葛飾区の自宅からチャリで20分余り。足立区のベルモント公園という洋風めいた場所が第9回足立シティロゲインのメイン会場である。親しみを込めてゲソロゲと呼びたい。前週の乗鞍ヒルクライムからの連闘となるが、こんな近所なら参加しない手はないだろう。さっそく愛知方面のイベントでよくお会いするI神さんを見つける。ここらが出身地なのだとか。彼は今回都合により3時間の部、自分は5時間がんばってみる。
9:15受付開始時間になり、地図を受け取ってさっそく作戦タイム(だから早く来たほうが良い)。地図は目を凝らせば信号機や歩道橋まで網羅されている大変繊細で美しいものだ。競技エリアは足立区ほぼ全域の他、葛飾区や荒川区も一部入る。さて5〜8月の平均ジョギング距離が60km/月という体たらくでは、いくら35℃の猛暑が味方とは言っても上位進出は望めない。だが電車・路線バス利用可能ルールを上手く活用すれば一矢報いることが出来るのでは。
5時間の部は10時30分までの任意スタートとなり、大半の選手は競技説明など待たずにさっさと出発してしまった。気持ち焦るが、「序盤に綾瀬11:00発の常磐線に乗りたい」のと「最後に北千住15:18発の東武線に乗って帰ってきたい」のを両立できるギリギリのタイミング、10:24出撃とする。5箇所あるショップポイントのいずれかで参加者クーポンを使うと制限時間が5分延びる特典がある(複数店舗で使っても再延長はされない)。それで15:29までに帰還すれば良い計算だ。
得点証明は原則としてスマホGPS利用のWebアプリを用いる。最初のチェックポイント足立区役所で、一覧の写真にある「ドラえもんのパネル」26点がなかなか見つからない。他の選手が「見つからなくてもGPSさえ反応すれば良いんですよ」と言って次々去って行く。えぇ…釈然としないがこれ以上まごつく訳にも行かない。以降そういうルールと割り切って、特徴物の発見には拘らないこととする。もちろん写真を撮る必要もないが、後でブログとかにアップしたいから時々は撮ろう。
計7つのポイントを拾って、綾瀬11:00発の常磐線各停に間一髪滑り込む。暑い中ムリして走ったので序盤から呼吸が荒い。一休みしつつ、隣りの亀有駅で下車する。ここは駅付近に散らばる「こち亀マンホール」6箇所をコンプすれば110点という高得点が入る特殊なルール。これもいちいち発見せず、スマホ画面をタップして「Good!」判定が出ればさっさと次へ進む。何かもう別の競技だが、場所がズレているとOops!判定で数秒ロスするから一応注意な。近所なので後日改めて探しに来よう。
南の青砥方面にも6箇所コンプで175点!というマンホール群があるけど、繋げにくいのでそっちは行かず、北へ行こうランララン。後半にどうせペースダウンして時間が足りなくなるだろう。そう思って適宜チェックポイントをカットしつつ、地図北端を東から西へ進む。公園や自販機が多く、給水に困らないのが街ロゲの安心なところ。前日に茅野ロゲで圧勝していたT山さんがゆっくり進んでいるのを見掛ける。さすがに今日は脚休めか。
食欲が無くても1時間毎にエナジージェルは摂っておく。舎人(とねり)公園から南東へ、伊興付近など細か〜い道を地図を良く読みながら繋ぎつつ、一旦スタート会場付近に戻る。西新井駅上の自由通路を抜けるチートでさらに南西へ。また住宅街の細か〜い道だが読図に不安は無い。しかし予想以上にペースが落ち込み、こりゃ北千住エリアは諦めるか・・・あ!そういえば日暮里舎人ライナーがあるじゃん。スマホで時刻を調べて、脚を休めつつ扇大橋駅14:21発に乗る。これで荒川と隅田川を悠々渡り、2つ先の熊野前駅で下車する。
荒川区の高得点「ヲクマンホール」80点をゲット。繊細で美しい地図とは言ったが、電車利用可能ルールを謳うわりに路線が非常に見辛い欠点があり、路線図が頭に入っている地元民以外が使いこなすのは難しい。私も荒川区の方は良く知らずに来たが、どうやら次の「公園地籍図根点」70点まで都電が並行して走っているようだ。地図には停留所まで記載されておらず、次の電車が来る気配もない。どうする? これくらいは自分の脚で走れ!と頑張ってみるが、ほどなく颯爽と追い抜かれるのだった。ちょっと損したな。
さらに町屋から北千住方面へ京成線や地下鉄千代田線を活用できなくも無いが、無闇に電車を使うのは待ち時間が致命傷になりかねないし、時刻表を調べるために立ち止まるロスも惜しい。歩きスマホ、ダメ絶対。というかリスケジュールが面倒くさくて、ここも馬鹿正直に走行を続ける。ああっ脚が攣りそうになってきた。さらにペースダウンしつつ、やっとたどり着いたショップポイントの「喜田屋本店」18点。どら焼きを買って制限時間5分延長、これで大丈夫・・・。
だが電車の時刻まで待ってくれる訳じゃない。エリア高得点源の65点と42点をカットしないと間に合いそうにない。しかしそれでは北千住に来た意味がない。イチかバチか「千住町マンホール」65点だけ拾い、攣りかける脚を引きずるように北千住駅へ。多くの路線が乗り入れているうえ、同じ東武線でも日比谷線直通の各停だと階が違ったりする迷宮めいた構内だが、何とか3階ホームに上ったところで15:18発のドアが開く。またもぎりぎり間に合ったー!
ただし前の方の車両に乗ったのは失敗で、梅島駅で改札に下りる階段が遠くなった。最後に「鷹村対ホークマンホール」6点だけ拾いつつ会場へ急ぎ、15時28分37秒に無事フィニッシュ。暑さのせいかスタート時刻の脳内記憶が10:26に改竄されており、2分以上余して悠々フィニッシュと勘違いしていたが、実は遅刻まであと24秒だった。稀に同点者がいるとタイムで順位が決まるから、最後まで気を抜かず走る習慣があって、それに救われた。
顔を洗って杏仁ゼリーを頂きやっと一休み。スマホで暫定リザルトを見ると何故かさっきの18点(喜田屋本店)が加算されておらず、修正入力しておく。ショップポイントを使用しているし何なら写真も撮ってあるので証明できる所だが、特に確認もなくあっさり修正反映された。それでも1236点で男子ソロ及び総合3位。この貧脚で入賞なら上出来だが、またもブロンズコレクターか。
だが2位の選手が大遅刻で、自分が繰り上がる。1位と3位は毎年のようにJOA Navigation Gamesを制するチーム茶鈴古のK茶さん(1308点)とS木さん(1210点)。S木さんはフィニッシュ時刻を間違えて30分早着したとか。T山さんの脚休めは前述の通り。そんな強豪に割って入れたのは、幸運としか言いようがない。もちろんもっとしっかり練習していれば勝てたのに、と一抹の悔しさもある。後の計測で、走行距離は37.3km。
副賞がバームクーヘンなのは、今回ロゲのテーマがマンホールだったからかな。複雑な得点システムのせいかリザルトがgdgdで、他にも正確に加点されてない参加者は多いだろうが、後日修正で順位が落ちても賞品は返せないからね? 足立区役所のドラえもんパネルを「ここに居たのかぁ」と再確認しつつ、チャリで帰宅し玄関に入れば遠足は終了。そしてシューズを脱ぐ時、ついに脚が攣ってひっくり返るのだった。
他にも得点しつつ目視では未確認なチェックポイントが多いので、今後当面の練習はここの反省ジョグに当てよう。
総合点 | 1236/2000 | (最多点1308, 最少点-1095) |
チェックポイント数 ※場所基準 |
37/63 | (最多41, 最少0) |
男子ソロの部 順位 | 2位 | (/出場22名中) |
総合順位 (各種チーム,女子含) |
2位 | (/出場42組中) (人数は出場73名) |