10/30-31 アルプスあづみのサイクルロゲイニング 略してAACR(嘘)
土曜の昼過ぎ、チャリで松本市から安曇野市へ。10月も末になって、今年初めてのキャンプ装備だ。一泊なのでサイドバッグまでは付けないが。明日のロゲでコントロール(目標物)になっている道の駅堀金のドラえもん像が万が一にも撤去されてないことを確認しつつ、穂高の少し北へ。かじかの里公園、ここをキャンプ地とする。近年人気が高いが、もう満杯で断られる、なんて事はなく一安心。
テントを設営して米だけうるかしておき、空荷のチャリで東の明科へ、安曇野ジオロゲイニングの様子を見に行く。5時間の部もあるが、3時間の部の表彰式だけ見てリーブ。今度は西の山麓へ行き、しゃくなげの湯で温泉に入る。リニューアルされてからは初めて利用する。混み過ぎと言うほどではないが、一時期に比べてだいぶ賑わいを戻したと思われる。
ジャスコ(ビッグ)で食材を買い、暗くなってキャンプ場に戻る。久々にガソリンコンロで炊く米はまあまあ、だが麻婆豆腐の素で絡めた魚肉ソーセージは不味い。この料理下手、どうにかならないか。
食後はお楽しみの星空観察。排ガスと光害まみれの松本に比べれば澄んだ空が期待されるが、雲が出てきてしまった。まあいい、早く寝よう。夜10時を過ぎても騒いでるクソ客は管理人が注意してくれる。
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日曜、朝焼けが良い感じ。温め直したご飯とパックキムチを朝食とし撤収。穂高の碌山公園研成ホールにスタッフ7時集合、これに間に合わせる。自宅で寝ていたら大寝坊だったかも知れなくて、そのためのキャンプだった。昨日のジオロゲから引き続きスタッフをしてる方々はより大変だろう。
「信州サイクルロゲイニング2021_安曇野Stage」、ここ数ヶ月はこれだけのために生きていた、と言ったら過言だけど、プランナーとして練りに練った「地図」と「コントロール説明図」を提供。何重もの安全対策を施しつつ出し惜しみはせず、とっておきに溢れた作図になっている。参加者数は試行大会の前回並み、20人ちょっとを何とか揃えた。まだビジネスとしては成り立っていないし、このタネに芽が出るのかは不透明。ともかく、来てくださった方々には最大限の楽しみを供給したい。
スタート前の競技説明も担当する。私が参加者なら「くどい!」と思う部分でもあり、やれ左側通行しましょうとか歩道通行のルールなんかは釈迦に説法、スゴイシツレイなので省略する。「猿が急に飛び出してくることもあります」とは前方に集中しろということを分かりやすく言ったつもりだ。9時に全員スタート、大丈夫かな…。心配だけどすることもないので、競技の写真撮影という名目で私もぶらぶら出掛ける。曇り空ながらアルプスの山々が見えて悪くない景色。結局あまり他の参加者と行き合うことは無かった。
昼12時までを制限時間とする。「もっと長時間の競技を」という案もあるが、実感として2時間半を過ぎるとヘロヘロになってくるし、安全面から3時間が限度と考える。大幅な遅刻者はおらず、全員無事に帰還。この点は本当に助かった。男子のトップ争いもプランナーの想定を上回るレベルで白熱。「楽しかった」「走り始めたら本気になった」などの声も聞かれ、イベントとして一定の成功は収めたようだ。
スタッフ一同、会場を撤収し安曇野餃子館で締め。とぼとぼと自宅までペダルを漕ぎ、旅を終わらせる。選挙は期日前投票で済ませてある。さて好評の一方で、人によってルールの認識に差がありすぎて公平性が保たれずストレスになるとの意見も複数あり。「あいつは一時停止を守らない」など、あらゆる自転車イベントで必ずそういう不満を散見するし、まして順位をつける競技となると非常に難しい問題。日本各地でもまだごく一部でしかサイクルロゲイニングが行われていない理由を痛感するし、諸問題をどう解決しているのか聞きたいところだ。
このピンチはチャンスなのか、それとも芽が枯れてしまうのか? 次回もプランナーを担当する内約はあるけど、主催の未来図さんとしては慎重にならざるを得ず、話が進むのかどうか当面は未定だ。私見として、ちゃんとご飯を食べて車道左側通行をしていれば事故の加害者になることはまず無いし、適度なカオスさは自転車最大の魅力とも思っている。遵法主義者たちがあまりにルールをがちがちにした結果自転車乗りが激減し、文化的・環境的損失を被るという本末転倒をやらかした国家もあると聞く。
脚力や機材性能の違いが戦力の決定的差ではない、地図読みの戦略・戦略が結果を大きく左右する。そんな知的スポーツを、乗り慣れた自転車で楽しめる。何と素晴らしいことではないか。
→Facebookアルバム: 信州サイクルロゲイニング2021_安曇野Stage(全コントロール解説など)
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