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10/5-6 東が秩父で西峠

Sakado東京と上州を結ぶ東武東上線にあって、池袋発の電車が到達できる限界がさいたま県比企郡小川町。ここから先は群馬県、そう誰もが認める地の果てである。ところが、急に思い立って坂戸で一旦下車。支線の越生線に乗り換えてみたくなったのだ。そこそこの客数を乗せた四両編成は単線を進み、終点の越生に到着。寂れているように見えるが、わざわざ支線が存在するくらい昔は権威ある地方都市だったのだろう。

ってか午後には止むはずだった雨がしつこく降り続いている。少し後悔しながら小径自転車カラクルSを組み、北へ慎重に走る。明日のレースに向けて泥除けを外してきてしまったが、湿潤気候の日本において、つくづくそれは欠陥状態である。夕闇の小川町に到着する頃にはすっかり背中が泥だらけ。予定していた外食は断念し、小川町が創業地であると云うヤオコーでの買い食いとなる。

宿はふじのや旅館。土木作業員向けなのか、土曜は他に客がいない。部屋はリフォームしてあるし鍵もちゃんと掛かる。楽天トラベルとかには登録されておらず電話予約だったが、まずまずの穴場と言えよう。細かい事を気にしなければ。

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Fureai日曜の未明、雨は止んだか。宿を出てウエットな路面を、西の山間へ6km移動。秩父市とはさらに西方の峠で隔てられているし、流域的に比企郡であっても良さそうなものだが「秩父郡東秩父村」。かつての秩父は武蔵西部の大都会で、周囲への影響力が強かった。そんな歴史の名残を感じさせる、さいたま県唯一の村である。ふれあい広場駐車場に続々と自転車乗りが集まる。

定峰峠ヒルクライム。一昨年のプレ大会を経て昨年から本開催となっており、龍勢ヒルクライム亡き今さいたま県唯一のヒルクライムイベントだ。日程が箱根ヒルクライムと被っているにも関わらず、募集定員250名は埋まったという。それだけ武蔵国民に愛されている山域と言えようか。私も今年に入って度々奥武蔵グリーンラインをツーリングしており、その流れでエントリーした。

Startゴール地点行きの荷物を預けてしまうとちょっと肌寒い。アームウォーマーくらいは付けておけば良かった。開会式のあと、槻川沿いに4km上流のスタート地点まで移動。まとまって行くのかと思えば各自ばらばら。自由なのは良いけど、県道分岐に立哨ひとり要るんでないかい。橋場信号付近から25名ずつ号砲を受け、自分も7:34にスタートを切る。

あっという間に上位勢は前方へ消え、斜度が緩いうちはなるべくペースの合う集団に付いていく。それもだんだん人数が減っていく。コースはなんかの手違いで昨年より短縮されたとのことで約11.8km、570mUP。いずれにせよボリュームは美ヶ原や乗鞍の半分以下だ。自転車や身体に腕時計以外の計器は付けておらずペースは毎度カン任せだが、短いコースなりに消耗の激しいペダリングを心掛ける。

Finishいっとき陽が射したように感じられたが、また暗い曇天に戻る。後半ペースアップを図るライバルに着いて行けない。秩父盆地との境である定峰峠を左折して奥武蔵グリーンラインに入り、さらに登りが続く。今回は白石峠がゴールとのことだが、あとどれくらいあるんだっけ? 残り距離表示なんて気の利いたものはなく、次のカーブを曲がれば・・・と頑張ってしまう。背後からまたライバルが迫る。

これがなかなか辿り着かず、すっかりへろへろになってしまった。最後の右カーブでようやくフィニッシュ! ゼェゼェ肺がぶっ壊れそうだ。そのぶん達成感も大きい気がする。落ち着くまでだいぶ時間を掛けてから振る舞いの豚汁を頂いて、カラクルcozにゆるキャン△ウェアな方に挨拶。私のカラクルSに「ちくわ」の小さなステッカーが貼ってあるの、良く気が付いたな。

Doudaira晴れるどころかまた霧雨が降っている。けれどもう少し先、堂平山まで足を伸ばしたい。天文台が見えてくるとテンション爆上げだが、標高876mの山頂からは真っ白な景色しか見えない。これは再走確定だ。白石峠に戻って預け荷物を受け取り、着込んで下山開始を待つ。寒いけど、今年の美ヶ原や乗鞍ほどの地獄じゃない。それにしても今年参加のヒルクライムは全部天候に恵まれなかった。

無事下山し、表彰式を見届ける。大会運営は行き当たりばったりに見えてしっかり進行している。エキップアサダさんの統率力によるものだろうか。完走証を受け取ると38分51秒。富士ヒルめいたランク分けがあり、ゴールド・シルバーにはまるで届かないブロンズステッカー。男子40〜49歳の部で74名中41位と、半分より下位に落ちてしまった。ぶざまだお。という訳で来年の明確な目標が出来た。まずは痩せなくちゃね。道の駅でラーメンや餃子を食ったり土産を買ったり和紙資料館などを見学したのち、曼珠沙華咲き乱れる東秩父村を後にする。

小川町駅前のおからドーナツはおからだから実質ゼロカロリーな。東武東上線とJR武蔵野線を乗り継ぎ、実質千葉県の葛飾区に帰る。

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に今年4月の松本城ロゲイニングをアップ。またあれくらい走れるようになるだろうか。

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