8/17分 夏油戦記
キャンプ場から少し自転車で登り、さらに少し歩くと種山ヶ原の頂、物見山870.6mに立つ。どっどどどどうど どどうどどどう。早朝の涼しい風に吹かれ、残丘(モナドノックス)という岩との間を何往復でもしたい。なるほど宮沢賢治が幾度と無く訪れているわけだ。賢治三山のもう二つ岩手山や早池峰山も遠望し、後ろ髪を引かれる思いで下山。テントや荷物を回収して、牧歌の碑にも寄り道しつつ、盛街道を西へ下りて行く。「種山ヶ原の 雲の中で刈った草は〜」。
旅の疲れが回ってきたけど、これが一番やりたいことなんだ。
江刺の街を過ぎて北上川を渡ると、また登りに転じる。金ケ崎町の田園地帯を一直線に進み、千貫石森林公園キャンプ場に到着。ここで家財道具を降ろし、いざ夏油高原いで湯ラインへピストンだ。やっぱり空荷だと登り坂の1kmが早く過ぎ去る。気分は夏油高原ヒルクライム大会。
最深部に夏油(げとう)温泉がある。温泉好きなら一度は来たい秘湯で、元湯夏油には5つの露天風呂がある。一つは女性専用なので残り4つを下から攻略。最後の大湯は熱すぎて掛け湯が精一杯だが、いいお湯だった。きっと薬効もばっちりだ。また、人気のない山道を1km弱歩き、日本最大の石灰華も見物していく。
人柱伝説が残る千貫石溜池付近は、とりわけブユが多く悩ましい。虫除けスプレーがあまり効かないんだよね。キャンプ生活をしていると日に日に米を炊くのは上手くなる。
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