い。
ただし今回は戦況が厳しい。S山さんなど愛知式ランナーには逆立ちして走っても敵わないし、他に強豪がいるとの情報もある。滅茶苦茶頑張れば、マスターズ(シニア)のY越さんには勝ち負けかも知れない。やがて作戦タイム・・・強い西風に乗って東からと考えていたけど、この配置だとそちらは終盤のヨセに回して、まずは南からかな。どうせ走ってりゃ暑くなるからとウインドブレーカ等は所持しないことにしたが、途中でへばると低体温症になって五時間持たない恐れがある。主催の竹内さんが「複数名のパーフェクトが出るかも」などと煽っている。ええ、そういうものなの!?
9時30分に三時間の部と五時間の部が一斉にスタート。スタート近くの2スポットをスルーという奇策を用いたが、程なくハイスピード強豪勢に追い抜かれる。その中には直接のライバルではない三時間クラスの人もいるけど、自分は相当下位に落ちるのでは…。さらにチャリがクルマと衝突事故を起こしかけるシーンを目の前で見て「危ない!」と叫び、メンタルが大混乱に陥って現在地すら判らなくなった。ドコココ?ナンデ!? 謝りもせずに去ったあの女学生、長生きしないだろうな…。
ランパックに取り付けたゼッケンが破け気味で、付け直しで何度かタイムロスが発生している。もう片付けてしまえ、これは不可抗力ってことで。さらに細かいミスが連発するし、3時間クラスの混合チームとしばらく同行するレベルでスピードと精度が落ちている。常滑市に入る最南端から北上に転じ、ようやく前後に競う人影が無くなった。風光明媚な竹林トレイルや展望台、佐布里湖を経て前半の悲壮感が和らぎ、ロゲイニングらしい楽しさが蘇って来る。そのために遠路はるばる参加しているのだから。
一番難しい三角点スポット(78点)は、「ここで10分以上探しているんです!」と言う参加者が見つけてくれた。ラッキーと言って良いのかな…。このあたりのスポットは間隔が遠く、あっという間に残り時間が減っていく。やっぱりパーフェクトなんて無理じゃないか。途中カットすべき安手が一つあったかな。知多は意外と坂道が多いし、強風も良いエッセンス。岡田の街並みはゆっくり散策したいところ、外縁を駆け抜けてしまうのは勿体無い。マップ中央付近を攻略し終えたら、もうヨセの時間だ。
さてFieldDiscoveryGameアプリはイベントモードでも改良が加えられ、写真撮影後にあの忌まわしきフロッピーアイコンをタップしなくても、瞬時に判定本部に送信されるようになった。ただし写真がちゃんと撮れたか不安なので(自分のスマホはピントがよく狂う)、0.5秒くらい表示後にフェードアウトまたは送信めいたアニメーションをしてくれた方が判り易いのでは。撮った写真をアプリ上で確認できる機能など、今後実装して欲しい。地図画面は拡大すると細かい抜け道も判るので、紙地図と上手に併用できれば有利だ。
ヨセはS山さんとほぼ同行となる。頑張れば付いていけるくらいに彼はペースダウンしていた、というか自分は体力温存し過ぎ。北端の74点から別ルートを選択したが、結局次の13点でほぼ同着となる。時間制限まで1分20秒を残して終わり(尾張)万歳フィニッシュ。走行距離46.7km、標高差は地図目測620m。やや遅刻してフィニッシュした女子強豪のY本さんは薮に迷い込んだことを悔いているが、それで番狂わせが生じるのもロゲのうち。
体育館に更衣室があり、ひっつき虫だらけのタイツから解放される。閉会式は暖房の効いた会議室。結果、異次元(サブエガ級?)の二強であるS山さんK西さんに遠く及ばない一般男子三位、マスターズのY越さんにも敵わず総合四位に終わった。今のところ出場FDGは全戦入賞、をかろうじて保った形だ。K西さんは何らかのアプリでスタート前に予定ルートの距離を算出できていたらしい。なるほど、ここではそれもアリだ。
総合優勝者を中心とした感想戦や、上位勢では唯一基本戦略の異なるY越さんとの談義も和気藹々と行う。イベントとしてはボリュームゾーンに光を当てる工夫も欲しいけど。そろそろ帰りの電車、次のFDG参戦は来年二月の富士宮を予定している(後に中止となった)。ピーキング、走力、精神力などの反省を生かし、もう少し上を目指したい。名古屋で土産を買ってきしめんを食い、帰路もぷらっとこだま利用で東京に下る。
獲得得点 | 1654/2000 | (最高点1933, 最少点367) |
獲得スポット数 | 35/47 | (最多43, 最少10) |
フィニッシュタイム | 4時間58分40秒 | |
一般男子順位 (チーム・ソロ同カテゴリー) |
3位 | (/出場8組8名中) |
総合順位 (女子,混合,ファミリー,マスターズ含む) |
4位 | (/出場29組37名中) |