2006年9月6日〜8日
サイクリング部現役の頃はまだ通行できなかった、四国と本州をつなぐ「しまなみ海道」の自転車道。開通から7年経った今、ようやく走りに行くことにしました。
尾道では映画などのロケ地探訪も兼ねています。
愛媛県西条市 2006年9月 6日 (水)
青春18きっぷでやってきた伊予西条駅。7年半前の旅でもここを起点に四国を走ったものです。
降り続けた雨は上がり、小松中央公園まで走ってキャンプします。
愛媛県今治市 2006年9月 7日 (木)
朝からどんより曇っていましたが、広域農道のトンネルを今治方面に抜けると、真っ白に輝く来島(くるしま)海峡大橋群が!
あっちは晴れてるぞ。
愛媛県今治市 2006年9月 7日 (木)
この美しさ!
しかも、自転車で渡れるのです。今治市サイクリングターミナル「サンライズ糸山」で詳細マップを貰い、通行料代わりのサイクリングチケット(500円)を購入しましょう。
愛媛県今治市 2006年9月 7日 (木)
しまなみ海道の橋はそれぞれ海抜30〜80mの標高を持つので、坂馬鹿じゃない人でも自転車で楽に登れるよう、スロープが建設されています。橋以外では既存の一般道に設定された自転車道を走る事になります。
写真右下にはキャンプツーリングの集団が見えます。
愛媛県大島・伯方島 2006年9月 7日 (木)
のどかな大島を縦断すると、次は伯方・大島大橋。料金は賽銭箱に硬貨またはサイクリングチケットをちぎって投げ入れます。二礼二拍手一礼する必要はありません。
愛媛・広島県境 2006年9月 7日 (木)
多々羅大橋の橋脚を見上げて。ここで手を叩くと独特な反響音が返ってきます。京都や日光の修学旅行でやったよネ? 「多々羅鳴き龍」の説明書きと拍子木まで設置してありました。
旅はいよいよ県境を越え、広島県生口島(いくちじま)に。
広島県生口島 2006年9月 7日 (木)
大林宣彦監督作品「転校生」を観た人ならあっと思うような、古びたフェリーターミナル。しまなみ海道の旅はこのへんから尾道三部作・新尾道三部作のロケ地巡礼色を帯びてきます。
向かいにはこれまた転校生で使われた住之江旅館があります。
広島県生口島 2006年9月 7日 (木)
今治から尾道にかけて造船所が多いのですが、ここでは他の船で隠すようにして、沈没船の解体作業をしていました。怖いです。
もっと近くで撮れないこともなかったのですが、廃墟マニアでも如何ともし難いようなオーラが出ていました。
広島県因島 2006年9月 7日 (木)
あるポップユニットが田舎出身だと舐められないように「ポルノグラフィティ」と自称したという逸話が残る因島(いんのしま)。最近、因島市は尾道市に吸収されました。
自転車道を外れて周遊してみましたが、東南部の漁村を繋ぐ水軍ラインは、自転車にはキツいアップダウンが続きます。
「碁聖」本因坊秀策の墓をお参りする頃には、にちぼつ。
広島県因島・向島 2006年9月 7日 (木)
完成当時は吊り橋として東洋一を誇ったという因島大橋。歩行者・自転車・原付は車道の下を走ります。眺望には劣りますが、JR瀬戸大橋線の気分が味わえます。
そういえば瀬戸大橋線などの駅で掛かる列車接近メロディーは「瀬戸は〜日暮れて〜夕波小波〜♪」(瀬戸の花嫁)なんですよね。
広島県岩子島 2006年9月 8日 (金)
岩子島(いわしじま)海水浴場は大林映画「あの、夏の日」のロケ地。しかし興味を引いたのは奥の建物。もう長いこと使われてないようですが、再び海の家として賑わう日は来るのでしょうか。廃墟ファンの心をくすぐります。
広島県向島 2006年9月 8日 (金)
この橋を渡ればついに本州島上陸です。歩道はよほど器用なBMX乗りでもない限り走行不可能ですし、路肩も確保されていないため、自転車は渡船利用が推奨されています。確かに交通量は多いですが、怖いという程ではありませんでした。通行料10円。
広島県尾道市 2006年9月 8日 (金)
ロケ地イラストマップは大林監督の意向でわざと迷うように作られています。私もすっかり細い坂道をあっちこっちと駆けずり回る羽目になりましたが、そのぶん目的地を見つけた時の喜びもひとしお? 顔がほころんでしょうがありません。
「ふたり」で主人公の姉が事故死したシーンですが、もうさすがに花が供えてあったりはしませんでした。ここをもう少し登った辺りからの眺望も良かったです。
広島県尾道市 2006年9月 8日 (金)
御袖(みそで)天満宮の階段で、映画「転校生」で性が転向するシーンに使われました。なぜかこのアングルで撮りたくなります。天候はあいにく曇りがちで、突き抜けた蒼いそら、とはいきません。
広島県尾道市 2006年9月 8日 (金)
こちらは尾道最古を誇る艮(うしとら)神社。樹木が凄いですが、真上をロープウェーが通ります。もちろん映画にも「時をかける少女」などで度々登場します。
ここから千光寺公園なども観光したかったのですが、帰りの列車の時刻が迫ってきました。
広島県尾道市 2006年9月 8日 (金)
大林監督の出身校で、「ふたり」や「あした」にも登場します。良くこんな急な傾斜地に校庭付きの学校を建てられたものだ、と感心するくらい狭いところです。
広島県尾道市 2006年9月 8日 (金)
まだまだぜんぜん終んない、尾道のロケ地巡りです。時計をチラチラ見ても、一秒が早いな!
というわけで、のんびりと渡船の旅を楽しむ時間がなくなってしまいました。自転車込みでも70円で乗船できるのですが、残念ながら写真を撮るだけ。
この船に乗って「ふたり」のように牛乳を飲めたらハッピーだったのになぁ。
広島県尾道駅 2006年9月 8日 (金)
のんびりとしたしまなみ海道サイクリングと、慌て気味だった尾道ロケ地巡りの旅を終え、青春18きっぷで長野県へ帰ります。
明日はまた、今日よりも尾道を好きになるのです。
ちゃんちゃん。