12/28-29 海 笑み 忌み
西へ。松本から始まる青春18きっぷの旅は木曽の山中を抜け名古屋、さすがの雪景色な関ヶ原を過ぎて大阪に着く。姪たちに頼まれた買い物があるので梅田や阿倍野橋の街を歩き回り、少し足が棒になった。古市の姉宅で一泊。
翌朝も始発から、鈍行旅を続ける。ほとんど寝てるか旅会話の本を読んでるかだが、ふと車窓に目をやると山陽の明るい多島美が広がる。これでも旅情としては十分ではないか?
夕方にようやく山口県下関に到着。ここから釜山行きのフェリーが出る。「♪海にお船を浮かばして 行ってみたいなよその国…」日本人なら誰もが皆、初めて歌った外国への憧れ。私にもついに実現の時が来た。海外なんか一生行かないかもと思ってたが、なんせ運賃が安い。18きっぱーは2等船室が半額の4500円となる。まるであずさ回数券だ。他に諸々の料金がかかるけど。
今日の下関発は韓国船籍の星希(ソンヒ)。年末最終便のため混雑するようだが大丈夫か? 夜行2等といえば、かつて乗った鹿児島〜奄美と奄美〜沖縄で奴隷船状態だった経験があるので、以来回避し続けているグレードだ。
それに旅先への不安をたくさん抱えている。最近悪循環が急加速している両国民感情も気になるところ。それでもこの、心の底から沸き上がるワクワクは国内旅行ではなかなか得られないなと。多少のトラブルは楽しむつもりで、生きて帰国しよう!
で、言葉がさっぱり頭に入らないままなんだが。
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