6月26日 力ずくで得る幸せ
記録的な猛暑にやられ、刻々と悪化してゆく体調。暑いんだけど寒くて痛い、という風邪のような症状だ。朝までに治るよう祈りつつ、氷嚢をして寝る。
こうして6月26日の目覚めを迎えた。若干の症状は残るが、こんなものはなぁ、走ってるうちにどうでもよくなるんだ! 消化器官がまともに働くか分かんないけど、スパゲティ150gとVAAMチャージを腹に詰め込む。
レースが始まると、すぐに先頭集団に追い付くべくスタートダッシュをかける。この時はまだ入賞を諦めていなかった。沿道から「ランドナー速ぇ」なんて声がかかると余計調子に乗って、誰も通ろうとしないインコースからごぼう抜き。先頭集団のすぐ背後に迫る。かくして普段8分余かかる最初の激坂区間を7分余で通過。いくら何でも無理し過ぎだ。ここからは自重する。
やがて脇腹がキリキリ痛くなる。単にボトルのエネルゲンに体が拒絶反応を起こしただけの気もする。いよいよ締め殺されそうになったので、一旦止まるようなスローダウン。すぐに回復していつものペースに戻す。まだまだ頑張って、悔いのない強気の走りをしたい。それが楽しいんだろ!
終盤は腰痛とも闘う。息も足も気力もいっぱい。己は限界の苦しみを乗り越えて新たなる地平を見たか。ゴールして時計を見て、確かに私はガッツポーズをした。いや正直、もうちょっと上を狙えると考えていたのだが、今日の体調なりには力を出し切る事が出来たのだろう。昨日までの二ヶ月間は無駄ではなかった。
ゴール地点で、今大会で唯一の知り合いのS浦さんと会う。怪我を押してまで参加を決行したらしい。他の人は最初の激坂にビビってエントリーを見送った模様? まぁ都合もなかなか付かないだろうけどね。
私はゾンビのようにふらふらと歩きながら、写真を取りまくる。これはもはや趣味かも。日射が強烈で、足が進まないんだけど。今年は見事なレンゲツツジの咲きっぷりだ。
下界に降りて帰宅し、まず風呂。食欲が全然無いのでカロリーメイトをかじり、再び会場へ。焼けるようなアスファルトに尻餅を焼きながら座る。S浦さんのMTB女子入賞表彰を見届け、お楽しみの抽選会へ。ハイ残念。スーパーで甘い物を買って帰る。
とりあえずの短期目標を終え、目の前が真っ暗になって絶望してしまうかと思いきや、まだわりと充実した気分だ。
(詳しい参戦記は近日中にホームページの方にアップします。)
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