10/7-9 雨は降らん降らん 城ヶ島の磯に
クラシックギターで「城ヶ島の雨」のソロを練習中。それならやはり城ヶ島に行きたくなるし、神奈川県ついでに海老名で劇場版レヴュースタァライトを観たい。それらを軸に旅の計画を立てていたところ、静岡県沼津にある「あわしまマリンパーク」の経営がオタッシャ重点(手の施しようがないほど悪化している)との報道を目にする。いつ突然死するか分からない。
急遽予定を早め、木曜午前に所用を済ませたあとJR松本駅から列車に乗る。18きっぷに似た「秋の乗り放題パス(連続する3日間有効)」による鈍行の旅だ。今日は身延線経由、沼津駅まで。サンシャインカフェで夕食を摂り、定宿のグランドホテルで就寝。まどろんできたところで…地震! さすが東海地方はでっかい揺れるなぁ! しかし震源は千葉県で、沼津は震度3とのこと。ホテル9階なので長周期地震動による増幅を食らったようだ。
/
金曜、朝食バイキングを詰め込みチェックアウト。ジョギングで蛇松貨物線跡~御用邸砂浜などをつたい10数キロ、あわしまマリンパーク入口に到着。債権トラブルでAqours丸は差し押さえられたが、ちびAqours丸は健在のようだ。「これで淡島に渡れる」と安堵したのも束の間、昨夜の地震で島の水道設備が故障し、今日いっぱい休園になりますと告げられる。これはさすがにリトルデーモンの証(ツキがない)…。
作品の舞台を旅して、ただ「一緒、嬉しい」と感じたいだけのラブライブファンとしては、マリンパークの経営権が健全な業者に渡ることを祈る他ない。飼育生物が心配だし、現場スタッフさんたちのメンタルは持つのか…どうかお達者で。松月でみかんどら焼きを頂きつつ、やっぱり水族館めいたものが観たいので伊豆三津シーパラダイス(みとしー)に入場。富士山の眺めと共にイルカショーなどを楽しむ。
ニュースによれば地震の影響で列車のダイヤ様がお乱れになっているので、早めに移動しておこう。路線バスで沼津駅に戻り、JR相模線の海老名駅に到着。ここのジャスコシネマ(元サティのワーナーマイカル)では驚異のロングラン上映をしているスタァライトに加え、その前作にあたるロンド・ロンド・ロンドもリバイバル、続けて鑑賞できるようになっている。しかも7番スクリーン、THXとやらの一番良い箱で。
ロロロはテレビ版の総集編、かと思いきや新作に近い出来栄えで、登場人物の行動原理が分かりやすく理解が深まる。そして、劇場版スタァライトは四回目の鑑賞になる。「同じ作品を映画館で観るのは三回まで!」というのが俺ルールだったのに、遂に破ってしまった。これは処方箋が必要だ。
相模鉄道の初利用で横浜駅に移動し、また安ビジホ。今夜は揺れるなよ。
/
土曜は寝坊したが、何とか朝食バイキングを詰め込み予定の電車に間に合わせる。京浜急行の三浦半島1DAYきっぷで、カナブン以南が路線バスを含め乗り放題になるというもの。京浜急行の横浜以南は初乗車。まず堀ノ内駅で下車しバスで観音崎へ。すぐにバスを乗り継ぎ、浦賀駅へ。また電車で堀ノ内に戻って乗り換え、南端の三崎口駅に到着。ここですぐ構外に出ず、次の電車の接近メロディを待つ。ふーねは ゆくゆくー♪ 「城ヶ島の雨」の転調部分が使われている。これをまず聴きたかったんだ。
ここから三崎漁港や城ヶ島が結構遠いのは、諸事情で鉄道が延伸出来なかったせい。日除けの帽子をして南へ駆け出す、のどかな丘陵地帯。ほんと、いつもと違う風景のジョギングは楽しい。通り矢を眼下にかつて有料だった大橋を渡り、城ヶ島に上陸。雨が降っていれば歌の通り風情はあっただろうけど、やはり晴れは気持ちが良い。まず北原白秋の記念館や歌碑に寄ってから、島の東側に向かう。元軍用地の開放的な公園になっていて、展望台からは遥か房総半島の鋸山を望み、渺々右に館山あたりか。海岸に降りると岩場探検がまた楽しい。下を見れば地層が縦になってて、うーん不思議だ。
一旦丘に戻り、南側も城ヶ島のアイコンと言える「馬の背洞門」に降りてから岩の浜を走り、西側の観光街へ。ジョギング終了10数キロ、せっかくだから何か食べて行こうよ。行列の店は避け、小浜屋でまぐろ漬け丼を頂く。しっかり、まぐろの味だ。
またバスに乗り三崎めぐりの様相。窓に広がる青い海よ〜♪ 西海岸を北上する3路線を乗り継いで、逗子・葉山駅から電車で金沢八景駅下車。さらにバスで朝比奈峠を越え、鎌倉付近は人がわんさか。疫病騒ぎがあろうがなかろうが、鎌倉・江ノ島エリアは土日に来る所じゃねーな。やはりバスは定時性に難ありどんどん遅れるが、やきもきするのは勿体ない。終電まで十分に余裕はとってある。JRスカ線の鎌倉駅以南も初乗車で、終点の久里浜駅へ。えらい複雑な乗車経路の旅も、京急で横浜に戻れば非日常は終了、乗り放題パスの最後で松本に帰るだけ。
淡島は無念だったが、他は予想以上に大満足な旅だった。さあ、あとはギターの練習に専念しよう。
コメント