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5/5 ヤマガリータ

山中で紛失したポーチを発見する夢で目が覚めた。しかしいつも凶悪なメロディーで6時半を告げるケータイは、今朝は傍らにいない。そう、財布や鍵、デジカメまで入ったポーチごと、昨日美ヶ原からチャリで下山中に落としてしまったのだ。いったいどこらへんでフロントキャリアから振り落とされたのか見当がつかず、G蕃さんのクルマで登り直して貰い、チャリで再び下山してみたが発見できなかった。時間を大きくロスさせてしまった上に残念な思いをさせてしまった。
私自身、人間関係を除く最貴重品のほとんどを同時に失うという人生最悪級の危機を、正面からは受け止められず、どこか他人事のように考えるしかない。機械的に警察に届け出て、各種カード類を止め、ケータイも止める。

さて今日まで仕事休みなので、ジョギングで自力捜索に出る。探し物なら得意だしきっと見つかるさ、去年も同じことがあってその日のうちに見つかったじゃないか…その時の反省が充分に活きていなかったことが今回の悲劇に繋がったのだが。
かなりゆっくりと登りながら、怪しい崖下や竹やぶは重点的に歩いたり引き返したりして山狩りをする。しかしあまりに捜索すべき範囲が広すぎて、道の右か左かも分からないし、完璧にやるには独力では不可能だ。時折小雨が降るのでケータイやデジカメの水没が心配になる。

薄皮あんぱんを食いながら、最後にケータイを使った“思い出の丘”までの標高差1,300mを登り切ったが、冷たい雨が降るばかり。ここからの下山に最後の望みを託して、また長い距離を目を皿にして捜索してゆく。こういう時、何も信仰を持っていないのは辛いことかも知れない。自分で「気を確かに!」と言い聞かせてふらふらするしかない。

結局43.7kmを8時間弱かけて上り下りし、何の収穫も無いまま帰宅。「山菜狩りの人が拾ってくれたかも」という期待空しく、留守電に警察からの朗報はなし。これ以上の綿密な捜索は割に合わないはずだ。
財布の現金を失った上、キャッシュ・クレジット全てのカードも失ったので向こうしばらく現金を下ろせない。若干のヘソクリがあるので何とか食べてはいけるが、立ち直るには相当な時間が必要となりそうだ。それ以上に割賦が残っているケータイの紛失の方が金銭的にデカイだろう。これもしばらくは新調せずに様子を見たいので、その間不便を強いられそうだし。カードその他の再発行にかかる時間的・金銭的ロスも相当なものだ。財布自体も買い替えなきゃ。

ただ“所有物の価値”について原点から考え直す、良い機会にはなるだろう。あと残り少ない現金で生活するために、消費のあり方についても一円単位で節約していた時代の感覚を取り戻そう。

今日はガッカリを極めるブログエントリーになってしまい、読み手の方には申し訳ありません。また携帯電話については昨夜止めるまで何度掛けても圏外だったことからまだ山中にあると思いますが、電池が切れる前に悪気のある人に拾われると個人情報が漏洩する恐れがあることを、予めここに深くお詫びいたします。

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