月初は四国をツーリング予定だったが、弔事となったため全キャンセルとした。ばたばたな日々が落ち着いた日曜、葛飾の自宅からチャリで足立区を横切り芝川を遡って計1時間。オートレース駐車場にもう100人位が集合している。川口市と言えばプラネタリウムを観に来たことはあったけど、それ以外は通過するばかりだった街が『第3回サイクルロゲイニングin川口』のフィールドだ。今年から(だっけ?)ソロ参戦が認められ、晴れての初参加。もうみんな地図を開けて作戦会議してるが、自分はいちおう開会式・集合写真撮影後の合図を待ってから地図オープン。
信州サイクルロゲイニングプランナーとしての視察が第一目的であるから、まずどんな地図かを手にとって読みたかった。上下2枚に分かれており、いちおう地理院地図ベースなのは良いが、方位記号どころか縮尺表示すらない。そこはまぁ感覚で何とかなるでしょ? チェックポイント詳細一覧は5枚に分かれ、CP番号がそのまま得点になるが、場所により飲食写真で+100点というでっかいボーナスが目に付く。近場の20p以下をちまちま集めるのが馬鹿らしい位だ。
とりあえず南半分を軽く回って時間を潰してから帰還し、10時から大会会場内で行われる体験イベントでボーナス点をゲット。後半は北半分の高得点CPでまくる。こんな作戦で行こう。
3時間のファミリー部門は後ほど、その前に6時間のチーム部門&ソロ部門が9時15分にスタート。15時までに帰ってこなくちゃいけないから、実際は5時間45分が競技時間となる。とりあえず地図縮尺と走行感覚をキャリブレーションするため、若干の土地カンがある芝川沿いを下る道から走り始めよう。オリエンティアが作る地図ならコントロール円の中心が絶対のCP位置だが、ここのプランナーはあえて外しているように感じる。迷う事自体を楽しんでね、という趣向かな。
すなわち、最初の2番CP「青木水門」から地図上で1cmも離れている・・・ここは極端な例だが。3つ目にCP35「サイクルインダストリー」に行くと、まだ開店前だけど店主さんが出てきてスニッカーズミニをくれた。さっそくもぐもぐタイム。次にパン屋のCP36「デイジイ本店」、飲食写真で+100pゲットだ。ほぼ足立区のCP47「Bashi Burger Chance」は開店まで時間があるのでボーナス点は諦める。
相変わらず不正確なCP円に惑わされつつ川口駅東口エリアをまとめ、一旦オートレース場に帰還。わずか20分間の「きゅらぽん」登場タイムには間に合わずまた得点を逃すが、「交通安全教室」なるコース一周で100p、「voomvoomバイク体験」は係員不在だけど勝手に乗って100pとする。二つ合わせて30分は掛かると思っていたが10分で済んだ。
時間が出来たのでまた芝川沿いの方へ。CP11「ぷりん研究所」が開店時間を迎え、合計111pの高値に化けているのだ。効率良く遠方のコントロールを結ぶというロゲの定石がまるで通用しない。時間と共に得点が変化する、まさに四次元フィールド! 9CP「三ツ和公園」は園路の200m表示を撮影しなければならないが、何周しても見当たらない…って再舗装されて消えてるじゃん。おそらくここという場所を撮っておく。
さてこのイベントの目玉企画に埼玉高速鉄道サイクルトレインがある。上下3本ずつ計6本も用意され、何とタダで乗れる。出発時刻の30分前に集合する必要があるし、浦和美園駅まで途中下車できずまたその付近にCPが無いため、最高得点の200pといえども非効率。でも鉄道好きの俺が乗らずにどうする。と言う訳で下り最終便の30分前きっちりに鳩ヶ谷駅に集合。待っている間に「SNSフォローでボーナス点!」みたいな作業をこなしておく(Instagram、Twitter、Facebook、計7アカウントで+240p)。
いよいよサイクルトレイン初体験、自転車の移動はスタッフに任せる決まり。貸切6両編成に参加者4名とスタッフだけを乗せ、地下路線をゴウゴウと進む。おっと、SNS投稿でボーナス+30pもここでやっておこう。終点に到着し、記念撮影をして終了。ありがとうございました。
後半戦はCP72「グランシャリオ」まで急行してパンを買い食い+100pしてから、高得点が並ぶ北半分で一気にまくるぞ。とは言え「ゆる~く川口市内を自転車で巡って楽しみませんか」がこの大会の宣伝文句だ。CP57「久遠チョコレート川口店」、CP62「BRUNSWICK KITCHEN&COFFEE」といった飲食ボーナス店舗でも座ってゆっくりとおやつを頂いたりアイスカフェオレを飲んだり。ようやく終盤戦のルートも定まりつつあった。こんな楽しい時がずっと続けば良いのに。
が、CP69「川口自然公園」。見本写真と同じカツラの木を撮らなくちゃいけないのだけど、公園内をぐるぐる探し回っても見つからない。前述の通り円記号がまるでアテにならない。実際には10分少々だけど、感覚的には30分以上掛けてやっと見つけた。周囲の高得点群を泣く泣く諦め、大慌ての撤退戦となる。本日搭乗のカラクルSは、小径自転車ならではの加速性能がストップアンドゴーの多い街ロゲで実際強力だし、急ぐ時のスピードもなかなかのもの。手製マップ台もかなり役立った。
制限時刻5分前にオートレース場帰還。あれ、フィニッシュ時刻を確定させるためのデジタル時計が見当たらない。それすらも無いゆる〜いイベントなのかしら?と一旦落ち着くが、いやいやどこかにある筈だ。他の参加者に聞いて回って、ようやく見つけた。スタッフテントの中、Start/Finishゲートから逆向きに、小さなものが一つあるだけなのだ。この分かりづらさが原因で遅刻判定を食らったら、と思うとぞっとする。今大会に対する唯一の不満と言えるだろう。
ともかく急ぎ集計。用紙の不備と思われる部分は書き足して、スタッフに認めさせる。後でごちゃごちゃ言っても遅い。という訳で参加者最後の提出となった。総得点2681…結果ソロ部門では圧勝、チーム部門の常連強豪さん2566点をも上回って最高得点となった。行く先々で調子を聞かれて「ルールがよく飲み込めなくて・・・」と答えていた。僕が一番、ルールを上手く使えたんだ。いざポディウムの中央へ。賞状は無いが副賞に菓子折りとミニカタログギフトを頂く。
そんな自分でもまだまだ回れていないCPが沢山余っているし、川口市は思った以上に広く奥が深い。また地図を手に、探検しに来たいね。「こういうルールでも楽しめるんだ」とサイクルロゲの新たな可能性も感じた。さて往路と競技で計7時間駆けずり回った後の復路はしんどい。すっかり暗くなって帰宅。去年のせきやどチャリロゲ制覇に続くこの快挙を、第一に報告したかった父は、もう居ない。
総得点 | 2681/4510 | (ファミリー部門限定p除く) |
チェックポイント数 | 41/79 | (地点数。加算ボーナス除く) |
フィニッシュタイム | 5時間40分28秒 | (5:45'を超えると-100p/分) |
ソロの部 順位 | 1位 | (/出場12名中) |
総合順位 (チーム含) |
1位 | (/出場24組中) (人数は41名) |