7/6-14 恋のアルファ6700

α6700を買った。α6000シリーズに、ソニーの勝負ナンバーである7が付いている。

A6700サイクリングやジョギングのお供に、高級コンデジと云われたキヤノンG9Xシリーズを相当酷使して来て、昨秋とうとうセンサー周りに傷が入った。買い替えようにも、1インチセンサー程度のデジカメはスマートフォンの進化に食われて壊滅状態。市場に生きながらえていたG7Xシリーズもディスコンとなり、却ってプレミア価格となっている。仕方なく、一昔前に父用に買っておきながら殆ど使われていなかったG15をピンチヒッターとして登用して半年余。画質的にも退化しているのだから、いよいよ我慢ならなくなった。

いっそ、レンズ交換式カメラにステップアップしよう。さすがにフルサイズセンサーはシステムが大きくなり過ぎてサイクリングにも持ち出せないから、APS-Cかマイクロフォーサーズが良い。バッグからさっと取り出すために、一眼レフめいたペンタ部(上部の出っ張り)が無いシュッとしたデザインが良い。今どきmicroUSBは論外でType-Cに限る。経験上水没故障が多かったので防滴仕様が良い。

Ageha・・・それらの条件を全て満たすのはα6700しか無い。ソニーAPS-C機のフラグシップを謳うだけあって高額で、しばらく躊躇っていたが恋しくなる一方だ。かつてのセガファン、アンチソニーゆえの逆張りで株主特典クーポンを所有しており、初めてそれを活用してみようと思った。誕生月マグカップが貰える7月となり、東京銀座のソニーストアに駆け込み「これください」。高倍率ズームレンズ(18-135mm)キットに、単焦点パンケーキレンズ(20mm)とモニター保護シートくらいは付けて合計25万円ちょっと。(焦点距離は1.5倍すればフルサイズ換算となる。)

各所レビューではめちゃくちゃコンパクトなどと云われているが、とんでもなくゴツい。パンケーキを付けても総重量500gを超えるので、ジョギングには無理がありそう。レンズを交換するという体験は初めてで、素直に嬉しい。ともかく近所の水元公園デビューだ。毎朝毎夕ここを通る度に大勢のカメラ趣味人が徘徊しており、それをずっと羨望の眼差しで見ていたのだ。蓮や睡蓮が見頃で、カメラの説明書など読まないまま適当に撮り回ってみる。ぱきっとした解像感、自然なグラデーション、適度なボケ味による立体感、色滲みの無さなど、スマホ写真とは別物の画質が感じられる。

Nishino基本的にはズームレンズが便利だが、街を散歩しながら適当に撮るならパンケーキが楽。食べ物もぐっと美味しそうに写る。AI技術を使ったオートフォーカスとか最新鋭の機能はまだ良く解らない。動画性能も相当高いらしいが、ファイルサイズが心配でまだあまり撮る気がしない。ファイルサイズと言えば昔ながらのJPEG形式の他に、高画質なのに軽量であるHEIF形式で記録出来るのは素晴らしいが、Macではほぼシームレスに扱えるもののiPadでは表示に癖があり、手持ちのandroidスマホでは取り込むことさえ出来ないのが残念。RAW?…使いこなすのは相当先の話だな。

メカ的には、コンデジでズームレバーのある位置が電源スイッチとなっておりなかなか慣れないし、しかも華奢な作りで注意が必要だ。心配点はそれくらいで、握り易いグリップなど想定以上に気に入った。ソフト的には「直感的なインターフェイス」と呼ぶにはちょっと足りないが、悪くはない。そういえば防滴に拘ったわりにレンズがそうでないので、近々ソニーGシリーズの広角ズーム(10-20mm)が生えるであろう。合計すると去年のクラシックギター購入に匹敵する大散財となってしまった。

Ginza欲を言えば鳥やスポーツに適した超高倍率ズームレンズや、星景に適した広角大口径単焦点レンズなんかも…などと切りがない。一旦は3本(予定)でいろいろ試して経験を積もう。カメラ趣味は下手にのめり込むと「自分が自分の世界の主人公ではなくなる」危険がある。あくまで被写体を理解する、知への入口くらいに考えておこう。とにかくこれを持って早く旅に出たいなぁ。

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むらよしギムナシオン(参戦記)に去年11月の信州須坂ロゲイニング(3時間チーム)を追加。そうだ反省ラン行かなきゃ…。

6-29-7/1 凍るド美ヶ原

Wear土曜、特急あずさで昼過ぎの松本駅に降り立ち、小径自転車カラクルSを組む。ツールド美ヶ原の受付へ駆け付けて乗鞍仲間のIさんKさんと落ち合い、「乗鞍連盟」のサイクルウェア上下を受け取る。チーム員に関連するロゴが随所に配されており、CARACLEの文字もある。明日はこれを着て走ろう。

出店は随分少なくなった印象で、せいぜいジェラートを食べるくらい。急坂を避けて三才山集落経由で美鈴湖畔に登り、カフェピラータさんに到着。だべったりツールドフランスを観たり食事を頂いたりギターを弾かせて貰ったりして、そのまま雑魚寝。寝袋は持参してきた。

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Drum日曜。フィニッシュ地点で受け取る荷物は前日預けとなっており、当日朝は自分の出走時刻までゆっくりしてて良い。とは言えチャンピオンクラスがスタートする頃、ぼちぼち山を下りる。ここ数年は疫病騒ぎがあったり私の転居があったりで、「ここがホームコース」のつもりが5年ぶりの参戦となったツールド美ヶ原。フルコース開催では7年ぶりとなるが、それでもイベント別では自己最多17回目の出走となる。やっと帰ってきた…。

練習状況から目標タイムは1:30‘と見込んでいたが、数日前に寝返りが打てなくなるくらい腰を痛めてしまった。慣れない筋トレなんてするからいけない。痛みは引いたものの「目標は完走」に切り替えて、伸縮式ハンドルを高めに設定するなどタイムより安全衛生重点な。サービスのアミノバイタル🟥🟦を頂き、8時05分の男子46〜50歳クラススタートを迎える。

Start天候は雨の気配がする曇り。気温が低くて条件は良い。序盤の名物激坂は何とか蛇行せずに乗り切り、呼吸と折り合いをつけながら美鈴湖畔へ。沿道の熱い応援が嬉しい。1CP21’44”。ここから同時スタートのライバル数名が定まっていく流れが、昔のままで懐かしい。ただ、やはり今回は腰痛の到来が早い。頻繁に伸びをしないといけないし、長い登坂に慣れてないから出力(呼吸の荒さ)に波があってなかなか安定しないのも悩ましい。2CP40’33”。

リカンベント以外では小径車をあまり見かけないが、カラクルcozを見つけて頑張れと声を掛ける。またEバイク部門が最終スタートから異音を立ててどんどん抜いてくる中盤戦。1速より軽いギアが欲しかったのかシフトをミスってフロント脱チェンを起こし、足を付いてしまった。すぐに立て直してライバル集団に復帰する。標高が上がってくると、涼しいと言うよりちょっと寒いな。3CP1:17’22“、ボトル塩水で足りていて給水は受け取らず。

Finish腰痛坂をクリアして、思い出の丘からいよいよハイスピードバトル区間。冷たい雨が降ってくるし強い向かい風がライダーを苦しめる。二つある下り坂は小径車じゃ怖いよなーと考えていたが、この風ではどうせスピードが乗らない。それより深い霧も相まって、周囲のロードバイクの方が大幅に減速している。まさかここで小径車の方がゴボウ抜き、という奇妙な展開となった。ここはホームコース、目を瞑っても走れるわ(大袈裟)。

霧に見え隠れするレンゲツツジを横目に、最後の全力もがき…これがツールド美ヶ原だ。FINISH1:32’47”、無事に走り切れて良かった! 順位は上位1/3ほど。荒ぶった呼吸を整えながらカヴェンディッシュ(バナナ)とアミノバイタル🟨を頂き、荷物を受け取って急いで着込む。それでも時折の暴風雨が容赦なく体温を奪い、とても写真を撮り回る余裕などない。年々パワーアップして少し先にフィニッシュしていたIさんとさっさと下山待機列へ移動するが、ここでの待ち時間がやたら長く感じてしまう。集団遭難めいた光景に思わず「隊長、あの木に見覚えがあります!」…。

Pirataようやく下山の順番が来る。例年は煩わしい二ヶ所の登り返しも、脚を回せば少しは温まるのだから今回は有り難い。武石峠まで下りてしまえば風雨は止み、心配していたほどの絶叫下山にはならなかった。今年もカフェピラータさんのトマトスープ振る舞いがあり、みんなで命拾いする。スタート会場まで戻って完走証、菓子類ときのこスープを頂きイベントは終了。表彰式などは廃されたが、それでも充分にホスピタリティの高さを感じた。

Diorama・・・さて、明日は休みじゃグフフ。という訳で浅間温泉の宿を予約してあるが、チェックイン時刻まで暇だ。ホテルのロビーもいつまで居られるわけもない。時折の雨が悩ましいが中心市街地に下りて、レース参加者用の招待券で松本市立博物館に入館する。移転リニューアル後は初めてで、目玉展示の「城下町全部再現しちゃいましたジオラマ」?が素晴らしい。様々な町人のドラマまで小さく目に浮かぶようで、しかも今の見知った街並みと脳内で対比出来るから、ずーっと眺めていられる。せっかくだから他の展示がもっとジオラマと興味関心を増幅し合うような仕組みに改善できないかな。

伊東園ホテル浅間の湯にチェックイン。今日まで使える値引券があったので夕食バイキングも付けた。あまり旨くはないが、過ぎた贅沢である。お酒飲み放題も、私にはワイン一杯が精一杯。

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Obasute月曜、朝風呂とバイキング朝食を済ませてチェックアウト。安曇野の気になる店を巡る予定だったが、本降りの雨でとても走る気がしない。レース仕様のため色々外して来たが、つくづくCfa気候の日本において泥除けのない自転車は欠陥品だと思う。バス輪行で松本駅へ。

天気予報によれば、千曲市の方がマシ。篠ノ井線の長野行きに乗って姨捨駅で下車する。小雨が残っているが、自転車を組み走り出して間もなく止んでくれた。目的は、平日しか開いてないであろう千曲市役所内にある、アニメTurkey!祭壇。じっくりと制作が進んでいるようで、来年?の放送が楽しみである。

Jitensha昼食はcafe自転車屋さんで。去年のチクマサイクリングクエストでスタッフ仲間だった。諸事情で今年はロゲイニング形式ではなく、以前のスタンプラリー形式に戻すようだ。それにしても、美味しいものは美味しいな!

しなの鉄道屋代駅で輪行し、上田から新幹線で東京に下る。平日の夕刻に通勤電車は避けたくて、上野駅から自走で帰宅。昨日体が芯から凍っていたのが嘘のように、酷暑の時季である。

6/15 雷都一発

Ninomiya土曜、中野潤国際ギターコンクールに向けて?少しだけ練習をしてから小径自転車カラクルSで出撃。江戸川サイクリングロードをひたすら北へ行こうランララン。追い風に助けられて、脚がノッてくると1kmを2分ほどで巡航している。関宿から利根川を渡ると茨城県境町、三和町。そして紬で有名な結城市で昼食休憩とする。駅北口のショッピングセンターに寄ったらあと3日で完全閉店とのことで、バイパスのロードサイドに負けてしまった中心市街地の典型的な衰退っぷりが寂しい。

栃木県に入り、二宮町から鬼怒川自転車道に入る。最初は左岸(東側)、すぐに右岸に渡りあとはほぼ一直線だ。サイクリングロードとは言え路面に雑草が多く、行き交うロードバイクは並行する車道を走っている。宇都宮市に入るといよいよ見えてきた、開業一年足らずのライトレール(LRT)鬼怒川橋梁! ちょうど下り列車が渡るところ。それを追いかけるように柳田大橋を渡って線路に合流し、あっさり追い抜く。

Lightそのまま芳賀町にある終点の芳賀・高根沢工業団地駅に先着。自宅からここまで110km余を休憩時間込みで5時間半掛かった。追い風とは言えこの快走っぷりはさすがカラクルSだと思う。記念撮影と輪行のため一本見送り、次の13:54発に乗車。宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線? 芳賀・宇都宮LRT? ライトライン? やたら呼称が多いのが難だし、雷都にちなむなら雷電で良いじゃんと思う。他の数人の乗客はほぼ折り返し乗車の趣味人だが、ショッピングセンターのある「ゆいの杜」前後でどんどん一般客が乗り込んで来て、さらにはツアー客も加わり噂通りの大混雑。

だが車内にスーツケースがちょうど乗るくらいの台があり、輪行自転車をそこに置けたので迷惑にならなかった。そう、カラクルSならね。50分弱で宇都宮駅東口に到着、またチャリを組む。雷電にはいずれ近々乗りに来る予定だったが、それが今日になった理由は「村治佳織×村治奏一ギターDuoコンサート」が栃木県総合文化センターで催されるとの報に接したからだ。県庁前の出店でケバブを食い、頭から水を被るなどしてメインホールへ。

Hall「県民の日スペシャル」と銘打ったイベントに県外民がお邪魔します。間に合わなかったり当日券が売り切れてたりしたら諦めるところだが、無事にクリアで4000円。さすがに一階席は埋まってて、顔がよく見えない二階席となる。顔より指が見たいのだけれど。16時開演。

やっぱりおじちゃんおばちゃんがクラシックギターに求めてるのって禁じられた遊びとアルハンブラなんですよ。という訳で「アルハンブラの思い出」から。ただしデュオアレンジなのでソロに聴き飽きた人でも十分に楽しめる。続く「ニュー・シネマ・パラダイス」「ラプソディー・ジャパン」で聴衆の心をがっちり掴む。とにかく音の出し方ひとつひとつが多彩で丁寧で、要するに上手い。

Prog弟の奏一さんソロとなり、「荒城の月」がめちゃくちゃ格好良い。ノクターンOp.9-2は聴き慣れたタレガ編ではないのでアレッって思うがアルメイダ編はこういうものらしい。超絶技巧な「ディアンスのフォーコ」は姉の方しか知らん聴衆を真顔にさせただろう。気の遠くなるような基礎練と練習曲の果てに、こういう演奏がある。わかっちゃいるけど真似できない。

休憩時間が20分あり、体温調整のため建物の外を散歩してくる。おっと、もう姉の佳織さんソロが始まる。「薬師寺にて」「人生のメリーゴーランド」。親しみやすいトーク・選曲と、フィギュアスケートの金メダル選手を見ているかのような安定した演奏が麗しい。「サンバースト」をリアルで聴けたのも良き思い出になりそう。

最後にまたデュオ演奏となる。生音に特化したホールではないので少々増幅しており、ちょっと気になる場面もあった。それは些細なこと、ドイツの風を感じるさせるような「ブラームスOp.18b」と「バッハ目覚めよ」でクラシックの原点に立ち返る。「シューベルトのセレナーデ」「リベルタンゴ」と、飽きさせないアレンジと高度な演奏で締める。同じ姉弟でも修羅餓鬼の地を這うウチとどうしてこうも違うのかしら。

Nikkoアンコールは「カヴァティーナ」、ダブルアンコールは「禁じられた遊び」。客電が点く前に席を立って大損をこく人が多いのはいただけない。栃木県ゆかりの曲は無かったが、渡良瀬橋を演る訳にもいかないだろうからまぁ良い。ギターは小さなオーケストラ、なんてもんじゃない可能性をひしひし感じたコンサートだった。来て良かったなあ!

東武宇都宮駅で再び輪行すると、みな赤いウチワを切符代わりにパタつかせている。県民の日だから東武宇都宮線が無料になるのか。東京方面へ乗り通す自分にはたぶん関係ないだろう。車窓の妙に綺麗な夕焼けは雨が近づいているサイン。西新井駅まで乗り継いで、ぽつぽつ降り出すなか帰宅。今回は二荒山神社や餃子店に行けてないし、次は宇都宮をじっくり観光したいものだ。

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むらよしギムナシオン(参戦記)に去年9月の足立シティロゲインを追加。今は足首が完治するまでジョギングを禁止しており、マラソンやロゲイニングのエントリーも見合わせている。いずれまた、走れますように。

5/25-26 すざかにビューーン!

北陸新幹線で長野駅下車。JR東日本の「どこかにビューーン!」という行先ランダム企画を利用する形だが、週末利用の直前申込だとほぼ一番近い候補が当たる。長野はまさに狙い通りなのだ。長野電鉄特急「スノーモンキー」に乗り継げばすぐに須坂駅、標高360m。小径自転車カラクルSの輪行を解き、コンビニ補給をしつつ東へ県道「大前須坂線」の坂を登っていく。

Kenashiこの自転車で須坂側からの毛無峠ヒルクライムは初めて。高山村の山田温泉分岐からしばらくの直登がエグいけど、ゆっくり行けばなんとかなる。程よい青空のもと、絶景の毛無峠1823mに到着する。毎年の冬期通行止解除直後に、ここまで来て小串鉱山跡に向かって手を合わせている。強い北風を避ける場所で昼食とする。

県道「牧干俣線」の工事箇所は土日休工で助かる。万座峠に放置されたラブライブ人形は…、高価であったろうμ'sスーパープレミアムフィギュアが5体増えている。今すぐ抱きしめたくなるようなAqoursねそべり5体と合わせ、心が痛む。時々振り返ると四阿山(あずまやさん)がなかなかの存在感だ。

Yoshi万座温泉を経由して志賀草津高原ルートを北上、もうずっと絶景の洪水だ。日本国道最高地点2172mを経て、渋峠ホテルでホットチョコを頂くのもすっかり恒例となった。去年はここで引き返したが今年は志賀高原へ下りる。・・・寒いっ! だから坂は登りだけで良いんだよ。というかウインドブレーカも無しに下りていくロード乗り達、すっげぇなぁ。

湯田中渋温泉郷まで下りる頃にはブレーキレバーを握る手指も凍結寸前に。これはすぐに湯田中駅前温泉に飛び込まざるを得ない。みしみしみしみっ! この身体中の血管が解凍されていく感覚、久々だ。中野市街地で金沢カレーを食って、ルートイン泊。

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Mizuバイキング朝食をドカ食いしてチェックアウト。くだもの街道を南下して須坂市百々川(どどがわ)の駐車場へ。松本ぽたりんぐクラブのメンバーがもう集まっている。私が松本を去る直前くらいにメーリングリストに入れてもらったので、松ぽたイベント参加は初めてとなる。「米子(よなこ)大瀑布ツアー」。積年の課題だった場所へ、この機会にやっと行ける。

5人でだべりながら、コンビニ買い出しを入れつつ林道米子不動線を登っていく。本当にポタリングなのか? 気を抜くと置いて行かれそうなペースなんだが。この調子なら時間が足りなくなる心配は無いだろう。四阿カルデラの内部へ向かい、2時間ちょっとで標高1285mの駐車場に到着する。ここからは歩きだ。

Yonako繁忙期でもないので、地図推奨とは逆の右回りルートを取る。登りきった所の平地から、いよいよ米子大瀑布の威容が姿を表す。広大な断崖の左に権現滝、右に不動滝がともに落差80m以上! 水の一滴になったつもりでその落下を追うにもスケールがでかい。また付近は小串鉱山と並び称される米子硫黄鉱山の跡地で、謎の遺跡がいくつか残っているのも興味深い。わずかに硫化水素臭も感じる。

広場で昼食を摂り、米子不動尊奥之院は霊験あらたかめいている。それにしても同行メンバー達は動植物・地質学・産業など妙に詳しい。ぼーっと生きている自分との差が歴然で、知識欲というのは死ぬまで気が抜けないものだと痛感する。

Double駐車場から、一部登り返しがあるものの快適な下り坂サイクリング。途中でショートカットするグラベルにも挑戦する。小径車でも恐る恐るクリアー。皆は米子不動尊里堂に寄るが、私はそろそろ列車の時刻(どこかにビューーンはアバウトにしか指定できず、ちょっと早い時間になってしまった)。別れて先を急ぐ。

このタイミングだと須坂駅で電車を待つより直接長野駅まで走った方が、余裕が出来る。野辺町ラウンドアバウトを経て長野駅輪行、軽食や土産買いを済ませて北陸新幹線で東京に下る。ツールド美ヶ原に向けて脚力と機材の課題をいくつか見付けたし、久々のグループライドも充実した週末だった。→FBポスト:その他の写真

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→むらよしギムナシオン(参戦記): 乗鞍ヒルクライム2023をアップ。

5/11-12 春は名のみの南風の強さや

Mapblog穂高駅前のホテルで迎えた土曜の朝。コンビニおにぎりを朝食として、神社前の安曇野市役所穂高支所に向かう。雨天に悩まされがちだった去年と打って変わって抜けるような青空のもと、信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stageのスタッフがぼちぼち集まっている。エントリー数は70名を超え、来年には定員オーバーするのでは?と皮算用したくもなるが、まずは今日を無事乗り切ることだ。

やがて参加者も集まってきて、乗鞍連盟のKさんや松ぽたのGさんらとも挨拶。競技の得点は安曇野に散りばめたコントロール(特徴物)の写真撮影が基本だが、NaviTabiアプリによるGPS自動判定方式も選択できる。それ前提のプランニングになっているし、実際過半数の参加者が利用している。

Start私が作成した地図は今回思いっきり南寄りのフィールドとした。その代わりヒルクライムと言えるような山はなく、上位陣の得点率は上がるだろうとは思った。まず事故が起こらないことが第一、また地域の生活・物流に迷惑を掛けないようにしたい。人前で話すのは大の苦手ながら、時間の限られた競技説明の機会になるべくの補足をする。午前10時の一斉スタートを見送れば、人事は尽くした。天命を待つのみ。

さて今回は公式カメラマンHさんがいらっしゃるので、暇な自分は小径自転車カラクルSでふらふらとフィールド外へ。ファーマーズガーデンあかしなで首尾よく月路の灰焼きおやきを入手し、長峰山にヒルクライムして山頂で食べる。旨いなぁ。絶景も楽しみつつ、光城山を経て下山する。ただ無駄にふらふらしているのではない。NaviTabiにスポット登録を随時行っているのだ。

Nagamineフィールドに戻り、コントロールの一つMt.Desert Islandのアイスを競技者たちとだべりながら頂く。もう制限の5時間になるころ。会場に戻ると、間もなくOさんがパーフェクトを達成してフィニッシュしてきた。えええ!ロゲイニングの楽しさはコントロールの取捨選択にあるので、プランナーとしては悔しいと言うより申し訳ない。勿論すごいガッツは称賛するしかない。…やっぱりヒルクライムもコースに組み込むべきだったか?

NaviTabi利用者の途中経過はドラゴンレーダーめいた画面で観戦できる。途中までトップを競り合っていたIさんはメカトラ、Uさんは落車によって伸びを欠いたようだ。ロードバイクばかりが有利にならないようコースに若干のダートを入れているのだが、無理に突っ込むと怪我や機材損傷に至りかねない。地図に明記すべきだったと反省している。

Pod誰かしらのルートを辿ってみても、様々なドラマが思い描かれる。表彰対象とならないエンジョイクラスの方々にも、意外にたくさん回って頂いてた。ともかく救急車沙汰などの緊急事態はなく閉会できたのが何よりだ。太陽フレアによるGPS誤差拡大がニュースになっていたけど、それもあんまり影響は無かった。

秋のステージは他のスタッフがプランナーをやるので、私は競技者として参加できると良い。強い南風に苦心しつつ松本まで自転車を漕ぎ、小松のパンを食べて浅間温泉に宿泊。

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Takeshi日曜、伊東園ホテルの朝食バイキングをドカ食い。荷物を一部預けて、ツールド美ヶ原の試走に出る。天候は曇り気味。すっかりご無沙汰の元ホームコースだが、今の貧脚っぷりと折り畳み自転車では人車一体となるゾーンになかなか入らない。楽しいっちゃ楽しいけど、2時間をだいぶオーバーしてフィニッシュした。途中でEさんやTさんとすれ違う。どうせ後で集合する。

という訳で美鈴湖畔のカフェピラータに戻り食事とコーヒー、あとはだべる。今でも自分にとって替えの利かない溜まり場、と言ったら悪いだろうか。自転車だけでなくクラシックギター趣味の拠点でもあり、九月にはコンクールを開催するのだとか。こりゃ練習しなくちゃなぁ。

列車の時刻が迫り下山。ホテルの荷物を回収して、あずさで東京に下る。足首痛が治るまでジョギングは無期限休止中。サイクルロゲイニングのまとめが終わったら、当面は自転車とギターを頑張りたい。

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→Facebookアルバム: 信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage(地図やコントロール詳細ほか)

5/3-5 終末ランドナーどこへいく?

Kan8先日「終末トレインどこへいく?」の聖地巡礼として、自宅から埼玉県飯能市の吾野駅までサイクリングした。じゃあ五月の連休はそこからでいいよね。という軽い思い付きで西武鉄道を乗り継ぎ、吾野駅で輪行を解く。駅前の売店で山菜うどんを頂いたらスタート、どこへいく?

秩父へ向かうなら基本は正丸峠なのだが、崖崩れとの情報がある。それなら奥武蔵グリーンラインに行ってみよう。ややキツいアプローチで顔振(かあぶり)峠まで登れば、緩やかなアップダウンのスカイラインとなる。関八州見晴台に寄ると、眼下には西武ドームなどなど。標高850mの大野峠から丸山林道を西へ下りれば国道299号に合流。ひどい渋滞…、だからGWに観光地へクルマを出すなと。

Ongakuごった返す秩父市街をさっさと抜けて、音楽寺にお参り。手を合わせて「上手くなりたい上手くなりたい!」…ミューズパークの尾根道を縦走してみるも、ラブライブ要素は無い。小鹿野の町並みを抜けて、旧両神村の両神温泉で入浴する。ここら辺で頼みの綱であるハマーズキャンプ場は豪雨災害で休業中とのこと。それなら人目につかない場所でゲリラキャンプするのも仕方ないね。

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二日目、早朝のうちに秩父市吉田地区へ移動する。椋(むく)神社の「龍勢」という祭りが有名で、農民ロケットが次々と宇宙に向けて発射されるさまは一生に一度は見てみたい。超平和バスターズによる奉納もあったようだ。さあ僕も宇宙に向かって懐かしの龍勢ヒルクライム、石間(いさま)峠フィニッシュを目指すぞ。

Jomine・・・ちょっと記憶違いで、レースコースではなく大会の下山路を登っていたようだ。つまり余計に急坂だが、クルマが滅多に通らないので呼吸を深くできる。石間峠から少し歩けば、一等三角点を擁する城峯山1,038mに到達。がっちりした展望台が健在で、武甲山〜雲取山〜甲武信ヶ岳〜御荷鉾山といったパノラマが凄い。特に両神山の威容が間近で、あまりの絶景に30分ばかり長居した。それでもまだ午前9時だ。

北に林道を抜けるとそこは群馬県だから、心して行け。神流町に入ると鯉のぼり祭り目当てなのか、また大渋滞。だからGWに観光地へクルマを出すなとあれほど。道の駅万葉の里の食堂はピーク前で、ますの天ぷら重とそばのセットを頂く。ここも駐車場待ちの大渋滞が始まっている。上野村に入り、道の駅上野では名物の十石みそソフトクリーム…まぁこんなものか。トンネル群を避けて旧道を進んでいると、つい寄ってしまうのが慰霊の園。あの事故が無かったら、今の世の中は違うものになっていた、だろうね。

10kokuそうこうしているうちに旧黒澤家住宅を見学する時間がなくなったのは心残り。5月らしからぬ暑さのもとさらに西へ、いよいよ十石峠アタック開始。国道299号の標識こそあれど、離合困難な隘路が続くまさに酷道。通行できるだけ有り難い事なのに、ゴールはまだかまだかと苦しむ。終盤はやや楽になるけど、標高1,351mの峠に到達した時はガッツポーズしてしまった。立派な展望台からの眺望は今ひとつ。ハンガーノックになる前に長野県佐久穂の街へ下ろう。

Stardome臼田町(現佐久市)に入り、夜は「うすだスタードーム」という天文台へ。予約不要で60cm反射望遠鏡などで天体を観察できる。まずりょうけん座球状星団M3…なんというシャープな分解能! たまたま手前を人工衛星が通り掛かったので、静止画を見せられている訳ではなさそうだ。野外に出て天然プラネタリウムの下、坪根先生の解説を楽しみながら20cm鏡でかに座散開星団M67(プレセペとは別)。また60cm鏡に戻っておとめ座ソンブレロ銀河M104、おおおおお! 質問したい事も山ほどあるけど、GW中の大盛況とあってそれはまたの機会に。

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Misasa三日目、美笹湖から懐かしのヒルクライム佐久のコースを登る。標高1,600mから先は冬季閉鎖中だが、ここまでで良い。大会の頃はまだ無かった、JAXA美笹深宇宙探査用地上局の最新鋭54mパラボラアンテナがどーーーんとそびえている。昨日から遠くに見上げていた謎施設がこれだ。近くの丘からは美ヶ原〜北アルプス〜北信五岳〜浅間連山の大パノラマで、純白の巨大アンテナと合わせ完全勝利な絶景が広がる。

ここからが最難関。この旅の本丸であるJAXA臼田宇宙空間観測所へ直線距離は1kmあまりなのだが、尾根を越えるため通常は一旦標高差700m下ってからの登り直し。あるいは400m下って短絡ダートがある。だがここにもう一つ、Googleストビューにないダートの短絡路がある。果たして通行可能なのか、恐る恐るダウンヒル開始。大小の砂利で非常にコントロールが難しく、ランドナーでは厳しいか。つーか自分の腕力の無さに絶望して、小刻みに休憩を入れつつへっぴり腰で、ようやく舗装路に合流できた。

Usudaあとはもうひと登りすれば、臼田宇宙空間観測所64mパラボラアンテナに到達! 間もなく見学の開場時間となり、展示を見たり記念撮影をしたり。耐用年数を超えて運用しているというが、最近でも小型月着陸実証機SLIMとの通信など大ニュースになっている。私もすっかり宇宙に到達した気分だ。

市街地に戻って稲荷山公園コスモタワーでぼうっと景色を眺める。私が満足するまで出られない部屋終わらない旅と言うならとっくに満足しているし、佐久平から新幹線で帰ろうか。・・・けどもう一つ田口峠を越える予定だったし、そこは完遂しよう。ぼさっとし過ぎて近くの名所に寄る余裕はなくなったが、持ち直した脚力をぶん回して東へ急行する。

Masakaあっけなく田口峠トンネル1,110mに到達。中央分水嶺なのにここは県境ではなく、コークスクリューめいた狭い急坂を降りていくと養蚕農家の集落があり(馬坂地区は住民2人だとか)、それから群馬県になる。南牧(なんもく)村は高齢化率日本一の称号を恣にしているからどんだけ寂れているんだ、と思ったが人の気配はそこそこあるよ。GW中で里帰りしている人が多いせいかも知れないが。

道の駅オアシスなんもくでコンニャク製品を買い、下仁田駅で輪行。上信電鉄は28年ぶりに乗るけど、ガタンゴトンガタンゴトン♪本当に良く揺れる。今回のGW旅も(緊急連絡用にスマホは携帯するが)原則として通信は封止した。いわゆるデジタルデトックスってやつだが、そんな横文字が馬鹿にならない。情報を処理するのではない、考える人間としての自分を取り戻したようなこのスッキリ感、誰かに伝わるだろうか。

4/21 MMD(まったりマラソンディスタンス)

Gate三年連続となるかすみがうらマラソン挑戦。そろそろ結果を出したいところだが、左足首痛での練習ブランクが響き、急仕上げの走力でどこまで行けるのか(1月200km、2月220km、3月300km)。天気予報によれば後半が追い風になるという願ってもない好条件。今年は早めに土浦入りできたし、スタート整列でAブロックの前の方を確保できた。相当な緊張感をもって、号砲を受ける。スタートラインまで11秒、これならビハインド吸収も容易だが、序盤は登り坂が多いので慎重に。

Kasumi左足首が完治しているはずもなく、ちょっと踏ん張りが効かないのが不安なところ。そんななか初音ミク様のコスプレランナーを発見。MMDが現実の世界にやってきたような完璧なフォーム!「あれに付いて行けたら楽しいだろうな」としばらく追ってみるが、力の差を感じて見送る。この10〜15km区間で20'43"と飛ばし過ぎたので、一旦自重して回復を図る。

中間地点1:30'01"。ここから下り坂、そして復路の追い風区間に入って加速したい。・・・が、今年は呼吸器系より先に脚が終わってしまった。先週末の土曜に21kmペース走を行い、さらに日曜42kmロングジョグを行った疲れが取り切れてなかったか? 去年と同様にペースが落ち始める。違うのは、順位が落ちていかずにむしろ上がっている気がすること。

Navi純粋に脚力不足な自分に対し、他のランナーはどうも暑さで撃沈しているらしいのだ。茨城県のマラソン大会らしく「納豆のように粘れ」という意の標語看板を所々で見掛けるし、地域住民の温かい応援を楽しみつつなるべく粘る。あまりまったりしているとカーボン入り厚底シューズ(ニューバランスFuelCell RC ELITE v2)が無駄になるじゃない。念の為ポケットに忍ばせておいた塩ジェルが、足攣り防止の役に立つ。初音ミク様も抜き返した。

終盤に一部向い風になる区間は本当にキツい。沿道に友人Hの応援を受けて、呼吸を2倍にするスパートを試みるも全く加速できない。せめて3:08'台だった去年より成長したい!ともがきもがいて、3時間7分50秒でフィニッシュするのだった。今季絶望の状態からどうにか出走できて良かった。完走できて良かった。けど、サブスリー圏復帰はあまりに遠い。

Fin男子順位は去年の416位/8713人中から今年278位/8130人中にジャンプアップしている。Twitter界隈でギリギリサブスリーの人達は中間地点1:20'〜27'程度で通過しているし、ほとんどのランナーはペースダウン不可避だったのね。春マラソンで記録を狙うのは年々難しくなるだろうが、これは人類がやらかしていることだから死ぬまで付き合うしか無い。

友人Hと会食して、常磐線で帰宅する。明日は有休、どっかのバイキングでドカ食いしよう。

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むらよしギムナシオン(旅行記・参戦記サイト)に去年GWの自転車キャンプツーリング記「那珂川シートゥサミット」をアップ。今年のGW予定はまだ立たないが、関東かその近県になるだろう。マラソンをしたりヒルクライムをしたりもするけれど、私の本職(趣味)はキャンプツーリングとギターなんだ。

4/6-7 春まだ浅い城ロゲへ

Gym土曜、八時ちょうどのあずさ5号で旅立つ。桃花が見頃の甲府盆地を経て長野県の松本へ。小径自転車カラクルSでおねがい☆ティーチャーの聖地「あがたの森」講堂まで走れば、もう松本城ロゲイニングの受付が始まっている。男子ソロの部には、私が一度も勝てたことがないG後さんをはじめ、綺羅星の如き強豪がひしめく。入賞圏に割って入るには三時間油断せずしっかり考え、しっかり走り抜くことだ。

シューズは自転車用のクリートから、薄底ランニングのハンゾーRに履き替えておく。競技説明の後、配布地図の一斉オープンタイム。松本城に因んだコントロールが多い。遠いほど高得点というオーソドックスな配点で、上位勢は外周を回る戦略になりそう。どこから出てどこから内周に帰ってくるかが問題だ。記念撮影を経て正午に競技開始。

Kinka約150名の参加者が四方に散る。自分は安手をカットしてまず西に向かうのだが、のっけから長い信号待ちで2分のロスが痛い。しかし深志神社から(終盤に回したくない)鎌田・井川城というランナーは他に見当たらず、早くもオリジナルルートだ。抜きつ抜かれつというプレッシャーから解放されるのは有難いが、気は抜くな。

すれ違う競技者とは笑顔で「頑張って下さい!」などと声を掛け合う。挨拶は大事、古事記にもそう書かれている。神社の境内は原則走行禁止なのでニンジャ歩きで…。南端を東に進み、千鹿頭神社・広澤寺・林城(一の門)という激坂コンボを序盤に済ませておく。

なにせ、晴れて気温がガンガンずんずんグイグイ上昇しているのだ。美ヶ原温泉から北に向かってのコントロール配置が悩ましく、じわじわ登りも相まって予定より遅れる展開が続く。浅間温泉あたりの配点は高いがピストンとなり旨味は薄い。どうせ取らないと勝ち負けにならないし、というより面白そうだからチャレンジする。グワーッ、オフトレイルでタイツが破けたー!

Castle岡田ウォーターフィールドあたりも距離を抑えるか高低差を抑えるか考えさせられる配置が良い。さあ後は街へ下るだけ、ぶっ飛ばして遅れを取り戻そう。わざわざ旧住所の近くを通ってみるなど遊び心を入れつつ。多くの場所で信号回避法を知っているのは地の利だ。

とは言え、クルマも観光客も多い中心市街地は予測可能・回避不可能な信号が多いので、松本城付近からは特に保守的に進む。定刻まで2分半も余したからタラレバを言えばあと1ヶ所取れたかもだが、まぁ妥当にフィニッシュ出来た。走行距離30km、標高差積算560m。人生まれにみる心身充実の三時間。今の自分なりに精一杯やれたから、とても気分が良い。

Route集計クロスチェックは、ロゲ参戦三年ぶりと言うガクさんと行う。彼も想像以上の激闘だが遅刻…脚つりさえなければトップに迫っていたはず。表彰式でハイレベルな男子ソロは最後。自分はサブスリーランナーM室さんを僅差で上回り、二位で呼ばれる。光栄だけれど、断トツ優勝のG後さんを脅かせなかった不甲斐なさも残る結果となった。

浅間温泉会館で入浴後、お晩菜bar~ten~という店でイベント主催関係者の打ち上げにモグる(但し私はノンアルコール)。今日の感想戦の他に「プランナーあるある話」にも花が咲く。駐輪場が閉まる前に退出し、自転車で安曇野へ。やっぱ信州はいいなぁーと夜の暗さに感動しつつ、豊科のビジネスホテル泊。

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日曜、ホテル紫山荘の朝食が美味い。却ってドカ食いが憚られるほど。くたくたの身体をもうちょっと休めたいという後ろ髪引かれる思いで、今日は「信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage(5/11開催)」のプランナーとして先々週に引き続き調査に出る。桜の開花はまだっぽいが、すっかり春めいてのんびりサイクリングが楽しい…じゃなくて油断せず目を皿にして、ちゃんとやれ。

Jonen短期間で現地調査を済ませるため、過去の調査経験や各種資料を元に予めコントロール候補を決めておき、写真とGPS情報を取得して回る手法。だがそれを繋ぐ間にも面白いモノがいろいろ目に入るし、走りたい道に突っ込んだりするので数は膨らむばかり。ただし山奥のコントロール候補は林道が通行止のため諦める。

須砂渡食堂でラーメンともつ煮を頂いたりしつつ、残りのエリアも概ね回り終える。探査時間はあと1時間あるけど、もう脚の方が回らないんだ…。候補はゆうに120を超えたので、ここから48ヶ所ほどを選り抜きすることになる。プランニングはまだ始まったばっかりだ。

豊科駅から列車に乗って、東京へ下る。体力回復を図りつつ、あと二週間ピリッと頑張ろう。

→Facebookアルバム: 松本城ロゲイニング 2024(通過証明デジタル写真や競技の様子)

3/10 あらかわいい応援隊

Arakawa二年連続でエントリーした「かつしかふれあいRUNフェスタ」。会場の堀切水辺公園まで去年はチャリだったが、今年は京成電鉄で行く。絶好の快晴模様で河川敷のテント群が眩しい。青と白さの景色の中で、緩く流れる平和な荒川よ。ハーフマラソンの部は全種目の中で一番最初の午前9時から。ABCDEFGの7ウェーブ3分毎という細かいスタートとなっており、陸連登録者がA、自分はそれに続くBブロックで号砲を受ける。陸連登録者の半分は鈍足だし、3分前に出払ってバラけてくれる。

要するに、周りもほぼ同スピードでの駆け出しとなるのが気持ち良い。ただし今年に入って足首痛で一ヶ月近いブランクがあった、肋骨にヒビが入ってて痛い、どうせ記録は狙えないからと昨日14kmジョギングしてしまった、といったデバフがある。体脂肪率19.5%というだらしなさもあり、去年のようにキロヨン勢に付いて行こうなんて気はさらさらない。往路は北風に乗って南へ向かう順風路なのに、思うようにスピードが上がらない感じ。

Train一番怖いのが呼吸器系で、肺に十分な空気が入らなくなる症状が度々あるから、慎重に慎重にペースを抑えているのだ。サポーターを着用して来なかったから早くも足首が痛み出し、地面を蹴るのが怖い。右手に富士山を遠望するシーンもありつつ、荒川河口橋やその先の東京湾が見えてきた11km地点で折り返し。さあ懸念していた逆風区間だ。

一人で走るには厳しいが……しまった、協調走行する人がいない。少し無理をして前走者に追いつくと、その時点でスピード差が歴然としていて結局抜き去ってしまう。そんな事を繰り返していると、むしろペースが上がってきたような。「頼む、あと数kmだけ俺の肺よ壊れないでくれ」。

Rannaハーフマラソンでは初めて着用する厚底カーボンシューズ(ニューバランスFuelCell RC ELITE v2)で、ぽんぽぽぽんぽぽんぽんぽんと跳ねるリズムで走れるから、ポンポポポンがずっと頭の中を流れている。向かい風でも有効な反発力が頼もしいけれど、相変わらず単独走。終盤は風が強いシーンが多くなり、若干は押し戻される。順位はガンガンずんずんグイグイ上昇しているし「ハーフマラソンってこんなに楽しかったっけ!?」という気分だ。公式応援隊のらんらんらんな=サンに手を振り返す余裕もある。

4zgi肺がぶっ壊れるほどの無理押しはしなかったが、ほぼ力を出し切り1時間29分13秒でフィニッシュ。一時は今季全部DNSか?…なんて悲観していたドン底から、ここまで復活できた。スタート前から競技中、ゴール後に至るまでストレスを感じさせない大会運営も申し分ない。ただし出店はカロリー不足かな。使える電力が少ないらしく、調理に時間が掛かっている。なんとかホットドック一つにありついて、あとは写真を撮り回る。

荒川沿いに四つ木まで歩き、昼食を。当てにしていた大会提携店は今日に限って貸し切りだったり定休日だったりで使えねー。丸彦というとんかつ屋を見つけてヒレカツ定食を頂く。ヒレとは思えぬ大きなカツ、柔らかくて美味しい。今日電車で来た理由は、リニューアルされたと云う四ツ木駅構内を見たかったから。キャプテン翼のラッピングが至る所に施されていて、外国人なら「おぅ、クレイジー!」と大喜びしそう。

Certi後日発表の順位は、去年と同等の男子74位(/完走1273名中)、総合77位(/完走1508名中)。記録は2分近く落ちたのに順位率が僅かに上がっているのは、やはり前半抑えた効果だろう。左足首痛という爆弾を抱えたままとなるが、来月の松本城ロゲイニングやかすみがうらマラソンまで何とか乗り切って、それから十分に休足したい。

2/23-24 ランナー心と蓮ノ空

Mmp祝日の金曜、北陸新幹線かがやき号で金沢へ。北陸鉄道の駅が地上にあると思い込んで探し回り「どこここ?なんで?」状態に陥った。今回の旅で一番迷ってしまった所だが、地下に潜ってようやく発見、予定していた浅野川線の電車に間に合わせる。日比谷線めいた車両だ。

終点の内灘駅で下車してジョギング旅を開始。まずは海沿いに徳光海水浴場を目指しつつ、第二回金沢マラソン(2016)で走った道と接続すべく石川県庁・西部緑地公園に寄り道する。近くにあるのがメロメロポッチというライブ可能な喫茶店。明日の夜に松本ピラータ店主の成川さん達が出演するとの事だが、惜しくも一日違いだった。美味しいチキンカレーを頂いていく。

Love日本海の向こうは地上の楽園か、はたまた地獄か。海岸沿いの砂に埋もれたサイクリングロードに足を取られながら、徳光海水浴場に到着。#LOVEというクソデカ文字モニュメントが、ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの聖地になっている。泣きそうな空のもと、まるで人影は無い。ここからは、手取川扇状地の扇端から扇頂を目指す旅。曇り予報でも時おり雨は降る降る。弁当忘れても傘忘れるなとは良く言ったものだ。

Tsurugi花咲くいろはの聖地?四十万(しじま)駅と鶴来駅を経由し、加賀一ノ宮たる白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)に到着。蓮ノ空キャストの健康を神様にお願いだ。鶴来駅に戻り42kmジョギング終了。ここまで地図を一切見ないで、暗記だけで乗り切ったぞ。夕食を摂りたいが近くに何も無し、とりあえず北陸鉄道石川線に乗る。東急7000系のお下がり車両はもはやレトロ感満載。野町駅まで乗り通して北陸鉄道の現有路線は完乗ヤッター!

にし茶屋街で桜桃(ゆすら)という食堂がまだ開いてた。ハントンライスを頂き、武家屋敷跡界隈を歩きつつ金沢駅前へ。東横インに泊まる。

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Utatsu土曜も移動手段はジョギングだが、観光メインの超スローペースで良い。まず東へ、小坂神社から卯辰山(うたつやま)に登る。27年前にここのユースホステルに泊まったけど、いつ無くなっちゃったかね。見晴らし台が蓮ノ空のキービジュアル聖地となっており、金沢市街や日本海も眺望。なんかの拍子にLink!Like!ラブライブというアプリを始めて半年ほど、ずっとここに焦がれていたんだ。昨日よりは天気が良くて助かる。ひがし茶屋街、主計町(かずえまち)茶屋街を経て近江町(おうみちょう)市場で一旦時計を止める。活気に満ちた市場で、早めの昼食を。ひら井いちば館店で近江町海鮮丼にのどぐろ一切れ追加、という精一杯の贅沢をする。

Biblio金沢城は本丸が地震の影響で立入禁止になっている。兼六園は昔行ったし、券売所の行列を見てスルー決定。天神坂を経て石川県立図書館「ビブリオバウム」でまた時計を止める。一昨年に移転開館したというピカピカの館内がすごい、やばい。図書館に来たのに却って語彙力を失うほど。巨大な円形配置が流行りなのかも知れないが、それにしても美しい。記念撮影自由という気前の良さも相まって、金沢観光で一番のインパクトを得た。せっかくだし地誌の本をいくつか摘み読む。喫茶店は混んでるわ。

Shira城南通りを経て健民スポレクプラザ(アイススケート場)も蓮ノ空聖地で、外観だけ見ていく。線路沿いにスタート地点へ戻り、金沢駅西口に回り込んで27kmジョギング終了。流石に疲れた、あとはゆっくりしよう。お土産を買って、蓮ノ空ゲーマーズでグッズを買って、チーズトケビのヤンニョムチキンでたんぱく補給。東京への復路は特急しらさぎ号から。車窓には敦賀まで延伸間近の北陸新幹線高架と、二月の満月スノームーン。

米原で東海道新幹線に乗り継ぎ。今だと東京↔︎金沢間は北陸新幹線で往復する北陸応援フリーきっぷを使った方が安いが、いいもん、ぐるって回りたかったんだもん。これから少しずつフラワーな季節、みんなは北陸応援割も活用してお得に義捐してくれい。

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むらよしギムナシオン(参戦記)ページに去年のかすみがうらマラソンを追加。まだ今年のエントリー間に合うぞ?

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