3/25-26 ロゲ三位一生説
前夜はお風呂に入って暖かくして寝る!・・・はずが、何もできず床寝していた事が判明した朝。しかもチャリがパンクしていて、慌てて修理して国道19号を北へかっ飛ばす。1時間余で生坂村の会場に到着するも、サプリメントやエネルギーゼリーを持ってくるの忘れた。つまり、なんもかんもいい加減な土曜の午前である。
それでも花粉症以外は心身ともに絶好調。7月の日本選手権に向けて重要な前哨戦だし、まず勝ちを狙うつもり。正午に「いくさか村おやきロゲイニング」3時間の競技が始まる。配布された地図と位置説明を頼りに、なるべく多くのコントロール(ポイント)を写真に収めて帰ってくるランニング競技だ。基本的にチームスポーツだがオマケにソロ枠もあって、ぼっち参加出来るのは有難い。
生坂村の地形は大まかに言ってCの字に流れる犀川と、さらに大きなCの字状の外輪山が西側に連なる。その稜線が得点稼ぎの軸になるし、南から時計回りに進むのがセオリーだろう。しかしその南エリアがスカスカだし、他の人と同じ行動をとっては走力に劣る自分が勝てる訳がない。スタート直前に急遽作戦変更、まず東の丘を攻めて北からの反時計回りとする。のっけからショートカット路を探そうとして足が止まったが、大丈夫か?
東側に絶壁をなす京ヶ倉・大城はテレイン(競技エリア)に含まれていない。しかし犀川を左岸に渡り、稜線北部エリアもなかなか鬼畜なアップダウンが続く。高津屋山の頂きにある「天空の土俵」はスルーも考えたが、単純にどんな所か見ておきたかった。ロゲイニングは、旅だ。グリーンパークブリッジで深い谷のダウンアップを回避できるのはおいしい。位置説明の文面もヒントになる。さらに稜線登り、こんなところに草尾山集落なんてあるのかしらと。確かに家は2軒あるが、片方は窓割れてね? この山域はマニア垂涎な廃村の宝庫として一部で有名なのだ。
トレランシューズだと下りをぶっ飛ばせるのが良い。稜線南部エリアに入り、終盤のまとめ方を思案しているうちにちょっと分岐を通り過ぎてしまった。抜いたはずのチームに先行されて恥ずかしいが、こういう細かい所はチームが有利だよな。名前だけ以前から気になっていた登波離橋(とはりばし)を経て、絶景のパラグライダー場からは村を一望。北に戸隠連峰、南に松本平も望むこの辺りは走り抜けるのが勿体無い。今度ゆっくり訪れよう。
ここまでの猛烈なアップダウンが脚に来ているし、腕のしびれがハンガーノックを予感させる。自由の効かなくなった体に日岐城跡の空堀地形が響く。生坂ダム堤頂歩道で犀川右岸に戻り、もがくように急ぐ。余るはずの時間でもう2〜3ヶ所とるつもりだったが、断念してフィニッシュ一直線。制限1分半前、ギリギリ遅刻しなかっただけ御の字だろう。走行28.4km、積算標高差1,170m。去年3位だった塩尻ロゲの時よりかなりパワーアップしている。
日本選手権でチームを組むガクさんが初ロゲ。彼に参加経験をさせて出場条件を満たすのが、実は最大の目的だった。地図読みは未知数ながら長距離走力は抜群で、今回は強敵でもある。無事フィニッシュしていて「1500点は行ったんですけどね」「(マジ…!?)」慌てて自分も集計に入る。どうにか僅差で上回ったが、ナビゲーション能力も不足ないようで頼もしい。もう一回戦ったらこっちが負けるだろう。
それにしても、自分が回ったコントロール数は22。想定していた優勝ラインに届いていない。今持てる知力走力を出し切った満足感と結果への不安が入り混じるなか、サービスの豆菓子、ジュース、灰焼きおやき、漬物、おにぎり、暖かい豚汁を頂く。灰焼きおやきが旨すぎる。やがて表彰式。最後の発表になる男子ソロは他カテとは比べ物にならない強豪揃いで、1位Bさん2位Tさん3位自分4位ガクさん5位Mさんと、予想通りのトップファイブの中で何とか3位以内入賞を確保するのがやっとだった。特に上位2人は百戦錬磨のウルトラトレイルランナーで、私だったら有り得ない南エリアの強引な攻めから入っている。敗因は走力不足と体脂肪率17%のぷよぷよボディってところ。殆ど無駄のないルート取りの美しさでは劣っていないと自負したいところだが…もっともっと修行しないとな。それとも3位4位が力を合わせてトップを伺う、なんてコンビニ業界が目論むように上手く行くかしら。
せっかくだから参加者無料のやまなみ荘ラジウム岩盤浴場に入り、妙に豪華な入賞賞品を背に国道の裏道、そして大口沢経由で松本へ帰る。思い付きで初めて河昌の山賊焼き定食を食べる。お高いが旨い。さらにスーパーでアイスやパンを買って暴食。まるで反省していない…。
---
日曜は遅い時季の雪が降るなかレスト走、にしては長めの27.7km。これで3月目標の350kmに達し、次戦長野マラソンに向けたコンディショニングがし易くなった。しかし賞品が猛烈な勢いで減っていく。
最近のコメント