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10/13 梅になをえし大森を 急げや日蓮の道すぐに

Start祝日の月曜。常磐線列車の最果て品川駅で京浜東北線に乗り換えもう2駅、大森駅で下車する。南へちょっと歩けば大田文化の森、東京下町フォトロゲ5の会場である。同主催者による草加ロゲの優勝者インタビューで是非来るように言われたから来たが、春と秋では走力に雲泥の差があり期待には添えない。5時間の部の男子ソロで強豪の名が二つあり、彼らに準じる成績なら御の字である。3時間ウォーク&ライドなど様々な部門で二百名を越える参加者、わんさか賑わってる。

受付を済ませたらチェックポイント一覧は見て良くて、おおよその範囲も判る。品川区の戸越銀座あたりが北西、大田区の羽田第3ターミナルあたりが南東となかなか広大である。スタート30分前に地図オープン。運河だらけの東半分は歩行者が通行できる道が限られ、ピストンコースを強いるCPが多い。効率が悪いからと言ってそれらを全部カットしてしまうと、肝心の得点源がなくなるからいずれかは取らないといけない。実に面白いプランニングだ。

5,6,7月の月間走行距離が30km前後、8,9月が100km前後という現状を踏まえ、5時間で走れるのは45km程度であることを念頭に大まかなルートを考えた。南半分がほぼ一本道のCP配置である一方、北半分はバリエーションが豊富そうなので、まずは南からだ。スタート10分前には5階から庭に移動しなければいけないので、ちょっと作戦タイムは短い。あれ、「(コンビニ・スーパー以外で)煎餅を買うと50p」ってどうしよう。愛知県からI神さんY本さんが来ており挨拶できたが、3時間の部なので帰りには会えない。10時半スタート、曇りで走り易い。

3tmnl実は先月、アニメ(宇宙人ムームー,ざつ旅)の聖地巡礼と称して北品川~大森~六郷土手〜羽田空港の予習ランをしている。通る道は違えど、方向感覚はばっちり掴めている。さて前方に、物凄い勢いで走る若いライバルが居る。調子に乗らせると手が付けられなくなるやつだ。走力は圧倒的に違えど、各CPにはなぜか私が先着している。これを何度も何度も繰り返して、相手の心を折ってしまう。やがて背後にも見えなくなった。(※普通にロゲイニングしているだけです)

羽田空港には用もないのに何度も訪れているが、3タミは初めて。へぇこうなってたのか。大きなキャリーケースを引く外国人が多くて、建物内はほぼ走れない。ランオンリー部門なので乗り物禁止だが、ここではエスカレーターやエレベーターの使用はやむを得ないだろう。意外と他の参加者の姿も多く、やはりウォーク&ライド部門向けのCPだった。ぼくも鉄道乗りたい。

Hamabe風光明媚な浜辺公園をへて下町を離れ、平和島、昭和島、そして大井埠頭へ。広い車道や鉄道基地はあるけど生活の気配は一切無い地帯に、どうにか歩道が繋がっている。コンテナターミナル付近の信号が何分待てども変わらず、壊れているのか??? 居合わせた参加者と「もう良いよね」って諦めて渡ろうとする頃やっと変わるが、ちょっと不運だった。

買ったばかりのGPSランニングウォッチで、走行ペースがリアルタイムで分かるようになったのは便利だ。けどそれで足が速くなる訳でなし。作戦時の指測が甘かったせいもあり、予定よりだいぶ遅れている。JR線の踏切待ちもやたら長い。適宜CPをカットしつつ、大井町の再開発を横目に戸越銀座へ。残り1時間を切り、頭も脚も回らなくなって止まってしまうシーンが増えてきた。

幸運にも和菓子屋を見つけ、諦めかけていた煎餅50pをゲット。代わりにもう1つCPをカットして最後の池上本門寺へ。ここは予習しておらず、丘に立つ境内がどうなっているのか手探りとなった。やっと抜ける頃には頭パルプンテで軽くロスト…リロケートした所でもう時間が足りない。取れるはずの近場CPをカットして、攣りそうな脚を騙し騙しスタート地点へ急ぐが・・・・・・。

Route会場前の信号に引っかかってしまった。そんな事は当然織り込んでおくべきだったろう。結局5時間制限を15秒オーバーしてフィニッシュするのだった。走行距離は44.3kmで目標未達だし、何よりヨセで脚が止まっていたのがマズかった。けど、今の時期としては上出来だったんじゃないかと、妙に清々しい。

男子ソロ及び総合優勝はYさん。タラレバを言えば私の遅刻がなければ順位は入れ替わっていたが、それにしても意外に僅差だった。彼には彼の事情が沢山あって、よりミスが少なかった方が勝ったという話。もう一人の優勝候補Kさんは欠席らしかった。地区ごとにガラリと雰囲気が変わるフィールドで、ロゲイニングの楽しさを拡げようという気概に満ちた良きイベントであった。さて葛飾区に帰ろう。怒涛の三週連闘が終わり、しばらくは力を貯めたい。

→Facebookアルバム: 東京下町フォトロゲ5 大田・品川2025(全通過証明写真ほか)

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むらよしギムナシオン(参戦記・旅行記サイト)にはGWの奥会津自転車キャンプツーリングをアップ

10/4-5 定峰はどうだいら

土曜午後、メトロ北綾瀬駅から明治神宮前を経由し、埼玉の最果て東武線小川町駅まで輪行。アテにしていた食堂は休業中で、仕方なくスーパーで惣菜を買う。小川町は八百幸発祥の地、ただのヤオコーにも特別感があるんだ。去年宿泊客が自分だけだった旅館ふじのやは、イベント公式サイトで紹介されてたせいか今年はもう一人いるようだ。

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Lycoris日曜早朝、まだ濡れている路面に気を使いつつ西へ6km。彼岸花が見頃の東秩父村ふれあい広場が、第3回定峰峠ヒルクライムの会場である。ゼッケンは左脇に付ける指示となり、ウェアを一旦脱がなくても着たまま装着可能となった。豊富な参加賞も良い。頂上行きワゴン車に下山用荷物を預け、付近で軽くウォーミングアップしておく。ちょっと筋肉痛が残っているのが気掛かり。やや寒いのでアームウォーマーを持ってきておいて良かった。

募集開始から数日で280名の定員が埋まったと云う。その殆どが県内のチームメイトと思われ、ぼっち参加は痛ウェアで来ている数名と僕だけではないか。さて開会式で村長や議員が挨拶する。「今年はゴール地点が堂平天文台に変わり、スタート地点も変わります」・・・え!?スタート地点も変わるなんて文言、公式サイトにあったっけ? ホームのタイムスケジュールには去年と同じ橋場交差点付近と書いてあったけど(要項やコースマップのデータまで精読してなかった私も悪い)。

Rina式後、速やかにスタート地点へ5kmほど移動する。なるほど今年は光官寺前がスタート地点で、つまり去年より900m先であった。当イベントは富士ヒルめいたステッカー式で、45分以内がブロンズとされる。今の自分では非常に厳しい目標で、だからこそ挑戦し甲斐があると思っていたのだが、ここからなら余裕じゃね? 俄に目標を失い、楽しく完走しましょうねってことになった。

・・・それにしても大勢の参加者はどこで油を売っていたのか、集合が全然間に合っていない。おまけにゼッケンの装着位置もてんでんばらばらで、スタッフによるゼッケンチェックの混乱に拍車をかける。チェックなんかせんでもスタート順毎のプラカードでも立てておいて参加者の自主性に任せれば良かったし、来年はそうするでしょ。

Startだいぶ手遅れになった頃、我らが500番台のゼッケンチェックが始まる。私はさっさと通過して、後ろが支えてはいけないと思ってスタートラインに付ける。だがそれは計測マットだったようで、下がるように言われる。他のレースイベントならマットの手前にラインを引いておくもんだよ。ともかく第5グループの選手が全然揃わないまま非情にも号砲が掛かる。計測はネット式だから遅れてスタートしてもタイムに影響は無いとは言え、マススタートの緊張感こそが有料レースイベントの醍醐味だと思う訳で、あまりのgdgdぶりに苦笑いしながら進むしかない。小径自転車カラクルSが火を吹くぜ!とばかりに最初の100mだけ先頭の景色を見る。

スタートグループは申込時に入力したPWR値で決められている。…パワー値?ナニソレ?と思って未入力だったので、初心者の扱いとなった。同じ境遇ながら実は強い数名が物凄い勢いで抜いていったが、あとは前グループの脱落者を淡々と抜いていくだけの孤独なレースとなる。ガーミンのGPSランニングウォッチを買ったばかりで、初めてレースで使っているけど、とりあえずラップを取るだけだ。

ShiroどなたかがSNSにアップしていたラップの目安を気にしつつ、白石車庫10'30"。ここからヒルクライムらしい道となり、たまに日が射すとちょっと暑いかも。とにかく集中集中! 脳内BGMはひみつのふふふ。ミニベロを1台見掛けたが、あとは全部ロードバイクだ。初参加だった去年と比べると、現在位置がなんとなく分かる。要所要所の応援も暖かく、大会名由来の定峰峠通過が27'43"。もうブロンズとやらは安全圏だろう。

ここからも登りが続き、しかもだんだん斜度がキツくなる。去年ずいぶんへろへろになったと感じたものだが、これだけキツけりゃ仕方ない。その時のゴールを少し過ぎた白石峠通過が37'15"。いよいよここから、全てを出し尽くせ! だが平坦になる所は濡れたグレーチングが恐ろしく、小径車ではブレーキを多用せざるを得なかった。抜いたバックマーカーに抜き返され、そのまま逃げられてしまう。

Dodaira精一杯のスパートをしてフィニッシュ、手元の時計で43'32"、正式には1〜2秒短くなるだろう。ああ、気持ちよかった! 計測チップを外して貰って、とりあえず堂平山876mの山頂へ。天文台が映えるビュースポットだが、曇って何も見えない。一旦ゴールに戻ってギャラリーしてからもう一度山頂に行くと青空が出てきて、西側に秩父の絶景を眺める。来た甲斐があった。

さてフィニッシュした選手でわいわいわいわいごった返すゴールエリアへ。サービスの豚汁が旨い。まもなく全員がフィニッシュするが、集計まで時間が掛かるのでじゃんけん大会が始まる。これは良いサービス。賞品は小径車やランドナーには役に立たない物ばかりで気後れするけど、まぁ参加するよね。

Certifi去年は下山後だった完走証の発行をここで行う。ゼッケンを見せて、受け取って「43分51秒」・・・・・・あれ。悪い予感はしていたけど、号砲前に計測マットに近づいた時がスタートと判定されてたみたいで、20秒ほど「損」している。たかが20秒じゃ大して順位も変わらんし、どうせ半分より下ずら。でも正確なリザルトを出せなかった悔しさがふつふつと込み上げる。ああ分かってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか。ここまで薄々感じていた疎外感が堰を切る。

こんなビターエンドじゃいけない。慌てて出店のマンゴープリンを買い食いして口の中を甘くするし、ヤマノススメウェアの人が「私もカラクルS持っているんですよ」と話し掛けてくれたりもした。でももはや、やんややんやと表彰式まで眺めていく気分にはなれない。早期下山組に紛れてそそくさとリーブするのだった。

Ogawa道の駅東秩父で食事と土産の買い出しをし、小川町駅で輪行。往路とは趣向を変えてJR八高線・川越線・東北線を経由し、尾久駅で輪行を解き葛飾に帰る。定峰峠ヒルクライム公式サイト曰く「地元の方々で作り上げる手作り感あふれるアットホームな雰囲気」…確かに大勢に薦めたい、素晴らしくエネルギッシュなイベントだし、貧乏くじを引くのは僕だけで良いわ(表彰式でもなんかあったらしいけど)。こんな長文を書くくらいにはでっかい経験値を得た。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に4月のかすみがうらマラソンをアップ。今年のタイムレースはどうもパッとしない。もう自転車からランニングに切り替えて、来年に向け早めに準備しよう。

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10/9追記

手元の時計より20秒遅い記録、というのは私だけでなく全員のよう。スタート前に計測マットに近付いたのは関係なかったし、順位変動も無いのは一安心。ただあんな気持ちになったのは何だったんだ。あと希望のステッカーを貰えなかった人もいるはずで、公式の声明を待っているところ。

9/28 スタート関宿 稼ぎは五霞よ バスの境でとどめさす

Castle東武線のさいはて南栗橋の一つ手前、幸手駅で下車する。小径自転車カラクルSの輪行を解きマップ台を取り付けて準備完了。東に10km走れば利根川と江戸川の分流点に関宿城博物館が見えてくる。にこにこ水辺公園が野田アウトドアスポーツフェスタの会場で、スカイスポーツやカヌーの体験も出来るようだ。雨の心配はなく良好なコンディション。

「川のまちチャリロゲ」は無料ながら参加者は30人ほどと、前回2年前の半分。場所が辺鄙過ぎるんでないかい。地図は本格的なもので、1/25000縮尺A3サイズが「野田関宿」「五霞町」「境町」の各ステージで計3枚ある。チェックポイントは43ヶ所+境町自動運転バスの合計44。写真例通りに撮れば良い。

Lycorisせっかく得点が割り振られているのだけれど、概ね机上予習通りのフィールド…全部回れるだろ。終盤で南風に乗るため、右回りの作戦を立てて蛍光ペンを引く。今回はヘルメットが必須となり、安全面の説明もしっかり行われ10時半スタート。まず関宿閘門を西に渡って五霞町エリアからだ。たぶん上位を争う人はいないけど、チェックポイントを特定する→写真を撮る→次へ向かう、の一連の動作を極力クイックモーションで行い、走行ペースも速めを意識する。もちろん100%の安全が前提だ。

五霞町は利根川の南側でありながら茨城県で、かつては下総国葛飾郡だった。現代は多数の工場誘致に成功し裕福と聞く。権現堂川を西端とし、ちょうど1時間でエリア全CPをコンプ。ここから次の境町エリアへは国道4号バイパス新利根川橋を渡る。車道を走りたいが自転車禁止、歩道通行となった。

Jump茨城県境町も元気な町で、自動運転バスが無料運行されている。時刻表はルール書にリンクQRコードがあり、スタート前に調べておいた。意外と便数は多いが、自分が中心街を探索する正午前後は運転なし。おそらく道の駅さかいに居るだろうと行ってみると、数人の観光客にカメラを向けられる可愛らしいバスの姿が。無事50点ゲット。珈琲四季というCPからは脳内BGMがAiScreamになる。シキチャーン!

ジャンプ台建設現場CPは田園地帯に突如現れる巨大構造物! 山形県の某タワーマンションめいたインパクトがある。付近の猿島郡は「さしま茶」の産地とのことで、今度買いに来よう。最高得点85点CPの八龍神塚古墳で境町エリアをコンプしたところで、残り1時間半を切る。ここから向かい風となる、切ないCP空白地帯が頑張り所だ。

数年前まで有料だった下総利根大橋を歩道通行し、野田市に帰ってきた。最南端CPにして前回メイン会場の関宿滑空場まで来れば、後は追い風に乗って残りのCPを全て回収するだけ。サイクルロゲはストップ&ゴーが多くて、もう膝が痛い痛い。結局制限4時間に対し13分残してフィニッシュするのだった。意外に時間が掛かったな…。走行距離は72kmほど。

Routepr競技中の補給はインゼリーで済ませていて買い物をしなかった。代わりに?ここのキッチンカーで豪遊しよう。時間がさほど無くて、ホットサンドとレモネードがせいぜいだが。間もなく閉会式兼表彰式。二位に倍以上の点差を付けて圧勝、賞状と副賞を頂く。レクリエーションイベントなのにKYで申し訳ないが、もし自分がプランナーの立場であるなら、一人でも本気を出してくれた人が居るって嬉しい事だと思うんだ。

帰りも東武線。西新井駅で話し掛けてきたおっちゃんにカラクルの宣伝をして、葛飾区に無事帰宅。自分なりに精一杯やったから、GPSランニングウォッチ買っちゃおうね。

→Facebookアルバム: 川のまちチャリロゲ2025(通過全CP写真ほか)

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)には3月の「おせんべ草加フォトロゲ6with八潮・三郷」をアップ。今年、勝ち星だけは多い。

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