豊田市棒の手会館

2021 FDG愛知ツアーSTAGE 02

フィールドディスカバリーゲーム in さなげ (5時間ソロ) 参戦記

2021.7.24[]-25[]

日記

7月24日() 冷房車 窓に見上げる 猿投山
高蔵寺で愛知環状鉄道に乗り換え

今回は惨敗してフェードアウトするか、次戦以降もヒールとして君臨できるのか、これは頑張り次第。攻めの姿勢が大事、願わくば猛暑になれ!

前日(海の日)に行われた「信州空の道サイクルロゲイニング」でプランナーとしての役割をこなして迎えた土曜、18きっぷで愛知県へ。列車内のクーラーがキツ過ぎるんだよ、人類は調子に乗りすぎだ、ホビロン。高蔵寺で一旦降りると多治見級猛暑との気温差がまた酷い。ともかく愛知環状鉄道に乗り換え、(万博)八草〜新豊田間は初乗車となる。こういうのが一番嬉しい。

猿投駅跨線橋から猿投山

という訳で再びやってきたトヨタの地。とよた科学体験館の入口体温計で38.9℃と出てビビる。炎天下を歩いたからな。ほどなく冷めて、プラネタリウムのチケットを確保しておく。番組によっては満席になる人気館だからね。ケンさんカレー昼食後、時間潰しに名鉄三河線の豊田市〜猿投(さなげ)間を電車で往復する。2両編成はS字カーブを描いて猿投駅へ。跨線橋からは猿投山の眺望。この暑さであれを登るのは無謀と思うが、明日のテレイン(フィールド)に含まれるだろうか?

豊田市駅に戻ってもまだ時間はあるので、ジャスコシネマのあるKiTARAへ。大小のフィギュアが並ぶガチャコーナーが凄い。ラブライブスーパースターのガチャだけ引いておく。松坂屋は「あと69日」と表示されている。これだけ立派なデパートが閉店…残念である。とよた科学体験館に戻って一休みし、いよいよプラネタリウムの時間。さすが広いドーム、コニカミノルタのインフィニウムさんもなかなかの表現力で美しいスタァライトを描く。お姉さんの生解説をずっと聞いていたいが、後半は配信番組「ヒーリングアース」。響けユーフォニアムの滝先生などを演じる櫻井孝宏ボイスが、容赦なく眠らせに来る。危なかったー。

コニカミノルタ インフィニウムS

「文ちゃん焼」という、じまんやきめいた菓子を買い食い。餡は低糖度で、代わりにカステラっぽい生地が甘い。夜食を買ってパークサイドホテルにチェックイン。部屋の窓からプラネタリウムのドームが見下ろせるのは素晴らしい。

7月25日() 灼熱のレヴュー “ワイ(ル)ドテレイーーーンバトル” 走って迷って奪い合いましょう。
猿投神社

ホテルのバイキング朝食が6時30分からってのは助かる。しっかり摂ってチェックアウトし、おいでんバスに乗り込む。イベント参加者も多く、席が埋まるくらい。スマホ弄りなんかせず、このあたりの地形に目を慣らしておこう。私たちはもう舞台の上、戦いは始まっているってことだ。棒の手広場前のひとつ手前、猿投神社前で下車し、朝のうちに落ち着いて参拝しておく(バス代100円浮くし)。「おいでん」→来なさいの三河弁、「猿投」→海に投げ捨てられた猿が住み着いた、「棒の手」→奉納武芸。調べないと他所者には分からない単語が続く。

やって来ましたFDGシリーズ第2戦「フィールドディスカバリーゲーム in さなげ」。専用アプリを用いたロゲイニング形式のイベントに、3時間の部と5時間の部合わせて300名以上が集まっている。私はFDG第1戦で総合優勝しポイントトップであるだけに、ライバルをがっかりさせるような恥ずかしい戦いは出来ない。もちろん5時間でのエントリーだ。

猿投棒の手ふれあい広場

で現状はというと、先々月の176kmウルトラオリエンで燃え尽き&足底の怪我で長期休養し走力リセット。→トレーニング再開するも膝が痛くて走れない。→30分、1時間、2時間と少しずつ走れるようになりかけたところ派手に転んで肋骨にヒビ。→やっと深呼吸が出来るくらいに回復するも体重は例年夏の2kg増し←イマココ。

ろくに走れる脚ではないが、持ち前の暑さ耐性と読図力でどこまで上位を狙えるだろうか。既にかなり暑い9時30分、一斉にスタートを切る。テレインに猿投山はなく予想より南寄りなのは、アプリの都合で電波圏内の必要があるからだろうか。手のひら2つ分では収まらないワイドなテレイン、今回も半分くらいはカットする必要がある。ヨセで回収しづらい北東側から入るのがセオリーと思われ、強そうな人はみんなこっちに来ている。

昭和の森展望台より東を望む

「微妙な違い」がある引っ掛け問題は面白いが、Finishを入れて50ヶ所ものディスカバリースポットを収める一覧表の写真が小さくて困る。説明文も長くて老眼の人には読めないであろうレベルだ。やたらGPSエラーが出るのはスマホのせいか。おい、60番スポットの地図位置が1mmズレてるぞ(細かい)。現状唯一のライバルであるFチームさんがどんどん先を行き、とうとう視界から消えてしまった。もうだめだ。脳内はずっとワイルドスクリーンバロックという曲が流れている。戦う覚悟を鼓舞する歌だ。「歌って踊って奪い合いましょう♪」

自分は外周より少し中央寄りを南下する戦略。昭和の森に向かって、ある尾根から下りる道を行こうとしたら激ヤブに阻まれる。プランナーが調査をした時は通れても、夏場はあっという間にこうなるのは「ロゲあるある」と言えよう。何というワイルドなテレイン! 蜘蛛の巣だらけになりながら強引に下りるが、大幅なタイムロスを喫する。脚と腕が切り傷だらけで痛い。うろたえるな! 公園内はさらにヤブ道があり、脚がまた切り刻まれる。ようやく辿り着いた40番スポット展望台からの眺めは、今日一番の絶景となった。

名鉄三河線廃線跡を行く

63番スポット手水鉢(ちょうずばち)は緑化センターのフェンスを南に大きく回り込まないと行かれず、居合わせた人と「簡単には取らせてくれませんねぇ」。41番かっぱ池から東へ向かう小路もまたヤブ。痛いよ、痛い…。矢作川向こうの高得点群を目指してさらに南東に進むつもりだったが、庭園路記号が私有地につき立入禁止。何となくそんな気もしていたし、そっちはごっそり諦めて南→西へ方向転換。これは後にして思えば幸運だった。30番馬頭観音は分かりづらいが、たまたま他の人が見つけていて、これもラッキー。

廃線跡を辿った先の17番古墳や36番三河御船駅跡など、鉄道好きには嬉しいスポットも盛りだくさん。「みふね」と聞くとラブライバー的には三船栞子さまを連想する。歌って踊って奪い合いましょう〜(ちょっと違う)。それにしても南東の高得点群に寄ってないのに、ここで予定通り時間半分…。歩くより少し速い程度でしか走れていないってことだ。猿投公園で水道をがぶ飲みし、いちおうトイレに寄る。トヨタ紡織工場前では相互フォローなIさんYさんのチームとスライド。実力近い者同士で組めるのは羨ましい。

52番スポット フフラベリーガーデン

とにかく暑い。自分に限って熱中症の心配は無いが、湿度が高いのか愛知式の暑さは正気を保つのが難しい。あの多治見に近いのだからそりゃ暑いわな。ランパック専用のフラスクを持ってくるのを忘れて、給水は背中に積んだペットボトルをいちいち取り出して行っている。ぼちぼち尽きたので購入しよう。自販機から生まれたてのドリンクは冷たくて美味いなあ! この日、豊田市は最高気温33.6℃を記録。

最西端の高得点エリアに到達するも、97番雷石へのアプローチで他の参加者に釣られて迷う。どこかでごっそり得点してきたであろう、あのFチームが追いついて来た。さらに物凄い勢いでまた引き離していくし、走力の差は如何ともし難い。欲張って大遅刻でもしない限り、奴らがダントツで優勝するだろう。前回遅刻されているだけに、そこは抜かりないはずだ。私も中央の最高得点は諦めてそろそろフィニッシュに直進しないといけない。ずっと登り勾配になることも計算に入れて、ギリギリか。

地図に通ったルートを重ねる

道沿いのスポットだけ回収しよう。19番古墳、なんか写真例と撮った写真違くないか。でもまに、まに、まに、まにまにまに間に合わない!と焦っているので再確認を怠ってしまう。こうして推定距離42.2km、標高差450mの旅は3分弱残してフィニッシュ。すぐ日陰で休みたいところ、集計作業が辛い。一ヶ所写真送信エラーで加算されてない所は申し立てで認めてもらったが、19番古墳がNGになっている。ああやっぱりね、裏側に正解があったらしい。こういうヒッカケが多いのが今回のプランナー村山さんの特色らしい。それでも何とか男子1位の座は確保したが…。

獲得スポット数こそ私が最多だが、やはりFチームさんがダントツのトップスコアで、表彰式の順番が先になった男子勢の何と不甲斐ないことか。だが男子2位のKさんは富士登山競走の持ちタイムで言えば私より1時間近く速いスーパー超人。ロゲ慣れしたら怖い存在になるだろう。

おいでんバス

シリーズ戦ポイントもFチームさんに逆点を許した。今日はあまり読図に問題は無く、走力というキラめきが足りなかった。差はまだ僅か12点。次は取り返してやるぞと、彼らが登壇する感想戦を見上げながら闘志に火を付けるのだった。FDG代表の竹内さんに挨拶して会場を離れる。帰りのバスは時刻の都合上、1kmほど小走りした上中山バス停から。罰ゲームめいてやたら重い副賞を抱えつつ、バスと電車の乗り継ぎがタイトで、ゆっくり食事もできぬまま猿投・豊田を離れる。また来るよ。あ、四郷駅前の自販機でドリンクが1本当たった!

という訳でこのままフェードアウトという訳にはいかず、今年度はFDG愛知シリーズがイベント参加の軸になりそうである。元々そんなにたくさんやるつもりはないので、長野県内は既にエントリーした伊那ヒルクライムレースと乗鞍ヒルクライムを除き難しいかも。あと一とつくらい何とかしたい。

結果

ロング5時間の部 公式リザルトより
獲得得点 1136/2000 (最高点1197, 最少点-1527)
獲得スポット数 28/49 (次点25、最少6)
フィニッシュタイム 4時間57分14秒
男子順位
(チーム・ソロ同カテゴリー)
1位 (/出場28組39名中)
総合順位
(女子、混合、ファミリー含む)
2位 (/出場51組98名中)
※他にスタンダード3時間の部206名参加

リンク

公式サイトよりインタビューシーン(見上げる自分)
中村良大Facebookアルバム: フィールドディスカバリーゲーム in さなげ2021
通過した全スポット証明などの写真アルバム。
フィールドディスカバリー公式
愛知からやがては全国へ?

return むらよしギムナシオンに戻る