12/2-3 乗るチャリーの森

Sinonome土曜の昼過ぎ、特急あずさで松本駅着。近くのウエルトンホテルに自転車、ギター、その他荷物を預けてジョギングに出る。目的地など定めない、かつて松本で暮らしていた時のように気ままに走る。寿台のデリシアで軽食を摂りつつ、中山の裏側をぐるっと回って弘法山古墳からの眺望を楽しみ、戻ってくる。やっぱ坂のある街っていいな。

夜は凡蔵という居酒屋で塩の道ウルトラオリエンテーリングの打ち上げに参加。イベントに参加してないのに・・・まぁ未来図社の忘年会も兼ねているから。相変わらず酒が入るとすぐ具合が悪くなるけど、料理は旨いしそこそこ話せた。星を数えながらホテルに戻る。

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Keshibo日曜、まだ暗いうちにまたジョギングに出る。かつての基本ルート、田溝池から芥子坊主山へのトレイル登りだ。登り坂も下り坂も長いから、筋肉の喜びようが東京なんかと全然違う。そりゃ昔は強かった筈だよ。森の中、深呼吸し放題なのも良い。街に降りれば排ガスまみれなのは変わらんけど。

美味しいバイキング朝食を摂ってチェックアウト。それにしてもシャワーの出が極端に悪いホテルだった。お腹にデイパック、背中にギターというちょっと苦しい姿勢で自転車(カラクルS)に乗り、人肉坂をヒルクライム。標高1000mのサイクルカフェピラータで、毎度の室内楽サロンに参加する。

Salon席が足りなくなるんじゃないかってほど、今回は盛況だ。自分はクラシックギターで25年ぶりに「ノルウェーの森」を演奏。あとはイエスタデイとショパンの雨だれ。練習不足が如実に現れて申し訳ない。まぁ食事と聴いてるだけでもすごく楽しいから。

音楽に包まれた空間が名残惜しいが、16時過ぎには店を出る。寒いので何か絶叫しながら下山。駅そばで温まって特急あずさで東京に下る。いわゆる千葉あずさで、新宿ではなく錦糸町で降りれば山手線を回避して帰れる。荷物が多い時は便利かな。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年12月のフォトロゲイニング寄居をアップロード。ぼちぼち関東地方も戦場とする。

9/22-23 シマウチスゴイデカイホール

金曜、有休を取って昼ごろ松本に到着。ふるさとの鯛焼きをかじりつつぶらぶら散歩し、島内の松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)に到着。・・・さすがに早く着き過ぎたな。公園のベンチで持参のクラシックギターを少し練習したり、ホール併設の喫茶店でクレープを食べたり、それでも時間があるのでまた散歩したり、ベンチでぼーーっとしたり。こんな過ごし方もたまには貴重だ。

Pre夕方17時半に集合する頃には身体が冷え切っていた。今夜はサロンドピラータ番外編。いつもは美鈴湖畔の店でやるミニ音楽会を、一体どういう経緯なのかは知らないがハーモニーホールの大ホールを借りてやるのだと言う。「693席の大ホールを20人位の観客で埋め尽くしましょう!」…実際演奏者を含めても30名に届かない位か。リハーサルの時間は無く、ばたばたと準備して18時の開演を迎える。

声楽二重唱で「いつくしみ深き」から始まる。私を泣かせるつもりだろ。そしてギターソロの三人目くらいに自分の順番が来る。前の二人がしっかり弾いているのを舞台袖から聴いてびびっていた。ともかく、筑波時代のノバホールで叶わなかった「大ホールでソロを演奏する夢」がついに実現する。この日のために上野のアウラという専門店でン十万円するおニューのギターを調達してきた。じっくり試奏して決めた西野春平2022モデル、さすがにここの音響でとろけるような音を出す、のだが。

緊張が良い方向に作用しない。鉄板レパートリーであるはずの「荒城の月」「宵待草」「城ヶ島の雨」がどれもかみかみなのだ。やっぱり私は楽器に向いていないのではないか。気を取り直して「Sleepers Awake」アンサンブルへ。学生時代因縁の曲だが、今回は二重奏ではなく四重奏なので負担は軽く、楽しく弾けた。ただし私は松本を離れてしまった身。実際会って練習する機会がほとんど無かったので、呼吸を合わせる余裕がなくてちょっと苦しかった。

ギターのほかピアノ、ホイッスルなど皆思い思いに好きな曲を演奏していく。このフリーダムさがサロンドピラータの心地よいところだ。休憩時間を挟んで、どうやらもう一回演奏させて貰える時間を確保できた。今度こそ集中して、ショパンの2曲に挑戦する。ただここ一週間で慌てて練習を詰め込んだので指の疲労が溜まっている。華麗な指さばきが出来なくなったので、曲順を替えて先に「夜想曲」を済ませておく。ようやくエンジンが掛かってきたところで、最後である。

Quar「雨だれ」タルレガ編曲。もちろん超有名なピアノ曲だが、初めからギター曲だったんじゃないの?ってほど美しく弾きやすい。音量もピアニッシモからフォルティシモまでこのホールは受け止めてくれる。ようやく、弾きたいように弾き切れた。もう少し他の方の演奏を楽しんで、最後にSleepers Awakeもう一回。明らかにレベルアップしたね。

という訳で、何だか良く分からないけど素晴らしい機会をありがとう。ギターを名器にするか否かは自分次第。これからのサロンに向けて、成長して行こう。

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Oba東横イン松本駅東口で迎えた土曜。特にすることはないが、千曲市に行きたくなった。チクマサイクリングクエスト3(9/30までエントリー受付中!)のプランナーとしての調査は終えているが、心残りがたくさんあるので、その一部を埋めに行くのだ。松本からなら近い。JR篠ノ井線で7駅目、姨捨で下車する。稲刈り作業中の棚田もまた美しく、ぶらぶら寄り道しつつ、戸倉の方へ歩いて下りていく。上山田でスタッフ仲間のタイラーさんにエンカウント。

歩行距離18kmほどとは言え、ギターを手提げしながらでは疲労困憊。やっと戸倉駅にたどり着いて、しなの鉄道に乗る。小諸で小海線に乗り換え佐久平駅へ。ジャギの胸像が完成したとの報に接しやってきた。駅前の北斗七星型に散らばる北斗の拳マンホールを探し歩いたり、でっかいジャスコでガチャポン引いたりして、やっと新幹線で東京に下る。全身筋肉痛だ、あたたたた〜!

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年の松本マラソンをアップロード。凄く良い大会へと成長しつつあるのに、今年は定員割れの象徴として有名になってしまった。応援しているが、今年は同日開催の信州須坂ロゲイニングに(3時間チームの方で)参加することになる。すまん。

7/8-9 トロイチャリィ

Kyobun昼過ぎに松本駅到着、小径自転車カラクルSで行動開始。小松パンで買い食いしたあと、松本市教育文化センターへ。金曜ナイト企画があった頃は「日本一のプラネタリウムだ!」と思っていた場所に久々に来た。今日は星空コンサートで桂聰子さんのフルート演奏が楽しめる。3年前にも同企画を聴きに来たが、今回は有料で客層は大人なので環境は良かった。さすがプロという歌うような演奏で、締めに大好きな宵待草、さらにアンコールとして夏の思い出。トークも弾んでいたので時間は押したが無問題ラ。

私はお腹にザック、背中にクラシックギターという出で立ちで林道湯ノ原線ヒルクライム開始。前傾姿勢が取れないのでテレスコピックハンドルをなるべく伸ばしている。標高差450mほど、実際時間が掛かる。美鈴湖を見てようやくカフェピラータに到着するなり、土砂降りの雨となる。ぎりぎり助かった。

Pirata夜はサロンドピラータ、主に器楽の音楽会だ。私は覚えたてのトロイメライの他、タレガのゆりかご、宵待草、城ヶ島の雨。さらにギターカルテットでSleepers Awake(目覚めよと呼ぶ声あり)。学生の頃デュオで苦心した曲だが、カルテットなら少し余裕を持って楽しめるか。

夜が更けてくると、朝型の自分には視力が弱って楽譜が見えなくなって来る。皆様の個性がほとばしる演奏もたっぷり楽しみ、店長力作のうどんを頂いて寝袋借りて就寝。ここのギター部員はまた増えつつあるようで、自分が心配することは無くなった。またこうやってたまにサロンに呼んで頂ければ幸い。

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Hakama翌日、雨は通り過ぎたようで「上」に登れそう。標高1000mスタートという気楽さで、ツールド美ヶ原コースをとろとろ走る。これも何年ぶりだろう。高原は霧模様で景色は楽しめなかったが、フィニッシュ地点の自然保護センターをあらためて見学してみると、高原の成り立ちなど興味深いことがいろいろ展示してあって楽しい。

ピラータに戻り、ランナーGさんらとだべりながら食事。浅間温泉で入浴してから特急あずさで東京に帰る。9月にはハーモニーホールを借りて大々的に?やると言うから、気合を入れて次の準備を。

3/18-19 ぼくはまちどりちゃん!

Snowpira土曜、各停タイプのあずさで松本に向かう。雨くらいは仕方ないと思いつつ塩嶺トンネルを抜けると、ガラリと変わって雪景色。これにはびっくりしたが、冬らしい冬の無かった東京と比べてここにはまだ冬がある。気分はむしろ大はしゃぎだ。

松本駅でカラクルSの輪行を解く。フレームのリコールに先立つ破壊検査のため以前の赤い車体はメーカーに提供し、今はガンメタ色のものに代わっている。他にハンドルポストを短いのに換えて若干前傾姿勢になった。走り易くなったが、久々の登り坂らしい登りはなかなか応える。標高が上がるほどに路面の雪が滑り、一部は歩き押しつつ美鈴湖畔カフェピラータに到着。

Guitarたまに開催しているサロン・ド・ピラータに、悪天候にも関わらずそこそこ人が集まる。今回は楽器を持参せず、Yさんからクラシックギターを借りて、新しく覚えた「浜千鳥」を演奏。他に以前からのレパートリー「宵待草」「城ヶ島の雨」もやる。前回に比べると集中力に欠けた反省点があるけど、あとは落ち着いて観たり聴いたりする側に徹する。食事、菓子、コーヒーも美味しく幸せな時を過ごした。

寝袋は持参。そのまま店内に泊めさせて頂く。

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日曜は良い天気。慎重に下山して安曇野に入ると、もう雪はほとんど無い。これなら5月開催のサイクルロゲイニングに向けた最終調査が捗る・・・はずだが、今日は坂の多い所に集中したのと、NaviTabi利用の為のさまざまなチェックがあり、想定の半分くらいしか回れなかった。もういっぺん来ないとな。

Yama道の駅池田で土産を買って、気付いたら予定の特急発車時刻まであと1時間。松本駅まで21kmの距離があるし、これは無理か? しかしあずさ券(お先にトクだ値)は後続列車が利用できない鬼畜仕様。疲れ切っているはずの脚でフラットペダルをぶん回し、どうにか間に合った。良く走るカラクル、さっと折り畳める小径車の面目躍如である。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年4月のかすみがうらマラソンを掲載。このところジョギング量が落ちているが、今年は大丈夫か?

11/12-13 南風吹かば 走り通せよ 松の本 歩きなしとて 秋を忘るな

Climb土曜、8時ちょうどのあずさ5号が大幅に遅れて出発。頻繁に利用しているわりに今まで人身事故の影響を受けたことはなかったが、とうとうドカンと食らっちまった。早めにピラータに到着して先に昼食を頂く算段だったが、松本着が90分も遅れては万事休す。小径自転車カラクルSを組んで美鈴湖畔まで急ぎヒルクライム、ただしマラソン前日に膝を壊したくないので坂の緩い人肉坂を登る。標高差420m、着く頃にはもう「サロン ド ピラータ」が始まる時間だ。

Guitar前回からまた長らくサボってしまい、クラシックギターの練習を慌てて再開したのは先月末に朝日村サイクルロゲの地図を脱稿してから。そのため曲目はベートーヴェンのいわゆる月光ソナタひとつに集中した。前座的にタレガの練習曲(ゆりかご)を弾いてみたがぼろぼろ、やばい…。どうにか月光は弾きたいように弾けて嬉しかった。「曲に対する執着心を感じる」との評価を頂いた。

年配のお客さんが来たタイミングで城ヶ島の雨などが弾けたら良かったが今は無理、後悔している。ギターのほかピアノ、声楽の組み合わせやティンホイッスルも加わり、「楽しさ」そのものの室内楽演奏会だった。歓談では天文の話もあり、大好きに溢れた一日。夕食にカルボナーラとコーヒーを頂き、凛とした星空を眺めながら、真っ暗な山道を下って行く。東横インにて宿泊。

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Start日曜、バイキング朝食をそこそこに頂きチェックアウト。どうせ会場のトイレは長蛇の列なので、沢村公園で用を足しつつ美寿々のスタート地点へ。第6回松本マラソン(開催は3回目)の号砲が鳴る。九月は200km余トレーニングし、さあこれからだという時に膝を故障し十月は100km程度に激減。まあぐたぐた抜かしてサボってたんだけど。今さらばたばたする気にもなれず、カフェイン絶ちとかしてないしサプリ類も摂ってない。補給は全てエイドに頼るし、1km毎のラップも面倒だから取らないというテンションである。

DaimyoAブロック最後尾から申し訳なさそうに走り出し、スタートラインまで39秒。コースは改善が重ねられ、とりあえず松本城をほぼ一周。駅前通りを駆け抜けた後、地元ランナー定番の薄川を金華橋まで遡り、エイドのスティックおやきをもそもそ食べつつ寿台のメーンストリートで大声援を受ける。中間地点(1:43'31"通過)の赤木山まで登ったら西へ下りてエプソン大橋へ…。

市街地マラソンとしては標高が高いうえ、アップダウンも激しい。だが今回ランナーを苦しめたのは概ねアゲインストで吹き荒れる強い南風だろう。「松本マラソンを走っているんだ!」と終始気持ちはにっこにこだけれど、極力単独走にならないよう気をつけなければならない。一部ちょっと無理をしたかも知れない。紅葉美しい信州スカイパークに入れば追い風でペースを持ち直すが…。

Finishラスト2kmはまた向かい風で、心が折れる。序盤から競っているヤーゲンラート二人組のうち一人に抜き返された。「こりゃ3:30'もオーバーしそう、どう言い訳しようか」。忘れた頃に追い付いて来たのが3:30'ペースランナーと愉快な仲間たち。これに一時的にでも付いて行けたことで救われた。グロス3時間29分19秒でやまびこドームにフィニッシュ。ワーストに近い記録だけど、完走の嬉しさはベストに近い。すぐに蟻ヶ崎高校書道部のでっかい「制覇」という作品が強風で崩落する。あれはサブ3.5のご褒美だったのだろう。

順位は男子352位(約4千人中)とのこと。しばし休息の後、出店のチーズハットクを食ってフィニッシュ会場をリーブ。シャトルバスの経路は高速道路経由にパワーアップしている。スタート会場に戻り自転車を回収。雨が降りだすなかホテルに預けておいたギターも回収し、松本駅に逃げ込む。アルピコプラザのクリエでケーキセットを頂き、土産を買って予定の列車を待つ。

帰りのあずさ46号も人身事故で遅延、という落ちが付く。東京は、まぁあかん。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年11月の信州大学マラソン最後尾スタッフ参加記をアップ。今年は一般募集を再開している、もうひとつの松本マラソンだ。

7/9-10 芸術の夏、日本の曲

Torii土曜、特急あずさで東京から松本に上る。駅のSuicaロッカーにクラシックギターを預け(でかいので千円掛かる)、小径車カラクルSを組み立てて朝日村へ。天気はまずまず、ここで行うかも知れないサイクルロゲの調査に来ている。奥地のキャンプ場などを回るが、時間が中途半端でまるで不十分なまま松本駅に引き返し、ギターを回収して浅間温泉へ。お腹にバックパック、背中にギターという苦しい姿勢で神宮寺からの坂を登り、美鈴湖畔のサイクルカフェピラータへ。もうハンガーノックに近い状態で、正直しんどいヒルクライムだった。すぐに夕食をオーダー、生き返る。

Pirata若干の練習のあと、夜8時からサロン・ド・ピラータが始まる。器楽曲中心で、互いの演奏を気軽に楽しみましょうという企画で今回3回目なのかな。私は2回目か。ヨーロッパめいた雰囲気の会場で、ギター、ピアノ、声楽が演奏される。そこに日本の曲を持ち込んでしまう私は、ソロで「浜辺の歌」を初披露。あとは定番の「宵待草」「城ヶ島の雨」だ。エキゾチック! さらにYさんとのデュオで佐藤弘和の「そよ風の中、自転車に乗って」を演奏。オンラインで合わせたりはしてたが、リアルで合わせるのは今日が初めて。それでも概ね何とかなった。アンコール的に定番のモリエンド・カフェ(コーヒールンバ)も演るが、指のスタミナが持たんわ。

歓談を経て、このまま店に泊めさせて頂く。演奏する機会があるだけでも有り難いのに。

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Mika翌朝、雨の予報だったのに晴れてる。まぁゆっくりコーヒーを頂いてから名残惜しく下山。また駅にギターを預けて朝日村へ。今回は情報収集として歴史民俗資料館に入館する。併設の朝日村美術館の方がどうもメインみたいで、カミジョウミカ展から観覧。難病持ちらしく、見たこともない画風に感じる。夥しい薬の包装を使った作品は、薬を一切飲まない私にはホラー過ぎるわ。で、ロゲプランの情報としては遺跡や道祖神の展示くらいか。

Moegino

昼食として、ずっと気になっていたそば処「もえぎ野」で天ぷらそばをオーダー。あ、村出身の声優羽多野渉さんのサイン色紙が飾られている。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。人気店で料理が遅くなり、そばはとても旨いしツユも好みだが、近くの入浴施設に寄る時間はなくなってしまった。急ぎ松本駅へ戻り輪行とギター回収、夕方のあずさに乗って東京へ下る。

本当にサイクルロゲは出来るのか。プランニングはまだ始まったばっかりだ。

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むらよしギムナシオンページに去年8月の伊那ヒルクライムレース参戦記をアップ。今年は無さそうだな…?

2/25-27 どんなことが起こるのかな 期待のカラクルS

Ara金曜、葛飾区の北端から江戸川区の中ほどまで10kmちょっとのジョギング。そこに自転車店サイクルステーションハヤシさんがある。「カラクルSを下さい!」。テック・ワン社の猛虎参號さんが営業していて乗鞍仲間にも広まっており、ずっと気になっていたモデルである。どちらかと言えばやや軽量なスポーツ仕様が欲しかったが、在庫切れなので標準仕様(税込145,200円)でいいや。生産が追いついてないと聞いていたし、あるだけラッキー。店頭に赤と白の完成車があり、赤を選択。Cf気候の国に住んでいるからにはまずしっかりした泥除け装備が最優先事項なので、その場で取り付けて貰う。加えて専用の輪行袋と適当なボトルケージを購入し、リアキャリアは取り寄せとなった。折り畳みのコツなどを親切に教えて頂いたし、ジョギングで来たので乗って帰れる!

FoldさてこのカラクルSは、小径車とかミニベロとかフォールディングバイクとか言われるものであり、つまりタイヤ径が小さくて折り畳みが可能な自転車である。普段乗っているランドナーに比べるとやはり直進安定性は欠けるので最初は戸惑うが、すぐに慣れた。意外にスポーティな走りをするもので、電動ママチャリなんかよりよっぽど速い。それでいて、ロードバイクだと遠慮してしまう歩道通行も許されてしまうような可愛さがある(あくまで例外です)。都内自転車乗りの鬼門である環七総武陸橋も、簡単に歩道階段を…いや期待したほど持ち易くはない。

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Tannhau土曜、さっそく輪行だ。「慣れれば10秒」という謳い文句のようには行かないが、30秒もあれば折り畳みが完了する。この畳んだ姿が非常にコンパクトで無駄がないという機能美こそが、カラクルSを選んだ最大の理由である。一緒にクラシックギターも担いでいるが、このギターケースとサイズ感は大差ない。ランドナーだとギターと一緒に列車旅ってのは、かなり無理に近いだろう。常磐線、山手線を経て中央本線の特急あずさで松本へ。ああ、懐かしい…。

Alpsもちろん組み立ても工具要らずですぐ完了。ランドナーだと何だかんだ30分掛かることもあるが、カラクルSだと3分でもう走り出せる。東横インにギターだけ預けてから安曇野へ、5/8に開催するサイクルロゲイニングの地図作成に必要な調査を詰めていく。つまり1分でも惜しい訳だ。走行性能的にも、小径車としては大きめの20インチタイヤが頼もしい。つーかこれより小さいとやってられない。

ホテルに戻って、また折り畳んで部屋に持ち込むのも良いが、そこまではしなかった。

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Jinniku日曜はギターを持って出撃。まだキャリアが無いので、バックパックに重ねてギターケースを背負う形なのがちょっとキツい。浅間温泉から神宮寺の坂を美鈴湖へ登っていく。この「輪行してギター背負って走る」というのが、カラクルSで一番やりたかったことなのだ。ギアはフロント50の1段、リア11-32の9段で、過不足は感じない。

サイクルカフェピラータで、室内楽サロンに参加する。と言ってもあまり練習をしてきておらず、ここで今まで弾かせて頂いた曲のやり直しばかりになってしまう。ショパンの雨だれ、宵待草、城ヶ島の雨…。今後も時々行われそうだし、次は新曲を用意したい。東京への帰りも特急あずさを利用。あ、輪行袋の中にヘルメットも一緒に収まるのね。

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Pirataという訳で、私のやりたいことを叶えてくれているカラクルS。何かしらダメ出しをしようにも、四世代目にあたり製造技術も十分に枯れている為か、全体的にしっかりした作りで悪いところが見当たらない。もちろん小径車に過度の期待はしないのが前提であるが。敢えて言えばヘッドマークのシールが弱くてすぐ外れること(もう別のシール貼ったわ)、取扱説明書が誤字やレイアウト崩れなど雑であること(従業員の家族とかにDTPに強い人いないかな?)、ネット上の噂ではキャリアを付けると専用輪行袋に入らない?可能性があること、そもそも輪行袋が華奢なことか(転がして移動する用に底が抜ける機能付きだが、泥除けがあると無理だし無駄)。つまり本体設計と金属加工技術だけ優れた、典型的な日本の工場らしさを感じる。トータルでの顧客満足を目指すならまだまだ伸び代はあるはずだ。

などと、つい偉そうなことを書いてしまった。かく言う私も次の職場が決まったので、いろいろ叩かれながらやっていきたいと思う。通勤には引き続きランドナーを使うが、カラクルSも貴重なバックアップとなるのだ。

2022/1/23 長かった長野県

Salon日曜、「カフェピラータ第1回室内楽サロン」に参加すべく、いつものようにギターを担いでジョギングで美鈴湖畔ピラータへ。サロンが何なのかはよく知らないが、毎年秋の音楽祭よりはリラックスしてやりましょうということらしい。始めるタイミングや演奏順、曲目も自由に進行していく。と言っても現状弾き手はYさんの奥さん(ピアノ)、N店長さん(以下クラシックギター)、Yさん、私の四人だけ。聴き手も見知った常連さんたちだし、確かに過度に緊張することはない。私はここでは初披露のタルレガゆりかごの他は、過去にやった日本の曲(宵待草、城ヶ島の雨、雪の降る町を、早春賦)をソロで演奏。Yさんとのデュオでバッハのゴルトベルク(一部)、平均律プレリュードとフーガ、そして難関曲だったBWV1006aプレリュードを何とか弾ききった。松本時代最期の思い出に、素晴らしい機会を頂けたことに感謝したい。

Pirjanという訳で、この街で一旗揚げるという夢が叶うこともなく、情けなく東京の実家に出戻りする。23年間の愛着に感傷に浸ったのもつかの間、今はろくすっぽ掃除をしていなかった汚部屋の片付けにばたばたする日々が続いている。ゴミ収集日の度に何袋も出しているのにちっとも追いつかないし、台所部屋の掃除はひたすら重曹まみれだ。一休みしつつブログを書いたら、また作業の続きをせねばなるまい。果たして期日までに間に合うのか。

今後も当面はギターサークルを続けたいし、サイクルロゲイニングのプランニングがあるので、出来れば毎月松本に訪れたい。そんなに上手くいったとしても、もう自分の街ではなくて単なる訪問者なんだ。未練たらたらだけど、どこかで気持ちを切り替えて、新しい環境で前に進まなくちゃいけない。まぁとにかく引っ越し作業の続きを急ごう。

実家にはネット環境が無いため、とりあえず5Gホームルーターなるものをソフトバンク(の怪しい代理店)で契約し試用中。しかし利用しているプロバイダDCNへは外部接続となるため、FTPが出来ないという問題がある。Webページ「むらよしのホーム」は当面、ブログ用のサーバに臨時開設しアップしていくことにした。このブログやメールは継続利用していく。

→むらよしのホーム臨時(http://mr.dcnblog.jp/home/)※まだ何もありません

東京に移ってからはこれまでのような活動が制限されるかも知れないし、そうでもないかも知れないが、今後とも、時々よろしくお願いします。

10/24 快晴でもショパンの調べ

Band日曜、クラシックギターを担いでジョギング。浅間の激坂を登って標高差400m、カフェピラータにたどり着く。今日は一年に一度のフリマ&音楽会。例年この日だけはクルマで来るんだけど、廃車にしたからとうとう本番当日もジョギングだ。演奏もジャージでやることになる。

朝は冷えたが良く晴れて、滞りなく室外でのバンド演奏から。松本ぽたりんぐクラブさんの面々が集っているから客数的にも盛況である。聴いてる方としては「演奏できて当然」のように考えてしまうのだけど、同系統の楽器をやっていると、そのレベルに達するまでにどれだけ苦労したかが、何となく分かる。

Guitar休憩のあと室内に移動。私はYさんとのギターデュオで、バッハのゴルトベルク(アリアと第一変奏)、プレリュードとフーガ第九番を演奏する。やはり練習通りとはいかず、「走る」のを抑えられなかったり。致命的な演奏停止等が無かっただけ良かったし、楽しんで頂けたかも知れない。続けて私のソロだが、その前に信州サイクルロゲイニング安曇野Stageのエントリー募集、最後のお願い。やり過ぎるとウザいから加減が難しい。曲目は雨にちなんだ2曲「城ヶ島の雨」「ショパンの雨だれ」。城ヶ島は覚えたてだが先日実際にそこを旅して思い入れひとしお、雨だれは古いレパートリーの覚え直し。適度な緊張を維持していたのだけど、終盤は怖くなって心を閉ざしてしまった。まぁ、私にはこういう演奏しか出来ないってのを残せたと思う。

ガチ勢の声楽&ピアノなど、今どき貴重な生演奏の時間が続いていく。名残惜しく全てのプログラムを終え、次はまた遠い機会に。走って帰らなきゃいけないから、フリマでは何も買わなかった(カレンダー基金だけワンコイン)。御殿山トレイル経由で下山、帰宅する。

Webサイト(むらよしギムナシオン)に去年8月の自転車ツーリング記「木曽・園原と西伊豆・富士西麓」をアップ。そういえば今年は去年以上にロングツーリングが出来ていない。もう、時間がないぞ。

4/17-18 DREAM SOLORUNNER

Okosama土曜に普通列車で、やっとかめ…でもなく6日ぶりに名古屋へ。喫茶マウンテンの激甘スパ登頂スタンプカードが満了していたのでそれを使いクリームソーダと、「大人のお子様ランチ」を頂く。予想以上のボリュームでお腹いっぱい。

多度神社や蟹江西に行こうという計画もあったが、土砂降りの雨予報に負けて断念した。代わりに地下鉄西高蔵から東側に歩き、熱田ジャスコの屋外駐車場で開催されているサイクルスポーツデイズというイベントを訪ねる。目玉のロードバイク試乗が中止となっており、今日は物販がメイン…確かにお買い得かもね。乗鞍王者の筧選手・中村選手・森本選手、さやパカさん・MIHOさん・なななさんらによるトークショーを見るが、スピーカーが遠くてあまり聞き取れず。ラッキーバーガー(ピエロではない)のローストビーフバーガーは予想以上のボリュームでお腹いっぱい。

Talk前売1000円の入場料を払った価値があるかは微妙で、雨でも、雨だからこそ楽しめる工夫が欲しかった(東京スカイツリーみたいな)。おかげで空いてるのは良かったし、時間を潰す目的は果たせた。もうズボンの裾はびしょびしょだが、トレッキングシューズを履いて来たので靴の中は乾燥している。さすがスポルティバ。

西高蔵の西側にある名古屋国際会議場センチュリーホールに向かうと、昼の部の参戦者たちがぼちぼち帰り道。いったいどんなだったのか? わくわくしながらやって来ました「響け!ユーフォニアム」定期演奏会、夜の部。アニメ劇中の曲を実際に洗足学園音楽大学が演奏する人気の吹奏楽コンサートだ。去年東京で初参戦するはずだったものの、公演4日前に急遽中止が決定…。ただ座って拍手する程度の集まりでそんなに警戒する必要があったのか、その世情に対し今でも少し根に持っている。今回もまた数字上では疫病の波が来ていて、サイクルスポーツデイズではいくつかのブースが参加を取り止めていたほど。この定演も数日のズレがあれば中止の判断だったかも知れない。

Ticket間引き席で客数が半分になるし、ファンが殺到するような物販もない。そのぶん謎ジオラマが付いたチケット代は12500円と高かった。それだけ払って2時間、何も感じなかったらどうしよう…。一階席のやや後ろで、少し不安になる。緊張するブザー音の後、開演。

スクリーンにアニメ1期1話冒頭のシーンが流れ、「地獄のオルフェ」の演奏から始まる。そう来るか…。今回はこの演出で、時系列に沿って作品を振り返る構成になる。TRUEさんのボーカル曲もすんごい伸びやかで、マイクいらねーだろってほど。ホールの響きも極楽浄土で、聴いてて涙がどんどん溢れそう。ある意味お目当てだった黒沢ともよさん、朝井彩加さん、安済知佳さん、豊田萌絵さんの声優トークコーナーが箸休めになっている。

Century劇中で名古屋国際会議場センチュリーホールは全国大会の舞台となっているが、実際ここでユーフォ定演が開催されるのは初めてとのこと。そう、2期クライマックスの課題曲・自由曲シーンを初めて完璧に再現している! さらに「リズと青い鳥」も圧巻で、スクリーン上の演奏とリアルの演奏が完璧にシンクロしている。実質ラブライブ!?

他にも手拍子楽しい「宝島」や、しっとり聴かせる二重奏、先月リリースされたばかりのドラマCDからの選曲など、感動と驚きは書き切れない。京都アニメーションの件や自身の罹患をも内包したと思われる声優トークに、結局は泣かされるし。こうして2時間とちょっとが、新たなる希望を胸に終わるのだった。これだけ心が動くってことは、俺はまだ生きてるってことだ。

雨はほぼ止んだし、栄まで5km歩こう。失われた水分をファミレスのドリンクバーで補充しつつ、グレイスインホテルにチェックイン。

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Sobue日曜、小倉も乗せられるパンのバイキングをガッツリ頂いてからジョギング旅スタート。名古屋城ビルを堀の向こうにチラ見してから西へ、県道67号を進む。晴れ予報だったが、時折黒い雲が上空を通過し雨を降らせる。清州城ビルは電車から度々見えるけど、こうして間近で見上げるのは初めてだ。

大都会を離れ、田園風景の稲沢市へ。最後はちょっと迷いつつ祖父江の善光寺東海別院に到着。本殿がまさにミニ善光寺の構え。「かいだんめぐり」は途中真っ暗なものの、錠前のある中心部は謎ジオラマが輝く! これはこれで極楽浄土かもね。少し戻る形で森上(もりうえ)駅まで走り25km。トレッキングシューズだとこれくらいが限度だろう。

Inaba名鉄尾西線は素晴らしいローカル旅情。電車を一宮で乗り換え、岐阜まで移動する。手段を徒歩に切り替え、新緑まぶしい金華山へ。麓にある伊奈波善光寺にお参りして、これで飯田元善光寺に縁深い所はだいたいコンプしたんじゃないだろうか(長野・甲斐・関は既訪)。また美濃国三宮にあたる伊奈波神社にもお参り。凄く良い所だが、ここで土砂降りの雨になってしまった。軒下で待てどなかなか止まない。

登山は諦めて、福丸という店の薄皮たい焼きを注文。焼き上がりを待っているうちに、ようやく晴れた。しかし一度折れてしまった心を再び奮い立たせるのは難しい・・・なんて事を言ってたら響けユーフォニアムだって次の曲が始まらない訳で。また泣きたければ、さあ歩け。それにしてもこのたい焼き、今川焼並みの激安にしては旨いな。リピート決定。

Kinka岐阜公園から百曲り登山道をガンガンズンズングイグイ上昇していく。硬い堆積岩が斜めに露出している様は悠久の時を感じる。いずれこの山もプレートテクトニクスに沈むだろう。人間の何と刹那なことか。急坂も標高差300m程度だしあっという間にロープウェー山頂駅に到着。もう少し歩けば展望台がある。この景色が見たかった! 濃尾平野を一望するパノラマが素晴らしい。

岐阜城ビルはスルーして、めい想の小径を下山。他にも登山道はいくつかあるので、また来たい。帰りの時刻が迫り、急ぎ岐阜駅へ向かう。御鮨街道を歩いていると空穂屋(うつぼや)という歴史めいた建物があり、焼きドーナツを売っている。食べ歩きに丁度良く、油で揚げていない優しい味が沁みる。これもリピート決定。

柳ヶ瀬アーケードを通りつつJR岐阜へ。でも乗るのは名鉄の方。ちょっと高いが名古屋の名鉄バスセンターに直結だし。あとは高速バスで松本に帰る。登山に始まり登山に終わる、全部思い返すのも大変な夢の二日間だった。

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