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1/2 澪標づくし

1/2 澪標づくし
朝食バイキングをがっつり摂って、お天気雨の降る和歌山市を西へ、加太に向かう。昨日も今日も、南海線と一緒にサイクリングしてるな。いざ行け、無敵の若鷹軍団〜♪

加太港からは友ヶ島や淡路島、四国まで望む。自転車しか通れなくなってる大川峠付近からは遥か遠くに明石海峡大橋が浮かぶ。海沿いの道まで下りると波しぶきが襲い掛かってくる。チャリめっちゃ錆びそう。

大阪府に入り、以前は深日港から淡路島まで船で行けたが今は廃止され、大阪湾岸を北東に進むしかない。りんくうタウンから関西空港に輪行して船で神戸に渡るのも面白そうだが、この強風じゃ運休かな?

岸和田城の周りは朝ドラ「カーネーション」の舞台であることを宣伝するピンク色の幟がいっぱい立っている。そういえばそうだった。諏訪の御柱並に危険な祭りと云われる岸和田だんじり、一度は見てみたいな。信号毎のストップ&ゴーでなかなか距離が進まないが、堺駅経由で西成区へ。

木津川を渡る千本松大橋はループ橋で相当な高さがあるため、市営の無料渡船が残されている。よっ、大阪市政太っ腹! 市章の澪標マークは渡船にこそよく似合う。なみはや大橋は頑張って上り下りし、天保山へ。一段低くなってる所が山頂三角点らしい。安治川を渡るにも市営無料渡船を利用させていただく。大満足。

ユニバーサルシティを経て淀川を渡り、国道43号を西へ。兵庫県に入って間もなく、甲子園球場に到着。もっと蔦がいっぱい絡まったようなのを想像してたが、外装は新しくしたのか。

もうナイトランとなる。こうして他に何もしないで日が暮れるまで走ってられるって、幸せなんだろうな。三ノ宮を過ぎ、心臓よもう少し頑張ってくれ。

明石海峡大橋の威容が目前に迫る。ついにここまで来れた。明石駅でサイクリングは終了、明石焼きなるタコ焼き型タコ入り卵焼きを出汁に浸けて食う。ちょっと自転車で戻って龍の湯という温泉に入っておく。

山陽電鉄から阪神電車に直通する特急で梅田へ。大阪駅からは再来月に定期運転が廃止となる夜行急行きたぐにを使って帰る旅となる。うっわっ写真撮影してる人が大勢だ。

1/1 紀見・ア・ブレイク

1/1 紀見・ア・ブレイク
旦の字の下棒が南河内の山々を表す。石川越しにそんな景色を眺めつつ、自転車で東高野街道旧道を南へ走る朝。まもなく長野駅前だが、八十二銀行があるわけじゃない。

さらに高野街道を南下。千早口、天見の南海線2駅に寄り道しつつ、トンネルは避けて旧道に入ると紀見峠に到着する。付近は標高400mの集落になっており、福島大神は腰痛の神様。ええと、ここが初詣になるのかな。これで今年は腰痛に悩むことはないだろう。

橋本駅に下りて紀の川を渡り、早目のコンビニ昼食。元日からの営業、頭が下がる。学文路いきまーす。

信州人なら一度は流されたい九度山町は、入ってびっくり。上田市に迷い込んだかの如く、至る所に六文銭マークだらけである。善名称院に真田親子を偲び、さらに南へ分け入ってゆく。時折南海線の必死に上り下りする軋み音が、深い谷に響き渡る。

終点の極楽橋駅は基本的にケーブルカーへの乗換用なので、外側は何もない。何日前に積もったのか雪が路面に残っている。ここから先の不動坂は大丈夫なのか?

大阪から高野山に向かうサイクリングの様子は猛虎参號さんのブログなどが参考になるが、不動坂を登ったとするブログはちょっと検索した限りでは見つからなかった。ならば自分で確かめてみようと来た訳だが、なんだこの雪道は。石畳風だったりコンクリ舗装だったりの上に土砂落葉や雪が積もり、ほとんど押し歩きになってしまう。昨日まで羽曳野でやってた餅売りの残りを何kgか積んでいるのがアダになるし、ああ腰が痛い。不動堂までは行き交う人もなく、さらにアイスバーンで後ろに下がってしまうことも。脳内にThe Koya-Sambaをリフレインさせて肩で息をしながら、何とか峠の女人堂に辿り着いた。標高860m。

さあ山上の宗教都市、高野山だ。しかし初詣で賑わっているかと思ったらそうでもなく、平常運転の様相。なんせ松本市より寒いのだから、この時期に来ようと思う人は少ないのかも知れない。また自分も時間が押してきたため、徳川家康・秀忠霊台や金剛峯寺、大塔などをちょろっと見る程度だった。再訪する機会はあるのかな。大門から西へ、山を下りてゆく。

ここから山中の鄙びた路を梨ノ木峠、黒川峠と越える。基本下り基調なので距離の割には楽に和歌山鐵道の貴志駅へ。タマ駅長は休業日だが猫型駅舎が面白い。

暗くなって和歌山駅の東横インに到着。やっと、ゆっくりできる〜。こんな日はファストフードやコンビニくらいしか開いてないが、何か食えるだけ感謝。

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