朝イチの特急あずさ1号に乗り、イヤホンでゾンビランドサガの楽曲を聴いているうちに松本駅938着。バスターミナル940発の路線バスに間に合う筈はなく、駅前で日産レンタカーを借りて北へ峠を越えて行く。豪華絢爛な四賀支所が松本四賀ロゲイニングの会場で、脚に覚えがある百名近くが集まった。6日前のハーフマラソンでの筋肉損傷がデバフとして残るけど、ソロの部で強敵にどこまで迫れるか、やれるだけやってみる。
競技時間は六年前に長和町ロゲで大敗した時以来の4時間設定。開会式のあと参加者一斉に地図オープン。四賀とは錦部・中川・会田・五常という四つの村が合併した時の地名だが、今回は五常地区は割愛されている。フィールドは決して広くないものの高低差のある土地で、エリートでも相当数のカットが必要になるであろう本格的なコースプランニングに唸らされる。キロ6分ペースを想定しつつ、北部の山岳を攻めるか否かは後で決めるとして、かつヨセの選択肢も考えて序盤は南から回る戦略とする。11時30分スタートダッシュ。最大のライバルG後さんを追う展開?と思いきや別ルートとなり、早々に一人旅となる。
と言うのも地図中央に向かって松茸山荘から南の高得点に繋がず、一旦西へ小さな峠を越えると言う奇策から入った。むかし松本24時間ロゲイニング選手権で通った道なので読み易かったのだ。順調にコントロールを繋いで行くと、圧倒的に元気な男子チームとすれ違う。おっそろしいなぁ。福寿草が咲き乱れる錦部地区の、南側の山縁を東へ進む。地味にアップダウンが脚に来る。
行き交う参加者とはアイサツが大事。古事記にもそう書かれている。SGCのテレビCMが有名な信州ゴールデンキャッスルを経て、53点と37点はカットした形でマップ中央へ戻る。後にして思えば神カットだった。マップ北東へは滅多にクルマが通らない、山深い林道のアップダウン。いちおう熊鈴を鳴らしながら進む。作戦時の適当な指測は意外と正確だったが、いかんせん脚が回っておらず遅れが拡大し続けている。1時間毎にエナジージェルを摂りつつ、公衆トイレがなかなか無いので水分補給は控えめ。
中川地区にある東端コントロールを経て残り1時間、いよいよ虚空蔵山に突入する。アプローチの登り坂からもう超スローペースに陥り、ヨセ戦術をどうするか地図の先の方を何度も確認する。・・・それが無駄な考え事となり、今現在すべきルートファインディングが疎かになった。気がついたら道筋のない森に放り込まれ、83番コントロールの屋久杉とやらは何処???
数分のロストが何十分にも感じる痛恨のミス。どうにかリロケートしてさらに上を目指すも、倒木だらけ廃道同然に疑心暗鬼となる。木に巻き付けられたピンクテープをアテにして遭難状態に陥った苦い経験もあり、引き返すべきか?…でも引き返すと得点源が無くなってまた大敗必至となる。葛藤しつつ何とか難所を抜けた。…もう、時間が無い。登山道入口の90番コントロール標識で残り33分。楽しみにしていた山頂は諦めての撤退戦となる。もう水はいっぱい飲んでも大丈夫。壊れかけの脚で山を駆け下り、塩ジェルが奏功したのか脚が攣ることはなく、経路上のコントロールだけ拾いつつ会田地区に戻る。ぎりぎりそうな人に「付いて来い」と言わんばかりの声援を飛ばし、一足お先に2分弱残して帰還フィニッシュとした。「おかげで間に合いました」と礼を言われたよ。GPSランニングウォッチのデータで走行距離36.60km(ペース6'30"/km)、総上昇量1345m。
集計はスマホを使うProgsシステムだが、得点証明となる写真の確認は「二人一組でやって下さい」という陰キャには恐怖のシステムに回帰している。まぁそこから感想戦が生まれるのは楽しいもの。相手は石川県から来たという方だった。集計の結果、これまで私の全敗となっているG後さんの背中を脅かす事さえできず男子ソロ2位、あの元気な俊足男子チームにも及ばずの総合3位に終わった。なんかもう定位置過ぎて、ヤッターとか残念みたいな感想が出て来ない。競技中は目一杯楽しんでいたのは事実だ。サービスの豚汁うめー。
| 獲得得点 | 1820/2600 | (最高点1990, 最少点403) |
| 獲得コントロール数 | 26/40 | (最多31, 最少9) |
| フィニッシュタイム | 3時間58分09秒 | (制限4時間) |
| 男子ソロ順位 | 2位 | (/出場17名中) |
| 総合順位 (各種チーム,女子ソロ含む) |
3位 | (/出場54組88名中) |
あのロストが無ければ一矢報いる事が出来たかも知れないが、却って無理して大崩れした可能性が高く、むしろラッキーだったかも知れない。これから自他の戦略を解析するのが楽しみである。さて次の予定があるので早々にリーブ。参加者特典に松茸山荘の入浴半額券があるので、そのアルカリ温泉に入る。さすがに混んでるわね。さらにレンタカーを美鈴湖畔に飛ばす。
カフェピラータ「北欧ナイト」イベントに間に合った。北欧風の食べ物や音楽演奏を持ち寄って、だらだら楽しもうという企画に十名ほどが集まる。なんか本格的な料理が用意されてたり、その場で北欧風?たこやきが調理されてたり。私は安直に新宿伊勢丹フィーカで購入したハッロングロットルを買ってきた。持ち込んだクラシックギターによる演奏は、ガルパンで有名なサッキヤルヴェン・ポルッカと、ノルウェーの森。私には贅沢な盛会だった。
かに座が目視出来るほど星の良く見える夜。こうして趣味全開の、ハードな一日が終わった。生き急ぎすぎでは。
ウォッチ計測の睡眠スコアは低いが、気分は良い。レンタカーを返して松本駅から篠ノ井線に乗り、姨捨駅で下車。絶景の散歩道は下り坂が辛い。武水別神社や千曲市役所を経て屋代駅まで歩いたのは、アニメTurkey!のマンホールを見たかっただけ。Suica対応で利用し易くなったしなの鉄道で軽井沢へ。路線バスで碓氷峠を越え、横川の荻野屋で力餅付きの峠の釜めし定食を頂き、信越本線に乗る。高崎から高崎線普通列車のグリーン券をポンして実質千葉の葛飾区に帰宅。またしばらく筋肉痛に悩みそうである。