ビブの準備

信州大学の授業から始まった市民マラソン

信州大学マラソン2021 最後尾スタッフ参加記

2021.11.20[]

日記

11月20日() 信大急行アルプス
開会式

寒い朝、自宅からチャリ30分余ぶっ飛ばして信州スカイパークの陸上競技場へ。7時半のスタッフ集合に間に合わせる。「信州大学マラソン」は学生のほか7年前から一般枠の募集も行っているが、去年と今年は疫病騒ぎにより学生の授業としてのみ実施となった。運営事務局の株式会社未来図さんから「スイーパー(最後尾係)をやってみないか」と声を掛けられたのが4日前という急な話だが、フルマラソンの距離ならいつだって走れるよ? コースはスカイロード10にちょっと付け足した10.55kmを4周するもので、制限時間は5時間30分とされる。

やがて数十人の受講生たちがバスでやってくる。つい「若いって良いなぁ」なんて思う歳になったもんだ。部門はフルの他ハーフでも良いらしい。適当すぎる準備体操のあと、9時半スタートに対して私だけ5分早めに出発しておき、コース誘導が必要な場所に立つ。学生全員が通過したら最後尾に付く流れだ。今日は気温が低いので学生の低体温症に備えて軍手やタオルを余分に積んで走る。トランシーバーで本部と連絡を取りつつ、またスマホで写真係も兼ねている。シューズはスロージョグ用のハンゾーU。晴れているけど北アルプスは雲に隠れがち。

北アルプス方面

すなわちビブナンバー30番と40番の男子が完走ぎりぎりかなというペースである。2周目に入ると40番が泣き言たらたらで止まりがち。だって後ろから見てると、ぴょんぴょん^飛び跳ねる酷いフォームだもん。仮にも最高学府で専門教育を受けている建前であろうし、いまさら私が何か指導するのはスゴイシツレイ。口では励ましつつ、内心「もうどうにでもなあれ〜」と放っておくしか無い。と言うか単位を途中で諦めずにこの場に居るだけで偉い人たちなのだ。学生時代に幽霊と化し、そのまま還らぬ人となったのは私だ。

尤も、途中リタイアでも単位は出ると云う。2周で諦めるかと思ったら3周目に突入したのは、良いファイトだ。けれどやっぱりもうまともに走れず、ようやく30番が伴走を諦めて先に行く。彼はここまでのスローペースが仇になって次の関門で切られたらしいが、それもドラマのうち。歩き混じりの40番もなんとか3周フィニッシュ。私には「次の最後尾に追い付く」というミッションがあるので、急行を開始する。ただここの体育教師はフルマラソンの経験が無いのだろうか、はたまた伝達ミスか? エイドにエネルギーゼリーを置くと聞いていたが、あるのは一個34kcalしかないアミノバイタルリフレッシュチャージ(旧品)だけ。やっぱり人工甘味料はこの世から滅んで欲しいわ。

フィニッシュ制限5時間30分

そんな不満を募らせつつ、プラシーボ的に騙し騙し走れば何とかなる。まだ撤収してないエイドスタッフには「もう良いよ」と伝え、最終周を平均4'37"/kmで走る。何故か拍手で迎えられたフィニッシュ。結局最後尾には追い付けなかったけど、制限時間にはぎりぎり間に合った(5時間26分09秒)ので良しとしよう。閉会式で「何か一言」という無茶振りを食らい、せいぜい学生たちのファイトを讃えておく。弁当を余分に貰ってチャリで帰宅する。イベント中止続きの昨今、二年ぶりにフルマラソンに参加できたのは幸運であった。


リンク

信州大学マラソン公式
2022年から一般参加者の募集再開。

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