7/10 ツールド桔梗ヶ原
いつもより3時間早起きすることがこんなに辛いなんて。急ぎ納豆卵ご飯を食いコーヒーも済ませ、出発。ルームミラーと二つのドアミラーに太陽風を受けて、国道158号を西へ向かう。しっかし、よくこんな梓川源流の秘境にクルマの通れる道を作ったものだ。
今日もやって来ました岐阜県の乗鞍山麓、殿下平駐車場。乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム参加者のクルマが続々集合している。チャリの組み立てや荷物預け、カロメ朝食をしてる間にも他の人はローラーを回し続けている。怖いよう、負けちゃうよう。せめて軽くジョギングしておこう…。
多少の荒天は覚悟していたのに、暑いくらいの日差しが眩しい。8時に実業団クラスからスタートを切り始め、一般30〜35歳のロードレーサー男子マスターズAはマスターズBと共に9分後に号砲を受ける。自分だけランドナーだし、何もマスターしてないけどな。
標高差1342mって何気にインパクトのある数字だし、序盤は急坂だから落ち着いて・・・のつもりでも呼吸は苦しい。20分で平湯峠を通過し、いよいよ乗鞍スカイラインに入る。マイカー規制はされているがバスは時々行き来する。500人レベルの大会だしそれで不都合は無いが、注意は必要だ。
問題は片側交互通行が3箇所あること。もし止められたらその分タイムを減算してくれるらしいが、できれば止まりたくないから、ポイントの度に自分の前で切られてたまるかと必死になる。
振り返れば笠や槍穂が青い空に突き刺さる。道は10%弱の斜度が続き、ギアはほぼセンター(38)×ロー(28)に入れっぱなし。これで抜きつ抜かれつ、あるいは追い付けそうで近づかない、そんなレースを楽しんでいる。終盤は日が陰って涼しくなった。
しかし呼吸はいよいよ壊れそうだし腰も痛い。桔梗ヶ原の平坦路でトレインに乗り遅れたのがトドメとなり、「これ以上無理するな」と脳内リミッターが入ってしまった。
結果、1時間26分46秒887。クラス出走37人中16位で終わった。目標にしていた1:25'より大きく遅れたが、まるっきり練習してないんだからこんなものだろう。それより初参加のレースで完走できた喜びで、軽くガッツポーズする。
空気が薄くて頭が痛いし、呼吸もなかなか落ち着かない。それでも少し休んでから富士見岳に登山する。あまり集団から外れた行動をとると失格になるんじゃないかとビクビクするが、下山開始までヒマだから仕方が無い。ランニングシューズで来ているメリットも活かせる。多分、他にここまで登る選手はいないだろう。剣ヶ峰は雲に見え隠れしているが、畳平の俯瞰はいつ見ても絶景だ。
全員のゴールと棄権者収容を終えてから下山スタート。今日のレースを振り返ると、すごく楽しかったんだなぁと名残惜しくなる。終盤のへなちょこっぷりが悔しいので、いつか雪辱を果たしたい。
カロメ昼食を済ませて閉会式は途中でずらかり、クルマを出す。せめて温泉くらいは入っていきたいので「ひらゆの森」に寄っていこう。広い駐車場は満杯に近いが、施設にも十分なキャパがあるので困るほど混んではいなかった。ソフトクリームも食って、あとは帰るだけ。途中でクルマと自分のために一旦休憩を入れつつ、無事帰宅した。
こういう日の晩飯は万両の肉味噌ラーメン。眠気と疲れでクタクタだし、今夜こそ早寝したい。
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