フィニッシュを振り返る

NORIKURA HILL CLIMB 2024

第39回 乗鞍ヒルクライム 参戦記

2024年8月24〜25日

日記

8/24() 六兵池ブルース
前日受付

1004新宿発の臨時あずさはE257系。気分転換には良いけど、旧式ゆえ車内Wi-Fiが無い。松本駅でアルピコ交通の往復券を買い、電車とバスを乗り継ぐ。稲核付近の車窓に若い熊を一頭見た。臨時便ではないのでさわんどを経由しつつ、乗鞍高原観光センターで下車。標高1,460mは期待したほど涼しくない。小径自転車カラクルSの輪行を解き、乗鞍ヒルクライムの受付と荷物預けを済ませる。さすが乗鞍はツールド美ヶ原よりずっと賑やかで出店もたくさんある。昔ほどでは、とは言うけれど。

六兵池

ここから付近を散策しつつ番所地区にある宿に降りて行く訳だけど、断続的に通り雨があるのであまり遠回りはしたくない。案内地図を見ると六兵池くらいなら寄れそうだ。誰も利用しないのにシッカリ整備されているサイクリングロードを進み、熊を警戒しつつ池を一周。池と言うより草地だが、まだまだ知らない乗鞍があった。

定宿の寿家に到着。チーム乗鞍連盟の元気な面々が二十名集まっている。久々に少し酒を飲む。

8/25() 暑さ寒さも乗鞍から
寿家

ご飯のおかわりは1回。実はメンバーの半分しかレースに出場しないと言う状況。年齢的に仕方ないのかな。私もここ一週間続いた謎の腹痛でDNSも覚悟していたが、当日ようやく治った。さらに二ヶ月前のツールド美ヶ原直前に腰を痛めてから、レースに向けたトレーニングらしいことも出来ていない。まぁ毎年そんなもんだよ。

スタート前

重い曇り空のもとウォーミングアップがてら、宿から20分ほど登ってスタート会場へ。赤青アミノバイタル配布のうち赤だけ摂取し、冷える間もなく7時45分、ゼッケン6000番台が流れスタートし、ラインまで53秒かかる。一般の部は全てネット計測なのでグロスは気にしなくて良いけれど。「俺が一番楽しむんだ!」…ってことをスタート時に思い出せる余裕があれば、たいてい上手く行く。脚力や呼吸との折り合いを探りつつ、序盤の緩い坂をライバルたちと競い合う。今年から乗鞍連盟ウェアをチーム員がみな着ているので、すぐに発見して声を掛け易いのは良い。第一チェックポイント23'42"、去年より7秒速いぞ。

乗鞍エコーラインマップ2024版

でも苦しいなあ。今日も断続的に降雨があり涼しく、タイムアタックには好条件のはず。だが中間地点以降、ライバルに置いて行かれるシーンが多くなった。九十九折りはいつものようにインコースを攻めるのだけど、ちょっと無理をしているように感じる。冷泉小屋のあと折り返しが1セット多く感じるのは、調子が悪い証拠かも。第二CP1:01’36”、逆に去年より22秒遅くなり、自己ワーストペース。しまった中弛みした!

いよいよ脚が売り切れている位ヶ原ハイマツ帯。こんな状況だからこそ、諦めが付かず楽しめてはいる。力押しよりケイデンスを意識すると調子が上がる、気がする。乗鞍岳剣ヶ峰は雲に隠れ、大雪渓の残雪はどんなものか、それすら確認出来ず。残り1kmでスパートを試みるもすぐに呼吸が売り切れ万事休す……いや、まだ終わらんよ。ボルテージ最高潮でもがくだけもがく。

ゴールエリアにて

ハンドルを投げるように標高2716mフィニッシュ。これが全力を出し切った後に観る畳平の絶景だ。すぐに路肩で記念撮影中のI川さんと合流。以前ならレース中に追いつけていた筈なのに、彼の方ばかり年々速くなっている。向上心を捨てない先輩の存在は大きな勇気になる。とりあえずタイムで逆転されないようにするのが今後のモチベーションになりそうだ。

ゴールエリアで金アミノと預け荷物を受け取り次第急いで着込むのだが、そのタイミングでまた雨がザーッと降ってしまい十分に乾けなかった。以降ぶるぶるぶるぶる何たる寒さか、やっぱり晴れて欲しかったー。かじかんだ手指で補給食を摂り、少し生気を取り戻す。チーム全員の合流を待てず、下山待機列に加わる。ちょうどチーム幹事のM輪さんがギャラリーに囃し立てられつつフィニッシュするシーンを見届けて、後はスタート会場まで一目散。小径車のVブレーキは、ランドナーのカンチ式に比べればしっかりした制動力で楽ちんだけど、いずれにせよシューはだいぶ消耗してしまうな。

バスヲタ席より

スタートエリアに生還し、完走証を受け取るとタイム1:27'03"。終盤だいぶ盛り返したものの去年より10秒遅く、自己ワーストはギリギリ回避。要するにカラクルSで出場し始めたここ三年間は誤差程度の違いしか無い。りんごやバームクーヘン、シンシュウエナジーなどの振る舞いを受け取り、寿家に急行して温泉にとんとんと突進。やっと手指がまともに動くわ。

昼食後、後ろ髪引かれつつ宿を離れスタート会場まで登り返し。バス輪行の時刻に間に合わせると、同志の者12名。全国的な運転士不足の折り、新島々駅直行の臨時便を出してくれているのが有り難い(但し番所等での途中乗車不可)。それにしても、とんでもない深山幽谷に道路を通したものだ、と車窓を眺めて思う。アルピコプラザのクリエでケーキセットを頂き、1700松本発のE353系臨時あずさで東京に下る。車内はとても寒いけど、関東平野はまだまだ暑い。

来年もやりたい。老夫婦が営む宿はいつまであるのか。

結果

公式リザルト
時間
(全長20.5km 標高差1,260m)
1時間27分03秒991 (最速者0:55'29", 最終完走者4:34'35")
一般男子E 順位
(46〜50歳)
133位 /完走414名/出走419名/申込507名中
男子順位
(チャンピオン,ジュニア等含)
887位 /完走2934名/出走2956名/申込3564名中
総合順位
(女子含)
912位 /完走3082名/出走3105名/申込3733名中
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シリーズ戦対象者 男子順位
(美ヶ原との松本ヒルクライム, シニア除く)
253位
合算217位
/完走552名/申込682名中
/二戦完走494名中

リンク

乗鞍ヒルクライム 公式サイト
2025年で通算40回目となる元「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」。
松本ヒルクライム 公式サイト
ツールド美ヶ原と乗鞍ヒルクライムのコラボ事業。

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