二年連続でエントリーした「かつしかふれあいRUNフェスタ」。会場の堀切水辺公園まで去年はチャリだったが、今年は京成電鉄で行く。絶好の快晴模様で河川敷のテント群が眩しい。青と白さの景色の中で、緩く流れる平和な荒川よ。急ぎ荷物を預けてウォーミングアップを。プログラムは去年と異なり、ハーフマラソンの部は全種目の中で一番最初の午前9時からとなった。ABCDEFGの7ウェーブ3分毎という細かいスタートとなっており、陸連登録者がA、自分はそれに続くBブロックで号砲を受ける。陸連登録者の半分は鈍足だし、3分前に出払ってバラけてくれる。
要するに、周りもほぼ同スピードでの駆け出しとなるのが気持ち良い。ただし今年に入って足首痛で一ヶ月近いブランクがあった、肋骨にヒビが入ってて痛い、どうせ記録は狙えないからと昨日14kmジョギングしてしまった、といったデバフがある。体脂肪率19.5%というだらしなさもあり、キロヨン勢(4分/km)に付いて行こうなんて気はさらさらない。去年ライバルと目していた「走ろう会」のシャツがどんどん遠のいていく。往路は北風に乗って南へ向かう順風路なのに、思うようにスピードが上がらない感じ。
一番怖いのが呼吸器系で、肺に十分な空気が入らなくなる症状が度々あるから、慎重に慎重にペースを抑えているのだ。サポーターを着用して来なかったから早くも足首が痛み出し、地面を蹴るのが怖い。河川敷から一部堤防上に走路が変わると、右手に富士山を遠望するシーンがある。コースにも今年は変更があり、北側の折り返しがカットされた代わりに南側が延びた。葛飾区の大会だが半分は江戸川区内を走る。荒川河口橋やその先の東京湾が見えてきた11km地点で折り返し。さあ懸念していた逆風区間だ。
一人で走るには厳しいが……しまった、協調走行する人がいない。ここは少し無理をしてでも前走者に追い付かないと。しかし追い付いた時点でスピード差が歴然としていて、風除けにもならず結局抜き去ってしまう。そんな事を繰り返していると、むしろペースが上がってきたような。5〜10kmラップより10〜15kmラップの方が早くなってしまった。給水を摂る余裕は無くなる。「頼む、あと数kmだけ俺の肺よ壊れないでくれ」。
ハーフマラソンでは初めて着用する厚底カーボンシューズ(ニューバランスFuelCell RC ELITE v2)で、ぽんぽぽぽんぽぽんぽんぽんと跳ねるリズムで走れるから、ポンポポポンがずっと頭の中を流れている。向かい風でも有効な反発力が頼もしいけれど、相変わらず単独走が続く。終盤は風が強いシーンが多くなり、若干は押し戻される。順位はガンガンずんずんグイグイ上昇しているし、「ハーフマラソンってこんなに楽しかったっけ!?」という気分だ。あの走ろう会も2人は抜き返した。残り1.5kmで3kmの部と混走するのは丁度良いライバルとなる。公式応援隊のらんらんらんな=サンに手を振り返すと、一気に酸欠へ。
結局後半は誰にも抜かれなかった。肺がぶっ壊れるほどの無理押しはしなかったが、ほぼ力を出し切り1時間29分13秒でフィニッシュ。タイムは2分近く落ちたけど、一時は今季全部DNSか?…なんて悲観していたドン底から、ここまで復活できた。スタート前から競技中、ゴール後に至るまでストレスを感じさせない大会運営も申し分ない。ただし出店はカロリー不足かな。使える電力が少ないらしく、調理に時間が掛かっている。なんとかホットドック一つにありついて、あとは写真を撮り回る。
荒川沿いに四つ木まで歩き、昼食を。アテにしていた大会提携店は今日に限って貸し切りだったり定休日だったりで使えねー。丸彦というとんかつ屋を見つけてヒレカツ定食を頂く。ヒレとは思えぬ大きなカツ、柔らかくて美味しい。さて今日電車で来た理由は、リニューアルされたと云う四ツ木駅構内を見たかったから。キャプテン翼のラッピングが至る所に施されていて、外国人なら「おぅ、クレイジー!」と大喜びしそう。
後日発表の順位は、去年とほぼ同じ…いや順位率は僅かに上がっている。後半の向い風に苦しんだランナーが多いなか、前半を充分に抑えた効果だろう。左足首痛という爆弾を抱えたままとなるが、来月の松本城ロゲイニングやかすみがうらマラソンまで何とか乗り切って、それから十分に休足したい。
記録 | 1時間29分13秒 | (最速者1:07'02",制限時間3:30'+) |
ネットタイム | 1時間29分04秒 | ※スタートラインからの計測参考記録 |
男子40代順位 | 35位 | (/完走391名中) |
男子順位 | 74位 | (/完走1273名/申込1488名中) |
総合順位(女子含む) | 77位 | (/完走1508名/申込1778名中) |