♪上野発の普通列車降りた時から、土浦駅は雪の中・・・いや、爽やかに晴れている。会場に向かう人の群れは誰もマスクして(もうええわ)。どうせ今年も中止ずら?と高を括っていた「かすみがうらマラソン」が、この様子だと本当の本当に開催されるようだ。一昨年、去年と申し込んでいて中止続きだったが、ようやく出走が叶う。昨秋やった信大マラソンのスイーパー係を除けば二年半ぶりのフルマラソン、もう走り方なんて忘れたわ。とりあえずアスリートビブス(ゼッケン)やチップ等と共に送付された参加賞で美味しかった「れんこんめん」を先に出店で買っておこう。
早めにトイレに並んだつもりが意外と混んでいて、急ぎ荷物を預けてスタート整列へ。第1ウェーブ後方となったが、今の走力だと妥当なところ。マスクを外して9:45に号砲を受け、1分後にスタートラインを越える。いろいろ不安がいっぱいだけど、「俺が一番、このイベントを楽しむんだ!」という基本を思い出して行こう。序盤の混雑を縫って、自分のペースで走れるようになったのは2km地点以降。だが体脂肪率が20%を超えている時点で練習状況はお察し。少し暑いし、前半は向かい風なので姑息に他人を風よけに使いつつ、慎重にペースを組み立てて行こう。大勢ではないが地域住民の応援が嬉しい。脳内をリピートするのは「椰子の実」三線バージョン。エイエイオーのTシャツを見掛けてからは「コットンキャンディーえいえいおー」が混ざる。
給水は二ヶ所目から。アクエリじゃなくてポカリなのは、個人的に嬉しい。給食もあるけど今回はシリアス寄りの気分なので、10km毎に手持ちのワンチュール(エネルギーゼリー)を補給している。中間地点のタイムは1:37'。後半は追い風かつド平坦だし、ネガティブラップなら3:10'が狙えそうだ。30kmで脚が終わらないよう、慎重さを残しつつペースを上げていく。左手には霞ヶ浦や牛久大仏も遠望。やがて正面に筑波の双峰も見えてくる。レンコン畑にカエルの声、沿道の茨城弁川柳がずっと濃ゆい。33km付近では友人Hが応援しに来てくれていた。ペースは漸減しているものの、まだまだ元気。
だが、またしても呼吸器系が先にダウンしてしまった。36kmからはキロ5分ペースすら維持できない。そういえば三年前も呼吸困難になって、「何が何でも長野マラソン三年連続サブスリー賞を達成するんだ」という義務感で気絶すれすれの終盤戦を余儀なくした。今回そこまで無理をする必要はないが、あまりペースを落とすと3:20'さえオーバーしてしまうから楽はできない。とにかく胸が痛い。
いつしか陽は陰り涼しくなっているものの、前半の暑さが響いてか脚を攣って道端でもがいている人が多い。私もすっかり失速ランナーとなって、悔しさを残しつつ川口運動公園に帰還。フィニッシュタイム3時間19分39秒(グロス)…脚も限界に近かったし、これが今の実力。受け止めてこれからどうしようかね。
初参加となった「かすみがうらマラソン」、動線やプログラムなどに洗練されていない部分があるものの、不快と言うことはなく、ポジティブに言えば手作り感のある暖かい大会だった。このご時世によくボランティアも確保できたと思う。折り返しのないコースは旅情満点で、歩崎あたりは今度サイクリングでゆっくり再訪したい。友人Hと昼食など摂り、クルマでつくば駅まで送ってもらいTXで東京に帰る。マラソン翌日は有休を取りたいが、まだ雇用されたばっかりでそうも行かない。体調に気をつけつつ、次週の松本探訪ロゲイニングに備えたい。
オフィシャルタイム | 3時間19分39秒 | (最速者2:17'06",最終完走者6:44'50") |
プライベートタイム | 3時間18分36秒 | ※スタートラインからの計測参考記録 |
フル男子40歳代順位(陸連登録除く) | 203位 | (/完走1706名中) |
男子順位 | 803位 | (/完走5684名/申込7235名中) |
総合順位(女子,ブラインド含む) | 847位 | (/完走6396名/申込8197名中) |