8/11 一に伊勢志摩二に紀州、三四がなくても山陽路
お盆休み恒例の自転車キャンプツーリング。今年は男鹿半島・岩手山・早池峰山あたりが有力候補だったが、とうほくちほーは天気予報が雨マーク。じゃあ紀伊または瀬戸内あたりってことで、両方の地図を持って西へ18きっぷ輪行の旅を開始した。中央西線の列車内で時刻表を含め三冊と睨めっこし、伊勢志摩に決定。ローカル盲腸線の名松線に乗ったり紀伊半島一番の名所「渡鹿野島」を巡ったりしたら、フェリーで豊橋に渡ってのんほいパークでけものフレンズだ!
ところが名古屋駅で関西本線ホームに移動したら、まさかのポイント故障で運行停止中。…やーめた。東海道本線でさらに西へ向かう。阪和線・紀勢本線を乗り継いで御坊をスタートとし、プラネタリウムに寄りつつ高野山を目指してみよう。
ところが乗り換えの大阪駅は乗降が激しく、輪行袋の扱いがためらわれた。そのまま乗り過ごしてしまう。山陽本線の姫路、相生、岡山で乗り継ぎ、四国に渡って丸亀城や祖谷渓を巡ろう。
ところが乗り換えの岡山駅は乗降が激しく(略)。単に、自分で物事を決めるという大人として当たり前のことが出来ない状態に陥っているのだ。いっそこのまま、どこまでも西へ揺られたい。しかし自炊の時間を確保しないと、持参した米を減らせない。それだけはキチンとしたい。
という訳で瀬戸の日が暮れるころ、広島県の三原駅に降り立ち自転車を組み立てる。やっさ祭りとやらで駅周辺は賑わいすぎ、少し外れにある公園を見つけてテントを設営する。山に囲まれた松本より空が広く、さそり座が大きく見える。行き当たりばったり、極めてアバウトな旅の方向性がようやく決まりそうだ。
最大の目的は「自分の時の流れを取り戻す」ことだから、今回はスマホを自宅に置いて完全にネットを遮断した。そう、この開放感! 私はこれを知る最後の世代なのかも知れないな。
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