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7/11-12 我が名は長和

Live土曜、元々は長和町の近くまで自転車キャンプツーリングに行く予定だった。しかしカフェピラータで阿部将弘さんと中村かおりさんのクラシカルギターソロ&デュオライブがあり、店長さんから「前座をやってみる?」という話が来た。こんな一期一会のチャンス、逃せない。と言う訳で夜8時スタート。客は自分を含め十数名、ほぼ見知った顔だ。

まずYさんとのデュオでバッハBWV1006a。Yさんは私を追い抜く勢いで上達しているものの、まだ緊張に弱い。そこで場数を踏んで貰いたかったのだ。半年間練習を重ねた曲、現状はゆっくりテンポでの演奏となる。私も当然ミスはするが、一定の役割は果たせたと思う。

Yさんのソロが1曲あり、私もワガママで1曲、覚えたての「宵待草」を弾く。あれっ、自分もけっこう緊張してる!? でもそれが凄く心地良い。いやいや、聴く方を心地よくさせなきゃダメでしょ。ともかく無事に前座を勤め終わり、あとはリラックスしてプロの演奏を聴く。コンクール向けとは対照的ながら独特の華麗さと繊細さがあるし、本当に贅沢な2時間だ。

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日曜、とりあえず早起きに成功。クルマで三才山トンネル有料道路をぶっ飛ばし45分、長和町の道の駅「マルメロの駅ながと」に到着。松本市に隣接していながら聞き慣れない町名だが、かつてあった長窪古町・長久保新町・大門村が合併し長門町となり、さらに和田村と合併して長和町になったようだ。あれ「門」の字はどこへ消えた? ともかく自転車で2、3度通過したことはあると思うが、土地カンは無い。

Start受付は検温から。平均36.0℃…体温計を持ってないから知らなかったけど、そんなもんなんだ。疫病騒ぎであらゆるイベントが中止となるなか、新しい生活様式に則した分散型スポーツとしてアピールし、おそらくあったであろう有形無形の圧力をはね除けて開催に漕ぎ着けた「信州長和ロゲイニング2020」。大混乱の世情で一番最初に参加申し込みをしたのは私だったとのことだが、最終的に137名のエントリーを集め、県外者が6割を占めるとか。知多ロゲでお会いした愛知県の方々と挨拶しつつ、午前9時のスタートを迎える。競技時間は4時間、何気にこれは初めてかも。ロゲは基本チーム戦だが、オマケのソロ部門での参加となる。

Hata直近のジョギング量は4月170km、5月125km、6月270kmで明らかに走力が劣る自分が勝つためには、奇策を取らざるを得ない。そこで近場のコントロールをすっ飛ばし、最南端へ一目散。和田村と大門村から回っていく。長久保宿から東の笠取峠へ向かう途中、作戦ではカットするつもりだった山へトレイルを登ってみる。上位がパーフェクト者同士のタイム勝負になる可能性が見えてきたためだが、大雨の後で酷い道だ。コントロール位置説明の紙によれば絶景とのことだが、夏場は何も見えぬ。

中山道の旧旧道をつたって笠取峠を越え、立科町の松並木へ。入れ替わるように中信地方3強(と勝手に目している)のBGTのうちBさんTさんがやって来る。逃げなきゃ。ロゲは指定された特徴物を写真に撮ることにより得点となるが、北東エリアはオリエンテーリングめいたフラグをコントロールとしている。ここまで順調に来たものの、文字通り暗雲が立ち込める。

Hill本降りの雨だ!…梅雨時の不安定な天候を甘く見ていた。防水でないデジカメを保護するのが最優先事項。まごついている間に、剥き出しで持っていた地図や位置説明が雨でどんどんぼろぼろになっていく。精神的にもぼろぼろで、ミスを頻発するようになる。カフェイン入りのエネルギーゼリーは効いているか。

レースペースの走り込みなんか一年以上していない、というのも仇となり脚が攣り始める。大幅なペースダウンで何とか長窪城址に登るが、泣く泣く2ヶ所をカットすることに。優勝どころか入賞すら無理となった。雨は上がりラスト1時間、最北端・最高点を取って一矢報いたい。もがくように丘を再度登っていく。

だが、途中のコントロールへ向かうトレイルの入口位置が、ぼろぼろになった地図の折り目にあたり剥がれて読めない。焦りつつカン任せで突っ込むが、あり得ない藪の中で立ち往生。最悪のミス「ロスト」をやらかした。「天は我を見放したっ!」と全てを諦める。大幅に遅刻しますと大会本部に連絡しなきゃ、でもここ電波通じるのか? 半泣きになりつつ下の方に降りてみると、幸運にも地図にあるT字路に出る。リロケートというやつだ。こうして戦国時代の大戦争を今に伝える「千人塚」までは何とか辿り着く。

1000最高点をカットしたのは痛恨の極み。さらに残るコントロールのうち2つをカットして、獲得したのはコントロール25/30ヶ所、総得点1688/2000。制限時間を4分残してフィニッシュした。あの絶望からよく遅刻せず帰ってこれたとは思う。4時間まるまるじたばたできて、久々のレースを存分に楽しめたのは確かだ。競技結果は男子ソロで自己ワーストの8位に沈み、男女混合チーム5つと女子ソロ1位にすら負けて総合14位。ここまで大敗するとむしろ清々しいし、振る舞いのアイスが旨い。これで参加ロゲイニング通算13戦で6勝7負となり負け越し転落。QUEEN "WE ARE THE CHAMPIONS" の和訳を女王様ことパッパラー河合が歌っていた「我ら横綱っす、負け越し野郎に用はない」という歌詞を思い出す。

Routeblog「あまり疲れた状態でクルマの運転をしてはならない」と教習所で教わったから、クルマでの会場入りは避けたかったところ。道の駅のマルシェ黒曜で昼食を摂り、参加者無料の長門温泉やすらぎの湯で汗と涙と雨と泥を落とす。こんなものかな。1週間程のカフェイン断ちとツイッター断ちを解禁しつつ、クルマで無事帰宅。WEB公開されたリザルトを見ると、全コントロールを回り切ったソロ1位の方のルートが解る。34kmとの伝聞情報があるが、解析すると38kmは走っている。私は34.4km走行で、その差がいかに大きいか分かるつもりだ。しかし埋められない差ではないはず。むらよしは倒れたままなのか?

→Facebookアルバム: 信州長和ロゲイニング2020(通過証明のコントロール写真全部ほか景色や大会の様子)

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