3/23-24 あくせくちくほく
土曜、松本から篠ノ井線で西条(にしじょう)駅に降り立つ。歩いてすぐの筑北村役場が「信州ちくほく村ロゲイニング」のメイン会場。ランでのロゲイニングは一年ぶりだが、毎度のように上位入賞を狙いたい。それには全30コントロール(チェックポイント)のうち22〜25ヶ所は写真に撮って回る必要がある。開会式で「今回はたくさん回れるようにしました」と言っているがそうは変わらんだろ。
12時30分、3時間制限の競技がスタートし131名の参加者が四方に散る。前半は北の坂北エリアを目指すが、まず東のトレイルから。先頭を走っているつもりが、役場の裏口から出てきた参加者が大勢前を走っている。そんなショートカットあったのか…。全員追い抜くも石段や急坂は無理せず、元気な人々に先行させる。しかし結局、地図読みが速い私ともう一人とのデッドヒートになる。多分あれは、優勝候補のGさんだ。
碩水寺のガンダムマニアっぷりが気になるがゆっくり見ていけない。西に北アルプスを遠望しつつ青柳城山のアップダウンを攻め、青柳宿の水路や大切通しといった有名所もしっかり取りに行く。もの凄い勢いで走っている強豪のTさんや、ソロなら最強クラスのBさんチームとすれ違いつつ最北端のマレットゴルフ場へ。1時間が経過し、ようやくGさんが背後に見えなくなる。
ここまで取れる所を全部回ったが、前半に一つくらいスルーしておきたい。東条川対岸の丘にある80点を諦めて南下を急ぐ。「こうするのが賢いのだ」と思い込んで…。西の尾根を抜ける歩道トンネルは、ランナーの後を追うように照明が点くのが面白い。時間半分が経過し、晴れてきた空に小仁熊ダムの静けさが美しい。自分は鉢盛山登山マラソンのTシャツとアームウォーマー、ロングタイツという服装で、今日の気温だと寒いかなと心配してたけど、走っているぶんにはヒンヤリ空気が心地良いくらい。
後半は南の乱橋(みだればし)宿エリア。等高線が密で難航しそうだが、時間はたっぷりある。けどやっぱり不安。最南端の急なトレイル坂の上にある130点に行く勇気はなく当然のように諦めて、最後のまとめに向かう。・・・・・・あれ、時間が余り過ぎないか? 気付くのが遅すぎた。また猛烈な勢いで走っているTさんとすれ違う。スタート周辺の安手を拾うも2時間41分08秒でフィニッシュし、19分も余らせてしまった。26.9kmしか走れなかった。平均ペース5'59"/kmだけは目標通りで悪くないが、これで入賞できるほどロゲは甘くない。ふるまいのイチゴ入り汁粉は甘酸っぱいが、心はほろ苦かった。
結果、獲得コントロール数28/30、得点1790/2000で4位に沈んだ。あの80点をしっかり取ったTさんが優勝、あの130点を果敢に攻めたGさんタキさんが2位3位。敗因は己の中途半端な経験に固執し、意外過ぎる高得点志向のプランニングに柔軟な対応ができなかったこと(近年、プランナーは毎回違う人がやっている)。「臨機応変」と言えばフォーク准将の座右の銘という扱いにされがちだが、しっかりした経験と研究に基づいた臨機応変さは持ちたい。碁打ちのような大局観も必要になるだろう。
冬はマラソン、夏は自転車という二毛作で趣味を繋いでいる自分にとって、長野県中信地区のトップロゲイナー達と渡り合える走力を鍛え上げているのは4月の長野マラソン前後のみ。つまり雪辱の機会はまた来年となるが、一身上の都合でマラソン趣味は今年限りになる可能性もある。いずれにせよ、今日の教訓は何かに活きるだろう。活かすんだ。入賞商品を持ち帰る予定だったバッグは空っぽのまま、電車で松本に帰る。
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日曜は恒例の、ギター担いで美鈴湖畔ピラータへジョギング登り降り。昨日走り足りなかったぶん、少し遠回りして帰る。頭はパーでも脚は絶好調、4週間後の長野マラソンに向けもう一度気を引き締めていこう。・・・でもとりあえず自棄食いしたい。
→Facebookアルバム: 信州ちくほく村ロゲイニング(全通過コントロールの写真など)
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