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3/29 ロゲは百代橋の過客にして

Start暑かった前日までから一転して、今朝は冷たい雨が降る。水元公園近くの自宅からチャリをだらだら漕いで40分、草加市立中央公民館に到着。6年ぶり開催というおせんべ草加フォトロゲ6は今回「with 八潮・三郷」と銘打っている。すなわち武蔵国足立郡・埼玉郡、下総国葛飾郡にまたがる広大なフィールドに、得点の異なる53箇所ものチェックポイントが設定されていて、その写真を撮り回るのが目的だ。

作戦タイムは25分ほど。地図の西端がStart/Finishで、東端が江戸川の土手である。中盤にこの土手道を南北に駆け抜けて距離稼ぎすることを軸に戦略を立て、1時間毎の地点を予想して微修正・・・これで行こう。3時間の部・5時間の部合わせて約70名が、10時半一斉にスタート。草加せんべい専門店で買い物をするとポイントが付くので、最初に目についた店で、ずぶ濡れになる前に済ませておく。

ヨセの戦術幅を確保するため、北側のごちゃごちゃした所は終盤に残して、まずは南回りが良い。全部取ろうなどとは考えず、安手の割に到達しづらい所は序盤から思い切ってカットする。一年ぶりのフットロゲだし甚だカン任せだけど、バランス良くやれている気がする。それより手がかじかんでしまって、スマホの取り出しやカメラ操作が難儀でまごつく。気温が下がっていく予報で心配だが、条件は参加者みな一緒か。低体温に気を付けてペースを維持しよう。

Flower八潮市の名を全国区にした陥没事故現場付近で1時間経過。三郷スカイパークは南側からしか入れない事を知っているなど、地の利を活かしつつ三郷中央駅付近で2時間経過。いよいよ菜の花で埋め尽くされている江戸川土手ハイウェイに乗るのだけど、ここは向い風もあり期待していたほどスピードが乗らなかった。北東端から少し戻った早稲田公園で3時間経過。新三郷の高得点群でがっつり稼ぎつつ、遅れを取り戻さないと。

団地内の風景を多く撮らせるロゲは珍しく、どこかノスタルジックな印象が残った。八潮団地で残り1時間、そういえば雨が小康状態となり指の動きも回復しているが、いよいよ疲労困憊で早く楽になりたいところ。だが北西端の高得点を攻めない訳にはいかない。本当に間に合うのかとはらはらしつつ脚にムチを打って百代橋を渡り、4時間58分39秒…わりとぎりぎりに帰還フィニッシュするのだった(後の計測で走行50.6km)。

Routek途中でもう一箇所でも欲張ったらアウトの、自分では滅多に出来ない絶妙な戦略・戦術だった。こんな時に限って他の強豪が不在なのは残念。同日開催の川崎に集結しているのか? T山さんは居るけどウォーク&ライド部門のチームだし。タラレバを言えば、今日の私なら彼らとも十分に渡り合えたのではないかと思う。

何にせよフットのロゲイニングではFDGみよし以来4年ぶりに総合最高点(1858/2000)を叩き出し、その副賞としてCPの一つだった渡辺教具製作所の地球儀をゲット! これずっと眺めていられるやつだ。しとしと降り続ける雨の中、合羽を着てチャリで帰宅するのだった。次はいよいよかすみがうらマラソンだ。

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→Facebookアルバム: おせんべ草加フォトロゲ6 with 八潮・三郷2025(全通過CP写真など)

3/9 ほんによさよさRUNフェスタ

Tentバカが付くほど体調が良い朝、堀切菖蒲園駅で下車して荒川河川敷の水辺公園に向かう。天気も絶好だが、北風3m/sくらいがちょっと気掛かり。アミノ粉末を摂取してバフ入った。3年連続参加となる葛飾区最大のランニングイベント「かつしかふれあいRUNフェスタ(ハーフマラソン)」。申込時に予想タイムを去年リザルトの1:29'13"と入力して、割り当てられたブロックはA〜Gのうち最前。どうやら陸連登録者優遇を廃止し1:30'以内の人をAブロックとしたようだが、1:30'のペースランナーはBブロックに付く。要するにAブロックに居る以上、4'15"/kmペースでちんたら走るのはギルティだ。明らかに周囲の選手より贅肉まみれの身体なので気後れする。

9時スタート。応援太鼓も高らかに、どんどんどーんって行くよ!・・・1kmラップ3'48"で即死。次の1kmを4'10"まで落として、改めてペースを組み直す。4'05"〜4'10"/kmをターゲットとし、淡々と南へ南へ。荒川湾岸橋が見えてくるとまもなく折り返し。互いを風除けに走れる協調者が多いと助かるのがランナーの知恵袋。

Rannaやはり北向きになると風が壁のようだ。一気に減速したパックの中から一人飛び出したので無理に付いていこうとするが、不覚にも脱落してしまう。12〜13kmラップ4'17"までガタ落ちして、もうだめだ。高速道路の高架下が続くし寒いよ。・・・ここで追い付いてきた二人組には何とか食らいついて、徐々にスタミナゲージが回復。16km地点からようやく前に出る積極性も復活し、そのままロングスパートのように出力を上げ続ける。

残り1.5kmからは3kmカテゴリーの参加者が大勢混ざって、コースが一気に華やかになる。ハーフの順位争いは有耶無耶になるのだけれど。呼吸MAXで3'56"/kmまで上げつつフィニッシュ。このイベントではベストとなる1時間26分39秒のリザルトに、軽くガッツポーズする。平均4'06"/km。練習では平均4'26"/kmがせいぜいだったのに、レースになると信じられないパフォーマンスが出るものである。終盤デッドヒートした方にアイサツされるのもあるある。

Finish簡単な割烹の出店が賑わっており、ハーブソーセージとポップコーンを頂く。そういえばコースの距離表示が凄く見易くなっていたし、抽選会で大勢が盛り上ってたし、ウェーブスタートで計算が煩雑だったはずなのに順位公表も早かった。ランナーファーストの改善が大幅に進化している今大会だった。

付近の写真を撮り終えたらリーブ。苦しかったのは呼吸器系ばかりで脚は元気なので、帰路はジョギングでおけまるじゃん。青砥駅で昼食休憩を入れつつ帰宅する。ちなみに順位は男子完走1396名中53位。昨年の怪我で4ヶ月余ブランクがあって、まず走る習慣を取り戻すのに苦心したものの、良くここまで復活出来たと思う。しかしこのハーフリザルトでは依然として、かすみがうらマラソンでのサブスリー達成は遠く険しい。無理しない程度に、あと一ヶ月余がんばろう。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年8月の乗鞍ヒルクライムをアップ。今年もツールド美ヶ原と合わせて参戦するが、定宿の寿家が今夏限りとのことだ。宿の取りにくさを考えると最後の挑戦になるのか?

2/22-26 阿佐線の夢見し 酔いもせず

元々は11月に予定していた四国行き。弔事で全部キャンセルとなったが、再度同じ旅程で組み直した。新しいカメラレンズ、新しいペダル、新しいシューズが旅アイテムに加わり、土曜の午後に満を持して家を出る…が、ジョギングシューズFreshFoamX1080のアウトソールが広過ぎて、狭いフラットペダルを踏めない事が発覚。慌ててスリムなHanzoRに履き替え、改めて出発。

Gateお台場近くの東京港フェリーターミナルに到着。小径自転車カラクルSを折り畳み、乗船の時を待つ。かつては様々な旅客航路があって賑わったのだろうか、現在はオーシャン東九フェリーの東京〜徳島〜北九州航路を残すのみで、売店すら無い。今日は三連休の初日とあってそこそこ客は集まってくる。暗くなって「フェリーどうご」に乗り込み、嬉々として写真を撮り回る。

19時出港。ターミナルが離れて行き、東京ゲートブリッジを潜る。飛行機がひっきりなしに発着する羽田空港や東京湾アクアラインを通過…。やはり、船の旅情は一番良い。デッキはかなり寒いのだけど。残念ながら船内レストランは無いので、食品スーパーで買った惣菜を夕食とする。風呂に入ってぽっかぽか。今時のフェリーは大部屋でも寝台特急めいたカプセルタイプで助かる。

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エンジンの「どぅん、どぅん、どぅん、どぅん」というノック振動が、寝るための施設としては間違っていると思うが、慣れるしか無い。日曜の朝を迎え、冷食自販機のハンバーグカレーを朝食とする。潮岬通過など撮影ポイントはあるけど、基本はぼーっと過ごすしか無い。それが良い、こんな旅がしたかった。

Wabisabi定刻通り徳島沖洲にて下船し、自転車を展開。四国本土への上陸は実に15年ぶりとなる。すぐ近くの新鮮なっとく市にレストランがあり、昼食として刺身三種とアジフライ定食を頂く。さらに新町川沿いに少し遡ればもうJR徳島駅、今日の走行はこれだけだ。また輪行して、南へ向かう牟岐線に初乗車。「あり方」が問われるローカル線だが必殺徐行とかは無く、美波町の日和佐駅で下車。

日和佐が舞台地だったNHK朝ドラ「ウェルかめ」も15年くらい前か。あと、ここらのメーカーが作っていたMac用ワンセグチューナー「PCTV-hiwasa」を持ってたなーなんてことも思い出す。駅前のケアンズホテルにチェックイン、夕食はまたスーパーの惣菜等。

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Oohama祝日の月曜、まずは早朝ジョギングに出る。計画が綿密すぎて、想定通りの景色を見るばかりになりがちな旅行だけど、大浜海岸から貴重な「だるま朝日」を眺めることが出来たのは僥倖と言えよう。日和佐城から高台の快適なトレイルを周り、ホテルに戻る。シャワーを浴びてチェックアウト。まだ時間はあるのでFieldDiscoveryGameアプリのスポット拾いをしつつ、八十八ヶ所霊場の第二十三番札所、薬王寺をお参り。戒壇巡りなんてのもある、ありがたやありがたや。

Dmv単行列車を阿波海南駅まで乗って牟岐線完乗を達成し、すぐに阿佐海岸鉄道DMV(Dual Mode Vehicle)に乗り換え。バスとしてやってきた車両はモードインターチェンジで鉄輪をレールに乗せ、鉄道に変身する。これだ、これに乗りたかったのが旅のきっかけだった。予約客と飛び入り客でちょうど満席となり、この便だけを見ると成功しているように感じられる。なお車体はマイクロバスを魔改造したもので、輪行は無理。終点の宍喰温泉まで往復利用となる。復路の客は1/3ほど、それも観光客である。往路は最前席、復路は最後席に座ったけど、乗り心地が違うな。

さて、そろそろ私もモードチェンジしようか。カラクルSを展開して、国道55号を南へ高知県に入り、ようやくサイクリングらしくなる。美しい海と山、最高だ。順調で時間も出来たので、むろと廃校水族館に寄り道。校舎の懐かしい雰囲気と、プールのウミガメなどを見る。

Muroto夕刻の室戸岬に到着。高い知名度の割に観光地化されておらず、室戸荘が唯一無二の民宿となる。鮫、鯨、鰹、金目鯛など豊富な海鮮の夕食に、大変親切な女将さんたち。奇跡の宿と言えるのではないだろうか。

夜は岬の岩場にて星空観察。何しろ日本最強の灯台があって10秒毎に光線が横切るのだけど、それでも都市部とは全く違う! 漆黒の空に無数の輝く星々は天然のプラネタリウムそのもの。かに座や冬の天の川も目視し、カノープスが見放題! APS-Cカメラα6700に、新しいレンズE 15mm F1.4 Gも持ってきておいて良かった。地味にトラベル三脚も重かったのだ。

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火曜、日の出の時刻だがカマス焼き等の朝食を優先して済ませ、2時間で帰ってきますと断ってジョギングに出る。西海岸の旧道を北上し、室戸スカイラインに入って南へ戻る。標高260mの山頂からは、東西それぞれ北に伸びる海岸が絶景だ。第二十四番札所、最御崎寺(ほつみさきじ)をお参りし灯台にも寄って、厳しい石段の遍路道を降りて何とか2時間で帰って来る。改めてチェックアウト。また来られるかな?

9640室戸岬西海岸の国道55号を北上し、先を急ぎたいが第二十五番札所、津照寺(しんしょうじ)はお参りしておく。行当岬(ぎょうとうみさき)、吉良川の町並み、羽根岬と岬めぐりのチャリは走る。このまま土佐湾の向こうまで旅をしたくなる風景だが、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗るんだ!という目的もある。阿佐線の東西を繋ぐ夢は俺の脚で達成した。奈半利駅で輪行と昼食を済ませ、「しんたろう号」に飛び乗る。

平日とあって客は地元民数人。車両は海側がオープンデッキになっている大胆な構造で、夏場は気持ち良いだろう。安芸駅でもうちょっと普通な気動車へ乗り継ぎとなる。車体や各駅にキャラクターが書かれているし、このあたりでやなせたかし氏の功績は計り知れない。後免駅で下車、またチャリを組む。

ラストランは、とさでん軌道に並行して西へ進む。路側帯がレールに接していて、そのまま走っていると電車に衝突しかねないのでスリルがある。やがてドンキが出来たばかりの大都会に入り、はりまや橋交差点を経てJR高知駅でフィニッシュ。お土産を買って、特急南風号に乗る。平日の半端な時刻にも関わらず大変な混雑である。3両編成⋯せめてもう1両増やせないものか。

Sunrise大歩危小歩危の車窓を経て、そのまま岡山まで乗っていれば良いものを、多度津から快速に乗り継ぎ。高松駅に寄る。銭湯に入って讃岐うどんを食って駅に戻れば、いよいよアイツが入線してくる。あこがれの寝台特急「サンライズ瀬戸号」! 27年前の車両と云うが、車内Wi-Fiが無いことを除けばめっちゃ新しい感じがする。へーこうなってるのかぁとうろうろ写真を撮り回っちゃうし、どうも落ち着かない。

部屋はBシングル上段。窓が広い! 輪行自転車もカラクルSなら個室内の玄関?に入る。やがて出発進行。瀬戸大橋を経て岡山でサンライズ出雲を併結。こんな究極の非日常、眠るのが勿体ない。

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水曜、気がつけば沼津付近。往路のフェリーよりずっと寝心地が良かった。車窓に日の出が昇り、通勤ラッシュが始まる頃の東京駅に到着。有休は今日まで取ってある、グフフ。

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→Facebookアルバム: 2025/2徳島高知旅(写真65枚)

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