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7/30-8/1 大島走って死ね

Map木曜の夜遅く、竹芝客船ターミナルは大型船の客がわんさか居る。伊豆諸島南部へ向かう橘丸が出帆した後は、様々なアニメに度々登場する憧れの「さるびあ丸」が出番。せっかくなのでラブライブLiella!御船印を買って、いよいよ乗船。2等ザコ寝部屋だが、頭部だけ仕切りがある。

明日以降の活動に支障なきよう直ぐ寝る!…つもりが、やっぱり興奮してデッキを右往左往するのだった。23時出帆。竹芝桟橋が離れゆき、レインボーブリッジをくぐって、大井埠頭のガントリークレーン群。いや早く寝ろよ。同室の人は皆静かに就寝しているが、他所の部屋は酔っ払い達のぎゃははははは笑い。ジゴクめいた様相が漏れ聞こえて来る。

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Okata有休を取っておいた金曜。伊豆大島には客船港が二つあり、どちらに到着するかは当日朝になってみないと分からないミステリー性がある。大型船は北側の岡田(おかた)港が多いらしく、今朝もそのようである。6時に接岸し大勢が下船。写真を撮り回っているうちに皆どこかへ行ってしまう。原則として内地からマイカーの持ち込みは出来ないので自由に観光するなら自転車がベストだと思うが、輪行族は私ともう一人しか見掛けない。小径車カラクルSを展開し、とりあえずゴハンヤコンという店でサビ定食を頂く。小ぶりだがめちゃ旨い。

西側にある元町港の観光案内センターが開く8時30分まで時間を潰すべく、付近を探索してから北西端の野田浜に向かう。途中で右に折れる未舗装路があり思い切って突っ込んでみるが、生い茂る草で腕が傷だらけになる。辿り着いた大島灯台も夏場はあまり近づけず海も見えないし、これは失敗だと思った。

野田浜からのサンセットパームラインは快走路。赤禿という火山地形で、居合わせた人々が見える見えると言っている。一緒になって海を見下ろすと、一瞬だけ野生の海亀が見えた。写真には撮れなかったけど実績解除だ。そんなこんなで予定よりやや遅れて元町着。夏アニメでトップクラスに面白い「これ描いて死ね」のスタンプラリー台紙を受け取ったら、さあ聖地巡礼の始まり始まり。

Baum必然的に左回りの伊豆大島一周となる。距離50kmに満たないからたっぷり観光できる筈である。とは言え遅れを気にして急ぎペダルを回していると、あっという間に地層大切断面に到着。ぐねぐねの地層が600mに渡ってあらわになった、島イチオシの見所である。太古のロマンもあるけど、自分には木星の縞模様に見える。

島の南端、トウシキのボムサッグという奇岩と波浮比咩命神社を見て、これ描いて死ね聖地中の聖地、波浮港(はぶみなと)に突入。もう主題歌が脳内をがんがん流れるし、あらゆる風景に感動しっぱなしである。劇中で家に鍵なんて掛けないというエピソードがあったし、チャリにも鍵を掛けずに出歩く。鵜飼商店のハムカツとコロッケを頂き、旧港屋旅館では藤森心さまのスタンディが出迎える。初々しい。

Habu東側の階段「踊り子坂」を登った高台がメイン集落のようだ。島京梵天という店で冷やしたい焼きを2種頂き、散歩してチャリに戻る。西側の景勝・波浮港見晴台からは、火口跡が津波で海と繋がりさらに手を加えて港にしたという地形が良く分かる。みはらし休憩所で大島牛乳とポカリを飲み干しつつ、ベンチで一休み。

スマホをチェックすると「東海汽船が飲酒運航などの違反で事業停止命令へ」という衝撃のニュースが目に飛び込んでくる。うそ…だろ…。今日明日さるびあ丸が止められる訳じゃなさそうだけど、聖地巡礼の機運に水が差されるのは残念。昨夜うるさかったのは乗客じゃなくて船員だったのか。

Cross旧陸軍の鉄砲場なども見て、名残惜しく街を後にする。カキハラ磯のボムサッグと巨大十字架、筆島という奇岩も素晴らしい。ここから先、島の東岸は険しい海崖地形のため標高372mまで高巻きする必要がある。灼熱のヒルクライムで、みるみるボトル水が底をつく。もう少しで登り切るところで脚に異変を感じて一旦降り、緊急用のPET茶を飲み干す。

最高所は過ぎたものの、しばらくはアップダウンが続く。とうとう脚が攣り、ダメージを残さないよう祈りながらその場でしばらく悶えるが、あまり時間を掛けても身体中の水分塩分は奪われる一方。せめてもう1本ドリンクを買っておくべきだったと後悔しつつ、どうにか折り合いを付けて先に進む。裏砂漠に寄り道なんて出来なかった。

Senzu都立大島公園に着いて一命を取り留める。せっかくなので無料の動物園を回ろう。房総南部が涼しいのと同じ理屈でここも涼しい筈なのだが、暑いものは暑い。他に客の姿はなく、動物達はみな暑そうでラクダさえぐったりとしている。温暖化で苦しむのは、それをやらかした人類だけでは無いようだ。

ぼさっとして波治加麻神社をスルーしたのが心残り。パワースポットと言われる泉津の切り通しは創作モノでもなかなか無い奇景。岡田に戻って一周サイクリングは完成し、大島かめりあ空港に寄り道してから元町の観光案内センターへ。スタンプ6箇所のうち5箇所を終え、規定の4つをクリアしているので特典のステッカーをゲット。カワイイヤッター!

Kiyou湯の宿くるみやにチェックイン。しまぽ通貨(七千円で一万円分)全額と現金40円で素泊まりする。QRコード決済って胡散臭いと思ってたから、生まれて初めて使うわ。温暖化の悪因たる電気クーラーもここではただ有難い。汗が引いたらすぐ近くの雑魚や紀洋丸で夕食。べっこう丼が疲労体に染み渡る旨さ。調子こいてくさやを追加注文したら、匂いは耐えられないこともないし味も濃厚なのだけれど、そもそも食欲が無かったせいか全然喉を通らない。

酒のツマミをしらふで食うもんじゃなかったわ。峠道めいた苦行の末に何とか完食するのだった。スーパーで明日の朝食を調達し、宿に戻って温泉に入って就寝。・・・が深夜に一旦起きて「これ描いて死ね」第5話オンエアだ。すぐ寝落ちするかと思ったが、回を追うごとに面白いもので最後まで観てしまった。

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Mihara土曜、やはりてきぱきと行動できる体調ではなく、チェックアウトは7時過ぎなる。あまり暑くならないうちに、御神火(ごじんか)スカイラインのヒルクライムにチャレンジ。13年前の土砂災害を伝えるメモリアル公園を過ぎ、淡々と急坂が続く。最大勾配19.4%を謳うが、地蔵のあるヘアピンカーブのイン側だろうか。フラットペダルにランニングシューズという装備で何とかクリアしていく。元町港を遥か眼下に、わりとあっさり標高555m、三原山山頂口にフィニッシュ。

レストセンターはまだ開いてない。避難舎に貸ヘルメットがあるけど、自転車乗りなら自分のメットをそのまま着用して行けば良いだろう。いざ、外輪山を下りて内輪山へ向かう山頂遊歩道へ。しょんべんひっかけられそうなほど蝉が多く、風景はあまりに雄大。それにしてもこの遊歩道、ずっと舗装してある。登り坂になってきて、そろそろ登山道が始まるのかな?ってところで、もう内輪山に到着しているのである。

Craterお鉢巡りはさすがに登山道っぽいが、もうあまり登らないし。南側からは中央火口がかなり下の方まで覗ける。息を呑む絶景とはまさにこれのことだろう。またいつ噴火するか分からない、地球が生きている感をたっぷり味わえる。標高758mの三原新山は立入禁止で、749mの剣ガ峰が登山道の最高所。山なので涼しいかと思いきや、真っ黒な裏砂漠から噴き上げて来る風のせいか、マグマ地熱のせいか、おそらくその両方でけっこう暑い。

お鉢巡りを終えて少し戻り、北へ温泉ホテルコースを下山する。天候が陰ってきたのは助かる。裏砂漠の北端にちょっと寄り道して、ジオ・ロックガーデンへ。ここが一番凄い。背丈以上の黒い岩が無数に立ち並ぶなかを歩く。さながら海外の紀行番組を観ているようで、リアルに自分が居る。ここは本当に日本国なのか。本当に東京都なのか。ただ、写真に撮ると地味になってしまうのだが。

Geo再生の一本道を抜けて外輪山の北端、大島温泉ホテルへ。ここまで概ねコースタイム通り掛かった。あとは車道を歩いて山頂口に戻ろう。2本持っていたPETスポドリはからからになってる。だからもう1本余裕を持っておけと…昨日の反省がまるで活きていない。レストセンターが開いているのでスタンプラリー最後の一箇所を押してコンプリート達成だ。

勾配の緩い登山道路を元町港まで下りて、チャリを輪行。反省点も多いが何とか無事終わったなぁと安心しきったその時、スマホを地面に落としてしまう。グワーッ!聞いたことがない衝撃音に、もう画面ヒビまみれや。今回の旅費と同じくらいの修理代が吹っ飛びそうだ。これまでの雑な扱いでダメージが蓄積していたのかも知れない。

Bye外に出歩く余力なく、ターミナル内で昼食や土産を調達。さるびあ丸は定刻14時20分の40分遅れで出帆となり、別れのワルツをBGMにボオォォォォーと汽笛が鳴ると涙が滲む。徐々に全景が視界に収まる伊豆大島。昨日寄った大島灯台ってとんでもない崖の上にあったんだ。きっとまた来るよ。コンパクトながら見所ありまくりだし、涼しい時季なら半分の体力で済むだろう。東海汽船の謹慎が明けたら全力でお薦めしたい観光地だ。

2等船室に戻ってパンフなどを読んでいるうち、もう浦賀水道に入っている。左右に三浦半島と房総半島、偵都ヨコハマまことみらい沖を経て海ほたる、羽田空港、大井埠頭、悪名高き?台場の噴水。レインボーブリッジをくぐって、竹芝桟橋着も40分遅れとなった。くさやの匂いが身体に染みついた状態で、ゆりかもめに乗って御免なさい。

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→Facebookアルバム: 2026/7-8 伊豆大島サイクリング&登山(967枚撮った写真のうち91枚をセレクト)

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