松本探訪ロゲイニングシリーズ 今回のテーマは「松本城」

松本城ロゲイニング2024 (3時間ソロ) 参戦記

2024.4.6[土]

日記

4月6日(土) 春まだ浅い城ロゲへ

土曜、八時ちょうどのあずさ5号で旅立つ。桃花が見頃の甲府盆地を経て長野県の松本へ。輪行で持ってきた小径自転車カラクルSを組んで、おねがい☆ティーチャーの聖地「あがたの森」講堂まで走れば、もう松本城ロゲイニングの受付が始まっている。愛知県勢のY本さんやI神さんが来ている。男子ソロの部には、私が一度も勝てたことがないG後さんをはじめ、綺羅星の如き強豪がひしめく。入賞圏に割って入るには三時間油断せずしっかり考え、しっかり走り抜くことだ。

シューズは自転車用のクリートから、薄底ランニングのハンゾーRに履き替えておく。競技説明の後、スタート20分前に配布地図の一斉オープンタイム。縮尺は1:15,000、サイズは一昨年のA3から今回はA3ノビに拡大して、上級者でもより楽しめるようになった。テーマ通り松本城の歴史に因んだコントロールが多い。遠いほど高得点という今どき珍しいくらいのオーソドックスな配点で、上位勢は外周を回る戦略になりそう。どこから出てどこから内周に帰ってくるかが問題だ。記念撮影を経て正午に競技開始。

約150名の参加者が四方に散る。自分は安手をカットしてまず西に向かうのだが、のっけから長い信号待ちで2分のロスが痛い。しかし深志神社から鎌田・井川城というランナーは他に見当たらず、早くもオリジナルルートだ。こっち方面は特に信号が多い市街地で時間が読みづらいから、終盤に回したくないんだ。抜きつ抜かれつというプレッシャーから解放されるのは有難いが、気は抜くな。

井川城跡から頭無川を渡る木橋でショートカット出来るぞ、と思ったらいつの間に撤去されてた。正規ルートに戻る。すれ違う競技者とは笑顔で「頑張って下さい！」などと声を掛け合う。挨拶は大事、古事記にもそう書かれている。神社の境内は原則走行禁止なのでニンジャ歩きで…。南端を東に進み、千鹿頭神社・広澤寺・林城(一の門)というキッツい激坂コンボを序盤に済ませておく。

なにせ、晴れて気温がガンガンずんずんグイグイ上昇しているのだ。美ヶ原温泉から北に向かってのコントロール配置が悩ましく、じわじわ登りも相まって予定より遅れる展開が続く。浅間温泉あたりの配点は高いがピストンとなり旨味は薄い。荒れた天気でもなければどうせ取らないと勝ち負けにならないし、というより面白そうだからチャレンジする。グワーッ、オフトレイルでタイツが破けたー！

岡田ウォーターフィールドあたりも「距離を抑えるか？」「高低差を抑えるか？」を考えさせられる配置が良い。やっぱり距離短縮重点な。さあ後は街へ下るだけ、ぶっ飛ばして遅れを取り戻そう。わざわざ旧住所の近くを通ってみるなど遊び心を入れつつ。多くの場所で信号回避法を知っているのは地の利だ。城山公園近くの義民塚で残り20分あればセーフティという事前戦略だったが、来てみれば残り18分。幸いまだ脚は生きているし、まぁ大丈夫だろ。

クルマも観光客も多い中心市街地は予測可能・回避不可能な信号が多いので、松本城付近からは冒険せず特に保守的に進む。定刻まで2分半も余したからタラレバを言えばあと1ヶ所取れたかもだが、まぁ妥当にフィニッシュ出来た。走行距離30km、標高差積算560m。人生まれにみる心身充実の三時間。今の自分なりに精一杯やれたから、順位はどうあれとても気分が良い。

集計クロスチェックは、ロゲ参戦三年ぶりと言うガクさんと行う。彼も想像以上の激闘だが遅刻…脚つりさえなければトップに迫っていたはず。表彰式でハイレベルな男子ソロは最後。自分はサブスリーランナーM室さんを僅差で上回り、二位で呼ばれる。一昨年の同大会は入賞圏外だったから圏内に復帰できて光栄だけれど、断トツ優勝のG後さんを脅かせなかった不甲斐なさも残る結果となった。

浅間温泉会館で入浴後、お晩菜bar～ten～という店でイベント主催関係者の打ち上げにモグる（但し私はノンアルコール）。今日の感想戦の他に「プランナーあるある話」にも花が咲く。駐輪場が閉まる前に退出し、自転車で安曇野へ。やっぱ信州はいいなぁーと夜の暗さに感動しつつ、豊科のホテル紫山荘に泊まる。明日は「信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage」のプランナーとして先々週に引き続き調査に出るが、それはまた別のお話。

結果

リンク

中村良大Facebook: 松本城ロゲイニング 2024

全通過コントロールや競技中スナップなどの写真アルバム。

松本城ロゲイニング公式

要項、結果など。

JOA Navigation Games 2024

日本オリエンテーリング協会が選んだロゲイニングのシリーズ戦。