7/18-19 わたし博覧坊
三列独立シートでも夜行バスはしんどく、もう体力の半分を消耗した。有休を取った金曜の朝、梅田の牛丼屋で朝食を摂り、通勤ラッシュのJR線に乗って桜島線の安治川口で下車。夢洲(ゆめしま)へ徒歩で向かうにはここが最寄り駅となる。通行可能な橋が限られるため北側にぐるっと回り込む8kmのルートとなるが、淀川河口部の広々とした風景や、常吉大橋からはパビリオンめいた市営のスラッジ処理施設が眺められる。アルフィーのフラワーレボリューション(大阪花博のテーマ)を口ずさみながら夢舞大橋を渡ると、いよいよ大屋根リングも間近に東ゲートに到着した。もう脚が棒のようなのだけれど。待機列がサウナのようなのだけれど。
と言う訳で10時予定の5分前にセキュリティチェックを通過して、大阪・関西万博への入場を果たす。夏休み直前の平日…今日が比較的空いている最後のチャンスと思った。まずは最大目的のクウェート館にとんとんと突進するが、もう並ぶことすら出来ない状況じゃねーか。様子を見ながら周辺の中国、カタール、アラブ首長国連邦、ベトナムとこなすがよく覚えていない。唯一予約が取れていた三菱未来館も映像を観るだけの展示だ。北欧館も何だったっけ?
幾度もクウェートの前を行き来して、コツが分かった。待機列形成の許可が出るタイミングで近くに居れば良い。それも禁止されているが、皆同じ事を考えてそれとなく居るのだ。合図と共にフラッシュモブめいて殺到、サツバツ! ようやく並ぶ事が出来て1時間弱で入館となる。ちょっと遊べたり嗅いだり出来る展示が幾つもあり、最後に目玉の楕円形プラネタリウム! と言うか寝っ転がって観るドームシアター、ありがとうございました。
ようやくクウェートの呪縛から解放されて、他のエリアに行動範囲を広げる。一雨降ったお陰で猛暑がずいぶん緩和され助かる。何となく並んだハンガリーも随分待たされたが、素敵な歌謡ショーが観られた。コモンB館はミクロネシア連邦の沈船模型が目を引く。(ここはハワイだ)カンボジアで本日目標の10館達成、残りの時間は散歩で良い。西の端まで行ってみたり土産を買ったりして、大屋根リングの周回に入る。虹が出たあと、日没。
買ったフードはミャクミャクめいたチュロスとコーヒーフロート程度。夕食は持参のカロリーメイトでいいや。夜の水上ショーはリング上から楽しむ。このポジションだと直後のドローンショーが間近だ。最後にトルコに寄ってゲート退出。スタッフが赤と青のペンライトを振って見送ってくれるのが、名残惜しい気分にさせる。帰りはさすがに地下鉄の夢洲駅を使うわ。タイミングをずらしたので全然混んでない。古市の親戚宅に泊まる。
おそらく万博来訪客の大半が年パス所有の関西人であり、パビリオンの人気も定まっている。行きにくい場所ほど高得点になるロゲイニングめいて、待ち時間の長さに比例して満足度が高くなる。故にどう立ち回ろうがトータルでは大差ない、そう考えれば気楽だろう。待ち時間にスマホで当日予約トライするのも良いが、電池を消耗するばかりで私は全敗だった。パビリオン一つ一つの印象は薄くても(人による)、全体の多国籍な雰囲気は他では得られない。今日は入場前にさんざんデバフを掛けつつ、何とか夜まで楽しめた。体力とは大会で好成績を出す為でなく、こういう日の為にあるものだ。
/
とは言え土曜朝は、ジョギング予定だったのに身体が動かず断念。昼になって親戚2名を連れて近鉄線を乗り継ぎ、16年振りに奈良の長谷寺へ。真言宗豊山派の総本山にして国宝であるが、駅から谷の向こうまでそれなりに歩くし、こうも暑いとインバウンド含めて参拝客はまばらだ。信心は無いのだけれどまぁ良い所なので、時々は訪れたい。喫茶店で一休み後に別れて、名古屋経由で東京に下る。
/
むらよしギムナシオン(旅行記サイト)に2月の「夜行フェリーとDMVと室戸岬と寝台特急」をアップロード。まだ五ヶ月しか経ってないのにはるか昔に感じる。
コメント