9/21-22 二(二つの)上(上質)山(コンサート)
松本と大阪を公共交通機関で往復するには、18きっぷ系を除けば、高速バス&近鉄線急行が最安と思われる。無線LANのWi2 300に契約したので、バスの中でMacBookをぽちぽちいじりながら名古屋へ。電車に乗り継ぎ難波に到着した。歩いてすぐアップルストア心斎橋がある。新しいiPhoneと心地よさ気なOSに触れる。
さらに北に進むとオリックス劇場。ここで「無限大の旅路」というコンサートがある。後半は宮沢賢治×冨田勲×初音ミクという夢のような組み合わせのイーハトーヴ交響曲。今年No.1の愛聴CDなので。
前半は冨田勲作曲の劇伴集。これを目的に来た年輩層も多く、会場の二階三階は自分の位置からは見えないが、一階席(S席9500円)はほぼ埋まっている。新日本紀行のテーマなど旅をイメージさせる曲目で、生演奏で聴く管弦楽の本当の美しさを享受する。ただ困ったことに隣りの客が(略)。気の持ちようで音楽が全く耳に入らない事態に成り兼ねず、難しい精神コントロールが必要な試練となった。
いよいよ後半冒頭。合唱による牧歌が流れると、ふと先月登った種山ヶ原の情景が思い出される。Macユーザーなら誰れもがみな憧れる、あのイーハトーヴォのすきとおった風、そこからもう涙目なのだ。プリマドンナたるミクの出番は少ない。指揮に合わせて歌いリアルタイムレンダリングで踊るが、公演ごとに別の指揮者なせいかちょっと苦労している。でもかわいい。クライマックスの「銀河鉄道の夜」なんか、隣りの困ったちゃんの事も忘れて演奏者の気持ちと一体化していた。
一回しか聴けない音楽が終わってしまった。モニターの中からは出られないけど愛想を振り撒くヴァーチャルシンガーの姿に、「みっくみくにされるとはこういうことなのだ」と納得。初めて冨田勲の姿を拝見できたのも嬉しい。昔MSXのFM音源で遊んでいた頃、彼のシンセサイザーミュージックにどっぷりハマっていたクチなので。オリンピックも頑張ってください(?)。
梅田まで歩き、ヨドバシカメラで姪たちへの土産を買ってから電車で古市へ。姉の家に一泊する。翌日、午前中はジョギングに出撃。近頃まるっきり運動してないし、昨日の疲れで脚ががちがちだが、せっかく大阪に来たので。
羽曳野市から太子町へ「日本最古の官道」竹ノ内街道を進み、竹内峠手前で北側の山道へ。奈良県境の岩屋峠からさらにジグザグ歩くと、二上山(にじょうざん)の雌岳474mに到着する。大阪側からも奈良側からも美しく万葉集にも歌われるふたこぶラクダな山で、ほんのいっときでも近くに住んだからには登ってみたかったんだ。山頂からの展望はいまひとつで、馬の背を経て雄岳517mに登っても神社があるだけ。馬の背に戻って少し降りたところに、ようやく西側に開けた草地があった。一際目立つPLの塔、渺々右にあべのハルカス。
2時間50分掛けて家に戻り、午後は姪の吹奏楽部定期演奏会。これが大阪に来た目的だ。今の代は命懸け状態らしく、番狂わせで地区代表になっちゃっただけあって、俺の知ってる中学生レベルと違う…。午前とは別の意味で汗をかく。終わり次第近鉄線に飛び乗って、帰りも名古屋から高速バス。日付が変わるころ松本の自宅に戻った。
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