6-29-7/1 凍るド美ヶ原

Wear土曜、特急あずさで昼過ぎの松本駅に降り立ち、小径自転車カラクルSを組む。ツールド美ヶ原の受付へ駆け付けて乗鞍仲間のIさんKさんと落ち合い、「乗鞍連盟」のサイクルウェア上下を受け取る。チーム員に関連するロゴが随所に配されており、CARACLEの文字もある。明日はこれを着て走ろう。

出店は随分少なくなった印象で、せいぜいジェラートを食べるくらい。急坂を避けて三才山集落経由で美鈴湖畔に登り、カフェピラータさんに到着。だべったりツールドフランスを観たり食事を頂いたりギターを弾かせて貰ったりして、そのまま雑魚寝。寝袋は持参してきた。

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Drum日曜。フィニッシュ地点で受け取る荷物は前日預けとなっており、当日朝は自分の出走時刻までゆっくりしてて良い。とは言えチャンピオンクラスがスタートする頃、ぼちぼち山を下りる。ここ数年は疫病騒ぎがあったり私の転居があったりで、「ここがホームコース」のつもりが5年ぶりの参戦となったツールド美ヶ原。フルコース開催では7年ぶりとなるが、それでもイベント別では自己最多17回目の出走となる。やっと帰ってきた…。

練習状況から目標タイムは1:30‘と見込んでいたが、数日前に寝返りが打てなくなるくらい腰を痛めてしまった。慣れない筋トレなんてするからいけない。痛みは引いたものの「目標は完走」に切り替えて、伸縮式ハンドルを高めに設定するなどタイムより安全衛生重点な。サービスのアミノバイタル🟥🟦を頂き、8時05分の男子46〜50歳クラススタートを迎える。

Start天候は雨の気配がする曇り。気温が低くて条件は良い。序盤の名物激坂は何とか蛇行せずに乗り切り、呼吸と折り合いをつけながら美鈴湖畔へ。沿道の熱い応援が嬉しい。1CP21’44”。ここから同時スタートのライバル数名が定まっていく流れが、昔のままで懐かしい。ただ、やはり今回は腰痛の到来が早い。頻繁に伸びをしないといけないし、長い登坂に慣れてないから出力(呼吸の荒さ)に波があってなかなか安定しないのも悩ましい。2CP40’33”。

リカンベント以外では小径車をあまり見かけないが、カラクルcozを見つけて頑張れと声を掛ける。またEバイク部門が最終スタートから異音を立ててどんどん抜いてくる中盤戦。1速より軽いギアが欲しかったのかシフトをミスってフロント脱チェンを起こし、足を付いてしまった。すぐに立て直してライバル集団に復帰する。標高が上がってくると、涼しいと言うよりちょっと寒いな。3CP1:17’22“、ボトル塩水で足りていて給水は受け取らず。

Finish腰痛坂をクリアして、思い出の丘からいよいよハイスピードバトル区間。冷たい雨が降ってくるし強い向かい風がライダーを苦しめる。二つある下り坂は小径車じゃ怖いよなーと考えていたが、この風ではどうせスピードが乗らない。それより深い霧も相まって、周囲のロードバイクの方が大幅に減速している。まさかここで小径車の方がゴボウ抜き、という奇妙な展開となった。ここはホームコース、目を瞑っても走れるわ(大袈裟)。

霧に見え隠れするレンゲツツジを横目に、最後の全力もがき…これがツールド美ヶ原だ。FINISH1:32’47”、無事に走り切れて良かった! 順位は上位1/3ほど。荒ぶった呼吸を整えながらカヴェンディッシュ(バナナ)とアミノバイタル🟨を頂き、荷物を受け取って急いで着込む。それでも時折の暴風雨が容赦なく体温を奪い、とても写真を撮り回る余裕などない。年々パワーアップして少し先にフィニッシュしていたIさんとさっさと下山待機列へ移動するが、ここでの待ち時間がやたら長く感じてしまう。集団遭難めいた光景に思わず「隊長、あの木に見覚えがあります!」…。

Pirataようやく下山の順番が来る。例年は煩わしい二ヶ所の登り返しも、脚を回せば少しは温まるのだから今回は有り難い。武石峠まで下りてしまえば風雨は止み、心配していたほどの絶叫下山にはならなかった。今年もカフェピラータさんのトマトスープ振る舞いがあり、みんなで命拾いする。スタート会場まで戻って完走証、菓子類ときのこスープを頂きイベントは終了。表彰式などは廃されたが、それでも充分にホスピタリティの高さを感じた。

Diorama・・・さて、明日は休みじゃグフフ。という訳で浅間温泉の宿を予約してあるが、チェックイン時刻まで暇だ。ホテルのロビーもいつまで居られるわけもない。時折の雨が悩ましいが中心市街地に下りて、レース参加者用の招待券で松本市立博物館に入館する。移転リニューアル後は初めてで、目玉展示の「城下町全部再現しちゃいましたジオラマ」?が素晴らしい。様々な町人のドラマまで小さく目に浮かぶようで、しかも今の見知った街並みと脳内で対比出来るから、ずーっと眺めていられる。せっかくだから他の展示がもっとジオラマと興味関心を増幅し合うような仕組みに改善できないかな。

伊東園ホテル浅間の湯にチェックイン。今日まで使える値引券があったので夕食バイキングも付けた。あまり旨くはないが、過ぎた贅沢である。お酒飲み放題も、私にはワイン一杯が精一杯。

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Obasute月曜、朝風呂とバイキング朝食を済ませてチェックアウト。安曇野の気になる店を巡る予定だったが、本降りの雨でとても走る気がしない。レース仕様のため色々外して来たが、つくづくCfa気候の日本において泥除けのない自転車は欠陥品だと思う。バス輪行で松本駅へ。

天気予報によれば、千曲市の方がマシ。篠ノ井線の長野行きに乗って姨捨駅で下車する。小雨が残っているが、自転車を組み走り出して間もなく止んでくれた。目的は、平日しか開いてないであろう千曲市役所内にある、アニメTurkey!祭壇。じっくりと制作が進んでいるようで、来年?の放送が楽しみである。

Jitensha昼食はcafe自転車屋さんで。去年のチクマサイクリングクエストでスタッフ仲間だった。諸事情で今年はロゲイニング形式ではなく、以前のスタンプラリー形式に戻すようだ。それにしても、美味しいものは美味しいな!

しなの鉄道屋代駅で輪行し、上田から新幹線で東京に下る。平日の夕刻に通勤電車は避けたくて、上野駅から自走で帰宅。昨日体が芯から凍っていたのが嘘のように、酷暑の時季である。

6/15 雷都一発

Ninomiya土曜、中野潤国際ギターコンクールに向けて?少しだけ練習をしてから小径自転車カラクルSで出撃。江戸川サイクリングロードをひたすら北へ行こうランララン。追い風に助けられて、脚がノッてくると1kmを2分ほどで巡航している。関宿から利根川を渡ると茨城県境町、三和町。そして紬で有名な結城市で昼食休憩とする。駅北口のショッピングセンターに寄ったらあと3日で完全閉店とのことで、バイパスのロードサイドに負けてしまった中心市街地の典型的な衰退っぷりが寂しい。

栃木県に入り、二宮町から鬼怒川自転車道に入る。最初は左岸(東側)、すぐに右岸に渡りあとはほぼ一直線だ。サイクリングロードとは言え路面に雑草が多く、行き交うロードバイクは並行する車道を走っている。宇都宮市に入るといよいよ見えてきた、開業一年足らずのライトレール(LRT)鬼怒川橋梁! ちょうど下り列車が渡るところ。それを追いかけるように柳田大橋を渡って線路に合流し、あっさり追い抜く。

Lightそのまま芳賀町にある終点の芳賀・高根沢工業団地駅に先着。自宅からここまで110km余を休憩時間込みで5時間半掛かった。追い風とは言えこの快走っぷりはさすがカラクルSだと思う。記念撮影と輪行のため一本見送り、次の13:54発に乗車。宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線? 芳賀・宇都宮LRT? ライトライン? やたら呼称が多いのが難だし、雷都にちなむなら雷電で良いじゃんと思う。他の数人の乗客はほぼ折り返し乗車の趣味人だが、ショッピングセンターのある「ゆいの杜」前後でどんどん一般客が乗り込んで来て、さらにはツアー客も加わり噂通りの大混雑。

だが車内にスーツケースがちょうど乗るくらいの台があり、輪行自転車をそこに置けたので迷惑にならなかった。そう、カラクルSならね。50分弱で宇都宮駅東口に到着、またチャリを組む。雷電にはいずれ近々乗りに来る予定だったが、それが今日になった理由は「村治佳織×村治奏一ギターDuoコンサート」が栃木県総合文化センターで催されるとの報に接したからだ。県庁前の出店でケバブを食い、頭から水を被るなどしてメインホールへ。

Hall「県民の日スペシャル」と銘打ったイベントに県外民がお邪魔します。間に合わなかったり当日券が売り切れてたりしたら諦めるところだが、無事にクリアで4000円。さすがに一階席は埋まってて、顔がよく見えない二階席となる。顔より指が見たいのだけれど。16時開演。

やっぱりおじちゃんおばちゃんがクラシックギターに求めてるのって禁じられた遊びとアルハンブラなんですよ。という訳で「アルハンブラの思い出」から。ただしデュオアレンジなのでソロに聴き飽きた人でも十分に楽しめる。続く「ニュー・シネマ・パラダイス」「ラプソディー・ジャパン」で聴衆の心をがっちり掴む。とにかく音の出し方ひとつひとつが多彩で丁寧で、要するに上手い。

Prog弟の奏一さんソロとなり、「荒城の月」がめちゃくちゃ格好良い。ノクターンOp.9-2は聴き慣れたタレガ編ではないのでアレッって思うがアルメイダ編はこういうものらしい。超絶技巧な「ディアンスのフォーコ」は姉の方しか知らん聴衆を真顔にさせただろう。気の遠くなるような基礎練と練習曲の果てに、こういう演奏がある。わかっちゃいるけど真似できない。

休憩時間が20分あり、体温調整のため建物の外を散歩してくる。おっと、もう姉の佳織さんソロが始まる。「薬師寺にて」「人生のメリーゴーランド」。親しみやすいトーク・選曲と、フィギュアスケートの金メダル選手を見ているかのような安定した演奏が麗しい。「サンバースト」をリアルで聴けたのも良き思い出になりそう。

最後にまたデュオ演奏となる。生音に特化したホールではないので少々増幅しており、ちょっと気になる場面もあった。それは些細なこと、ドイツの風を感じるさせるような「ブラームスOp.18b」と「バッハ目覚めよ」でクラシックの原点に立ち返る。「シューベルトのセレナーデ」「リベルタンゴ」と、飽きさせないアレンジと高度な演奏で締める。同じ姉弟でも修羅餓鬼の地を這うウチとどうしてこうも違うのかしら。

Nikkoアンコールは「カヴァティーナ」、ダブルアンコールは「禁じられた遊び」。客電が点く前に席を立って大損をこく人が多いのはいただけない。栃木県ゆかりの曲は無かったが、渡良瀬橋を演る訳にもいかないだろうからまぁ良い。ギターは小さなオーケストラ、なんてもんじゃない可能性をひしひし感じたコンサートだった。来て良かったなあ!

東武宇都宮駅で再び輪行すると、みな赤いウチワを切符代わりにパタつかせている。県民の日だから東武宇都宮線が無料になるのか。東京方面へ乗り通す自分にはたぶん関係ないだろう。車窓の妙に綺麗な夕焼けは雨が近づいているサイン。西新井駅まで乗り継いで、ぽつぽつ降り出すなか帰宅。今回は二荒山神社や餃子店に行けてないし、次は宇都宮をじっくり観光したいものだ。

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むらよしギムナシオン(参戦記)に去年9月の足立シティロゲインを追加。今は足首が完治するまでジョギングを禁止しており、マラソンやロゲイニングのエントリーも見合わせている。いずれまた、走れますように。

5/25-26 すざかにビューーン!

北陸新幹線で長野駅下車。JR東日本の「どこかにビューーン!」という行先ランダム企画を利用する形だが、週末利用の直前申込だとほぼ一番近い候補が当たる。長野はまさに狙い通りなのだ。長野電鉄特急「スノーモンキー」に乗り継げばすぐに須坂駅、標高360m。小径自転車カラクルSの輪行を解き、コンビニ補給をしつつ東へ県道「大前須坂線」の坂を登っていく。

Kenashiこの自転車で須坂側からの毛無峠ヒルクライムは初めて。高山村の山田温泉分岐からしばらくの直登がエグいけど、ゆっくり行けばなんとかなる。程よい青空のもと、絶景の毛無峠1823mに到着する。毎年の冬期通行止解除直後に、ここまで来て小串鉱山跡に向かって手を合わせている。強い北風を避ける場所で昼食とする。

県道「牧干俣線」の工事箇所は土日休工で助かる。万座峠に放置されたラブライブ人形は…、高価であったろうμ'sスーパープレミアムフィギュアが5体増えている。今すぐ抱きしめたくなるようなAqoursねそべり5体と合わせ、心が痛む。時々振り返ると四阿山(あずまやさん)がなかなかの存在感だ。

Yoshi万座温泉を経由して志賀草津高原ルートを北上、もうずっと絶景の洪水だ。日本国道最高地点2172mを経て、渋峠ホテルでホットチョコを頂くのもすっかり恒例となった。去年はここで引き返したが今年は志賀高原へ下りる。・・・寒いっ! だから坂は登りだけで良いんだよ。というかウインドブレーカも無しに下りていくロード乗り達、すっげぇなぁ。

湯田中渋温泉郷まで下りる頃にはブレーキレバーを握る手指も凍結寸前に。これはすぐに湯田中駅前温泉に飛び込まざるを得ない。みしみしみしみっ! この身体中の血管が解凍されていく感覚、久々だ。中野市街地で金沢カレーを食って、ルートイン泊。

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Mizuバイキング朝食をドカ食いしてチェックアウト。くだもの街道を南下して須坂市百々川(どどがわ)の駐車場へ。松本ぽたりんぐクラブのメンバーがもう集まっている。私が松本を去る直前くらいにメーリングリストに入れてもらったので、松ぽたイベント参加は初めてとなる。「米子(よなこ)大瀑布ツアー」。積年の課題だった場所へ、この機会にやっと行ける。

5人でだべりながら、コンビニ買い出しを入れつつ林道米子不動線を登っていく。本当にポタリングなのか? 気を抜くと置いて行かれそうなペースなんだが。この調子なら時間が足りなくなる心配は無いだろう。四阿カルデラの内部へ向かい、2時間ちょっとで標高1285mの駐車場に到着する。ここからは歩きだ。

Yonako繁忙期でもないので、地図推奨とは逆の右回りルートを取る。登りきった所の平地から、いよいよ米子大瀑布の威容が姿を表す。広大な断崖の左に権現滝、右に不動滝がともに落差80m以上! 水の一滴になったつもりでその落下を追うにもスケールがでかい。また付近は小串鉱山と並び称される米子硫黄鉱山の跡地で、謎の遺跡がいくつか残っているのも興味深い。わずかに硫化水素臭も感じる。

広場で昼食を摂り、米子不動尊奥之院は霊験あらたかめいている。それにしても同行メンバー達は動植物・地質学・産業など妙に詳しい。ぼーっと生きている自分との差が歴然で、知識欲というのは死ぬまで気が抜けないものだと痛感する。

Double駐車場から、一部登り返しがあるものの快適な下り坂サイクリング。途中でショートカットするグラベルにも挑戦する。小径車でも恐る恐るクリアー。皆は米子不動尊里堂に寄るが、私はそろそろ列車の時刻(どこかにビューーンはアバウトにしか指定できず、ちょっと早い時間になってしまった)。別れて先を急ぐ。

このタイミングだと須坂駅で電車を待つより直接長野駅まで走った方が、余裕が出来る。野辺町ラウンドアバウトを経て長野駅輪行、軽食や土産買いを済ませて北陸新幹線で東京に下る。ツールド美ヶ原に向けて脚力と機材の課題をいくつか見付けたし、久々のグループライドも充実した週末だった。→FBポスト:その他の写真

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→むらよしギムナシオン(参戦記): 乗鞍ヒルクライム2023をアップ。

5/11-12 春は名のみの南風の強さや

Mapblog穂高駅前のホテルで迎えた土曜の朝。コンビニおにぎりを朝食として、神社前の安曇野市役所穂高支所に向かう。雨天に悩まされがちだった去年と打って変わって抜けるような青空のもと、信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stageのスタッフがぼちぼち集まっている。エントリー数は70名を超え、来年には定員オーバーするのでは?と皮算用したくもなるが、まずは今日を無事乗り切ることだ。

やがて参加者も集まってきて、乗鞍連盟のKさんや松ぽたのGさんらとも挨拶。競技の得点は安曇野に散りばめたコントロール(特徴物)の写真撮影が基本だが、NaviTabiアプリによるGPS自動判定方式も選択できる。それ前提のプランニングになっているし、実際過半数の参加者が利用している。

Start私が作成した地図は今回思いっきり南寄りのフィールドとした。その代わりヒルクライムと言えるような山はなく、上位陣の得点率は上がるだろうとは思った。まず事故が起こらないことが第一、また地域の生活・物流に迷惑を掛けないようにしたい。人前で話すのは大の苦手ながら、時間の限られた競技説明の機会になるべくの補足をする。午前10時の一斉スタートを見送れば、人事は尽くした。天命を待つのみ。

さて今回は公式カメラマンHさんがいらっしゃるので、暇な自分は小径自転車カラクルSでふらふらとフィールド外へ。ファーマーズガーデンあかしなで首尾よく月路の灰焼きおやきを入手し、長峰山にヒルクライムして山頂で食べる。旨いなぁ。絶景も楽しみつつ、光城山を経て下山する。ただ無駄にふらふらしているのではない。NaviTabiにスポット登録を随時行っているのだ。

Nagamineフィールドに戻り、コントロールの一つMt.Desert Islandのアイスを競技者たちとだべりながら頂く。もう制限の5時間になるころ。会場に戻ると、間もなくOさんがパーフェクトを達成してフィニッシュしてきた。えええ!ロゲイニングの楽しさはコントロールの取捨選択にあるので、プランナーとしては悔しいと言うより申し訳ない。勿論すごいガッツは称賛するしかない。…やっぱりヒルクライムもコースに組み込むべきだったか?

NaviTabi利用者の途中経過はドラゴンレーダーめいた画面で観戦できる。途中までトップを競り合っていたIさんはメカトラ、Uさんは落車によって伸びを欠いたようだ。ロードバイクばかりが有利にならないようコースに若干のダートを入れているのだが、無理に突っ込むと怪我や機材損傷に至りかねない。地図に明記すべきだったと反省している。

Pod誰かしらのルートを辿ってみても、様々なドラマが思い描かれる。表彰対象とならないエンジョイクラスの方々にも、意外にたくさん回って頂いてた。ともかく救急車沙汰などの緊急事態はなく閉会できたのが何よりだ。太陽フレアによるGPS誤差拡大がニュースになっていたけど、それもあんまり影響は無かった。

秋のステージは他のスタッフがプランナーをやるので、私は競技者として参加できると良い。強い南風に苦心しつつ松本まで自転車を漕ぎ、小松のパンを食べて浅間温泉に宿泊。

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Takeshi日曜、伊東園ホテルの朝食バイキングをドカ食い。荷物を一部預けて、ツールド美ヶ原の試走に出る。天候は曇り気味。すっかりご無沙汰の元ホームコースだが、今の貧脚っぷりと折り畳み自転車では人車一体となるゾーンになかなか入らない。楽しいっちゃ楽しいけど、2時間をだいぶオーバーしてフィニッシュした。途中でEさんやTさんとすれ違う。どうせ後で集合する。

という訳で美鈴湖畔のカフェピラータに戻り食事とコーヒー、あとはだべる。今でも自分にとって替えの利かない溜まり場、と言ったら悪いだろうか。自転車だけでなくクラシックギター趣味の拠点でもあり、九月にはコンクールを開催するのだとか。こりゃ練習しなくちゃなぁ。

列車の時刻が迫り下山。ホテルの荷物を回収して、あずさで東京に下る。足首痛が治るまでジョギングは無期限休止中。サイクルロゲイニングのまとめが終わったら、当面は自転車とギターを頑張りたい。

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→Facebookアルバム: 信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage(地図やコントロール詳細ほか)

5/3-5 終末ランドナーどこへいく?

Kan8先日「終末トレインどこへいく?」の聖地巡礼として、自宅から埼玉県飯能市の吾野駅までサイクリングした。じゃあ五月の連休はそこからでいいよね。という軽い思い付きで西武鉄道を乗り継ぎ、吾野駅で輪行を解く。駅前の売店で山菜うどんを頂いたらスタート、どこへいく?

秩父へ向かうなら基本は正丸峠なのだが、崖崩れとの情報がある。それなら奥武蔵グリーンラインに行ってみよう。ややキツいアプローチで顔振(かあぶり)峠まで登れば、緩やかなアップダウンのスカイラインとなる。関八州見晴台に寄ると、眼下には西武ドームなどなど。標高850mの大野峠から丸山林道を西へ下りれば国道299号に合流。ひどい渋滞…、だからGWに観光地へクルマを出すなと。

Ongakuごった返す秩父市街をさっさと抜けて、音楽寺にお参り。手を合わせて「上手くなりたい上手くなりたい!」…ミューズパークの尾根道を縦走してみるも、ラブライブ要素は無い。小鹿野の町並みを抜けて、旧両神村の両神温泉で入浴する。ここら辺で頼みの綱であるハマーズキャンプ場は豪雨災害で休業中とのこと。それなら人目につかない場所でゲリラキャンプするのも仕方ないね。

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二日目、早朝のうちに秩父市吉田地区へ移動する。椋(むく)神社の「龍勢」という祭りが有名で、農民ロケットが次々と宇宙に向けて発射されるさまは一生に一度は見てみたい。超平和バスターズによる奉納もあったようだ。さあ僕も宇宙に向かって懐かしの龍勢ヒルクライム、石間(いさま)峠フィニッシュを目指すぞ。

Jomine・・・ちょっと記憶違いで、レースコースではなく大会の下山路を登っていたようだ。つまり余計に急坂だが、クルマが滅多に通らないので呼吸を深くできる。石間峠から少し歩けば、一等三角点を擁する城峯山1,038mに到達。がっちりした展望台が健在で、武甲山〜雲取山〜甲武信ヶ岳〜御荷鉾山といったパノラマが凄い。特に両神山の威容が間近で、あまりの絶景に30分ばかり長居した。それでもまだ午前9時だ。

北に林道を抜けるとそこは群馬県だから、心して行け。神流町に入ると鯉のぼり祭り目当てなのか、また大渋滞。だからGWに観光地へクルマを出すなとあれほど。道の駅万葉の里の食堂はピーク前で、ますの天ぷら重とそばのセットを頂く。ここも駐車場待ちの大渋滞が始まっている。上野村に入り、道の駅上野では名物の十石みそソフトクリーム…まぁこんなものか。トンネル群を避けて旧道を進んでいると、つい寄ってしまうのが慰霊の園。あの事故が無かったら、今の世の中は違うものになっていた、だろうね。

10kokuそうこうしているうちに旧黒澤家住宅を見学する時間がなくなったのは心残り。5月らしからぬ暑さのもとさらに西へ、いよいよ十石峠アタック開始。国道299号の標識こそあれど、離合困難な隘路が続くまさに酷道。通行できるだけ有り難い事なのに、ゴールはまだかまだかと苦しむ。終盤はやや楽になるけど、標高1,351mの峠に到達した時はガッツポーズしてしまった。立派な展望台からの眺望は今ひとつ。ハンガーノックになる前に長野県佐久穂の街へ下ろう。

Stardome臼田町(現佐久市)に入り、夜は「うすだスタードーム」という天文台へ。予約不要で60cm反射望遠鏡などで天体を観察できる。まずりょうけん座球状星団M3…なんというシャープな分解能! たまたま手前を人工衛星が通り掛かったので、静止画を見せられている訳ではなさそうだ。野外に出て天然プラネタリウムの下、坪根先生の解説を楽しみながら20cm鏡でかに座散開星団M67(プレセペとは別)。また60cm鏡に戻っておとめ座ソンブレロ銀河M104、おおおおお! 質問したい事も山ほどあるけど、GW中の大盛況とあってそれはまたの機会に。

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Misasa三日目、美笹湖から懐かしのヒルクライム佐久のコースを登る。標高1,600mから先は冬季閉鎖中だが、ここまでで良い。大会の頃はまだ無かった、JAXA美笹深宇宙探査用地上局の最新鋭54mパラボラアンテナがどーーーんとそびえている。昨日から遠くに見上げていた謎施設がこれだ。近くの丘からは美ヶ原〜北アルプス〜北信五岳〜浅間連山の大パノラマで、純白の巨大アンテナと合わせ完全勝利な絶景が広がる。

ここからが最難関。この旅の本丸であるJAXA臼田宇宙空間観測所へ直線距離は1kmあまりなのだが、尾根を越えるため通常は一旦標高差700m下ってからの登り直し。あるいは400m下って短絡ダートがある。だがここにもう一つ、Googleストビューにないダートの短絡路がある。果たして通行可能なのか、恐る恐るダウンヒル開始。大小の砂利で非常にコントロールが難しく、ランドナーでは厳しいか。つーか自分の腕力の無さに絶望して、小刻みに休憩を入れつつへっぴり腰で、ようやく舗装路に合流できた。

Usudaあとはもうひと登りすれば、臼田宇宙空間観測所64mパラボラアンテナに到達! 間もなく見学の開場時間となり、展示を見たり記念撮影をしたり。耐用年数を超えて運用しているというが、最近でも小型月着陸実証機SLIMとの通信など大ニュースになっている。私もすっかり宇宙に到達した気分だ。

市街地に戻って稲荷山公園コスモタワーでぼうっと景色を眺める。私が満足するまで出られない部屋終わらない旅と言うならとっくに満足しているし、佐久平から新幹線で帰ろうか。・・・けどもう一つ田口峠を越える予定だったし、そこは完遂しよう。ぼさっとし過ぎて近くの名所に寄る余裕はなくなったが、持ち直した脚力をぶん回して東へ急行する。

Masakaあっけなく田口峠トンネル1,110mに到達。中央分水嶺なのにここは県境ではなく、コークスクリューめいた狭い急坂を降りていくと養蚕農家の集落があり(馬坂地区は住民2人だとか)、それから群馬県になる。南牧(なんもく)村は高齢化率日本一の称号を恣にしているからどんだけ寂れているんだ、と思ったが人の気配はそこそこあるよ。GW中で里帰りしている人が多いせいかも知れないが。

道の駅オアシスなんもくでコンニャク製品を買い、下仁田駅で輪行。上信電鉄は28年ぶりに乗るけど、ガタンゴトンガタンゴトン♪本当に良く揺れる。今回のGW旅も(緊急連絡用にスマホは携帯するが)原則として通信は封止した。いわゆるデジタルデトックスってやつだが、そんな横文字が馬鹿にならない。情報を処理するのではない、考える人間としての自分を取り戻したようなこのスッキリ感、誰かに伝わるだろうか。

4/6-7 春まだ浅い城ロゲへ

Gym土曜、八時ちょうどのあずさ5号で旅立つ。桃花が見頃の甲府盆地を経て長野県の松本へ。小径自転車カラクルSでおねがい☆ティーチャーの聖地「あがたの森」講堂まで走れば、もう松本城ロゲイニングの受付が始まっている。男子ソロの部には、私が一度も勝てたことがないG後さんをはじめ、綺羅星の如き強豪がひしめく。入賞圏に割って入るには三時間油断せずしっかり考え、しっかり走り抜くことだ。

シューズは自転車用のクリートから、薄底ランニングのハンゾーRに履き替えておく。競技説明の後、配布地図の一斉オープンタイム。松本城に因んだコントロールが多い。遠いほど高得点というオーソドックスな配点で、上位勢は外周を回る戦略になりそう。どこから出てどこから内周に帰ってくるかが問題だ。記念撮影を経て正午に競技開始。

Kinka約150名の参加者が四方に散る。自分は安手をカットしてまず西に向かうのだが、のっけから長い信号待ちで2分のロスが痛い。しかし深志神社から(終盤に回したくない)鎌田・井川城というランナーは他に見当たらず、早くもオリジナルルートだ。抜きつ抜かれつというプレッシャーから解放されるのは有難いが、気は抜くな。

すれ違う競技者とは笑顔で「頑張って下さい!」などと声を掛け合う。挨拶は大事、古事記にもそう書かれている。神社の境内は原則走行禁止なのでニンジャ歩きで…。南端を東に進み、千鹿頭神社・広澤寺・林城(一の門)という激坂コンボを序盤に済ませておく。

なにせ、晴れて気温がガンガンずんずんグイグイ上昇しているのだ。美ヶ原温泉から北に向かってのコントロール配置が悩ましく、じわじわ登りも相まって予定より遅れる展開が続く。浅間温泉あたりの配点は高いがピストンとなり旨味は薄い。どうせ取らないと勝ち負けにならないし、というより面白そうだからチャレンジする。グワーッ、オフトレイルでタイツが破けたー!

Castle岡田ウォーターフィールドあたりも距離を抑えるか高低差を抑えるか考えさせられる配置が良い。さあ後は街へ下るだけ、ぶっ飛ばして遅れを取り戻そう。わざわざ旧住所の近くを通ってみるなど遊び心を入れつつ。多くの場所で信号回避法を知っているのは地の利だ。

とは言え、クルマも観光客も多い中心市街地は予測可能・回避不可能な信号が多いので、松本城付近からは特に保守的に進む。定刻まで2分半も余したからタラレバを言えばあと1ヶ所取れたかもだが、まぁ妥当にフィニッシュ出来た。走行距離30km、標高差積算560m。人生まれにみる心身充実の三時間。今の自分なりに精一杯やれたから、とても気分が良い。

Route集計クロスチェックは、ロゲ参戦三年ぶりと言うガクさんと行う。彼も想像以上の激闘だが遅刻…脚つりさえなければトップに迫っていたはず。表彰式でハイレベルな男子ソロは最後。自分はサブスリーランナーM室さんを僅差で上回り、二位で呼ばれる。光栄だけれど、断トツ優勝のG後さんを脅かせなかった不甲斐なさも残る結果となった。

浅間温泉会館で入浴後、お晩菜bar~ten~という店でイベント主催関係者の打ち上げにモグる(但し私はノンアルコール)。今日の感想戦の他に「プランナーあるある話」にも花が咲く。駐輪場が閉まる前に退出し、自転車で安曇野へ。やっぱ信州はいいなぁーと夜の暗さに感動しつつ、豊科のビジネスホテル泊。

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日曜、ホテル紫山荘の朝食が美味い。却ってドカ食いが憚られるほど。くたくたの身体をもうちょっと休めたいという後ろ髪引かれる思いで、今日は「信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage(5/11開催)」のプランナーとして先々週に引き続き調査に出る。桜の開花はまだっぽいが、すっかり春めいてのんびりサイクリングが楽しい…じゃなくて油断せず目を皿にして、ちゃんとやれ。

Jonen短期間で現地調査を済ませるため、過去の調査経験や各種資料を元に予めコントロール候補を決めておき、写真とGPS情報を取得して回る手法。だがそれを繋ぐ間にも面白いモノがいろいろ目に入るし、走りたい道に突っ込んだりするので数は膨らむばかり。ただし山奥のコントロール候補は林道が通行止のため諦める。

須砂渡食堂でラーメンともつ煮を頂いたりしつつ、残りのエリアも概ね回り終える。探査時間はあと1時間あるけど、もう脚の方が回らないんだ…。候補はゆうに120を超えたので、ここから48ヶ所ほどを選り抜きすることになる。プランニングはまだ始まったばっかりだ。

豊科駅から列車に乗って、東京へ下る。体力回復を図りつつ、あと二週間ピリッと頑張ろう。

→Facebookアルバム: 松本城ロゲイニング 2024(通過証明デジタル写真や競技の様子)

12/2-3 乗るチャリーの森

Sinonome土曜の昼過ぎ、特急あずさで松本駅着。近くのウエルトンホテルに自転車、ギター、その他荷物を預けてジョギングに出る。目的地など定めない、かつて松本で暮らしていた時のように気ままに走る。寿台のデリシアで軽食を摂りつつ、中山の裏側をぐるっと回って弘法山古墳からの眺望を楽しみ、戻ってくる。やっぱ坂のある街っていいな。

夜は凡蔵という居酒屋で塩の道ウルトラオリエンテーリングの打ち上げに参加。イベントに参加してないのに・・・まぁ未来図社の忘年会も兼ねているから。相変わらず酒が入るとすぐ具合が悪くなるけど、料理は旨いしそこそこ話せた。星を数えながらホテルに戻る。

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Keshibo日曜、まだ暗いうちにまたジョギングに出る。かつての基本ルート、田溝池から芥子坊主山へのトレイル登りだ。登り坂も下り坂も長いから、筋肉の喜びようが東京なんかと全然違う。そりゃ昔は強かった筈だよ。森の中、深呼吸し放題なのも良い。街に降りれば排ガスまみれなのは変わらんけど。

美味しいバイキング朝食を摂ってチェックアウト。それにしてもシャワーの出が極端に悪いホテルだった。お腹にデイパック、背中にギターというちょっと苦しい姿勢で自転車(カラクルS)に乗り、人肉坂をヒルクライム。標高1000mのサイクルカフェピラータで、毎度の室内楽サロンに参加する。

Salon席が足りなくなるんじゃないかってほど、今回は盛況だ。自分はクラシックギターで25年ぶりに「ノルウェーの森」を演奏。あとはイエスタデイとショパンの雨だれ。練習不足が如実に現れて申し訳ない。まぁ食事と聴いてるだけでもすごく楽しいから。

音楽に包まれた空間が名残惜しいが、16時過ぎには店を出る。寒いので何か絶叫しながら下山。駅そばで温まって特急あずさで東京に下る。いわゆる千葉あずさで、新宿ではなく錦糸町で降りれば山手線を回避して帰れる。荷物が多い時は便利かな。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年12月のフォトロゲイニング寄居をアップロード。ぼちぼち関東地方も戦場とする。

11/26 最終的に全部取れば良い野田!

Sky日曜、つくばエクスプレスと東武野田線を乗り継いで、千葉県野田市の川間駅で下車。小径自転車カラクルSを組んで小雨のなか北へ急ぐ。江戸川サイクリングロードを走っていると、ロードバイクが颯爽と抜いて行く。やはりスピードでは全く敵わないか…。

野田アウトドアスポーツフェスタ2023の会場、河川敷の関宿滑空場では総合開会式が始まっている。スカイスポーツ、カヌー、そして自転車の祭典であるが…体感温度が真冬並みという寒さだ。集まった自転車60台ほどが何をするかって言うと「せきやどチャリロゲ」つまりサイクルロゲイニングだ。妙なアプリとか要らず、CPの写真を撮って来れば良い。あと、自転車イベントにしては珍しくヘルメット着用義務が無い。まぁ安全衛生面で言えば泥除けの方が大事だしな。ただ、交通ルール・マナーについての啓蒙はやらなきゃ駄目だと思う。

Kimagase受付を済ますともう地図は開いて良いが、見てちょっとびっくりした。フィールドはほぼ旧関宿町内に限られ、競技三時間で満点者が続出しそうな範囲しかなく、CPの点数は意味をなさない。どう回ろうが、最終的に全部取ればよいのだ! つまり、効率の良いルートとミスの少なさ、スピードの勝負であると割り切る。

昨日、台場Zeppまで23kmジョギングしてClariSのライブに参戦してきた疲れが残っている。自転車は泥除けやキャリアを付けっぱなしだし、輪行袋などの荷物も所持して回る。それでもやはり競技である以上、時間中は全力を尽くしたい。人生で数少ない、キラめきの瞬間だから。午前10時30分スタート、とりあえず南半分から取りこぼしの無いようにぐるり回る。地図と走行感覚のキャリブレーションが済んでないうちは、ちょっとオーバーランも。味噌汁ポイントは、飲まずに次へ急いでしまった。食いっぱぐれが一番の後悔だと言うのに。

Map北半分も往路と復路で効率よく回るのがセオリーだが、自分はあえて往路だけで全て拾う。わずかに茨城県に入る北端付近を取って、自家製マップ台に付けた地図は片付ける。タイムトライアルだからトイレは我慢。あとは北風に乗って江戸川サイクリングロードを全力で突っ走るのみ。これが安全を確保しながらロードバイク達のスピードに対抗する為の、唯一の秘策であった。二時間を1分40秒過ぎて、会場にフィニッシュ。走行39kmほど。

既に帰還してる人々が居てビビるが、寒過ぎて諦めただけらしい。私も震える手で何とか集計と写真確認を済ませ、キッチンカーで豪遊を開始。お土産も買っておこう。どうやらパーフェクト達成者はもう一人(MTB?)だけで、3分半の差で私が先着であった。その方が居なかったらマジ自分KYであった。表彰は各カテゴリの一位のみ。無料のイベントなのに賞状があるし副賞も妙に豪華だ。貰っといてから言うのもなんだが、三位くらいまでにシェアした方が全体の満足度が高かったのでは…。

Kasukabe長野県のサイクルロゲイニングで度々プランナーを務めてきたわりに競技者としての経験が少なかったから、「サイクルロゲとは何ぞや」を知るために参加した今日。総合優勝は思わぬ副産物だし、もちろん経験は今後大いに活きるであろう。あと、上位を争いたいという需要が想像以上に少なく、現状はレクリエーション重点な。カラクルを扱う自転車店(輪工房さん)の方と少し話しをして、会場をリーブ。

自走で帰る予定もあったが、早く暖まりたくてさっさと電車に乗る。輪行袋を純正から自家製に代えて、収納が大幅にクイックになった。東武線春日部経由で葛飾区に帰る。

→Facebookアルバム: せきやどチャリロゲ2023(得点証明となる全通過CP写真ほか)

10/8-9 チクマクマヤコンチクマクマヤコン 雨やめーっ!

999日曜、東京の尾久駅からJR普通列車で輪行し、群馬県横川駅で下車。SNSのアイコンにしている189系あさま号に会うため、鉄道文化むらに入場して一巡りする。駅前に戻っておぎのやの釜めしを食い、自転車で碓氷峠越えに向かう・・・が、標識によれば国道18号旧道は通行止が続いているという。仕方なく碓氷バイパスを登るが、排ガスまみれで良いことは無い。その時である。左手(谷側)に親子の熊が動いているのを発見。すぐ近くにもう1頭の子熊もいる。まさかクルマが行き交うバイパスに突進して来ることはないだろうが、なるべく気配を悟られないように下手な写真を1枚撮るのが精一杯だった。これがグンマーのチャメシ・インシデント、というか今年は日本中で熊害が多いらしいね。

Yatai鞍部を越えて長野県に入り、ツアーバス事故の慰霊碑を過ぎるとここから大渋滞。浮かれた街軽井沢、つくづくクルマで来る所じゃねえ。中軽井沢から少し北側へ1000m林道を進み、オタクおなじみの菱野温泉薬師館で冷えた身体を温める。ありゃ、雨が降ってきた。小諸駅に降りて再び輪行し、しなの鉄道戸倉駅で下車。スーパーで夕食を調達し、戸倉上山田温泉のルートインホテルにチェックインする。散歩に出てみると上山田中央公園で屋台祭りをしている。ここで夕食にすれば良かったな。

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Mapctrl月曜、バイキング朝食をがっつり頂いてからチェックアウトし「チクマサイクリングクエスト3」の会場となる女沢(めざわ)公園へ。自転車イベントはとにかく晴れて欲しいものだが、憎ったらしい雨である。それでも続々と、51名集めたという参加者の大半が集合してくれた。去年までは任意日スタートのイベントだったようだが、今年は信州サイクルロゲイニングシリーズの最終戦として地形図ベース・一斉スタート方式で行う。やはり大勢が一堂に会するほどお祭り感、盛り上がり感がはるかに良い。

私はコースプランナーとして競技説明などを行う。土地鑑の無い千曲市だし限られた予算・日程だったが、地元スタッフの協力を得つつ「一度で存分に楽しめる千曲、そしてまた来たくなる千曲」を実現する地図が完成した。その過程ですっかり千曲市LOVEになっている。ここでも願わくば記憶を消して自分が競技者として参加したい。それは叶わないが、どうか皆にとって最高の一日になりますように。午前10時半、5時間競技のスタートを見送る。

Tanadaと言ってもやることは無いので、スタッフビブスを着たまま参加者を追って写真撮影に出掛ける。会えた人は妙にハイテンションで「これ面白いね!」などと声をくれる。上手く返せないけど、大切に頂きたい。昼食に森将軍塚古墳カレーなるものを食べて外に出ると、ようやく雨が止んだ。姨捨の棚田に移動してみる。これが皆に見て欲しかった絶景。ここを目指した参加者はほぼ通過したあとで、撮れ高はあまり無かったが。

メカトラによるレスキュー案件はあったものの、事故なく無事に全員帰還ヤッター! 閉会式も皆最後まで残っていて、自分たちで盛り上げるんだという意志が感じられた。日本中のスポーツイベントが参加者集めに苦心している今日日、どうにかサイクルロゲイニングの楽しさが拡がって欲しい。地図は怖いくらい評判が良くて、プランナー冥利に尽きる。なんか燃え尽きてしまっていて、閉会式で気の利いたセリフが言えなかったなど反省点も多い。機会があれば活かしたい。

Podium雨に濡れた身体をまた温泉で温めたいところだが、帰りの電車の時刻。名残惜しく別れて戸倉駅へ。お、念願のラッピング列車「Turkey!」号が来た。カワイイヤッター! このボウリングアニメが放映された暁には、また聖地巡礼で何度も千曲市を訪れることになりそうだ。上田から新幹線で東京に下る。そして風邪を引く。

→Facebookアルバム: チクマサイクリングクエスト3(地図・全コントロール解説や当日の様子など)

8/26-27 おねがい まいめの池

Bus土曜、新宿発8時15分の各駅停車タイプあずさに乗る。ぼーっと車窓を眺めていると、脳内では様々な思考実験が行われている。何も覚えてないけど。昼飯は松本駅前のイイダヤでいいだや。

アルピコ交通上高地線に乗り、新島々で路線バスに乗り換え。12時50分の便に輪行用の臨時増発は無いが、ほぼトランクで足りるようだ。さわんど(沢渡)で上高地方面への乗り継ぎ客を降ろし、いよいよ乗鞍高原観光センターへ。小径自転車カラクルSを組み、乗鞍ヒルクライムの受付を済ませる。去年と同様、頂上行きの下山用荷物は前日に、マイクロバスに放り込んでおく形となる。

Maimeブース出店はあれも欲しいこれも欲しいと目移りするが、輪行組は控えめに。次週ロゲ参加用のワンチュール(エナジージェル)だけ買い溜めし、剣ヶ峰が見え隠れする乗鞍高原をぶらぶらする。一の瀬園地の少し遊歩道に入った所に「まいめの池」があり、言葉にするのが難しいくらい美しいと感じた。観光客でごった返すこともある牛留池などと違い、県道からも喧騒からも離れて深呼吸し放題。まだまだ知らない乗鞍があるんだな。

遠雷と熊を警戒しつつマイナーなサイクリングロードを下り、常宿となっている寿家さんへ。メンバーに加えて頂き、幹事のMさんをはじめ暖かく迎えて下さる皆さんに感謝している。元大学サイクリング部員というのは意識高い系の真逆を行くもので、そこに救いがある。

夕食後、少しだけ酒を飲む。今年になって初めて口にするアルコールだった。外は雷雨だが明日には止むだろう。

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Kotobuki日曜、霧の隙間に今日も剣ヶ峰が見え隠れする上々の条件。サドル下にDIY!すりでっち様のアクリルチャームをぶら下げ、標高差175mアップして乗鞍ヒルクライム会場入り。一般男子E(46〜50歳)は7:50〜8:10のフリースタートだが、せっかくだからその中の一斉スタートに加わる。すぐ息が上がるのは練習していない証。だがフラットペダルだった去年と違って今年はビンディングを付けているのだよ。ハンドル周りのパーツ変更で車重は若干上がっているが、大幅な記録上昇を狙えるものだと思っていた。

Start第1チェックポイント23'49"・・・去年より6秒しか早くない! ここから猛チャージを掛けないといけないが、スタミナの温存も必要だ。つづら折り地帯はカーブのインベタでゴボウ抜きし、直線でじわじわ追いつかれるの繰り返し。だいたい向こうが根負けしてくれる。冷泉小屋など所々沿道の応援が熱くて良い。

第2チェックポイント1:01'14"・・・去年より13秒しか早くない! 油断すれば自己ワーストを叩き出してしまう。けれど脚は売り切れに近いし空気も薄い。一番軽いギアで何とか位ヶ原の絶景をゆっくり進むしか無い。いよいよ最終盤の大雪渓前。前方を走るロードバイクどもをロックオンレーザーでまとめてぶち抜いてやる! 気分はクライマックス、こんなに楽しい遊びが他にあるか。

また肺がぶっ壊れるんじゃないかって不安にもなるラストスパート。渋滞気味で少し力を緩めるシーンもあったが、フィニッシュラインは力強く漕ぎ切る。標高差1,260mの旅、力は出し尽くした。第2CPでうっかりウオッチをSTOPしてしまったから、タイムはよく分からない。ワーストにはなってないと思うが、ペダルを替えてこの体たらく、なんて力が落ちてしまったのかしら。

Tatami富士見岳は霧に隠れがちなので絶景登山を諦め、仲間の集合場所でうだうだする。学生時代の同輩Mがたぶん来ているはずだが、見つからなかった。NHKチャリダー収録のギャラリーをして、集団下山へ。今年はゴールエリアでアミノバイタルゴールドの配布があったお陰様か、珍しく大きな下山事故は無かった様子。空きっ腹で走らないのが一番の安全策だ。

下山後のりんご食べ放題などが復活してるのも嬉しい。記録証を発行すると「1時間26分53秒229」と出た。去年より35秒早いね…もうええわ。宿に下って温泉&昼食。近くのバス停からバス輪行できるか微妙なとこなので、集合写真撮影までは待てずお別れ。急いで観光センターまでヒルクライムし、14時13分発に間に合わせる。輪行臨時便(トランク積み)が増発されて有り難い限りだが、やはりここで乗っておいた方が良いみたいだ。

Cake松本駅で時間が出来、もうすぐ潰れるというパルコあたりなどをぶらぶらする。なんかパルコって憧れだったからさ、ギター弦はたいていここで買ってたのよ。だが一人で5HORN喫茶は難しい。丸善ビルの彩香でケーキセットを頂き、駅で土産を買って千葉行あずさで東京に下る(錦糸町で下車すると山手線や千代田線を使わず金町に帰れる)。

という訳で去年のワースト記録に向き合うことすら出来てなかったような、不甲斐ない走りであった。ここ二年間生活環境の変化でヒルクライムは乗鞍のみという状況だったが、来年からはまず美ヶ原に復帰するし、出来るだけヒルクライム趣味を再興しようと思う。むらよしの坂バカはまだ始まったばっかりだ。

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