6/28 車載失敗の謝罪
スタート20秒前。チャリ載動画を撮るべくデジカメのスイッチを入れる…が反応しない。あわてて電池を入れ直したりブッ叩いたりしているうちに号砲が鳴る。何とか起動したか? そんなこんなでペースに乗り切れない出撃となった。浅間の激坂こそ持ち直すが、ちゃんと動作しているか気になってタイムを犠牲にしつつカメラを取り付け直す。何やってんだ俺。
それでも自己ベストを狙う時刻表通りには各ポイントを通過してゆく。直近二ヶ月の練習量こそ乏しいが、かつてのウルトラマラソン練習の遺産やラスト一週間の追い込みで勝ち負けになると踏んだのだ。あわよくばランドナーで夢の1:20切りも…というのはさすがに虫が良すぎるか。やはり後半になって伸びが足りない。周りのペースに呑まれちゃいけない頑張り所なのに、毎度の腰痛だ。
ハイスピードバトル区間に入り運良く、後続クラスから追い付いて来た、つまり格上の選手達のトレインに乗れた。いつもここは鳥になった気分で飛ばす所だが、今日は戦闘機になってドッグファイトをしている!
しかしそれまでだった。ラストの“死ね坂”はまるで呼吸が出来なくなり、心拍ばかり異常に高くて脚に力が伝わらない。このまま心臓発作でマイケルのもとに逝くのかという不安の中、何とかゴールに辿り着いた。
タイムは1:21'41"。トレインに乗った分、一昨年のベストを20秒だけ更新できた。とりあえず喜びの冷やしトマトを頂く。しかしカメラはいつの間にか電源が落ちていて…あれ、またスイッチが入らない。うわっ完全に水没故障してやがる。ちょうど汗の落ちる所にあるから簡易フードを取り付けていたのだけど、今日の発汗量では防ぎ切れていなかった。さんざん過酷な使い方をしてきたから今まで壊れなかったのが不思議ではあったが。
途中まで撮れていたはずのデータも救出できないみたいで、動画サイトで私が予想していた以上の人気を得たMt.富士ヒルクライム動画の続編が作れないのはかなり悔しい。もし楽しみにしていた人がいたなら済まないと思う。デジカメが壊れた喪失感も相まって、自己ベストという勝利の味は今ひとつとなった。だいたい始めっからカメラなんて付けずに今日出せる力を出せていれば夢のタイムを実現していたかも知れない。なに中途半端なことやってんだよ俺、と。
私のツールド美ヶ原はこれで終わるものではない。来月の富士登山競走をにらんで美ヶ原山頂の王ヶ頭へダッシュ〜…できない。さすがにレースとして力を出し切った後ではすぐに息が上がる。しょうがないから歩いて行こう。片道15分で素晴らしく開放的な景観を味わえるのだが、レースのついでに登頂するのは初めて。レース参加者で同様に登ってくる人も数える程しか見かけなかった。まぁそりゃそうだわな。
ハッスルHKさんやタダノブさんにお会い出来て良かった。みな良いコンディションで完走できて何よりだ。下山後自宅でシャワー&食事を済ませ、会場に戻り表彰式&抽選会。私には何もなかった。
例年はダルくてそのまま帰るが、今日は「このままじゃだめだ」みたいな妙な緊張感がある。という訳で松本市街地に降り、時計博物館を観覧することに。レース参加者用にタダ券があるし、いっぺん観ておきたかったんだ。やたらたくさんの時計がホルストの土星のように余命を刻む…という恐ろしい雰囲気ではなく一安心? 蓄音機コンサートでレコードが聴けたのも良かった。デジタル音楽が便利すぎる世の中を少し考え直したくなった。
同様にはかり資料館にも寄る。秤屋でバイトしていた時代を思い出すだけでなく、子供の頃は親のパート先とかにまだこういうのあったよなぁ、と懐かしくなるような秤もたくさん。職員の解説もためになった。
今日はこんなところで良いだろう。全てを1時間半の間忘れさせてくれたツールド美ヶ原は、やっぱり最高のレースだった。
お疲れ様でした。
ランドナーでそのタイムは凄すぎです
軽量ロードに乗り換えてみて欲しいような
ランドナーの星として頑張って欲しいようなw
ところで「travzone」とのロゴの付いたサイドバックが家にあるんですが
これってBSの商品だったんですかね?
最近「あれ?これってむらよしさんのハンドルと同じだ」と気がつきまして(今更・・・)
投稿: タダノブ | 2009-06-29 21:01
初めまして、松本市のトムと申します。いつもホームページを楽しく拝見しています。
自己記録更新おめでとうございます。さすがです! 私もツールド美ヶ原に初めて参戦してきました。
足腰は痛くなりましたが、レースには丁度良い天気で、とても楽しく最高の週末を過ごすことが出来ました。
これからヒルクライムにはまってしまいそうです。
むらよしさんの精神(?)に学び、私も及ばずながらクロモリの重い自転車にハブダイナモ、
ライトとスタンドまで付けて、通勤仕様のまま参戦してきました。
これからもカーボンの誘惑に負けず、この自転車とともに日々楽しく頑張っていきたいと思います。
動画の撮影に失敗したとのこと、デジカメも含め残念でしたね。
これからも楽しい記事を楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: トム | 2009-06-29 22:29
タダノブさん
レース中、そしてゴール地点で声を掛けてくれてありがとうございました。
TRAVZONEのサイドバッグは今となっては結構貴重品ではないでしょうか。一目見てみたいです。オクでマニアに高く売れるかもしれません(ぉぃ
そういえばタダノブさんが写った写真がありました。デジカメ故障の為ケータイでの撮影ですが。よろしければ拾ってって下さい。
http://mr.dcnblog.jp/pic/SBSH0168.JPG
トムさん
初めまして。市内に読者がいてびっくり&嬉しいです。
あのレース初参加でトラウマにならず「楽しかった」とは、かなりヒルクライムの素質がありそうですね。乗り馴れた自転車がどこまで通用するのかを試すのも面白いし、予算の許す範囲で軽量化に悩むのも面白いものです。
(そう、金と場所さえ確保できればあっさりカーボン買っちゃうかも知れません…。)
向こうしばらく近くの野山を駆けずり回る予定ですので、どこかでお会いするかもしれません。また当ブログもよろしくお願いします。
投稿: むらよし | 2009-06-30 22:16
お返事有難うございます。
「その自転車でそのタイムはすごいですね」などと褒め(?)られると、
「よしっ、次もこれで!」と、張り切ってしまった私でした。
そういう私も、いつカーボンの魔力に負けるか心配です。
調子に乗って乗鞍にも参戦しますので、お会いできれば嬉しいです。
投稿: トム | 2009-06-30 22:55
そうそう、重戦車に乗っているといろいろ声を掛けられることも多くて、それが面白いです。単に軽量バイクに換えるとその楽しみが無くなっちゃう。だから入賞争いという次のレベルの楽しみを得られる実力を付けることが出来たら、乗り換えても良いかなと私は考えています。まだ妄想の域ですが。
乗鞍はお祭り要素が強いのでコスプレやママチャリなどいろんな人がいます。奴らに負けない位に自分のレースを楽しみましょう。ボロい黄緑のランドナーを見かけたら是非声を掛けて下さい。
投稿: むらよし | 2009-06-30 23:41
ぜひ探したいと思います。
立って停めてある緑のシクロクロスがあれば、私のバイクです。
投稿: トム | 2009-07-01 06:46