9/22-23 シマウチスゴイデカイホール

金曜、有休を取って昼ごろ松本に到着。ふるさとの鯛焼きをかじりつつぶらぶら散歩し、島内の松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)に到着。・・・さすがに早く着き過ぎたな。公園のベンチで持参のクラシックギターを少し練習したり、ホール併設の喫茶店でクレープを食べたり、それでも時間があるのでまた散歩したり、ベンチでぼーーっとしたり。こんな過ごし方もたまには貴重だ。

Pre夕方17時半に集合する頃には身体が冷え切っていた。今夜はサロンドピラータ番外編。いつもは美鈴湖畔の店でやるミニ音楽会を、一体どういう経緯なのかは知らないがハーモニーホールの大ホールを借りてやるのだと言う。「693席の大ホールを20人位の観客で埋め尽くしましょう!」…実際演奏者を含めても30名に届かない位か。リハーサルの時間は無く、ばたばたと準備して18時の開演を迎える。

声楽二重唱で「いつくしみ深き」から始まる。私を泣かせるつもりだろ。そしてギターソロの三人目くらいに自分の順番が来る。前の二人がしっかり弾いているのを舞台袖から聴いてびびっていた。ともかく、筑波時代のノバホールで叶わなかった「大ホールでソロを演奏する夢」がついに実現する。この日のために上野のアウラという専門店でン十万円するおニューのギターを調達してきた。じっくり試奏して決めた西野春平2022モデル、さすがにここの音響でとろけるような音を出す、のだが。

緊張が良い方向に作用しない。鉄板レパートリーであるはずの「荒城の月」「宵待草」「城ヶ島の雨」がどれもかみかみなのだ。やっぱり私は楽器に向いていないのではないか。気を取り直して「Sleepers Awake」アンサンブルへ。学生時代因縁の曲だが、今回は二重奏ではなく四重奏なので負担は軽く、楽しく弾けた。ただし私は松本を離れてしまった身。実際会って練習する機会がほとんど無かったので、呼吸を合わせる余裕がなくてちょっと苦しかった。

ギターのほかピアノ、ホイッスルなど皆思い思いに好きな曲を演奏していく。このフリーダムさがサロンドピラータの心地よいところだ。休憩時間を挟んで、どうやらもう一回演奏させて貰える時間を確保できた。今度こそ集中して、ショパンの2曲に挑戦する。ただここ一週間で慌てて練習を詰め込んだので指の疲労が溜まっている。華麗な指さばきが出来なくなったので、曲順を替えて先に「夜想曲」を済ませておく。ようやくエンジンが掛かってきたところで、最後である。

Quar「雨だれ」タルレガ編曲。もちろん超有名なピアノ曲だが、初めからギター曲だったんじゃないの?ってほど美しく弾きやすい。音量もピアニッシモからフォルティシモまでこのホールは受け止めてくれる。ようやく、弾きたいように弾き切れた。もう少し他の方の演奏を楽しんで、最後にSleepers Awakeもう一回。明らかにレベルアップしたね。

という訳で、何だか良く分からないけど素晴らしい機会をありがとう。ギターを名器にするか否かは自分次第。これからのサロンに向けて、成長して行こう。

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Oba東横イン松本駅東口で迎えた土曜。特にすることはないが、千曲市に行きたくなった。チクマサイクリングクエスト3(9/30までエントリー受付中!)のプランナーとしての調査は終えているが、心残りがたくさんあるので、その一部を埋めに行くのだ。松本からなら近い。JR篠ノ井線で7駅目、姨捨で下車する。稲刈り作業中の棚田もまた美しく、ぶらぶら寄り道しつつ、戸倉の方へ歩いて下りていく。上山田でスタッフ仲間のタイラーさんにエンカウント。

歩行距離18kmほどとは言え、ギターを手提げしながらでは疲労困憊。やっと戸倉駅にたどり着いて、しなの鉄道に乗る。小諸で小海線に乗り換え佐久平駅へ。ジャギの胸像が完成したとの報に接しやってきた。駅前の北斗七星型に散らばる北斗の拳マンホールを探し歩いたり、でっかいジャスコでガチャポン引いたりして、やっと新幹線で東京に下る。全身筋肉痛だ、あたたたた〜!

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むらよしギムナシオン(参戦記サイト)に去年の松本マラソンをアップロード。凄く良い大会へと成長しつつあるのに、今年は定員割れの象徴として有名になってしまった。応援しているが、今年は同日開催の信州須坂ロゲイニングに(3時間チームの方で)参加することになる。すまん。

5/3-5 那須 輪行袋の渡り鳥

Ooarai3日、普段通り自宅で朝食を摂ってから、常磐線で茨城県へ輪行。水戸でガルパン列車IV号に乗り換え、大洗駅でランドナーを組む。磯前神社を参拝していたら正午を過ぎてしまった。ほぼ午後だけのサイクリングでどこまで行けるのか、クロモリ重戦車パンツァーフォー!

海門橋で河口を見てから、関東第三の大河、那珂川を遡る旅が始まる。土手道や国道123号などを北西に進み、栃木県に入ると八溝山地と交差するため一旦大きくアップダウンする。EV列車が終着する烏山からまた平坦な、国道294号。

123那珂川の本流沿いに黒羽で泊まる予定だったが、大田原中心市街地の方が何かと揃ってそうなので少し西に進路変更。前方に左から高原山・大佐飛山地・那須連山と三つの山塊が見えてくる。目指すは一番右。

大田原はNHK天気予報で栃木県北の代表都市としているが、なるほどこんな街だったか。追い風に助けられて、ほぼ午後だけで114km、400mUP走れた今日。手頃な食堂は見付けられず、スーパーで買い食いして城跡公園でゲリラキャンプ。

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Volcano4日、黒磯で那珂川を渡れば那須街道のヒルクライム開始だ。戦争博物館(休館中)前に置かれている97式中戦車チハたんに驚きつつ、那須湯元を経てクライマックスのボルケーノハイウェイへ。九合目行きロープウェイ駅からは2時間待ちのアナウンスが聞こえてくる。歩いたほうが早いずら。

ヘロヘロに疲れつつ標高1470m、峠の茶屋に到着。さっさと引き返して那須岳の西へ回り那珂川源流の碑を見に行く予定だったが・・・雲ひとつない青空、おニューのザンバランシューズ、これは登らないと男の恥だ。頑張って、張り切って、ザンバランでえいえいおー!

Chausu徒歩1時間で茶臼岳1915mに登頂! まぁ小バエやロープウェイが吐き出した人々でわちゃわちゃしてて、那珂川河口〜源流RTA達成ヤッターという気分ではない。少し離れた所に腰掛けてパンをかじりながら、やっとぼーっとする。お鉢周りも絶景に次ぐ絶景。遥か遠くに雪を被っているのは越後や会津の山々だろうか。

那須連山の主峰はここだが、福島県境の三本槍岳の方が2mだけ高いらしい。いずれ登る機会があるだろうか。峠の茶屋に下山してきのこ汁を頂き、深刻な塩分不足を解消。奈須にきのこは欠かせない。つつじ吊り橋を観光して、鹿の湯で温泉に浸かる。

Itamuro那須高原スカイラインのアップダウンをこなして板室へ。那珂川本流の源流部は諦めたので、ここが今回の旅で見る最上流となる。たくさんの鯉のぼりが泳ぐ景観は、ありきたりだけど感動してしまった。自転車で来たがゆえの感情だろう。

塩原温泉でまた入浴し、食堂で夕食を摂って箒川の公園でゲリラキャンプ。満月近く星空は今ひとつ、早く寝よう。この日の走行93km、1720mUP(+登山5.5km、450mUP)。

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Nikkou5日。樹齢1500年と云う塩原八幡宮の逆杉は、どきっとするような巨木。日塩もみじラインは概ね斜度8%以内に抑えられ、早朝でクルマは滅多に来ないし、新緑爽やかなヒルクライムに心が洗われる。だが前日までの無理が祟って体力の限界が近づいていた。

下り坂で冷え切った身体を温めるため龍王峡を少しだけ散策。鬼怒川温泉の廃ホテル群は目の保養か。SL大樹とすれ違いつつ、杉並木を経て大谷川からは日光連山の雄大な眺め。東武日光駅前で栃木土産を調達しておこう。街中は酷すぎる渋滞…だから連休中に観光地へクルマを出すなとあれほど。

Matou足尾山地を南西に抜ける日足トンネル内部も登り坂なのが、もうキツかった。神子内地区はどこか桃源郷めいて、旅のフィナーレに相応しい。間藤駅に到着したら銅山観光をする余力なく、さっさと輪行してわたらせ渓谷鐵道に乗り込む。輪行だって体力を相当に消耗するもの、俺は詳しいんだ。この日の走行83km、1370mUP。

桐生まで完乗はせず相老で東武線に乗り換え、葛飾へ帰る。諸事情でスマホは携帯したが、期間中SNSは封止していた。自分の旅らしい旅はすごい久々、3年ぶりくらいかなあ。また糸の切れた凧のように旅をしたい。

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むらよしギムナシオン(参戦記・旅行記サイト)に去年GWの筑波山ミニキャンプ編をアップロード。今年はだいぶパワーアップ出来たかな。

5/3-4 筑波嶺の 肩より落つる ランドナー 恋のシグナル リンリンリンがべー

Gsiまだ有休を頂ける立場でないので、連休が飛び飛びだ。憲法記念日に葛飾区の自宅から出撃、江戸川左岸サイクリングロードを北上する。交差する常磐自動車道は酷い渋滞だが、ランドナーはがんがん進む。野田市街を西に抜け、芽吹大橋で利根川を渡り茨城県に入ると、筑波山がぐっと近づいてくる。昼前には豊里ゆかりの森に到着、キャンプの窓口に行くが…「予約で一杯なんでお断りしてるんです」。その言葉を待っていた。ゲリラキャンプをする口実が出来たのだ。

とりあえずスーパーで昼食を買い食いし、国土地理院「地図と測量の科学館」へ。入館無料だが、地図好きにとってはワンダーランドと言える展示の数々。地学アニメ「恋する小惑星」のパネルが残っているのも良い。思わぬ長居で予定時刻をだいぶ過ぎちゃった。地形図を一部購入し退館する。

Gemini続けて「つくばエキスポセンター」へ。つくば市に住んでいた頃はプラネタリウムなんて興味無かったし、初めての入館となる。目当てだった回を過ぎて子供向け番組「宇宙兄弟」となるが、ガチ小児向けではなく、宇宙への興味を刺激する好内容だった。オート番組のあとはお待ちかね、光学式投影機を使った生解説。ドーム径25.6mの大きさとジェミニスターIIIの描写は素晴らしいが、子供向け回でもボソボソ声なのは、退屈させてしまうのではとひやひやする。

さて夕食をどうしよう、出来れば「クラレット」で食べたいなと思いつつぐるぐるしていると、3周目でようやく開店している。実に23年ぶりとなる重食喫茶。店の人の話も聞けたし、クラレソースの味とかも昔のままだ。ゴールデンウィークはン十年ぶりというOBがよく来店するそうな。店があるうちに、また何度でも通いたい。

Odaすっかり暗くなり、もう少し北上して小田城跡公園の隅にテントを設営。期待したほどすっきりした星空じゃないけど、うしかい座やしし座など春の星座がいくつか見えるだけでも、東京より遥かに良い。

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みどりの日早朝、さっさとテントを畳んでから小田城跡公園をゆっくり散策する。意外に広くて楽しいが、トイレは昼しか使えない。ぼちぼち出撃しよう。

北条大池の隣りには古代の役所「平沢官衙遺跡」が一部復元されている。こんなのあったんだ。結局使わなかった米やストーブを含むキャンプ装備のまま、いよいよ不動峠タイムアタック開始。こまめに距離標識が設置されてて有り難い。だんだんキツさを感じつつ、19分06秒でフィニッシュ。頭がくらくらする。

Nyotaiさらに表筑波スカイラインを北上し、西の肩にあたるロープウェイつつじヶ丘駅へ。ここまで自転車で来ること自体に余り意味はなく、あくまで登山のアプローチだ。実はちゃんと自力だけで筑波山って登ったことないのだ。ビギナー向けコースだけあって、朝の8時からファミリー層が実際多い。登山者渋滞に時おり脚を休めつつ、40分ほどで女体山877mに登頂。空気は霞んでせいぜい霞ヶ浦の手前くらいまでしか見通せないが、素晴らしい高度感のある眺望に達成感は十分だ。

Saka

東側の男体山や親鸞ゆかりの立身石を回り、まだ余裕はあるのでケーブルカー沿いに筑波山神社まで降りる。だいぶ脚ががくがくになってるが、ここからつつじヶ丘へ戻る迎場コースはようやく喧騒から離れ、存分に深呼吸をしながら進める。「マスクを外して森林浴をしないと免疫力が下がり、別の病気が流行る」って一部医学者の予言が現実になりつつある昨今、大切にしたいことだ。

手持ちのカロリーメイトの他、つつじヶ丘駅で幸福だんごを買い食いしてから自転車で下山。風返峠から筑波山神社方面に降りると、登り側が凄惨な自動車渋滞となっている。GWに関東近郊の行楽地におクルマで行く、って発想は異星人の思考回路だと思う。だって、巻き込まれているバスの乗客が可哀想に!

Rinrin筑波山口の駅跡まで降りて、さてどっちへ進もうか。南風に乗って岩瀬まで北上するのが楽そうだが、後の輪行がちょっと面倒。東の下妻方面など色々考え、けっきょく南の土浦まで「りんりんロード」を走ることにした。ちいさなシグナルリンリンリンガベー♪ 筑波鉄道の廃線跡が実際快適な自転車道になっているが、鉄路が復活したら素敵だな。土浦駅で輪行し、駅ビルで食事をしてから普通列車で帰る。明日はゆっくりして、週末の安曇野行きに備えよう。

→補足: Facebook日記の写真38枚

4/17-18 DREAM SOLORUNNER

Okosama土曜に普通列車で、やっとかめ…でもなく6日ぶりに名古屋へ。喫茶マウンテンの激甘スパ登頂スタンプカードが満了していたのでそれを使いクリームソーダと、「大人のお子様ランチ」を頂く。予想以上のボリュームでお腹いっぱい。

多度神社や蟹江西に行こうという計画もあったが、土砂降りの雨予報に負けて断念した。代わりに地下鉄西高蔵から東側に歩き、熱田ジャスコの屋外駐車場で開催されているサイクルスポーツデイズというイベントを訪ねる。目玉のロードバイク試乗が中止となっており、今日は物販がメイン…確かにお買い得かもね。乗鞍王者の筧選手・中村選手・森本選手、さやパカさん・MIHOさん・なななさんらによるトークショーを見るが、スピーカーが遠くてあまり聞き取れず。ラッキーバーガー(ピエロではない)のローストビーフバーガーは予想以上のボリュームでお腹いっぱい。

Talk前売1000円の入場料を払った価値があるかは微妙で、雨でも、雨だからこそ楽しめる工夫が欲しかった(東京スカイツリーみたいな)。おかげで空いてるのは良かったし、時間を潰す目的は果たせた。もうズボンの裾はびしょびしょだが、トレッキングシューズを履いて来たので靴の中は乾燥している。さすがスポルティバ。

西高蔵の西側にある名古屋国際会議場センチュリーホールに向かうと、昼の部の参戦者たちがぼちぼち帰り道。いったいどんなだったのか? わくわくしながらやって来ました「響け!ユーフォニアム」定期演奏会、夜の部。アニメ劇中の曲を実際に洗足学園音楽大学が演奏する人気の吹奏楽コンサートだ。去年東京で初参戦するはずだったものの、公演4日前に急遽中止が決定…。ただ座って拍手する程度の集まりでそんなに警戒する必要があったのか、その世情に対し今でも少し根に持っている。今回もまた数字上では疫病の波が来ていて、サイクルスポーツデイズではいくつかのブースが参加を取り止めていたほど。この定演も数日のズレがあれば中止の判断だったかも知れない。

Ticket間引き席で客数が半分になるし、ファンが殺到するような物販もない。そのぶん謎ジオラマが付いたチケット代は12500円と高かった。それだけ払って2時間、何も感じなかったらどうしよう…。一階席のやや後ろで、少し不安になる。緊張するブザー音の後、開演。

スクリーンにアニメ1期1話冒頭のシーンが流れ、「地獄のオルフェ」の演奏から始まる。そう来るか…。今回はこの演出で、時系列に沿って作品を振り返る構成になる。TRUEさんのボーカル曲もすんごい伸びやかで、マイクいらねーだろってほど。ホールの響きも極楽浄土で、聴いてて涙がどんどん溢れそう。ある意味お目当てだった黒沢ともよさん、朝井彩加さん、安済知佳さん、豊田萌絵さんの声優トークコーナーが箸休めになっている。

Century劇中で名古屋国際会議場センチュリーホールは全国大会の舞台となっているが、実際ここでユーフォ定演が開催されるのは初めてとのこと。そう、2期クライマックスの課題曲・自由曲シーンを初めて完璧に再現している! さらに「リズと青い鳥」も圧巻で、スクリーン上の演奏とリアルの演奏が完璧にシンクロしている。実質ラブライブ!?

他にも手拍子楽しい「宝島」や、しっとり聴かせる二重奏、先月リリースされたばかりのドラマCDからの選曲など、感動と驚きは書き切れない。京都アニメーションの件や自身の罹患をも内包したと思われる声優トークに、結局は泣かされるし。こうして2時間とちょっとが、新たなる希望を胸に終わるのだった。これだけ心が動くってことは、俺はまだ生きてるってことだ。

雨はほぼ止んだし、栄まで5km歩こう。失われた水分をファミレスのドリンクバーで補充しつつ、グレイスインホテルにチェックイン。

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Sobue日曜、小倉も乗せられるパンのバイキングをガッツリ頂いてからジョギング旅スタート。名古屋城ビルを堀の向こうにチラ見してから西へ、県道67号を進む。晴れ予報だったが、時折黒い雲が上空を通過し雨を降らせる。清州城ビルは電車から度々見えるけど、こうして間近で見上げるのは初めてだ。

大都会を離れ、田園風景の稲沢市へ。最後はちょっと迷いつつ祖父江の善光寺東海別院に到着。本殿がまさにミニ善光寺の構え。「かいだんめぐり」は途中真っ暗なものの、錠前のある中心部は謎ジオラマが輝く! これはこれで極楽浄土かもね。少し戻る形で森上(もりうえ)駅まで走り25km。トレッキングシューズだとこれくらいが限度だろう。

Inaba名鉄尾西線は素晴らしいローカル旅情。電車を一宮で乗り換え、岐阜まで移動する。手段を徒歩に切り替え、新緑まぶしい金華山へ。麓にある伊奈波善光寺にお参りして、これで飯田元善光寺に縁深い所はだいたいコンプしたんじゃないだろうか(長野・甲斐・関は既訪)。また美濃国三宮にあたる伊奈波神社にもお参り。凄く良い所だが、ここで土砂降りの雨になってしまった。軒下で待てどなかなか止まない。

登山は諦めて、福丸という店の薄皮たい焼きを注文。焼き上がりを待っているうちに、ようやく晴れた。しかし一度折れてしまった心を再び奮い立たせるのは難しい・・・なんて事を言ってたら響けユーフォニアムだって次の曲が始まらない訳で。また泣きたければ、さあ歩け。それにしてもこのたい焼き、今川焼並みの激安にしては旨いな。リピート決定。

Kinka岐阜公園から百曲り登山道をガンガンズンズングイグイ上昇していく。硬い堆積岩が斜めに露出している様は悠久の時を感じる。いずれこの山もプレートテクトニクスに沈むだろう。人間の何と刹那なことか。急坂も標高差300m程度だしあっという間にロープウェー山頂駅に到着。もう少し歩けば展望台がある。この景色が見たかった! 濃尾平野を一望するパノラマが素晴らしい。

岐阜城ビルはスルーして、めい想の小径を下山。他にも登山道はいくつかあるので、また来たい。帰りの時刻が迫り、急ぎ岐阜駅へ向かう。御鮨街道を歩いていると空穂屋(うつぼや)という歴史めいた建物があり、焼きドーナツを売っている。食べ歩きに丁度良く、油で揚げていない優しい味が沁みる。これもリピート決定。

柳ヶ瀬アーケードを通りつつJR岐阜へ。でも乗るのは名鉄の方。ちょっと高いが名古屋の名鉄バスセンターに直結だし。あとは高速バスで松本に帰る。登山に始まり登山に終わる、全部思い返すのも大変な夢の二日間だった。

2/21-22 甲斐善光寺もお参りしないと片参り?

Shio五月のウルトラオリエンテーリング・元善光寺-善光寺175kmに備え、まず「100km走るとはどういう事か」を体に思い出させなければならない。という訳で、日曜の朝6時過ぎに松本から甲府に向かってジョギングで出撃。序盤はなるべく脚を使いたくないが、登り坂に加え南風が強い。3時間掛けて旧塩尻峠を越える。今日は暑くなりそうだ。

判る範囲で甲州街道の旧道を使いつつ、すずらんの里駅付近で距離半分。富士見峠を越えると下り基調に加え追い風も強く、気持ちペースは上がる。いやもう足が痛いんだけど。左手にあった太陽は右に移動していき、代わりに九日ほどの月が昇ってくる。適宜食事休憩を入れつつ山梨県に突入。今年初めての、長野県外脱出となる。

Ubaそのまま国道20号を進む。ずっと正面に富士山が見えているけど、ほんの少しずつしか大きくならない。左手には七里岩の断崖が延々7里続く。そのニラの形をした台地の先端が韮崎で、すっかり暗くなってきた。予想していたけど、やはり走力としてはここまで。でも「なるべく歩かない」って決めたから、ゆっくりでも東へ進む。一旦止まるとリスタートがしんどいし、何で好き好んでこんなことをやってんのか。

こうして101.5kmを14時間05分掛けて、甲府のワシントンホテルプラザに到着。四年前のほぼ同旅程より遅いし、現状の何もかも足りない無力さを思い知る。「これを叩き台にパワーアップを」とか言う前にまず長距離に慣れないと、ウルトラオリエンテーリングの完走は絶望的だ。

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Zenko月曜有休。あちこち痛くて良く眠れなかったが、体調は良好だし怪我もない。朝食をがっつり頂いて、甲府市内を散歩する。近くの桔梗屋甲府本館で土産用に鬼滅の刃コラボの桔梗信玄餅を買い、東へ少し離れた甲斐善光寺をお参り。長野より若干小さいが立派な伽藍で、お戒壇廻りもこなす。これでウルトラ完走間違いなし!? さらに古事記や日本書紀にも書かれている酒折宮をお参りし、富士アイス東店でじまんやきとクリームソーダをイートイン。

甲府駅までで歩行10km、良いレストになった。電車で帰ろう。

5/22-24 藪漕ぎしたらスライム沈殿池だった件

3mine金曜、有休をとってチャリで松本から北へ。明科から国道403号ルートを進む。昼食は筑北村「月路」の灰焼きおやき2個。旨さがパワーアップしてる気がするし、生坂勢に遜色なし。これが食える土地に住んでるって幸せなことだ。

麻績村の聖高原に登り着く。いつもは猿ヶ馬場峠を素通りするだけの場所だが、今回時間があるので軽く聖湖を一周してみることに。すると航空機の展示場があって、それに惹かれるように東へ進むと夏山リフトが営業中。観光客激減の折り申し訳ないが、標高差130m程度なら歩いて登る。三峯山展望台からは、横一線の北アルプスや、善光寺平の大絶景。明日登る山を見定め、スキー場を下りる。

Mutsuもう一つ、聖博物館はちゃんと入場して室内展示を見ていく。善光寺街道の資料や五百羅漢、航空機のエンジンも迫力もの。無料の室外展示は戦闘機やSL、戦艦陸奥の主砲!「平和を欲するのなら、戦争を理解せよ」という重い格言も。それにしても何でこんな山奥に、ユニークすぎる博物館。

あとは403号を急行して屋代松代、そして須坂市に到着しサンシャインエイトにチェックイン。古めいたホテルだし、もっと安くて朝食付きのビジホが長野市内ならよりどりみどりなのだが、明日早朝に発ちたいのでここに素泊まりする。ボリュームありまくりな「かねき」のオムライスを夕食とし、ジャスコで買い出しして就寝。

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Gunmaとは言えあまり早起きできず、土曜6時半の出撃となる。里は良い天気。チャリで須坂から高山村へ、さらに牧集落からは激坂登りとなる。周辺の山岳路は去年の台風でずたぼろだが、この県道112号は奇跡的に健在で、昨日の15時に冬季閉鎖が解除されている。標高差1600m余、かなり体力を使い果たして毛無峠に到着。例の群馬県巨大標識で記念撮影。

栄養補給を済ませ、合羽・長ジャージ・トレランシューズ・ゲイター・藪漕ぎ用の軍手・熊鈴・水食糧・地形図・コンパス・GPSログと万全の準備をして10時過ぎに作戦行動開始。不要不急の県境跨ぎを控えよとの政府通達を無視して群馬県に侵入する。まぁ誰も居ないから完全に無問題だろう。と思ったら第1群馬人発見(いや多分長野県民だけど)。息子が小串鉱山に向かったと言う。確かにつづら折りのジロー坂を歩いているのが見える。しまった先を越されたか。こちらは遊歩道を急行し、御地蔵堂には先着する。

Senko御地蔵堂の東側は土石流の跡。これも去年の台風かしら。さて今回最初の宿題は毛無隧道。車道が大きく切れ落ちている所を巻いて来た、さっきの若者とすれ違う。ジロー坂の方は問題なく通れるそうで、有り難い情報だ。うろうろ迷うってようやく藪の向こうに毛無隧道を発見。かつて様々な人間ドラマがあったであろう、長野県側に通じるトンネルだが、今は完全に塞がれている。

小串鉱山の探訪はこれで何度目だろうか。だが東側のエリアはまだなので、次の宿題は選鉱所。ズリ山を下りたり沢を渡ったり、ザ・ブルーハーツの「旅人」さながらに冒険している。斜面に沿った遺構は迫力があり、巨大遺跡の趣。頑張ってよじ登る。またさっきの若者とすれ違う。半袖短パンでよくやるわ。

Slime最後の宿題は東エリア最深部のスライム沈殿池、略してスラ沈。遠くから見たことさえない魅惑の理想郷。DVD「記憶〜雲上のまち小串鉱山〜」でも紹介されており、是非この目で確かめたかったのだ。平坦な道跡を進むとほどなく眼下に現れる。さらに笹薮を漕ぎ、池のほとりに立つ! ちょっとググった限りでは湖畔まで下りた例は見つからず、秘境中の秘境。スライムとは細かい砂の意味だったか、鉱山の廃棄物なのでろくなもんじゃないんだろうけど、しばしその美しさに見とれる。

Kaisenスラ沈を一周して宿題は完了、選鉱場に戻る。もう主要な遺構は行き尽くしたと思うが、変化が気になる所もある。ズリ山を砂走りのように駆け下りて小中学校へ。小串鉱山跡の象徴だった回旋塔は、ネットで伝え聞いた通り崩落している。風雨か、雪の力も相当なものだろう。諸行無常。

もうひとつ、山神社を探すが激しく迷う。ここまで脳内地図だけで行動してるから、今更かばんから地図を取り出すのが面倒なのだ。ぽつぽつ雨が降ってきて気持ち焦るが、どうにか鳥居を発見。ひどい藪を進むと、祠はひっくり返ったまま。5年前もそうだったし、より激しく損傷している。もっとも御神体は御地蔵堂の所に移転しているから大丈夫だ。

Jiro今から西エリアの最深部、職員クラブは無理。5年前に行ったからいいや。右に左に彷徨いながら藪を登り、車道に戻った所で三人組に会う。「この下に何があるんですか?」と驚いた様子。それにしても実質解禁日の今日を待ちわびてた人が私を含め5人いたことになる。あとはゆっくりジロー坂を登り、14時過ぎに毛無峠に帰着すれば、疲労困憊で冒険はここまで。ああ楽しかった。小串鉱山探訪はこれで一段落だが、また来る日もあるだろう。

先程の雨で路面がウエットなので、チャリでの下りは慎重に。長野駅まで走って輪行、駅ビルの明治亭でソースかつ丼を夕食とする。たんぱく質が心身に沁みる。スーパーやホームセンターはどちゃくそ激混みなのに、飲食店はガラガラで可哀想。やはり自粛(ニッコリ)=悪魔なんだな。

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日曜は身体じゅうが筋肉痛。夕方遅くにやっとジョギングに出て、アルプス公園近くの展望所へ。水星を見たかったが、西の空は雲が多くて断念。まだチャンスはあるかしら。

→Facebookアルバム: 毛無峠・小串鉱山2020

2/28-3/1 走って埼玉

InageyaJR特急あずさ「お先にトクだ値スペシャル」の期限が2/28までなので、金曜に有休を取って東京へ下る。八王子で乗り換え国分寺駅で下車しジョギング開始。西武線小平駅までのほんの5kmだが「ウマ娘プリティーダービー」に登場した「いなげや小平回田店」に寄るのが目的。アニメの場面のように人参を買う…訳にはいかず野菜ジュースとパンで代用。

電車で所沢駅に移動する。西武の都であり「翔んで埼玉」の主要地。所沢の街中を訪れるのは始めてで興味津々である。まず、ザ・ブルーハーツのカバー曲をふんだんに使用したアニメ「ローリング☆ガールズ」でラーメン対決のシーンに出てきた「まぼろし軒」で遅い昼食を摂る。セットのミニ牛すじ丼が塩味控えめで、ラーメンに合う。

Tamプロぺ通り、ファルマン交差点を経て航空公園へ。日本における航空発祥の地とのことで、広々とした市民憩いの場だ。このあと川越に行く予定もあったが時間が微妙なので諦め、代わりに記念館をじっくり観て行く。飛行機に詳しくなること請け合い。(ただし翌週より休館との報)

航空公園駅前のYS-11や、映画でブラザートムが誇らしげに語っていた東京航空交通管制部を回り、所沢駅に戻る。今日は良く歩いた。なるべく混雑した列車を避けるため西武新宿駅~JR飯田橋駅間も徒歩で移動しつつ、御茶ノ水で友人と会食。夜遅くに葛飾区の実家到着、アルコール消毒などやや神経を使う。

Edogawa/

土曜はプラネタリウム巡りをしたかったが、どこも閉鎖されてしまった。せいぜいジョギングで三郷方面を走る。翔んで埼玉の舞台「流山橋」を渡ると、江戸川の土手は菜の花が薫る。行き来するランナーが多く、熱くなって思いっきりぶっ放す。21km、気持ち良かった。

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Kameido日曜、テレビで東京マラソンのゴールを見届けてから実家を発ち、東武亀戸線に乗って亀戸天神をお参り。まだ受験シーズンと思うが客は疎ら。更に歩いて錦糸町の「すみだトリフォニーホール」へ。

本来は今日ここで、京都アニメーションの地元を舞台とした作品「響け!ユーフォニアム」の定演演奏会が行われる筈だった。パニックめいて何でもかんでも中止という流れに関せず開催されそうな情勢だったが、4日前の首相要請でとうとう延期が決定された。

うすうす敗色濃厚なのは判っていても大本営発表を信じ続け、最後に玉音放送で泣き崩れる…そんな気分だ。スポーツ・文化イベントばかり槍玉に上がった事は理不尽だし、そこまでやるからには「何の成果も得られませんでした!」じゃ済まされないぞ、と荒らげたくもなる。しかし最近、世の中が神経質な話題ばっかりで気が滅入り、却って抵抗力が下がるという人もいる。自分が特別に得た情報でも無い限り、新型コロナウイルスについての話題はツイートしない事にした。熱く語ったところで、誰だって自分が信じたい事しか信じず、反作用が増幅していくばかり。私としては終戦、まだ千島列島のほうで何かやってらぁ。

ユーフォ定演は延期扱いとはいえ演奏する学生さん「フレッシュマン2016」は卒業されるし、ホールの確保や声優さんたちのスケジュール合わせも困難を極めるだろう。実質中止では…と思うが、この悔しさを晴らすような奇跡を待つ事にする。

Gorin勢い両国まで歩いてから地下鉄で西葛西に移動。ここは翔んで埼玉で千葉扱いを食らっていた街。昼食にインド料理の店へ行ったらバイキング形式で、予定外に食べ過ぎた。その分カロリー消費のため葛西臨海公園へ歩き、園内をぷらぷらする。観覧車は止まっているが、家族連れで案外賑わっている。

勢い舞浜まで歩き、憧れのモノレール「ディズニーリゾートライン」に乗車。鼠園が閉鎖されてるのにしっかり6分間隔での運行、すなわちがらがら。ぐるり一周して、お台場でラブライブグッズを買って、新宿から高速バスで松本に帰る。

3月はボランティア参加に申し込んでいた春ランin信州スカイパークが中止。それとの整合のためか、上位入賞を目指していた朝日村ロゲイニングも中止になってしまった。世間じゃ「うがい手洗い大洗」なんて標語が流行ってるけど、それは当たり前として一番大切なのは抵抗力。体力重点で乗り切ろう。

7/5-7 幕張ウルティラはいいぞ。

Koara金曜、松本から高速バスとモノレールで立川下車。ゆうちょ銀行で所用を済ませシネマシティへ。アニメ映画「ガルパン」最新話、どうせ観るならここの極爆上映が良い。相変わらずネタ満載で最高のエンターテイメント、福田かわいい。

高速バスでアクアラインを通ってみようか…という計画もあったが、せっかくの平日東京だし休日激混みの所を狙いたい。電車で有楽町に移動し、ソニービルの歴代ウォークマン展示をチラ見してから、日本初のツインドームとして昨年末にオープンしたというプラネタリアTOKYOへ。もちろん光学式投影機を備えたドーム2を選び、13時の回は久石譲コラボの「To the Grand Universe」。なかなかの音響で、まぁ都会のストレスフルな生活を送る人々向けのヒーリングものだった。

Miraiまだまだ行ける。ゆりかもめで国際クルーズターミナルに移動し、日本科学未来館のドームシアター14時30分の回「バースデイ」に間に合わせる。中国人で大賑わいの館内、3Dメガネ着用で宇宙の大規模構造等を見せてくれる。解像度に拘らなければ大町市のでも似たようなのを観られるけどね。

半日は潰せそうな科学館だが、また大急ぎで電車に乗り幕張新都心ジャスコへ。以前ここのウルティラと銘打ったスクリーンでplanetarianを観て、あまりの音響の素晴しさに泣いてしまったものだ。その際のチューニングがガルパン用のをアレンジしたものだという。ならばここでガルパンを観ない訳にはいかない。

今日立川で観たのは極爆でもbスタジオという2番目の箱だったので比較するのはフェアではないが、断然こっちのが上。特にジャングルシーンの雨音や牛蛙のリアリティーは誰でも解るレベルで違うし、この作品で重要な女声曲もずっと生きている。椅子が振動する重低音も遜色ないし…幕張新都心ウルティラはもっと評価されて良い。

またあたふたと電車を乗り継ぎ、つくば駅から春日4丁目まで急ぐ。今日は小走りする度に汗が吹き出す、さすが関東という湿度の高さ。それぞれ距離は短いのでジョギング記録には加えないが、夏場のレースに向け、効果的なトレーニングになっているかも。

Ranranランランという食堂が、店舗面積を半分にして老夫婦のみで営業を再開している。平日しかやってないし、もうほとんど来る機会が無い。という訳で本日のラスボスは「BIG丼」しかも大盛。学生時代も大盛は一度しか頼まなかったし、緊張で胃がしゅくしゅくする大チャレンジである。着丼して一応写真を撮ってからすぐに取っ掛かる。昔より量が少ない、なんてことは無いように見える。六種の具のうち特に野菜炒め、豚肉、麻婆豆腐が好き。これがランランの味だぁ、この世で一番美味しい食い物だぁ! そしてもう半分食った頃だろうと思って良く見ると、まだ1/4しか減ってないという絶望感。

終盤「ヤバい」と焦りつつ、ズボンを緩めてラストスパート。15分弱で完食した。やはり私には大盛までが限界で、特盛は不可能。とにかく最高の満足度、これでつくばに思い残す事は何もない…いやまだエキスポセンターのプラネタリウムがあった。またの機会に。

東京の実家に到着するまで、今日はひたすらタイトなスケジュールだった。列車遅延がなかった幸運もあるが、体力ってのはレースのためじゃなくてこういう日のためにあるものだ。

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土曜は午前に三郷公園等をジョギング、午後は病院へ父の見舞い。長野マラソン3年連続サブスリー賞の表彰楯を父に見せる。そのために諦めずに頑張ったんだ。まぁそんなものかという反応だが。

実家のすぐ近くに五年前からタピオカ屋さんがあって、気になったので寄ってみる。駐車場もない小さな店。だか昨今のブームでクルマで来る人がいるなど大変な近所トラブルを抱えてしまったらしく、食べログとかにはアップしないでと言う。「細く長くやっていきたいからさ」。私自身軽い気持ちだったことを反省し、ツイートは控えておこう。確かに上質で旨い。また来るよ。

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Domekat日曜も雨が小康なうちに近所をジョギングしておく。家を出て、傘をさし一時間弱歩くと葛飾区郷土と天文の博物館に着く。プラネタリウムが昨年リニューアルされたが、引き続きオリジナル製作番組が凄い。13時の回は「シンフォニー・オブ・ユニバース第10番」。クラシック曲を組曲仕立てにして、テーマに沿った映像を見せてくれる(ナブッコとか流れると、昔部活の合奏でやった曲だからあああってなる)。今回のテーマは、ここ30年ほどにおける宇宙像の変化について。観測技術の進化で人類が知る宇宙の姿は大きく変わった。第2楽章と第3楽章の間に行う最新の光学式投影機を用いた星空解説も抜かりがない。これほどの感動があるプラネタリウムって他になかなか無い(しかも公営だから激安)。これからの30年でまた宇宙像はどう変化するだろうね。

唯一の心配は番組制作担当の方が異動・退職したらどうなるのかってこと。上手く引き継いで欲しい。上野で少し買い物をして、最後に特急あずさ号で松本へサヨナラ突撃する。あずさ回数券廃止・全席指定制になって初めて利用したが、急な出張等の社会人からはがっつり正規料金を毟りつつ、2週間前までの予約なら安いので先々の予定が立て易い学生には値上げ感はないかも。座席上のランプで隣に人が来るかどうか分かるので、荷物を置いておけるか判断できるのはメリットと感じた。

列車が松本平に入ると雲間から夕日が顔を出す。けれど織姫と彦星は見られそうにない。旧暦七夕に期待しようか。

12/29 ハコダテヤマノボレ1229

E5松本から上野まで夜行バスに乗り、未明の上野公園を散策。人少ないし思い切ってパンダ郵便ポストの下を覗いてみるが、暗くて良く分からないや。アメ横を歩いて御徒町駅から山手線に乗り、東京駅で一旦改札外へ。モバイルSuica特急券で入場という形を取る。新幹線ホームは早朝から帰省ラッシュの賑わい。特にJR東日本側はE2系、E3系、E4系、E5系、E6系、E7系、W7系と多彩な車両が並ぶ(が、翌日の車両故障による大混乱でそれが仇になったようだ)。

北海道への一番列車「はやぶさ1号」は窓側席が取れなかったので見送り、次発47号に乗車。E5系10両編成。欲を言えば内装に遊び心があるH5系に乗りたかったが、時間が合わず断念。「臨時列車のため車内販売はありません」とのアナウンスに、慌ててホーム売店で間食を買っておく。車内は自動販売機すら無いうえE6系を併結せず切り離しによる停車時間も無いので、下手すりゃ脱水症状を起こすぞ。ともかく東京〜大宮間は初乗車なので、まずそこから楽しみ。110km/hというのんびり走行だけど、左手に富士山が見えるのね。

Imabetsuうとうとしている間に車窓は東北の雪景色。大寒波で日本海側や空路は運休や遅延が相次いでいるらしいが、こちらは320km/hでぶっ飛ばしている。イヤホンで聴くBGMは青葉城恋唄や北上夜曲、そしてモーターマン東北新幹線が良く似合う。盛岡を過ぎても満席だった車内は、八戸、八甲田トンネルを抜けた新青森でだいぶ空いてきた。いよいよ運行がJR北海道にバトンタッチされ、北海道新幹線の区間に入る。右手には陸奥湾。事前にDVDで予習していたし親切なアナウンスもあるが、車内からはなかなか現在地の把握が難しい。青函トンネル内は140km/h制限で、新青森までじっと座ってた身には正直だるい。デッキまで歩き回って身体をほぐす。トンネルを抜けると、これぞ北海道の冬景色。思い出したように260km/h運転を再開し、東京から4時間17分かけて新函館北斗駅に到着。この先の工事も始まっているようだが、札幌開通までJR北海道は存続しているだろうか。

5tower別に買った切符で快速函館ライナーに乗り、五稜郭駅で下車。ここから五稜郭を目指して歩き始める。お天気雪で風もあるので、傘じゃなくてニット帽とサングラスを持ってくれば良かった。少し北側に寄り道し、ラッキーピエロ美原店で昼食。観光地を外したので待たずに座れた。チャイニーズバーガーとラキポテうめぇ。さらにアニメイトにも寄るが、お目当てのゾンビアニメ「フランチェスカ」グッズはもう取り扱っていなかった。開発元が潰れちゃったらしく、来るのが遅かった…。フランシュシュグッズを買うには時期尚早で、無駄足だったか。まぁ亀田川沿いの散歩道が良い感じだったから良しとする。やがて独特の角度を持つ、雪で真っ白な堀に着く。裏門橋で城内へ渡り奉行所を経て、初めての五稜郭タワーへ。これぞ夢にまで見た魔法陣。やはり長野県の五稜郭とは格が違う…。

市電に乗り函館駅前をスルーして大町駅で下車。坂を登って船見児童遊園へ。ラブライブ!サンシャイン!!の重要な聖地だが、雪だるまは無かった。つーか北海道の雪はだるまを作りづらいずら。旧函館区公会堂は工事中。観光案内所でロケ地マップを貰い、茶房菊泉(きくいずみ)に入店。まず「ラブライブの方ですか?」と聞かれ、いろいろ説明してくれる。理亞ちゃんの部屋で温かいとうふ白玉ぜんざいを頂きまったり。缶バッチも買っちゃおう。

Oldrouteリトルデーモン必訪の聖ヨハネ教会を見て、函館山ロープウェイ山麓駅へ。一旦ホテルに荷物を置きに行く予定だったけど、もう夕暮れなので登ってしまおう。だが昨日今日とだいぶ食べ過ぎているので、登りだけでも自分の足で行く。4年前の夏に歩いた登山道だし、冬も通行可能であることは検索済み。誰とも行き交わないが適度に踏み跡があり、「天は我々を見放した!」なんて叫ぶことなく山頂駅に到達した。登山道からだとまず「穴場」側に出るのが良い。ダイヤやルビィといった宝石のように美しい夜景である。さすがに風が冷たいので耳あてをしつつメインデッキに行くと、お盆休みの地獄絵図ほどではないが人がわんさかで、待たないと写真も撮れない。

Night下りは無理せずロープウェイ、と思ったら30分待ちとのアナウンス。そんなにじっとしてたら遭難しちまうわ。歩いていたほうが被害が少ない。ハンドライトを頼りに登山道を走って下りる。25分で無事山麓駅まで下山。さらに八幡坂を下りて、金森赤レンガ倉庫などを散策して函館朝市へ。夜でも営業している道下商店で海鮮丼を頂く。今夜の宿代より高価だが、北海道に来たらやっぱこれだな。

函館での歩行距離20kmくらいで、A-GATEホテルのカプセルルームへ。ウェルカムドリンクバーやうまい棒食べ放題など独特のサービスが嬉しい。お風呂に入って寝る。気になるのは明日以降のタイトな乗り継ぎ。

11/3-4 チャリでカチコミ上高地

Taheiばたばたした10月が終わり、さて念願の大弛峠へ行こう…と思ったらもう冬期閉鎖だって。そういえば自転車の前照灯を少し強力にしたので、じゃあ上高地国道を走ろう。という訳で昼前に松本市街を出撃。乗鞍不参加だったので今年初めてのトンネル街道となる。沢渡からははっきりと上り勾配のトンネルが続き、体力精神力をごっそり奪われてから登場するのが「ラスボス」釜トンネルである。歩道を行けるので「旧釜」よりは楽になったが。ラスボス後の小ボスみたいな上高地トンネルを抜け太兵衛平の右カーブを曲がると、どーんと正面にそびえる穂高連峰! この感動は健在である。雪を少しかぶり始めている。

Konashi市街からざっと50km1000mUPほどで上高地バスターミナルに到着。松本に住み始めた頃は毎年のように来ていたのに、もう十年以上ご無沙汰だった。釜トンネルからはマイカー規制、そしてここからは自転車も規制されるが押して歩くことは出来る。「芥川龍之介の河童」の元ネタの元ネタである河童橋を過ぎ、今年最終営業日となる小梨平キャンプ場に到着。岳沢が見える位置にテントを設営し、米をうるかす。すっかり冷えた身体を小梨の湯で温め、ご飯を炊いてレトルトのカレーとハンバーグが夕食。

Swan暗くなってテントを出ると、まだ目が慣れないうちからはっきりと、はくちょう座からカシオペヤ座にかけて天の川が確認できる。地上の梓川と競って流れているかのよう。谷あいのため360°満天とはいかないが、どこまでもどこまでも奥へ続く星々はプラネタリウムの平面とはスケールが違う。すごく遠いのに、本当に重力で引かれあっているのか? 様々な宇宙論が思い出される。自分のへっぽこ視力でもアンドロメダ銀河がぼうっと分かるようになり、プレアデス星団もきらきらと昇ってきた。しかしいかんせん寒いし、少しガスってくる。赤い大きな流れ星を見たところで満足し、テントに戻る。おやすみ。(写真ははくちょう座付近)

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Kasumi出来るだけ重ね着をしたうえでシュラフに入ったが、足の防寒が不十分だった。懐炉があれば良かったかな。夜中に何度も目を覚ましつつ、どうにか朝5時を迎える。気温-2℃の外はまだオリオン座が見える。パワージェルだけ摂っておもむろにウォーキングを開始し、少しずつ空が白むなか下流の田代池へ。焼岳、六百山、霞沢岳が世界中で崇められたどんな絵画より美しい。対して穂高連峰を隠す雲は厚くなってくる。7kmほどで戻り、朝食。

Myojin撤収してもすぐには発たず、今度は上流に向かって左岸道をジョギング開始。明神館より先に進むのは初めてで、シューパロ湖上流域のような未開感がありながら、登山者が多く歩いているので熊の心配は少ない。いつかはもっと先の槍ヶ岳あるいは蝶ヶ岳へ結びたいが、徳沢園までにして引き返す。明神池・穂高神社奥宮はもう外国人でいっぱいだが、それだけ魅力溢れる風情がある。右岸道を河童橋まで下り、14kmでキャンプ場に帰着。

Sakamakiカロリーメイトと売店のカレーパンを食って、名残惜しく上高地を離脱。釜トンネルを過ぎて少し進んだ坂巻温泉に寄り、再び冷えた身体を温める。国道っぱたにありながら秘湯感があり、ずっと憧れていた。沢渡ナショナルパークゲートという謎施設にも寄り道しているうち、雨が強くなって路面がすっかりウエット。より精神力を削られつつ、新島々から波田高速にエスケープすれば一安心。スーパーで日常の買い物をしつつ無事帰宅。今までで一番、上高地を満喫できたように思う。

それにしても今年のキャンプは、イベントのついでを含めて8ツーリング(14泊)と例年の倍以上となっている。ぜんぶゆるキャン△のせいだ。

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