1/1 紀見・ア・ブレイク
旦の字の下棒が南河内の山々を表す。石川越しにそんな景色を眺めつつ、自転車で東高野街道旧道を南へ走る朝。まもなく長野駅前だが、八十二銀行があるわけじゃない。
さらに高野街道を南下。千早口、天見の南海線2駅に寄り道しつつ、トンネルは避けて旧道に入ると紀見峠に到着する。付近は標高400mの集落になっており、福島大神は腰痛の神様。ええと、ここが初詣になるのかな。これで今年は腰痛に悩むことはないだろう。
橋本駅に下りて紀の川を渡り、早目のコンビニ昼食。元日からの営業、頭が下がる。学文路いきまーす。
信州人なら一度は流されたい九度山町は、入ってびっくり。上田市に迷い込んだかの如く、至る所に六文銭マークだらけである。善名称院に真田親子を偲び、さらに南へ分け入ってゆく。時折南海線の必死に上り下りする軋み音が、深い谷に響き渡る。
終点の極楽橋駅は基本的にケーブルカーへの乗換用なので、外側は何もない。何日前に積もったのか雪が路面に残っている。ここから先の不動坂は大丈夫なのか?
大阪から高野山に向かうサイクリングの様子は猛虎参號さんのブログなどが参考になるが、不動坂を登ったとするブログはちょっと検索した限りでは見つからなかった。ならば自分で確かめてみようと来た訳だが、なんだこの雪道は。石畳風だったりコンクリ舗装だったりの上に土砂落葉や雪が積もり、ほとんど押し歩きになってしまう。昨日まで羽曳野でやってた餅売りの残りを何kgか積んでいるのがアダになるし、ああ腰が痛い。不動堂までは行き交う人もなく、さらにアイスバーンで後ろに下がってしまうことも。脳内にThe Koya-Sambaをリフレインさせて肩で息をしながら、何とか峠の女人堂に辿り着いた。標高860m。
さあ山上の宗教都市、高野山だ。しかし初詣で賑わっているかと思ったらそうでもなく、平常運転の様相。なんせ松本市より寒いのだから、この時期に来ようと思う人は少ないのかも知れない。また自分も時間が押してきたため、徳川家康・秀忠霊台や金剛峯寺、大塔などをちょろっと見る程度だった。再訪する機会はあるのかな。大門から西へ、山を下りてゆく。
ここから山中の鄙びた路を梨ノ木峠、黒川峠と越える。基本下り基調なので距離の割には楽に和歌山鐵道の貴志駅へ。タマ駅長は休業日だが猫型駅舎が面白い。
暗くなって和歌山駅の東横インに到着。やっと、ゆっくりできる〜。こんな日はファストフードやコンビニくらいしか開いてないが、何か食えるだけ感謝。
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