2022 FDG東海ツアーSTAGE 06

フィールドディスカバリーゲーム in 富士宮 (5時間ソロ) 参戦記

2023.2.18[土]-19[日]

日記

2月18日(土) やまだかつてないやきそば

東京から東海道線の普通列車を乗り継ぎ、沼津で途中下車。港まで歩いて行ける距離だが、今日は脚を使いたくないのでバスに乗ろう。今回は食堂街の「沼津バーガー」で金目鯛バーガーを頂く。さらに堕天使の宝珠（オーブ）を注文すると、善子様A5クリアファイルが貰える。バスで駅に戻る。

富士で身延線に乗り換え、標高120mほどの富士宮駅に到着。ずっと気になっていた世界遺産センターを訪れる。税金が相当投入されているのか、豪華な施設のわりに入館料は300円と激安。プロジェクタ映像に敢えて観覧者の影を映す演出がニクい。らくらく登山気分を味わえ、屋上からは雄大な富士山が・・・雲に隠れ気味。明日は雨、クロマティ。

富士山本宮浅間大社を訪れると、FDGの設営は完了していてスタッフの姿はない。この神社を参拝するのは3度目か。明日の無事を祈願し、地元民向けの趣がある「やまだ食堂」でB級グルメの富士宮やきそばを頂く。旨いっ。さらに町中をぶらぶらして夜食が買えそうなスーパーを探すが、ちょっと遠いジャスコ一強なのか他に見つからない。仕方なくコンビニで調達し、西富士宮駅前にあるクラウンヒルズホテルにチェックイン。意外に疲れているのと寝不足が相まって、すぐにバタンキュー。フィールドの地形図を買い揃えておいたのに、あまり予習できてないよ。

2月19日(日) 富士山麓雨に啼く

ホテルのバイキング朝食にはやきそばと静岡おでんが付く。チェックアウトして傘をさし、少し歩けば浅間大社前、フィールドディスカバリーゲームin富士宮の会場だ。募集定員400名がほぼ埋まったと言うが、なるほど地元の高校生が大勢集まっていて「これから何が始まるんだろう？」感が楽しそうだ。会場は地面が泥と化していて快適ではないが、泥と遊ぶことで免疫を獲得するのが人類の理であり、そんなに嫌うのも良くないな。FDGシリーズにしてはずいぶん東の地での開催で、会う知人は主催T内さんの他、未来図のM島社長や女子強豪のN村少佐くらい。

8時30分になれば専用アプリで地図は見られるが、ちゃんとした作戦タイムは9時に紙地図を一斉オープンしてから。フィールド範囲は概ね予想通りで、北東の富士山に向かうほどに傾斜がキツくなるから、直登を繰り返さずになるべくトラバース移動になるルートを考える。9時30分、三時間の部と五時間の部両方が一斉にスタート。自分はもちろん五時間フルに楽しむ。気温が高いのでカッパは不要。雨天時のソロ参加は惨敗続きというジンクスがあるけど、今日こそ打ち破って勝ちたい。FDG強豪のS山さん・Y越さんが不在なのでチャンスか？

だが走力的には、かつての元気を取り戻そうとしている途上。最初の軽い登りでもう息が切れそうだ。後半キツくなるかもという心理もあり、あまりスピードが出ない。「そんなペースじゃ負けるぞ！」と時々鼓舞して息を荒げてみるものの、地図が気になりだすとまたゆっくりジョギングペースに落ちる、を繰り返す。さらにランニング用バックパックが相当劣化していて、胸部のソフトフラスク（水筒）がばるんばるんに揺れるなど非常に走りづらい状況。装備品を更新しなくては。

ルートは一気に北上せず、後半に拾いづらそうな中央やや東の地帯を、低得点スポットはカットしながら進む。この取捨選択は我ながら絶妙だったと思う。万野風穴を取ってから北西エリアへ。道が地図イメージと合わなくて200mほど戻ったりしたが、こういうリロケートは必要経費とする。本門寺を経て最北の天母山参道からの未舗装路は、地図上の道だとヤブが深いので描かれてない道を行く。無事抜けることができて結果オーライ。

山宮浅間神社で時間半分の正午。このへんから時折日光が差すようになり、遠くに海が見えるようにもなってくる。こんな長閑な風景のなかをロゲイニング出来たら最高だろうなー、って今やってるじゃん。ヤッター！ 70→42→33→100と進む予定だったのが読図ミスで曲がり角を間違えたが、とっさに70→33→42→100に経路変更して、むしろ容易に抜けたのはこれも結果オーライ。

ヨセ勝負は時間と距離を何度も脳内計算しながら。26番まで来て残り40分あれば最南端エリアに向かうつもりが、あと50分ある。「余裕じゃん」と思って突入するも、意外と回り道と高低差があって、進むごとにいよいよ厳しくなってきた。25番に向かう曲がり角が実は立体交差で進めない。無理して遠回りするより、フィニッシュ近くの10番と17番を確実に取ったほうがわずかに高得点なのでカットする。それで2分くらい余るだろうと思ったら、街中であまり飛ばせず残り1分を切ってしまった。

これといってエグい山道はなく、FDGにしては平穏なフィールドだった。いくつか思い違いによるミスはあったがあまりタイムロスにはならず、むしろ吉と出たケースが多かった。数多の幸運に恵まれつつ4時間59分17秒、ぎりぎりのタイムでフィニッシュするのだった（走行46.8km、標高差積算910m）。勝てたか？…いや、フィニッシュ時に1時間前時点での途中経過をアプリで見られたのだが、自分は下位に沈んでいる。ヨセで挽回したとしても、圧倒的首位の人には敵いそうにない。

やがて順位確定。一般男子2位にまで追い上げたものの首位のM田さんに大敗。さらにマスターズ（シニア）のS木さん（居合わせたA奈さん曰く「ここらじゃ有名な人」）にも及ばず、総合3位に終わった。こういう方の存在が、さらなる向上心を刺激してくれるのだから有り難いことだ。前半からしっかり走れば、今の体力でももう一つ上を目指せたのではないか。だって5時間走ったにしてはあまり疲れてないんだ。あと一般男子3位と4位の人は戦略メチャメチャながら高い走力を持ち、彼らがロゲ慣れしてきたら怖い存在だ。

今のところFDGシリーズの参加時はまだ一回も表彰台を外してないのがちょっとした誇りだ。富士山がだいぶ姿を現してきた。お宮横丁でジェラートを食い、土産に御くじ餅を買って富士宮をリーブ。帰りも普通列車な。

結果

リンク

中村良大Facebookアルバム: フィールドディスカバリーゲーム in 富士宮 2023

通過した全スポット証明などの写真アルバム。

フィールドディスカバリー公式

愛知、東海からやがては全国へ？