七時ちょうどのあずさ1号で松本駅に上る。小径自転車カラクルSを組み立て安曇野市防災広場へ急行、「松本・安曇野サイクルロゲイニング」初日(安曇野)の受付に滑り込む。東京方面から前泊なしの輪行で間に合わせたのは自分だけでは? 配布の地図は安曇野全体、安曇野詳細、松本全体、松本詳細3枚、クーポン対象施設一覧3枚で合計9枚というずっしりしたもの。本気で走れば安曇野エリアはコンプリートしてしまうが、松本エリアまで脚を伸ばして加点しても良いそう。アルプスが映える秋晴れのもと百名近い参加者が集まり、午前11時の一斉スタートを迎える。
NaviTabiというアプリも得点証明に使えるとのことで初めてダウンロードし、当イベントの画面を出してスタートを押したらログイン画面となる。え?、今からアカウント作成とかやってられないので無名のままスタート。まごまごしてスタートが遅れたけどまあいいや、今日はまるで走る気がない。このイベント運営については、プロモーション写真を一部提供した以外はノータッチたが、スタッフに近い者(しかも地図作成部門)が上位を争うのはどうか?
と言うか観光協会に強力バックアップされた純然たる観光ロゲで、チェックポイント(コントロール)も大半は飲食店か見学施設。200円×5枚配布されてるクーポンを使って食べまくる趣旨のイベントである。申し訳程度に各CPに異なる点数が付いているけど、戦略には影響しない。とりあえず街中でスリ抜けとか歩道走行とか一切せず交通ルールを厳守していたら、他の参加者にどんどん置いていかれる。なるほどね。たらたら走りつつ、試作状態のまま取り付けたマップホルダーを調整していたら早速ぶっ壊れた。百均のクリップボードじゃダメかったか。これもまあいいや、私が安曇野を走るのに地図など要らぬわ。
NaviTabiもだんだん勝手が分かってきた。CPでスマホを見ればGPS判定で自動パンチ(得点)されるのね。一応デジカメ写真も撮っておくけれど。自由に観光が出来るこの機会に、ずっと気になっていた「天蚕センター」を見学、展示を概ね読む。緑がかった繭が綺麗だ。さらに「しゃくなげの湯」でゆっくり入浴していく。ロゲ中に温泉とは何事だ!?…コモロゲイニング2018(現コモロケ)で途中4箇所の温泉に入りながら優勝した成功体験ならあるぜ? だいぶ空腹になったところで「ぶたのしっぽ」(ドキドキ!プリキュアのぶたのしっぽ亭とは関係ない)のエビフライカレーを頂く。ほんのりバターめいて旨い。
ヒルクライムの先にある「月日堂製パン」でブリオッシュを買いクーポンを使い切ったところで、もう2/3の時間が経過している。そろそろ本気出す? サイクルロゲのプランナーを仰せつかることが多いわりに自分自身の経験が乏しいので、サイクルロゲとは何ぞや?を知ることも参加目的であった。真面目に残りのルートや予想時間を考えつつ、また来年のサイクルロゲ調査も兼ねて寄り道を入れつつ、安曇野フィールドの北半分を埋める形で制限5時間ぎりぎりにフィニッシュするのだった。自転車でもロゲイニングってちゃんと面白いじゃないか。
ただ、順位の出るイベントでベストを尽くさなかった。狩猟本能を理性で抑えてしまった事実に、想定以上に困惑して目からブリオッシュという心境。観光としては全力を出したから良いか。とぼとぼと松本に戻り、カフェピラータに寄りたい所だが今日は休みらしい。懐かしの小松牛乳パンを清水屋さんで見つけて、頬張る。入手困難なのでいつもこの秘密の店で買ってたんだ。
すっかり暗くなり、五千石街道を南に走りながら時々空を見上げると、東京とは桁違いの星々。本当に東京の夜はつまらん。塩尻市のルートインに泊まる。翌日は「信州朝日村サイクルロゲイニング」のプランニング調査を仕上げるため、朝日村を走り回るのだ。
得点 | 2498/7000※両エリア計 | (最多点3610, 最少点312) |
チェックポイント数 | 24/70※両エリア計 | (最多34?, 最少4?) |
順位 (全員ソロ扱い) |
17位 | (/出場87名中) |