参加賞のTシャツやジュース等

激坂をかけのぼろう!

伊那ヒルクライムレース2021 参戦記

2021.8.8[]

経緯

伊那商工会議所青年部の委員長(筑波大学サイクリング部出身)が8月例会としてぶち上げたのが伊那ヒルクライムレース。疫病騒ぎであらゆるイベントの中止が続いている昨今、長野県民限定で100名の募集枠は2時間40分で埋まったと云う。舞台は我が中村家のふるさと伊那市、の東部。元々は鹿嶺高原だったらしいが、大人気キャンプ場に至る道を封鎖しづらかった為か新山地区に変更された。フライヤーの写真が鹿嶺高原のままなのはモヤる。

松本平・伊那谷の分水嶺、善知鳥峠

さて私は半年間チャリ通勤をしてないこともあり脚力が大幅に落ちたところ、ここ2週間の特訓である程度は持ち直した。土曜の午後に松本から自走で、善知鳥(うとう)峠を越えて伊那市高遠へ。少し雨が降って暑さが和らぐ。ヒルクライムに対応するためランドナーのフロントキャリアを外して来たが、荷物をザックに背負ったので腰が痛い。到着してから外せば良かった。

みすゞ食堂でカツカレーを食い、さくらの湯でサッパリ。サイクリング部時代の友人H邸に、彼の愉快な仲間たちと共に泊めさせてもらう。TさんとMさんはいずれも強豪で、Tさんの妻は5月のウルトラオリエンテーリング・元善光寺-善光寺176kmを完走されていると言う。世間は狭い?

日記

8月8日()大会当日「夏汗に 嬉しからずや 高烏谷山」
受付会場グラウンド

参加者は二週間前からレース五日後まで体温報告義務あり、今朝もこれを送信35.8℃、っと。台風が危ぶまれた日曜だが、天気は回復傾向。霧雨もほぼ上がり、H邸からチャリで30分足らずのレース会場へ。まずスタート地点の元JA新山支所に寄るとスタッフに「自走で来たの!?クルマじゃないと賞品持って帰れないよ!」と怒られる。へ? 私は自転車に乗るために自転車に乗っているんだし、クルマなんて面倒臭いわ(半年前に捨てた)。一方で「高校を卒業したらチャリなんか乗らない」という長野県民の常識も知ってはいる。

まぁ仮に米10kgくらい当たっても何とかなるでしょ、と思いつつ少し離れた受付会場の旧新山荘グラウンドへ。うわぁ確かにケース入りビールなど凄そうな賞品が盛りだくさん、極め付けは子供の背丈ほどもある鉢植えとか。あんなもん当選したら詰むぞ、いや積めないぞ。一般参加賞だけでもTシャツ、1リットルりんごジュース瓶、煮豆瓶などエントリーフィー2000円を軽く超えそうな内容。何でそこまで頑張るのか。あらゆるイベントが中止になる世情にあって、恐らく地元のお祭りの代替として開催されているのだと思う。初開催とあって、ゼッケンの用意が大幅に遅れるなど運営は見るからにグダグダだが、それを克服し改善していく過程こそが地域コミュニティの維持に不可欠なのだ。あらかた大目に見るけど、受付会場に一つしかない仮設トイレの鍵が壊れているのが心配。女性は使えないだろう。

スタート前

荷物預けは頂上行きとか無く、受付会場のスタッフ車に入れておく形となる。利用者は私だけっぽい。さて栄光の(?)ゼッケン17(イナ)番を装着し、スタート会場に戻ろうとすると、数年使っていたトゥストラップがブッちぎれる。しまった、引き足が使えなくなる。ゼッケン留め安全ピンの下二つを使って応急手当てするが、嫌な予感しかしない。参加者が縦一列に並ぶ。ほぼロードバイクだが、私の前後に限ってそれ以外の小径車、クロスバイク、ママチャリが並ぶ。

セレモニーの後、密を避けるため15秒毎の時間差スタートとなる。ニコニコ動画ジャージでお揃いだったかも知れないゼッケン1の某氏がDNSとのことで、10時00分15秒から。そのあと何故かスタート順の入れ替えが発生していて、私は本来の10時04分00秒ではなくその15秒前に出走。さぁ待ちに待った2年ぶりの自転車ヒルクライムレース、6.5km540mUPと短いけれど全力で駆け抜けよう! 最初は平坦、前走数人を抜いたところでゼッケン20番に凄い勢いで抜かれる。沿道の新山地区民の応援になるべく手を振り返すが、だんだん余裕がなくなってくる。

伊那ヒルクライムレース2021 コース図;全長6.5km標高差540m

中盤からはなかなかの急坂。道もだいぶ狭くなり、ディレイラー操作が多くなる。慎重にやっているつもりだが、とうとうフロントディレイラーでチェーンが内側に落ちてしまう。迂闊! 下車してすぐに直してリスタートするが、また落ちて今度はチェーンが食い込んでしまう。あたふたあたふた。正常に走れるようになるまで、1分以上のロスとなった。致命的…。どうして本番に限ってこんなトラブルが発生するのだろう。もうフロントはセンター縛りで、力任せに登るしかない。

まぁ上位を争う立場でもなし、残りの距離を最大限頑張ろう。道は県道210号から続く林道新山線に入る。先にスタートしたライバルを一人ずつ捉え直しながら新山峠に至る。コースは最終盤、尾根道の林道大曽倉線へ右折。互いのスパートでなかなか追い付けなかった小径車を何とかパスし、呼吸をマックスの二倍にして精一杯もがく。そこにだいぶ後のスタートから追い付いて来たロードバイクが並びかける。「よっしゃゴールスプリント受けて立つぜ」そのときふしぎなことがおこった! 限界だったはずなのにさらにグンと加速したのだ。そのまま形だけは先行してフィニッシュ。もちろん大敗だけど。

林道最高点フィニッシュ

手元の時計でタイム33'06"。公式もおそらく手計測。途中の脱チェントラブルが悔やまれるが、それも含めての実力なのだろう。いやあ楽しかった! 呼吸を整えながら、止まることなく狭い林道で下山していく。が、せっかく高烏谷山(たかずやさん)に来たんだから高烏谷山に行こうぜ。左に分岐する砂利砂利ダート0.8km50mUPへ寄り道する。最後は担ぎも入り、高烏谷神社奥宮に手を合わせる。

「わー!」思わず声が出る。標高1331mの展望所から西一面に、伊那谷と中央アルプスの大パノラマ。あの陣馬形山に準じる絶景である。木曽駒ヶ岳の山頂などは夏らしい雲に隠れているが、それも丁度良いと感じる。晴れて良かった。やはりヒルクライムで一番のご褒美は高所からの景色だと思うのだ。深呼吸しつつ他の参加者も何人か来るだろうと待っていたが、来たのはハイカー1組だけ。何で? ぼくさみしいよ。

高鳥谷山から伊那谷南方 高鳥谷山から伊那谷正面 高鳥谷山から伊那谷北方

高鳥谷スカイラインつが平を経て、無数に洗い越しのある下山路を慎重に通行し、受付会場に帰還。サービスのかき氷などを頂きつつやがて閉会式、優勝者は23分台とのこと。また、30分を切って当たり前のH君たちに敵うはずもないわ。無事、妙な賞品が当たることもなく、参加者全員による記念撮影を決めてイベントは終了。H邸へ戻り、みすゞ食堂で会食のあと帰途に就く。いちおう輪行袋を積んで来たが、その作業もだるい。のんびり自走で、矢彦・小野神社をお参りしつつ善知鳥峠を越える。こうして、今年はもう夏が終わったような気分だ。

閉会式

さてWeb公開された暫定リザルトは手元の計測より15秒速いものだった。スタート順の入れ替えが計算に入ってなかったらしい。運営によれば修正するみたいな話だったが、結局「上位入賞者の順位に影響しない」という理由でそのまま最終確定した。参加者にも運営の顔なじみが多く、現場判断で「いいよいいよw」というノリでスタート順を入れ替えるからこういう事になるのだ、と容易に想像が付く。次回は馴れ合いじゃなくきっちり やって欲しい。モンモンモンもやもや…。

脱チェントラブルに関しては、フロントのチェーンリングをよく見たら歯が一つ曲がっていて、これが原因だった。いったい何時どこでぶつけたのか…自車の整備状況にも反省点が多々。ともあれ久々の自転車ヒルクライムレース、万難を乗り越えての開催に感謝したい。

結果

公式リザルト
所要時間
(全長6.5km 標高差540m)
32分51秒 (最速者23'27", 最終完走者1:13'37")
※15秒速い誤計測
36才〜49才の部 順位
(男性)
14位 (/完走32名中)
※正確には15位と思われる
男性順位 36位 (/完走88名/出走90名/申込96名中)
※正確には37位と思われる
総合順位
(女子・不明(マルチ)含)
36位 (/完走93名/出走95名/申込101名中)
※正確には37位と思われる
※15秒速い誤計測を受けたのはゼッケン5〜19の15名と推測するが詳細不明。

初参加イベントの紹介として、チャリ載映像を編集。いつもの5倍速、いつもの独白スタイル。BGM・音声解説付き版をニコニコ動画に、無し版をYouTubeにアップした。

ニコニコ動画: 【5倍速】伊那ヒルクライムレース #イナヒル
YouTube: 伊那ヒルクライムレース(5倍速)

リンク

公式より拝借
伊那ヒルクライムレース 公式サイト
要項、コース紹介など。(2022年7月現在情報なし)
Facebook: 伊那ヒルクライムレース
開催までの経緯など。

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