4/6-7 春まだ浅い城ロゲへ
土曜、八時ちょうどのあずさ5号で旅立つ。桃花が見頃の甲府盆地を経て長野県の松本へ。小径自転車カラクルSでおねがい☆ティーチャーの聖地「あがたの森」講堂まで走れば、もう松本城ロゲイニングの受付が始まっている。男子ソロの部には、私が一度も勝てたことがないG後さんをはじめ、綺羅星の如き強豪がひしめく。入賞圏に割って入るには三時間油断せずしっかり考え、しっかり走り抜くことだ。
シューズは自転車用のクリートから、薄底ランニングのハンゾーRに履き替えておく。競技説明の後、配布地図の一斉オープンタイム。松本城に因んだコントロールが多い。遠いほど高得点というオーソドックスな配点で、上位勢は外周を回る戦略になりそう。どこから出てどこから内周に帰ってくるかが問題だ。記念撮影を経て正午に競技開始。
約150名の参加者が四方に散る。自分は安手をカットしてまず西に向かうのだが、のっけから長い信号待ちで2分のロスが痛い。しかし深志神社から(終盤に回したくない)鎌田・井川城というランナーは他に見当たらず、早くもオリジナルルートだ。抜きつ抜かれつというプレッシャーから解放されるのは有難いが、気は抜くな。
すれ違う競技者とは笑顔で「頑張って下さい!」などと声を掛け合う。挨拶は大事、古事記にもそう書かれている。神社の境内は原則走行禁止なのでニンジャ歩きで…。南端を東に進み、千鹿頭神社・広澤寺・林城(一の門)という激坂コンボを序盤に済ませておく。
なにせ、晴れて気温がガンガンずんずんグイグイ上昇しているのだ。美ヶ原温泉から北に向かってのコントロール配置が悩ましく、じわじわ登りも相まって予定より遅れる展開が続く。浅間温泉あたりの配点は高いがピストンとなり旨味は薄い。どうせ取らないと勝ち負けにならないし、というより面白そうだからチャレンジする。グワーッ、オフトレイルでタイツが破けたー!
岡田ウォーターフィールドあたりも距離を抑えるか高低差を抑えるか考えさせられる配置が良い。さあ後は街へ下るだけ、ぶっ飛ばして遅れを取り戻そう。わざわざ旧住所の近くを通ってみるなど遊び心を入れつつ。多くの場所で信号回避法を知っているのは地の利だ。
とは言え、クルマも観光客も多い中心市街地は予測可能・回避不可能な信号が多いので、松本城付近からは特に保守的に進む。定刻まで2分半も余したからタラレバを言えばあと1ヶ所取れたかもだが、まぁ妥当にフィニッシュ出来た。走行距離30km、標高差積算560m。人生まれにみる心身充実の三時間。今の自分なりに精一杯やれたから、とても気分が良い。
集計クロスチェックは、ロゲ参戦三年ぶりと言うガクさんと行う。彼も想像以上の激闘だが遅刻…脚つりさえなければトップに迫っていたはず。表彰式でハイレベルな男子ソロは最後。自分はサブスリーランナーM室さんを僅差で上回り、二位で呼ばれる。光栄だけれど、断トツ優勝のG後さんを脅かせなかった不甲斐なさも残る結果となった。
浅間温泉会館で入浴後、お晩菜bar~ten~という店でイベント主催関係者の打ち上げにモグる(但し私はノンアルコール)。今日の感想戦の他に「プランナーあるある話」にも花が咲く。駐輪場が閉まる前に退出し、自転車で安曇野へ。やっぱ信州はいいなぁーと夜の暗さに感動しつつ、豊科のビジネスホテル泊。
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日曜、ホテル紫山荘の朝食が美味い。却ってドカ食いが憚られるほど。くたくたの身体をもうちょっと休めたいという後ろ髪引かれる思いで、今日は「信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage(5/11開催)」のプランナーとして先々週に引き続き調査に出る。桜の開花はまだっぽいが、すっかり春めいてのんびりサイクリングが楽しい…じゃなくて油断せず目を皿にして、ちゃんとやれ。
短期間で現地調査を済ませるため、過去の調査経験や各種資料を元に予めコントロール候補を決めておき、写真とGPS情報を取得して回る手法。だがそれを繋ぐ間にも面白いモノがいろいろ目に入るし、走りたい道に突っ込んだりするので数は膨らむばかり。ただし山奥のコントロール候補は林道が通行止のため諦める。
須砂渡食堂でラーメンともつ煮を頂いたりしつつ、残りのエリアも概ね回り終える。探査時間はあと1時間あるけど、もう脚の方が回らないんだ…。候補はゆうに120を超えたので、ここから48ヶ所ほどを選り抜きすることになる。プランニングはまだ始まったばっかりだ。
豊科駅から列車に乗って、東京へ下る。体力回復を図りつつ、あと二週間ピリッと頑張ろう。
→Facebookアルバム: 松本城ロゲイニング 2024(通過証明デジタル写真や競技の様子)
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