6/7 薮の進軍漆を踏んで
美ヶ原方面にチャリで登るにあたって、そろそろ参考タイムを計り始める。レースのスタート地点から激坂終了部(「レイクサイド美鈴まで3km」の看板)までが8分30秒。去年の本番が7分余だったから、既に大幅な遅れが出た。美鈴湖の第1チェックポイントが22分。第2チェックポイント(上ノ平という地名があったような無かったような)までが41分。
計測はここまでにして、もうちょっと登る。体調のドン底期を抜けたのだろうか「今日は妙に元気かな」と思ったが、やがて足腰に力が入らなくなる。止め場を探して、1100mアップした袴越(はかまごし)バス停にて終了。スキー場の遺構がわずかに残っている。
ここからは、袴越山の山頂が程近いはずだ。ここをホームコースにしてるからには知らないでは済まされない。山道を歩いて行ってみることにする。しかしいつしか薮の中。やぶこぎ用の軍手が必要な程ではないが、こんな時に短パンで来てしまったのが悔やまれる。歩けば歩くほど足が傷だらけになって行く。
この程度のことで好奇心を殺したら、命を殺したも同然だ。熊が暴れたような跡や動物のフンに怯えて口笛を吹きつつ彷徨い続け、ようやく袴越山1752mの頂を発見。市街地からは目立つ山容なのだが、ここからは木々に覆われて眺望はない。あるのは一つの山を制覇したという達成感。
下山も、始めは踏み跡を辿ったのだがやっぱり薮に消え、漆の木やまだ咲かぬレンゲツツジの群生に難儀しつつ、車道に置いたチャリまで帰還した。やっと安心、里に下りよう。
コメント