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2/24-25 陣馬痛ったい

土曜、半年振りの自転車フルキャンプ装備で出撃。松本市から強い向い風に逆らうように南へ、善知鳥峠を越える。自分にとって“手段”でしかなかったキャンプが“目的”になるのは、ゆるキャン△の影響ありありである。痛い。箕輪町の西沢スーパーでまったり昼食してると、山林火災で煙がもくもく上がっているのが見える。空気が乾燥しているようだ。

Orikusa伊那市から先、天竜川左岸には川沿いのルートもあるが、調子が良いので火山峠を越えてみる。噴火している訳ではない、地味な峠だった。駒ヶ根市に入り、目前に雪化粧をした陣馬形山が迫る。今からあれに登るのか…。

折草峠への県道210号は狭く、最後の集落から先は雪道になった。轍はアイスバーン。もう押し歩くしかない。峠から西の林道黒牛折草峠線(舗装済)に入ると、一部日なたは解けているものの、ほぼ歩きという状況は変わらない。二度と遭難の過ちは犯してはならないから、常に「退路はあるか」と自分に問いかけながら進む。路面をバリバリ砕きながら進む、ぼくは砕氷船ペンギン饅頭号だ。所々道を横切るでかい足跡は何だろう。警戒の口笛を吹く。雪の進軍氷を踏んで♪

建物が見えて「あと少し」という所で、あてにしていた轍が引き返してしまった。ここからは重いラッセル。ほんの少し進んでは肩で息をして呼吸を整え、また少し進んでは、を繰り返す。体力生命力の限界へのチャレンジになった。

Curry予想以上な難儀の末、たどり着いた陣馬形山キャンプスペース。徒歩で登ってきたらしい人のテントが一張りある(のちにもう一張来る)。お前らも同業者か? 何にせよ人の気配は有難い。水道は止まっているがトイレは開いている。とりあえず地面が露出している場所を見つけテントを設営、の前に木道階段を登り標高1445mの山頂へ。中央アルプスの稜線は雲が掛かっているが、田切地形の伊那谷を見下ろす景観に息を飲む。反対側の南アルプスはまずまず見える。塩見岳が判りやすい。

Komagane風がまだ強くて、うっかりテントを一度飛ばしてしまった。ペグはなかなか地面に刺さらないし。お湯を沸かすくらいはしたかったが、直したはずのストーブはまた壊れていた。せっかくカレーメンを持って来たのに、菓子パンだけの夕食になる。やがて暗くなり、再度山頂に登ると駒ヶ根市の十字を切るような夜景が美しい。本当に来て良かった。あとは生きて朝を迎えられるかだ。

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夜中、足の冷たさに何度も目を覚ました。凍った地面の冷気が、銀マットを貫通して背中に伝わってくる。「朝の光が待てなくて、眠れない夜もあった♪」なんて歌が思い出される。状況はずいぶん違うが。

Chuo5時過ぎにはもういいやと体を起こし、日曜の朝食。テント内のボトル水は凍ったが、おにぎりとオレンジジュースは大丈夫だった。きんきんに冷えてやがる。パッキングが済むと荷物がだいぶ減った感じ。防寒着を全部着込んだからだ。気温推定マイナス9度。朝も山頂に訪れると、中央アルプスの稜線がくっきり。越百山・南駒ヶ岳・空木岳、少し北に宝剣岳・中岳・木曽駒ヶ岳、そして目覚めの街並み。また来るよ。

下山もしばらくは轍に自転車を、横の残雪に足をという方法で押し歩きが続く。美里集落からようやく完全除雪となるが、凍ったブレーキの効きが悪くて急坂は慎重に下る。中川村役場まで降りれば生還達成。知らなかったよ、缶コーヒーがこんなに旨いものだったなんて。

Shimo引き続き天竜川左岸を松川町、豊丘村、喬木村と下る。弁天橋を渡り少し登れば、旅の目的地である飯田市美術博物館に到着。折しも今日はプラネタリウムまつりで、任意の特別番組回を無料で観られる。普通の星空解説が見たかった気もするけど、まあいいや。午後の回の整理券を2枚貰っておく。

時間があるので、チャリは置いといておもむろにジョギングを開始する。飯田線の下山村駅から伊那上郷駅へ走るルートは「下山ダッシュ」として有名で、いつか挑戦するために今日は予習だ。区間14分ほど。中心街に戻り、飯田と言えば焼肉だと思ってランチを探すが、大好物の山賊あげに引かれて丘の上のふくろうという店で昼食にする。トレーニング後のタンパク補給にこれが一番?

Iidapl飯田城温泉天空の城でアルカリ性の温泉に浸かり、さっぱりする。プラネタリウムに戻って番組「江戸時代の星図~中国星座の世界~」「宇宙への旅」のダブルヘッダー。投影機は松本市のと同じスーパーメディアグローブIIという古いデジタル式なので解像感は期待出来ないが、また良い勉強になった(後日注:松本市のはIだった)。客入りが良くて賑やかなのも悪くない。

博物館も少し観て伊那谷の形成を学び、飯田駅へ。後は輪行してブログの下書きをしながら松本に帰る。寝不足に襲われながら。これがひとつの旅だ。

2/17-18 食うも食わぬも 生坂おやき

土曜のトレーニングは近所ジョグ程度にしておき、例によって遅れたが昨年の生坂村おやきロゲイニング参戦記をアップロード。同時に、来月の上高地線ロゲイニング(波田5h)に男子ソロでエントリーする。レース数を削減するとは言ったが、この舞台には私が居ないと!という奢り。負けてなお強しのポジションは目指したい。

Ikudam日曜、さっそく地図読みの復習に掛かる。五万図を片手に自宅から北へジョグ、明科を通過する。天気晴朗なれど風の寒さや。にわかに廃村巡りを思いついたが、もうちょっと山の雪が解けてから考えよう。

灰焼きおやきが食べたくて「元気だせ家」に寄るが廃業していた。ここのも美味しかったのに…。日岐集落に福寿草を愛でつつ、ダムを渡って生坂村中心部へ。「かあさん家」に寄るが、毎度のようにおやきは売り切れ。さらに犀川対岸の「勝家おやき店」まで足を伸ばすも、痛恨の臨時休業日。結局食うことが出来ないまま、ゼリードリンクで急場をしのぎ西の四人峠を越える。景色がガラリと変わる、安曇野と北アルプス。松川村の西友で時計を止め、やっと昼食にありついた。信濃松川駅から大糸線で松本に帰る。

という訳でオチは無いが、脚力は復調しつつある。引き続き怪我に注意して旅を続けたい。

2/3-4 霧霧まいヶ峰

Watari土曜、下諏訪駅からジョギング開始。まず諏訪湖畔に出て、5年振りに出現という御神渡りを確認する。ありがたやありがたや。走っていると暑いくらいの陽気だし結氷が解けてしまわないか心配だが、来週の冷え込みでせり上がりが成長する可能性もありそう。

上諏訪から県道40号の登りへ。角間新田の激坂を過ぎるといよいよ山の中だが、道はそこそこ除雪されている。まだかまだかと耐えに耐えて、最後に登坂車線のある区間を攻略するとようやく霧ヶ峰高原。先週の草津温泉もそうだが、ロゲイニングの舞台と「これまでジョギングした道」が自宅から繋がった。客まばらなスキー場を過ぎるといわゆる霧ヶ峰インターチェンジに到達する。ゆるキャン△に倣ってライブカメラに手を振ってみるが、見てる人はいないだろうな(と思ったら当該時刻にツイッター反応あり)。

Kiriic霧の駅で昼食を、と思ったら冬季休業中。少し戻って、スキー場前の高原の店でソースかつ丼を頂く。すぐにジョグを再開するにはキツい、しっかりしたボリュームだった。下りもゆっくり県道40号を、立石公園回りで走る。高台から全面真っ白な諏訪湖を一望する。花火の日は大盛況だろうな。

距離37km、標高差900m程の旅を終え、片倉館で温泉に入る。ここもゆるキャンの聖地だが、飲泉は無いのでごくごく出来ないわ。上諏訪駅から電車で松本に帰る。

翌日曜のジョギングは美鈴湖まで登るつもりが、疲れのため浅間温泉の飲泉所までで引き返す。踏んだり蹴ったりの昨秋に比べればえっれー元気だが、まだまだ脚は出来ていない。

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