3/26-27 伊那谷のバラード

Ento金曜の朝、松本から南へジョギングスタート。中央分水嶺である善知鳥峠を越えれば、あとは下り基調だ。シューズはニンジャめいたハンゾーU、ウルトラ向けを謳うクッションモデル。膝の負担を感じるのが早い気がするが、そのうち気にならなくなる。

伊北インター付近から西へ少し登り、いくつかの円筒分水を見る。まだ水を通す時期ではないようで枯れている。走行ルートはジョグで通ったことがないという理由で伊那西部広域農道を選択したが、歩道が少なくてやや心苦しい。

Alps過去に二度ほど飯田を目指してジョギングし、途中の駒ヶ根で力尽きていた。今回はまだまだ行けるぞと、国道153号の旧道にルートチェンジして進む。ハイウェイみたいな造りのバイパス程ではないだろうが、歩道もあって快適かな。田切駅に寄ると「アニメ聖地巡礼発祥の地」碑がある。諸事情で?作品名は書かれてないが、暗号で分かるようになっている。「究極超人あ~る」まだ観てないや。

国道がバイパスと合流して、中川村坂戸峡からはまた歩道が未整備気味となる。単に飯田へ向かう目的なら、天竜川の東に渡った方が良いかも知れない。「これ旧街道かな?」と思って細い道を進んだら妙なところに迷い込むし。少々距離が延びるぶんには問題ない。途中の食事はコンビニ2回、持参のカロメ1回。

Mazda暗くなって元善光寺に到着。もう誰も居ないし、ちゃんとしたお参りはまた明日。もう少し進んで、飯田市街地の満津田食堂で時計を止める。三段目スモトリ「満津田」の写真がドーンと飾られている、地元民で賑わうボリュミーな店だ。時節柄時短営業の折、間に合って良かった。102km走った後だと相当胃が弱っていて、上トンカツ定食を完食できるか焦ったが、美味しいので何とかなった。

走行時間は小休止を入れて12時間34分。終盤にペースを落とさないことが目標だったが、やはり身体じゅうが言う事を聞かなくなって少し緩んでしまう。先月の甲府行き101kmに比べれば、少しだけ余裕あるかな。

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Kabu土曜、ホテルオオハシ飯田で迎えた朝。楽天予約可能かつ長野県民割が効くのがここだった。このクラスのビジホにしてはえらい豪勢なバイキングでびっくり。この私が全種類取り尽くせなかったほど。今日も良い天気で、せっかくだから少しジョギングしていく。まーず心肺にエンジンが掛からないのでゆっくり南へ登る。飯田山本ICから東へ。

この辺鄙な山奥に伊那谷道中というテーマパークがあった。テレビCMが頻繁に放送されていたので、長野県民なら誰でも知っているだろう。ケフィア騒動のあおりで潰れてしまい、その後どうなったのか気になるところ。駐車場入口から立入禁止で、無理せず遠くからゲートを眺めるにとどめる。建物はあらかた残っているようだ。

Mihoこんなダークツーリズムが動機だったが、峠を越えてからの三穂地区は南アルプスをも望む見晴らしが良く、思わぬ旅のハイライトになる。所々に山桜が咲き、まるで桃源郷のよう。実際の生活は大変だろうけど。天竜峡駅までで20kmのジョギングを終了し、吊り橋への遊歩道をぐるっと散策する。次の機会があれば高速道路橋を利用した「そらさんぽ天龍峡」まで足を伸ばしたい。18きっぷで飯田線に乗り帰途につく。

もう脚も心肺も終わっているが、下山村駅で途中下車。飯田線がΩカーブを描く所をランニングでショートカットし、同じ列車に追い付くというエクストリームスポーツ「下山ダッシュ」を敢行する(これも究極超人あ~るを元ネタの一つとする)。キツい登り坂だし信号待ちもあるし、列車は回復運転て急いでいる。伊那上郷駅が見えてきた所で踏切が鳴り出し焦ったが2km走行13分半、ぎりぎり間に合った。

Butai次の元善光寺駅で再度途中下車。元善光寺の戒壇巡り(無料)をやって、寺務所で足腰健康守を授かる。これでウルトラオリエンテーリングは大丈夫だ。隣りの麻績神社にもお参りし、舞台桜と石塚桜を見ていく。趣の異なる二本の巨大なシダレザクラ、見事・凄いという言葉が似合う。昨日ライトアップされているのを遠目にしたけど、これだったんだ。

危うく次の電車に乗り遅れるところだった。辰野からわざわざ小野を経由するなど、昨日のルートを振り返りつつ帰宅。

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日曜、身体に故障がないか確かめる目的で自転車に乗り、御射春宮ルートで美鈴湖ピラータへ。長い登りではないが、つい心肺を追い込むスイッチが入る。今の自分にはこれが必要だったんだ。店で頂いた碧志摩メグおみくじによれば今年は大吉。偶然を大切に。

2/13-14 ピザ爆食 ヒザ爆使

Jonen寝坊スタートの土曜、ジョギングで豊科カントリークラブの方へ登る。上ノ山付近からの常念岳を写真に撮りたくなった、ただそれだけの寄り道をしたくて。新旧2本の田沢橋を眼下に、奥へ続く街並みと常念岳が美しい。

芥子坊主山を経由して美鈴湖畔カフェピラータさんへ急ぐがやや遅刻。年一度?のピザをいっぱい焼く日だ。暖炉の上で焼く一風変わったピザ。帰りもジョギングなので腹を200パーセント満たすほどは爆食せずも大満足。調子良く美ヶ原温泉や松本城を経由して、走行33km。

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日曜もちょっと寝坊したが、まだ十分に早朝。松本城からのサイクリングという形で、明科池田ルートで大町へ。市街地を抜けてようやく積雪地帯らしくなってくるが、路面に雪が無いまま爺ガ岳スキー場に到着した。42kmを2時間10分…、マラソン選手に負けとるがな。山名は爺ヶ岳だがスキー場名は爺ガ岳、という表記ゆれに注意。

Cyc先々週のあさひプライム同様、レンタルスキーセットを借りて滑り始める。午前リフト券は13時まで使えるから3時間は遊べそう。眺望は後立山連峰こそ見えないが、松本平を北から見おろせるのは新鮮かも。下の方は初級者向けのだだっ広いゲレンデ。リフトで一番上まで行っても中級者向けの、キツ過ぎない斜度。今は練習あるのみの自分にはうってつけである。冬にしては猛暑の今日だが、雪質は悪くないと感じる。

View

11時に休憩がてら、早めのランチ。食堂が三つあって、パウダーパフさんの溶岩釜焼きピザを選択する。これも美味しい。食後はひたすら滑るのみ。ミニジャンプ台などのアトラクションや謎抜け道で飽きないし、コースバリエーションを一通り試したあたりで時間いっぱい。滑り足りないくらいが丁度良いか、また来ようね。

大町温泉郷「薬師の湯」でまた十分に休憩し、帰りも自走サイクリング。南行きの北アルプスパノラマロードは快走だが、後半は向かい風。久々にサイクリングでヘロヘロになりつつ帰宅した。

前日には東日本で震度6強の地震が発生、レジャーなんて不謹慎という考えもあったが、被害の無い所では経済を回すことが結果的に復興を早める。ましてスキー場はどこも苦しい。私だって貧乏なりに明るい空気を作ることは可能。「自粛」は使いようによって悪魔の言葉になるのだ。

1/31 チャリで(滑りに)来た

Prime1前日のうちに1月のジョギング距離350kmを確定させておき、日曜は自転車で朝日村に向かう。今日こそ「自転車でスキー場に行って滑って来る」を実現するのだ。暑い格好をしているのでスピードは出さずゆっくり、あさひプライムスキー場に正午到着。経営が危ぶまれているとの報道だったが、村のファミリー層によってそこそこの賑い。遠方から客を呼ぶような所ではないので、疫病騒ぎによるダメージは少ないのかも知れない。

さて自分は何せ約20年ぶりのスキーだし、まずレンタルとかの勝手が分からない。3時間の予定でリフト券と、適当に初心者用のスキーを借り、軽く転ぶ練習などしてから第一リフトに乗り込む。初級コースは非常に緩い斜度で、プルークの必要も無いほど。3周ほど慣らす。

Prime2せっかくなので「ゲレ食」も頂こう。野菜カレーがリーズナブルだ。食後いよいよ第二リフトへ。しまった、途中下車すれば中級コースなのか。いきなり山頂の上級コースに来てしまった。はるか東には美ヶ原や鉢伏山、蓼科山などが見える。28度…上級と呼ぶには緩い斜度でも自分には凄くコワイ。何度も転びながら、4周目のチャレンジでようやく転ばずに滑り切れるようになった。

だいぶ昔の感覚を取り戻してスピードも楽しめるようになる頃、時間いっぱい。特に前半の慣れないうちは変な力の掛け方をしていたので、酷く疲れた。さあ自転車で帰ろう、って時に鍵が無い。うそ…だろ…。取り敢えずインフォの方に聞くが届いてない。小さなスキー場とは言え、失くした鍵を探すには広すぎる。とにかく目を皿にしながら歩いて登るしかない。

Bic半分を過ぎた頃レスキューの方に止められ「私たちが探すから、リフトの側道を降りて下さい」と指示される。今日は家に帰れない、と顔面を真っ青にしつつ麓に下りたその場所で、雪面にキラリ輝くものが。あった! そういえばここで転ぶ練習をしたっけ。レスキューさんの神指示で奇跡的に助かった。彼が降りてくるのを待って平謝りですよ。今後貴重品はどう転んでも落ちない所に収めよう。

という訳で九死に一生を得つつチャリで帰宅。翌日は有休だが身体バキバキ、どうせ動けないので動画作成に根詰める。角度・ホワイトバランスなどいい加減な録画だったので補正に苦労しつつ、シンプルに仕上がった。→ニコニコ動画: サイクリング&スキー あさひプライム

10/25-26 ゆけ ゆく先は蓼科だ

3mine日曜朝、松本からチャリで東へ向かう。激坂トレーニング目的でもキツい桜清水坂が、ツーリングだとさらにエグい。不覚にも一度足を付き、先行きに不安を残す。三城牧場からよもぎこば林道を経て、扉峠からいよいよビーナスラインに入る。いつも北の美ヶ原に向かう所だが、今回は南へ。八ヶ岳を背景にどこまでも山が広がり連なる景観が最高に素晴らしい。

和田峠で一旦北東に降りる。トンネル料金所脇の黒曜水は大量のボトルに汲み続けるジジババ達に占領されてるが、勿論割り込ませて貰える。なるほどこの水は美味しい。名無しの峠を越えブランシュたかやまスキー場を経て、利休庵へ。ここで食べていくと決めたからには、混雑していても待つ。所望した韃靼そばは現在扱っていないが、新そばとそば粉天ぷらが旨かったので満足。

Suzuranずいぶん足止めを食っちまったが、疲れていたので必要な休息だったろう。大門峠でビーナスラインに復帰。プリキュアのバナーが眩しい白樺リゾートでカリンソフトを頂きヒーリングッバイ、東へもうひと登り。女神湖への寄り道は時間がないので割愛し、スズラン峠1760mを越える。女の神展望台からの八ヶ岳は雄大。南西へ林間の別荘地を下りて行き、蓼科温泉共同浴場に入る。ピッとやる検温がエラーになるほどに冷え切った身体を、源泉掛け流しの湯で温める。

Tate夕暮れに紅葉の蓼科湖を散歩で一周し、もう少し下りた所のヴィラB&Bホテルにチェックイン。本来は日帰りで甲府に行く予定だったが、長野県民が茅野市内に泊まると三千円引きになる「ちの割」を思い出して、どうせなら利用することにしたんだ。上諏訪さえスッ飛ばす速達型の特急あずさでも全列車停車するほどインバウンドで賑わっていた茅野市、今が苦しいんだろうな。さらにGoToトラベルとの併用でタダ同然になってしまう。まだ枠が余っていて、一人でも利用し易い宿がここだった。

夜に星空観察を試みるが、案外市街地に近いうえ月も出ているので期待したほどではない。写真を撮れば、くじら座の変光星ミラが写るところがちょっとレア。

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Ohtaki有休の月曜、地野菜たっぷりの和朝食が美味しい。この宿にステイしたくなる気持ちを抑え、絶好天の2日目スタート。せっかく蓼科に来たんだからもうちょっと名所を巡って行こう。メルヘン街道を登って…これ結構登るなあ…横谷渓谷の遊歩道を下りて王滝へ。名前の通り立派な滝だし、展望台からの黄葉はまた絶景。

もう少し登って別荘地を抜け、湯みち街道を下りると只ならぬ雰囲気。ここは御射鹿池(みしゃかいけ)。ありふれた溜池だけど、東山魁夷の絵に出てきたとかで有名らしい。月曜午前にも関わらず駐車場待ちの車列が発生するほどの賑わいで、週末には阿鼻叫喚地獄と化すであろう。どんな宗教を信仰するよりも、みんな自転車に乗れば、あらゆる精神的苦痛から解放されて幸せになれるのにね。乗り方にもよるか。

Kinsei南へ、毎度のエコーラインではなく一本上の鉢巻道路を走ってみる。頑張って美濃戸口まで登ればあとは下り基調。信玄棒道と平行し歴史を感じさせる道だが、八ヶ岳が間近に見られるわけではない。のどかな原村や富士見町を抜け山梨県に入り、小淵沢駅の山賊そばを昼食とする。七里岩ラインから清里ラインに移り、韮崎の金精軒(きんせいけん)で信玄餅等を購入。宿で貰ったGoToクーポンはここで使う。

松本からジョギングして来た時の苦しさを思い出す道で、甲府市内に入る。富士アイス朝日店でじまんやきを頂き、武田神社前からの愛宕スカイラインが最後のヒルクライム。こうして三度目の山梨県立科学館に到着。ここのプラネタリウムで平日オンリーのplanetarian秋バージョンを観るのが目的の旅だった。前半の星空解説は、光学式投影機カイセイさんの美しい描写力が活きる。ただし変光星ミラは現在の明るさを反映してないな。

Yama甲府駅から輪行で松本に帰宅。昨日76km2180mUP、今日100km1420mUPという精一杯なボリュームのサイクリングだった。さあ信玄餅の食べ比べだ。

9/21-22 ジャイシで遭いましょう

四連休の3日目、それも10時半になってようやくチャリで出撃、南へ向かう。一泊なのでサイドバッグこそないが、一応自炊用具を積んだフルキャンプ装備である。ルビィ誕でラブライバーが集う塩尻市の旬菜花さんでおやきを買い昼食とする。シャインマスカットがごろごろ入ったぶどうおやきが新しい。

Otama国道19号が木曽路に入る直前の桜沢で県道254号に入る。狭いけどキツくはない道が辰野町に入り、心地良い走りで標高1072mの牛首峠に到達。お玉ヶ池ハイキングコースの案内板があり、距離1km、標高差200mと結構歩くようだが急ぐ旅でもないので寄り道してみよう。もちろん熊鈴を鳴らしつつ、ハイカーひとりとすれ違う程度でお玉ヶ池へ。窪地にちょろちょろと湧く不思議な泉だ。何か御利益はあるかな?

峠は中央分水嶺で、太平洋側に下りるとすぐ飯沼の集落。祖母の生家は、この家だろうか。国道153号を南下してすぐまた西へ、県道201号の谷に入る。はぜかけの稲と蕎麦の花が眩しい。横川ダムを経て15時半に蛇石(じゃいし)キャンプ場に到着。自宅から中途半端な距離ゆえなかなか目的地になりえず、初めて来た。利用は無料だが、来ているのはほぼ地元ナンバーという穴場中の穴場。携帯の電波はかろうじて届き、ツイッター等で各地のキャンプ場から大混雑の阿鼻叫喚が伝えられる。ここはまだ余裕がある感じ。欠点は、水道に「この水は飲めません」と書いてあること。たぶん川の水だ。

Jaishiその蛇石というのが国の天然記念物で、川底に露出した褐色の岩脈に石英の縞模様が加わり長さ数十メートルの大蛇に見えるというもの。大小二脈ある。この奇観を宮沢賢治に見せたらどんな物語を書くだろう。魚が見当たらないほど澄んだ水だが、釣りをしている人がいる。

横川ダムへぷらぷらと散歩してキャンプ場へ戻る途中、擁壁の上に黒い物体が。どうせまた岩を熊と見間違えているのだろう。しかし、もぞもぞと動いている。あのラブリィな丸い耳は紛れも無く熊だ。しまった熊鈴を鳴らしていなかったんだ。今まで山で熊なんか見たことないぞと豪語していたのに、ついに遭ってしまった! 成獣ではないが、思わず数歩後退する。ここを通らないとキャンプ場に戻れないし困ったなぁ。そこに一台の自動車が通りかかって、熊が怯んだように見えた。親熊の気配は無いし、今のうちに通過しちゃえ(→動画ツイート)。こうして事なきを得たが、明日この山域を出るまで気は抜けない。

夜は星空撮影、そのためのキャンプと言って良い。しかし雲が多い。雲間に、こと座の平行四辺形が解るくらいに空は暗いのに。もう一時間待ってみようとふて寝して、そのまま面倒くさくなって就寝。

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Masumi翌朝、口笛で警戒しつつ無事に山域脱出。辰野駅前から有賀(あるが)峠に登る。ここも初めてだが、特に展望は無い。諏訪市の宮坂醸造「セラ真澄」で小瓶のKUROとKAYAを買い、旅の土産とする。辰野や諏訪はサイクルスタンドのある店が多くて助かるわ。

下諏訪町の富士アイスでじまん焼き3種を買い食いし、足りないので岡谷市の富士アイスでもじまん焼き2種を買い食い。なるほど店によってバランスは異なるが、激安で素晴らしい。塩尻峠を越えて14時前には松本市に帰宅し、プチキャンプツーリング終了。今年の初キャンプであった。

8/29-30 乗鞍ユルクライム

土曜朝6時の予定を40分過ぎ、松本市街地の自宅をチャリで出撃、一路西へ向かう。松本電鉄の終点新島々駅で一旦呼吸を整え、あとは一気にトンネル街道へ突っ込んで行く。まだ交通量は少ないし国道は慣れたものだが、乗鞍方面への県道に入ってからが毎度怖い。路面が悪い上にクルマも無茶しがちだ。

Reisen最後のトンネルを抜ければ一安心、ではなく本格的な登り坂が始まる。ようやく観光センターに到着するも、チーム寿の面々は既にスタート後。トイレとゼリー補給だけ済ませ、10分も休まず再スタートを切る。午前9時半、いざ今年の乗鞍ヒルクライムはお泊り荷物を積んだままだ。

早く追い付かなきゃ、と焦ってもロードバイクに抜かれまくる一方。今日はレース以外で過去最多692台の自転車が入山しているという。既に疲労困憊で、どこで止めようかと思案しつつ三本滝レストハウス通過。ここからはマイカー規制区間となるが、自転車天国ではない。バスやタクシーが、通行止の岐阜県側の分まで頑張って営業中なので、キープレフトを守らない奴は死ぬ。

冷泉小屋前の水場(滝左側の水が飲める)で給水のためチャリを降りると、まともに歩けない。両膝に相当きていて、やはりもう戻るべきかと。もう一度ゼリー補給し、とりあえず弱い力で恐る恐るペダルを漕いで、ゆるゆるリズムを取り戻していく。

2716位ヶ原のハイマツ帯に入り、ようやくチームの3人に追い付く。各自バラバラのスタートだったが、たまたまここで近接しているらしい。もうひと頑張りして観光センターから2時間余の午前11時半過ぎ、長野県と岐阜県の境にゴール。その名も「標高2716m」というバス停がある。松本市街地の580mからの標高差2100m余、単純計算で気圧変化-210ヘクトパスカルをほぼ一気に登り切った、達成感はひとしおだ。久々に本当の「疲れたー」って台詞が吐けた。

とっくにゴールしている他の3人にも無事会う。数年ぶりというIさんの復活は皆に勇気をもたらす。ぶるぶる震えながら畳平の売店でソフトクリームを食い、補給食も摂ってしっかり着込み下山へ。スピードがあるぶん植生や気温の変化がダイナミックだ。

定宿の寿家まで下りて、午後はうだうだ。大会としての乗鞍ヒルクライムは中止になってしまったが、例年の半分ほどのメンバーが集った。来ていない人も諸事情で断腸の思いだろうし、いろんな考え方の人がいるなかで幹事さんも難しい判断だったろう(実際私が幹事の集まりは放り投げっぱなしだ)。宴会も密を避け換気を確保し、フェイスシールドをする徹底っぷり。

乗鞍を走らないと夏が終わらない。宿の人をがっかりさせたくない。今日乗鞍に集まった全ての自転車乗りは、悪い人じゃないと胸を張って言える(私以外な)。

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Kenga疲労のあまり、夕食時のコップ半分のビールで潰れてしまった。年々アルコールに弱くなり、情けない限り。うっかり解除し忘れたスマホ目覚ましが日曜の未明に鳴ってしまう。仕方ない、疲労抜きを兼ねて早朝ジョギングに出よう。昨日は見えなかった剣ヶ峰が眩しく、観光センターあたりは今日も自転車乗りたちが姿を見せ始めているが、天気は下り坂という。今年は遅れて蒔いたという蕎麦の花が見頃で美しい。ここならフラッグ式のロゲイニングも開催できるんじゃね?などと妄想しつつ1時間で宿に戻り、温泉と朝食を。

本来の乗鞍ヒルクライム開催日で缶バッジの配布もあるらしいが、もういいや。自分で自分の行動を考えるのが面倒臭くて、上高地へ散策に行くという先輩方のクルマに同乗させてもらう。沢渡の大駐車場に駐めるとタクシーが営業を掛けてくるのもお約束。4人だとシャトルバスより安くなるし、すぐ出発できるし、運転手の小話も聞けるので実際おトク。

Yakiチャリだと地獄となる釜トンネルも楽々と通り抜け、大正池で下車。まだ川霧と焼岳の美しい朝。奥穂高岳は雲に隠れがちだが、それでも何度来ても美しい日本屈指の山岳リゾートだ。田代池を経て河童橋へ、憧れの上高地コロッケは初めて食べる。このさき明神池方面を勧めてみるが、雨雲の動向もあり散策はここまで。私の帰りの足を心配して下さっていたなら申し訳ない。

乗鞍高原に戻り、昼食は合掌という人気店で美味い蕎麦を頂く。ヤムヤムツリーのバームクーヘンを買い、降りだした雨の小康状態を狙ってチャリで別れる。松本市街地はやはり晴れて暑い。こうして夏は無事終わった。

むらよしギムナシオン(参戦記アーカイブ)に去年6月のツールド美ヶ原(雨天短縮コース)を掲載。せっかく今年の参戦が少ないのにアーカイブの執筆が遅れる一方。いつか追い付く。

8/13 田子の浦ゆ うち出でてみれば 真夏にそ 富士の高値な ソフトクリーム

Suruga初日の疲れがたたり2、3日目は若干予定を縮小してのサイクリングだった。最終日は沼津から甲府まで距離100km、標高差1,230mをしっかり走れ。数字の上では「ゆるポタ」だが、連日の熱中症アラートが行く手を阻むし、午後3時までに到着したい事情がある。ホテル朝食後、やや急ぎの出発となる。

寄り道は避けたいが、せめて千本浜から海沿いに出ると左手に駿河湾、右手に富士山の素晴らしい眺め。これは毎日でも走りたい道だ。後ろ髪引かれる思いで内陸に入り、坂を登って行くと富士宮。脚がダメそうならここから輪行しようと考えていたが、追い風にも助けられ調子は上々。予定通り走れそうだ。

Milk今日も標高が上がるにつれ涼しくなると信じて、北へ登坂がんばる。いつしか朝霧高原に入り、富士ミルクランドでソフトクリーム休憩。水場が有り難い。西側からの富士山もさすがの雄大さだが、国道に合流すると交通量がぐっと増え、写真を撮るのも一苦労。剣ヶ峰が見えると、富士登山競走の日を思い出す。

静岡県から山梨県に入れば道は下り基調で、辺りは樹海めいてくる。本栖湖を見ると富士五湖ウルトラマラソンの日を思い出す。昨日買ったラスクをおやつに一休みし、精進湖から北へ、精進トンネルと右左口(うばぐち)トンネルを抜ける。さすが甲府盆地、吹き荒れる熱風が半端ない。ハッピードリンクショップが点在するも、日陰が無いんだわ。じっとしてたら死ぬ。

それでもかつやで遅い昼食を摂る余裕はありつつ、最後に愛宕山ヒルクライムを制して山梨県立科学館に到着。連絡先記入や検温などの手続を済ませて入館するが、もう展示を回る元気はなくて1時間ほどぐったりする。午後4時にプラネタリウム入場、客はそんなに多くない。長野県の佐久・松本・伊那(予定)にあるオルフェウスさんを上回る描写力を誇るカイセイさんによる光学投影が楽しみだったのだが、故障のためデジタル投影機に代行させていたのは残念。

Scope星空解説のあと、ドーム映像「planetarian特別版」の再生。これを上映する施設は全部全バージョン回っているからもう10回目なんだけど、宇宙のことや人類のことを考え直す大切な機会になっている。バージョンは夏のショート。故障した投影機を修理しつつ解説員と屑屋が打ち解けてゆく描写があって良い。

甲府駅から輪行で松本に帰る。例年の夏に比べて軽装備かつ短い日程だったが、しっかり燃え尽きた。一方でネットアクセスを封止しなかったので日常の延長になってしまい、非日常的な旅情は半減。まぁこの疫病騒ぎじゃ情報収集を怠れないし…。

「とにかく自粛、何が何でも自粛」と言う人から見れば、ほいほい県境を跨ぐ私の行いは非難の対象かも知れない。確かにそれも感染拡大を防ぐ一つのアプローチだ。もう一つ、しっかり日光を浴びて運動し滝のような汗をかく。こうして己の抵抗力・免疫力を育むのも重要なアプローチ。ウイルスの温床と言えるクーラーの効いた場所に長居をしないなどリスク管理をしつつ、自分なりに開放的な夏を過ごしたい。

8/12 旅ゆけば駿河の湾に梅昆布茶の香り

Ferry昨日スーパーで買ったおにぎりを朝食としホテルをチェックアウト、すぐに清水港に着く。存続が危ぶまれている駿河湾フェリーだけに数日前ウヤが発生した時はヒヤッとしたが、写真映えを狙い過ぎて海へ還った人がいたらしい。今日は元気に運航決定。静岡県民のほか甲信越からの客も半額になる「お願いですから、乗ってください。」キャンペーン、ラッキーだけど何だか申し訳ない。

出航時の汽笛を聴くと涙が出るのはなぜだろう。客室内は冷房が強烈で寒いので、ホットコーヒーを頂く時以外はほぼデッキで過ごす。やっぱり人類は調子に乗りすぎてるのよ。東へ進むフェリーの左手にうっすらと富士山を眺めながら、やや雲のかかる伊豆半島の土肥(とい)港に到着する。少し南に回って西天城高原道路から攻める予定もあったが、季節柄と時節柄、無理はしたくない。直接土肥峠に向かう。

さっそく全身から汗が吹き出し、手持ちのドリンクでは足りなくなるかなと思った所に自販機があって助かった。標高が上がれば涼しくなると信じて国道136号、途中からは旧道を登っていく。通り抜けできませんみたいな標識もあったが、一部倒木を処理した跡があったくらい。緩い斜度で日陰も多く、快適に土肥峠に到着した。

Skylineここから北へ「一生に一度は走りたい」とずっと憧れ続けた西伊豆スカイラインを行く。まだしばらく登り坂が続くが、標高900mあたりがハイライト。なるほどこの標高にして長野県のビーナスラインにも劣らぬ絶景ワインディング! 富士山がもっとはっきり見える季節だとなお良いだろう。自転車乗りもそこそこ往来している。

写真を撮ろうと謎駐車帯に寄る段差でズシャアアアアアア!! 派手に転倒した。左肘に自分史上最大級の擦過傷を負う。貴重なボトル水と疫病用アルコールで流し、放っとくしかないわ。「いたいのいたいのとんでけ〜」とルビィちゃんのゲームボイスを何度も脳内再生すれば、ほら、痛くない!・・・こんな爽やかなサイクリングをしてます的なツイートをしているが、現実はめっちゃ痛みをこらえているのである。

Ose達磨山登山をスルーしてしまったし、いつかまたリベンジに来たい。戸田(へだ)峠からの急坂を西へ下り、道の駅くるら戸田で鞠莉ちゃん缶バッジと寿太郎みかん飲むヨーグルトを購入。町のスーパーで昼食を買い食いし北へ進む。戸田湾の絶景を背に、西伊豆らしい豪快なアップダウンだが距離は短い。間もなく大瀬崎(おせざき)に到着。

これほど賑やかな場所を見るのも久々という海水浴場を横目に、入園料を払って奥の遊歩道へ。不思議な淡水池である神池沿いの内周と、富士山を望む海沿いの外周を歩く。神々しいビャクシンの森でも暑さでへろへろ、戻って海水浴場の自販機が有り難い。あとは東へ海沿いにゆるゆるサイクリング。内浦はもう何度来ただろう。帰ってきたーって感じがする。辻宗商店でおやつを調達し、もう少し北へ走る。本日距離80km、標高差1,370m。

Cafe東横イン(沼津駅北口2)にチェックイン。GoToトラベル還付金は後で国に申請する方式でちょっと面倒だけど、まぁ使い慣れたホテルだし梅昆布茶に癒やされる。街へ出て沼津駅縦断フェア3店(ヌーマーズ・雄大フェスタ・プレミアムショップ)で買い物や食事をし、ちょっと切ない千歌ちゃんブロマイドをゲット。ラブライバーはどうしてこう、多々買いが終わらないのだ。

8/11 東栄りんこうまつり

飯田インター近くのホテルで迎えた朝。やはり疲れは全然取れていないが、とりあえずバイキング朝食はしっかり摂る。今日は単なる移動日で全部鉄道でも良いのだが、飯田線に豪雨災害による運休区間がある。仕方がない、走ろう。今日も良すぎる天気だ。

Anan南へ続く国道151号「祭り街道」が下條村、阿南町と無数にアップダウンを繰り返す。清流和知野川を渡ると「はかりまきループ橋」地帯で一気に標高を上げていく。身も心もからからになる頃、突如開ける桃源郷が新野千石平である。かつてここの道の駅でゲリラキャンプしたものだが、今回は昼食を頂いて行こう。

さらに南へもうひと頑張りすると標高1,060mの新野峠。「県境を跨ぐ移動は慎重に」…禁断の愛知県入りである。ここからはがんがん下り坂で表定速度は上がるが、心は既に折れている。午前中に一雨降ったのか路面から水蒸気が上がっていて、却って蒸すわ。

Toei豊根村を経て、東栄町の南外れにある飯田線東栄駅でチャリを降りる。TOEIだけにランドナーが似合う駅? これは丸石だけど。豊橋まで走れれば運賃を節約できるが、猛暑と交通量を考えると苦行でしかない。輪行して、ちょっと車内でゆっくりしようや。

豊橋で新幹線特急券をポンして静岡県の静岡駅で下車。からやまで夕食を摂りつつ清水まで走り、本日走行は計92km、標高差1,100m。ホテルマイステイズにチェックインすると、スポーツ自転車の客は初めてなのか駅の駐輪場に駐めてくれと言われる。じゃらんの謎ポイントでただ同然の宿泊だから文句は言うまい。それより部屋の風呂とトイレが分かれた造りで、座って身体を洗えるのが有り難かった。

8/10 木曽の谷には牧伸二

お盆休みは今年も九州!…という時勢ではなく、計画は大幅縮小。3日目になってようやく、松本をチャリで出撃する。「私は旅人です」みたいな格好で走っていたら何が飛んでくるか分からず、ましてゲリラキャンプは危険すぎる。いかにも近所をゆるポタしています的に、軽装ホテル泊でのツーリングとする。GoToトラベルで税金から35%補助は正直ありがたい。

Tsumago向かい風を気にしつつ南へ木曽路に入り、まばらに観光客がいる奈良井宿を抜けて鳥居峠はトンネルで抜ける。狭くて交通量の多い第一関門を無事通過。この先はなるべく中山道の旧道を選びながら走る。昼食は木曽福島ジャスコで菓子パン。宿場町ごとに水場が豊富なので、水分補給には困らない。塩分は毎度定番の梅チューブで摂る。基本的に先を急ぐが、寝覚の床はじっくり岩場を探検する。弁財天の持つ楽器がウクレレに見える?

信州の山の中とはいえ、道路の気温計は34℃を指す。灼熱で知られる多治見に近づくほど暑くなるのは当たり前か。こちらも観光客まばらな妻籠宿を抜け、いよいよ中央アルプス越えの清内路峠。もちろんトンネルを利用するが、すっかりへろへろペース。ドリンク自販機を発見する度に休んでしまうわ。

Heven国道を外れもう一頑張り、横川峠を越えると園原インター。長野県歌「信濃の国」で「尋ねまほしき園原や」とも歌われる、古代よりの和歌の里である。畜光式の星座歩道をとぼとぼ歩いていると、名古屋圏や関東圏のクルマが次々とやってきて、ロープウェイで天空に召されて行く。いいなあ、日本一の星空ツアー。

走行ルートは元々ゴールデンウィークに計画していたものだが、緊急事態宣言を受け延期した。ようやくの実行だが、今は酷暑が過ぎる。昼神温泉は残念ながらスルーし、19時過ぎにようやく飯田市の殿岡温泉湯〜眠に到着。食堂で夕食を摂り温泉に入り、和室の部屋で大の字になってぐったり。初日から走行距離150km、標高差1,640mと力を使い過ぎた。明日は計画通りに走れそうにない。

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