9/8 尾道ドケチ巡り
無事に朝を迎えた者だけが拝める、海の向こうから橙色の来光。尾道は日の出だ。 昨夜は寝る直前になってテントを張ろうとしたら、浜は満潮で水没していた。後回しにしといてよかった。
朝食後7時には出撃して、向島右回りを始める。昨日の疲れは残るが、映画ロケ地の坂道や岩子島など、自転車ならではの機動力を活かして巡る。
自転車では非推奨とされる尾道大橋も、正しい車道走行に慣れてる人なら問題ないだろう。最後の海を越えて、ついに本州到着! 一つの旅が終わった。
尾道に来るのは3回目。最初は何の冠詞もなくチャリで通り過ぎ、2回目は去年、何となく途中下車したら面白かった。YAMATOも居たし。今回はすっかりロケ地巡りとなる。
有名な「ふたり」の事故現場を探すが、大林監督の意向でわざと迷うように作られたロケ地マップのお陰で、坂だらけの路地を駆けずり回るハメに。それはそれで楽しいし、見付けた時の喜びもひとしお? 顔が緩んでしょうがない。
「転校生」の御袖天満宮も外せない。ああ、この階段だこの階段だ。是非オミクジを引きたかったが、財布に百円玉がなかった。不覚。
他にもロケ地マップや何かのプリントアウトファイルを持って徘徊してる人が多いのはさすが尾道。続いて艮神社や大林監督の出身校土堂小学校など。細い生活坂道をつたって右往左往する。
いよいよ時間がない。ホントは渡船に乗るなどしてもっとじっくり巡礼したかったが、今回の旅のメインはしまなみ海道だったと割り切るしか。 列車に乗る前に風呂に入りたいが、あるはずの銭湯がどうしても見付からない。もっとちゃんと下調べしてくりゃよかった。人に聞いても「まだ開いてる時間じゃないよ」と言うし。風呂運の悪い旅だ。
テンパる私の目に入ったのはシャワー付きのユニバーサル化粧室。そういえば一昨日会ったキャンパーが言ってた。いざという時は「ツカエル」と。
金掛かんない旅だな…。ある程度サッパリできて、急いで輪行、山陽本線に乗り込む。18きっぷ最後の一回だ。
オレ、何やってんだろう。予定通り中央西線の終電へ乗り継ぎ、やがて松本に帰り着くだろう。
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