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12/31分 東海から日本海へ

Chaga釜山まで来ても貧乏旅行癖は抜けない。昨夜5000ウォンで買ったパリバゲットの売れ残りセットが朝食になる。食べきれない分はまた明日にして、7時前にチェックアウト…受付のジジイ寝てるのでキーを置いてくだけ。地下鉄で南浦駅に移動し、日本建築が残るという乾魚物都売市場を歩き抜ける。昨日行きそびれたチャガルチ市場を観ると、港町の活気が溢れている。何で韓国人って皆元気なんだろな?

国際市場は諦めよう。また地下鉄に乗って北端の老圃(ノポ)駅で下車すると、釜山総合バスターミナルがある。そう、直接日本には帰らずに韓国北東部の東海(トンへ)市に移動するのだ。そこには日本海を渡るフェリー航路があって、今日ちょうどウラジオストク発の便が入港し、鳥取県境港市に向かって出港する。元々船に乗るのが旅の目的だったし、ぜひ利用してみたいじゃないか。…しかしローマ字案内がある高速バスと違い、東海へ向かうのはハングル表記しかない『市外バス』という種別。目的地までの切符を正しく買うことが出来るのか? 途中休憩で置いていかれたり、降りるバス停を間違えたりしないか? 今回の旅で最大の難関と位置付けている。

Bus窓口の運賃表を見ると、ネットで調べたのより値上がりしている。「チョギヨ トンへ ハンミョン(1人)」「(人差し指を一本立てて)한명? ◆○☆×%*▲?」「アホプシ…シパルブン(9時18分)」「◆○☆%▲」精一杯の言葉で、31900ウォンを払いチケットゲット。寝過ごしても大丈夫なように、東海を終点とする便を選んだ。途中で三陟(サムチョク)とムジョンチャ?って所に寄るらしい(追記:ムジョンチャは無停車の意味らしい)。朝の車内はキンキンに冷えてやがる。手袋をしてる人もいるくらいだが、三列シートはなかなか快適。さよなら釜山。バスはまず、高速道路をぶっとバス。

景色は、ハングルさえなければ日本とあまり変わらない。次の海外旅行は植生の違う所へ行こうよ。墓地は形は違うが沖縄のに似てる気がする。こういう車窓風景も旅の貴重な一分一秒だが、寝不足でついウトウトしてしまう。高速道路を下りても一般国道はまるで高速みたいな作りで、制限速度は80km/h。もちろんもっと出してるが、時々信号で止まる。こんな調子で東海岸を北上して行き、11時40分頃ドライブインに入る。アナウンスで「◆○☆%▲ オシボブン(55分)」と聞こえた。あれ、15分しか休憩しないようだ。トイレに寄って、売店を見て2000ウォンでコピを飲むくらい。

Tonghae三陟でだいぶ下車し、東海市に入って途中のバス停でも1人降りる。フェリー乗り場へはこっちの方が近かったな…まぁいいや、13時40分ごろ東海市外バスターミナルに終着した(4時間半弱)。どうせ市内バスとかタクシーとか使い方が分からないし、6kmくらい歩いてみよう。ちょうど市の中心部を抜ける形で、釜山と違って日本語案内なんて無いし、完全に韓国の街だ。いや、ちょっとロシア分がある。

どうにも腹が減って、CU(旧ファミリーマート)でフライドチキンとマックスコーヒーをレジへ持ってく。おばちゃん「◆○☆×%*▲?」??!、こうなったら最後の呪文を唱えるしかない。「チョヌン イルボン サラミエヨ(私は日本人です)」したら、さらに上機嫌に話してくる。自分が海外を旅する時は面白いガイジンたれ、と思ってたけど、今回は最後までダメなガイジンだったなぁ。チキンには韓国らしく辛いソースが付き、コーヒーは遠くチバラギ県の味。

街外れにある東海駅を見て、旅客船ターミナルへはあとちょっと。ところが地図通りの場所には壁しかない。もっと左? と思ったら海軍だし。ここで絶望してたら出国手続きに間に合わないぞ。焦って港湾施設の門番に方向を聞き、右のほうへ。やっと到着した。

Dbs無愛想なカウンターでチケットを購入。2ndクラスだがエコノミークラスの運賃117000ウォンでいいみたい。旅客収入はアテにしてないようで、ネットでもよく見る話だ。他に燃料金など15500ウォン。それでもここまでずっとお金の使い方が分からなかったので、だいぶウォンが余ってしまった。小さな土産屋を見てもピンと来ず、韓国ノリの大袋だけ買ってく。で、出国審査・税関へ。こっちはボディタッチで銃など所持してないか調べられる。こうしてDBSクルーズフェリーの貨客船イースタンドリーム号に乗り込み、ユーラシア大陸から足が離れる。

しかし本当の韓国は、ここから始まったのだった。

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