スタート直前

Mountain Cycling in NORIKURA 2023

第38回 マウンテンサイクリングin乗鞍 参戦記

2023年8月26〜27日

日記

8/26() おねがい まいめの池
バス輪行で乗鞍へ

新宿発8時15分の各駅停車タイプあずさに乗る。ぼーっと車窓を眺めていると、脳内では様々な思考実験が行われている。何も覚えてないけど。昼飯は松本駅前のイイダヤでいいだや。それにしても酷暑の夏、松本市街地も暑い。

アルピコ交通上高地線に乗り、新島々で路線バスに乗り換え。12時50分の便に輪行用の臨時増発は無いが、ほぼトランクで足りている。積載にまごついていた爺さんは車内持ち込みで何とかなったようだ。さわんど(沢渡)で上高地方面への乗り継ぎ客を降ろし、いよいよ乗鞍高原観光センターへ。到着次第、小径自転車カラクルSを組み、乗鞍ヒルクライムの受付を済ませる。去年と同様、頂上行きの下山用荷物は前日に、マイクロバスに放り込んでおく形となる。

まいめの池

ブース出店はあれも欲しいこれも欲しいと目移りするが、輪行組は控えめに。次週ロゲ参加用のエナジージェルだけ買い溜めし、剣ヶ峰が見え隠れする乗鞍高原をぶらぶらする。一の瀬園地の少し遊歩道に入った所に「まいめの池」があり、言葉にするのが難しいくらい美しいと感じた。観光客でごった返すこともある牛留池などと違い、県道からも喧騒からも離れて深呼吸し放題。まだまだ知らない乗鞍があるんだな。

遠雷と熊を警戒しつつマイナーなサイクリングロードを下り、常宿となっている寿家さんへ。「乗鞍連盟」メンバーに加えて頂き、幹事のM輪さんをはじめ暖かく迎えて下さる皆さんに感謝している。元大学サイクリング部員というのは意識高い系の真逆を行くもので、そこに救いがある。ただし岩魚焼きを頭ごと豪快に食べるのは私だけだ。

夕食後、少しだけ酒を飲む。今年になって初めて口にするアルコールだった。外は雷雨だが明日には止むだろう。

8/27() 小径車に小雪渓
寿家

早朝、霧の隙間に今日も剣ヶ峰が見え隠れする上々の条件。体調も良くご飯3杯。同宿メンバーの中でスタート順が遅い方なので、しばらくは皆の出撃を見送る。サドル下にDIY!すりでっち様のアクリルチャームをぶら下げ、いざ自分も宿を出る。標高差175mアップで適度に脚を温めつつ、乗鞍ヒルクライム会場入り。アミノバイタルゼリーの配布が助かる。

スタート(秋本さん撮影)

一般男子E(46〜50歳)は7:50〜8:10のフリースタートだが、せっかくだからその中の一斉スタートに加わる。A本さんが写真を撮ってくれた。最初のヘアピンでR文さんを見付け声を掛けるが、もちろん全然付いて行けない。この夏はサイクルロゲイニング千曲の調査をしていた程度でろくにトレーニングしてないので、すぐ息が上がってしまう。だがフラットペダルだった去年と違って今年はビンディングを付けているのだよ。ハンドル周りのパーツ変更で車重は若干上がっているが、大幅な記録上昇を狙えるものだと思っていた。

乗鞍エコーラインマップ2023版

三本滝レストハウス前の第1チェックポイント23'49"・・・去年より6秒しか早くない! ここから猛チャージを掛けないといけないが、腰痛が悩ましいしスタミナの温存も必要だ。つづら折り地帯はインベタ走法でライバルの6000番台をゴボウ抜きし、直線でじわじわ追いつかれるの繰り返し。だいたい向こうが根負けしてくれる。冷泉小屋など所々沿道の応援が熱くて良い。

位ヶ原山荘前の第2チェックポイント1:01'14"・・・去年より13秒しか早くない! 油断すれば自己ワースト(1:27'台)を叩き出してしまう。けれど脚は売り切れに近いし空気も薄い。一番軽いギアで何とか位ヶ原の絶景をゆっくり進むしか無い。一応ライバルたちと競えてはいるから、ペース配分が悪かったってことも無い。いよいよ最終盤の大雪渓前(地球温暖化の影響か、すっかり小雪渓だけど)。前方を走るロードバイクどもをロックオンレーザーでまとめてぶち抜いてやる! 気分はクライマックス、こんなに楽しい遊びが他にあるか。

畳平

H川さんに写真を撮ってもらいつつ、また肺がぶっ壊れるんじゃないかって不安にもなるラストスパート。渋滞気味で少し力を緩めるシーンもあったが、フィニッシュラインは力強く漕ぎ切る。標高差1,260mの旅、力は出し尽くした。第2CPでうっかりウオッチをSTOPしてしまったから、タイムはよく分からない。ワーストにはなってないと思うが、ペダルを替えてこの体たらく、なんて力が落ちてしまったのかしら。

チャリダー

フィニッシュ後すぐにI川さんと合流するが、呼吸が落ち着くまで話すことが出来なかった。ふぅ。富士見岳は霧に隠れがちなので絶景登山を諦め、仲間の集合場所でうだうだする。学生時代の同輩M屋が来ているはずだが、もう下山したのか見つからなかった。小径車カラクルはcozモデルは数台見掛けるが、Sモデルは自分だけか? NHK「チャリダー」収録のギャラリーをしたので、自分もテレビに映るかも。

弱音を吐いていたメンバーもしっかり完走するなか、集団下山へ。今年はゴールエリアでアミノバイタルゴールドの配布があったお陰様か、珍しく大きな下山事故は無かった様子。空きっ腹で走らないのが一番の安全策であり、ヘルメットなんで三の次だと思うね。

みく…乗鞍だよ…

下山後のりんご食べ放題が復活してて嬉しい。バームクーヘンもヤッター! 記録証を発行すると「1時間26分53秒229」と出た。去年より35秒早いぜ…もうええわ。宿に下って温泉&昼食。近くのバス停からバス輪行できるか微妙なとこなので、集合写真撮影までは待てずお別れ。急いで観光センターまでヒルクライムし、14時13分発に間に合わせる。というか往路の爺さんがここでもまごついていて数分遅れとなる。あの歳でマイカー依存しないのは偉いけれど…。輪行臨時便(トランク積み)が増発されて有り難い限りだが、やはりここで乗っておいた方が良いみたいだ。

松本駅で時間が出来、もうすぐ潰れるというパルコあたりなどをぶらぶらする。なんかパルコって憧れだったからさ、ギター弦はたいていここで買ってたのよ。だが一人で5HORN喫茶は難しい。丸善ビルの彩香でケーキセットを頂き、駅で土産を買って千葉行あずさで東京に下る(錦糸町で下車すると山手線や千代田線を使わず金町に帰れる)。

という訳で去年のワースト記録に向き合うことすら出来てなかったような、不甲斐ない走りであった。ここ二年間生活環境の変化でヒルクライムは乗鞍のみという状況だったが、来年からはまず美ヶ原に復帰するし、出来るだけヒルクライム趣味を再興しようと思う。むらよしの坂バカはまだ始まったばっかりだ。

結果

公式リザルト
時間
(全長20.5km 標高差1,260m)
1時間26分53秒229 (最速者0:55'16", 最終完走者4:47'36")
一般男子E 順位
(46〜50歳)
153位 /完走449名/出走451名/申込517名中
男子順位
(チャンピオン,ジュニア等含)
901位 /完走3008名/出走3036名/申込3505名中
総合順位
(女子含)
924位 /完走3158名/出走3186名/申込3679名中

リンク

乗鞍ヒルクライム 公式サイト
2024年で通算39回目となる元「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」。
松本ヒルクライム 公式サイト
ツールド美ヶ原と乗鞍ヒルクライムのコラボ事業。

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