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8/14-15分 Seven days 右往左往

函館の街を名残惜しく写真に収めながら駅で輪行。ちょうど上野発の北斗星が入線してきて人だかりが出来ていた。あれのチケットを取れなかった悔しさはあるが、結果として無理のない良旅になっているかも知れない。自分は始発の特急スーパー白鳥に乗って、本州へ帰る。JR北海道&東日本パスは函館〜青森間において、特急券を別に買えば乗車券として機能する。18きっぷだと木古内〜蟹田間しか特急に乗れないから、その違いを活かしてみたかったんだ。

Aomori青森駅で輪行を解き八甲田丸の周りをぷらぷらして、そろそろスタート。信号停止したところに浅草焼の店があって、つい寄ってく。上田のじまん焼きより小ぶりだが65円は安いわ。2個食って今度こそスタート。長野マラソンのTシャツを着てジョギングしている人を見かけ、ちょっと嬉しくなる。

陸上自衛隊を過ぎて少し登ると、はじめての三内丸山遺跡。物々しい入口の建物だが、入場は無料だ。園内は、確かにあのデカい矢倉?は凄いが、あとはプチ吉野ケ里ってとこ。それよりミュージアムはなかなか良く出来てる。「縄文人もびっくり!」というキャッチに負けてソフト栗夢を食べてみたり。

Art新青森駅前を経て、羽州街道旧道で大釈迦峠(102m)を越えると津軽平野。右手に岩木山が見えてくる。左手には南八甲田と北八甲田の山々。黒石市の「こみせ通り」を通り過ぎると、伊那市・ひたちなか市と並んで「日本三大田舎っぽい市町村名」と思われる田舎館村に入る。往路の列車旅で田んぼアートの駅広告をちょくちょく見掛けていたので、気になってたんだ。まず道の駅併設の第2会場から。200円を払って展望台に登ると、結構な人だかり。昨夜の函館山ほどじゃないけど、またずいぶんミーハーな所に来てしまったようだ。一枚の写真には収まらないほど横いっぱいに、サザエさん一家が色々な品種の稲で描かれている。

次に田舎館村役場の第1会場へ。展望台に5時から登れる整理券を配布している。え?15時の間違いじゃないのか。さすがに2時間も待てず下から見るにとどめたが、何の絵かさっぱり分からなかった。さぁラストランは気をつけて。立ちくらみするくらいに旅の疲れが溜まっている。昨日今日は大した距離を走らず、JR弘前駅でサイクリング終了。

もう自転車はいい。弘前観光も以前やったのでスルー。風呂の支度をして電車に乗り、大鰐温泉へ。新しい入浴施設じゃ旅情が無さそうなので旧温泉街を歩くと、ひどく寂れている。だがそれがいい。最後のひと頑張りで茶臼山に登り降りして展望を楽しんだあとは、共同浴場の零湯大湯でゆっくりする。古いが三階建ての建物は立派。休憩室のソファーに3分と言わず、ずっとうだーってしていたい。でも戻らなきゃ。

Oowani復路は弘南鉄道大鰐線に乗ってみる。良く揺れるローカル電車で中央弘前駅まで乗り、牛丼を食ってJR弘前駅に戻る。東口公園で津軽三味線のやかましい発車メロディーを聴きながら、テント泊。

翌日、朝焼けが見えていたが、撤収を終えたとたんに雨が降ってきた。晴れ男の魔法もここまで。あとはずっとしとしと模様の日本海沿い輪行旅が続く。流れる車窓をぼーっと眺めながら、気の遠くなるような乗車時間、一年分はあるかという考え事をする。休むに似たり。

もっとずっと、ケータイやパソコンから解放された旅を続けたい気持ちもある。七日間のネット断ちで新たに得たものは何もないが、取り戻したものなら色々ある。世の中に背を向けたダメダメな感じが良い。そこには自分の時が流れるのだ。まもなく、仕事の前後に血眼になってニュースサイトや動画チャンネル、ゲームログインをチェックする日々が帰ってくる。時代ゆえの仕方無さはあるが、またこうやってプチ失踪を楽しみたい。

Mutsumap夜遅くに松本駅に降り立つと、雨は一時的に上がっている。その隙にさっさと組み立てて、24時前ギリギリに帰宅できた。おつかれーーー…。

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