8/5 何があってももういいの のりくら燃える地を這って
一昨日のことだが例によって自分で散髪をした。思い切った短さの八月バージョン。しかし電動バリカンの入れ方をミスり、後方が見るに耐えない虎刈りになってしまった。どうみても自暴自棄です。週明けからの仕事どーすんだよ。
今日は先週に引き続き、またクルマで国道158号線を西へ。北アルプスという聖域を排気ガスで汚してゆく。iPodの八月用プレイリストからは「津軽海峡冬景色」「石狩挽歌」「北の国から」が次々と流れる。本当は北海道に行きたいんじゃないのか? いや「天城越え」も流れてるから大丈夫だ。何があってももういいの。
標高1,460mの乗鞍高原にクルマを停め、チャリを組み立てる。そう、ここからは三週間後に迫ったヒルクライムレースの予行演習なのだ。まずまずの天気の下、ボタンを押してスタート。
序盤こそ調子良く飛び出したが、すぐにスピードダウン。いわゆる石畳からは大きくギア比も落ち、腰痛に対する守りも入って脚が頑張れなくなった。ゆっくり地を這うように進むしかない。しかしマイカー規制の県道乗鞍岳線“エコーライン”は、時折バスやタクシーが行き来する以外はほとんどサイクリスト天国と言える状態。楽しくないわけがない。ハイマツ帯になると気分もハイ!
標高2,715mのゴールタイムは計ったように1時間30分ジャスト。おいおい、この調子じゃ去年より記録が落ちてしまうがな。まぁいいや、昼食に薄皮つぶあんぱんを食べて、せっかくだから観光客でごった返す畳平バスターミナルの店々や魔王岳、お花畑遊歩道をレミングスのように散策する。
チャリでの下り坂も楽しい。宇宙〜宇宙〜宇宙〜宇宙〜♪などと陽気に口ずさみながら大雪渓やハイマツ帯、そして九十九折の樹林帯を下りてゆく。まだ続々とサイクリストたちが登ってくるぞ。
だいぶ下りた所の夜泣峠でチャリを一旦停め、市ノ瀬キャンプ場への山道を歩いて下りてみることにした。ここを足で結ばんことには、複雑でちょっと苦手な乗鞍高原の土地勘が良くならない。しかし以外に高低差や距離があって、市ノ瀬から牛留池経由で夜泣峠に戻るまでまるまる1時間の早歩きになってしまった。道中の樹海はヒトケがなく、もし道もなかったら方向感覚を失って迷っていただろう。おそるべし溶岩台地。牛留池は雲の晴れた乗鞍岳を映して神秘的な雰囲気だったんだけど、観光バスでやってきた中年男女の集団の笑い声によってヘドロの沼と化した。
善五郎の滝も観るだけ観て、無事下山。ソフトクリームを食べてクルマで帰宅する。
というわけで、撮れた動画をここに公開する。チャリ載の方法を改善して前後揺れは抑えたのだけど、左右は相変わらず揺れまくるしカメラを固定する三脚ネジが緩みがちだったのも計算外だった。でも無事1時間30分という長丁場を撮り切れてホッとしている。
10倍速に再エンコードするにあたり、元はVGAサイズなのだけど容量の都合でQVGAにリサイズ。音声はステレオ録りしてあるのだけどどうせハァハァしか言ってないし10倍速に出来ないのでカット。BGMを作る時間もなかったので今回は無音声ということでご了承のほど。(公開終了しました。)
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