5/1-2分 佐渡再来OKさ
夜中は突風でテントごと吹っ飛ばされそうになるし、早朝は雷雨。東屋からさっさと撤収するのがゲリラキャンプの流儀だが、出撃は7時と遅くなった。佐渡ロングライド210kmのスタート地点から、それと同様に北へ向かう。ただし昨日周った二見半島はカットし、中山トンネルを抜けて再び相川へ。鉱石を運搬したという大間港跡にも廃趣味にはたまらない遺構が残り、かつての大繁栄が思い起こされる。千畳敷の歩道には謎の海上橋が架かっていて、RPGのダンジョンみたいに行き止まりに宝箱とかありそうな雰囲気。
海岸美の中心、尖閣湾は遊歩道から見下ろす。晴天なら有料展望台やボートに乗るのも楽しかろうが、合羽を着るか迷う程度の雨が断続的にぱらつく空模様。そういえば今日から五月。五月雨というにはまだ早いか。景色は残念だが強力な追い風には恵まれて、外海府をガンガンズンズングイグイ北上。10km毎の佐渡LR標識を次々クリアしていく。
そして目の前に現れるのが、自転車乗りの語り草となる跳坂、通称「Z坂」である。海岸沿いなのにこんなに登るのかというインパクトはあるが、昨日の白雲台に比べればゆるゆる。ここから北は最果ての雰囲気に包まれる。
大野亀は草原の遊歩道が気持ち良い。賽の河原はまさに最果ての霊場。誰もいないし、おどおどと手を合わせる。二ツ亀は絶景の海水浴場。高千以降ここまで昼食の買い出しポイントがなく、またカロリーメイト昼食だ。弾崎(はじきざき)灯台まで見て、外海府海岸は終了。
内海府は向かい風になるが、午前に比べればだいぶ和らいだので楽。見どころは特に無く、自転車親子を追い抜いて夕方早く両津に帰還した。フェリーターミナルの土産街が開いてるうちに来られて良かった。夕食はスタミナ道場みなとで、新鮮な刺身を頂く。煙草臭いのは田舎の食堂あるあるだから仕方ないのかな。風呂は椎崎温泉にて。先程の親子もいて、やはり一昨日白雲台に登ったんだそうな。どこから来たのかは聞きそびれたが、日本語が流暢な外国人だった。
という訳で3日間のサイクリング終了、自転車を輪行袋に詰める。自分なりに出来るだけ深く佐渡を味わったつもりだが、私はこの旅で強くなれたのだろうか。一周と言うには真野あたりが抜けているし、金北山に登らなかったのも残念。また来たい。ゲリラキャンプして翌朝、佐渡汽船フェリー「ときわ丸」で島と別れる。席は奮発して1等を取っておいた。つい船内を探検してしまうので、着席時間は半分になるが。朝食としてながもうどんを食べておく。
穏やかな海を渡り、新潟港で下船。立派なフェリーターミナルは、80万都市新潟あっての佐渡航路と思わせる。乗車券の都合で亀田駅まで走り、また輪行してJR信越本線。長岡駅で昼食をとり、上越線、飯山線と乗り継ぐ。飯山駅付近を散策してから北陸新幹線に1駅区間だけ乗り、長野で会食。特急で松本に到着し、無事帰宅。
コメント