4/27-29 ロゲイナーへの道は高くて遠し
サイクリング部同期のOJ、HM、HAと私の四人が茅野駅に集合し、HA車で行動開始。諏訪大社上社本宮にお参りしてから、杖突峠の絶景な茶屋でコーヒーを飲む。晴天なれど雪がぱらつく。伊那市高遠町にある、同じくサイクリング部同期のHS邸に到着し、さらに長谷村の民宿へ移動。こちらで夕食を御馳走になる。何もかもが旨いし女将さんの話も濃い。蟹座の四つ星がはっきり見えるほど空が綺麗。HS邸に戻ってから少し、高遠周辺の地形図を皆で読み、およその作戦を考えておく。
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朝は冷えるが、心配したほどでは無い。高遠湖畔のほりでいパークが「高遠クローバーフォトロゲ」の主会場で、96チーム249名という賑わい。だいたいガチなランナーは5時間クラスだが、我々「チーム重戦車」はレクリエーション目的なので3時間クラス。ただ3年前の霧ヶ峰3位、2年前の草津温泉1位と入賞を続けているので、また上位に入りたいという欲も出てきている。
参加者全員が指定Tシャツを着て走るというルールで、午前10時に一斉スタート。3時間チームの多くが近場のフラッグに向かうが、運営による設置ミスでどう探しても見つからない。コントロール位置説明にある写真と同じ構図ならOKだと思われるので、さっさと済ませて離脱。私は基本、撮影係として素早く構図を決めレリーズする役割。戦略はOJを中心とした仲間に任せるが、今回意識的に強気を鼓舞する。
何となく南回りという戦略で多少は山道を攻めつつ、美和ダムではレアダムカードゲットだぜ。重戦車というチーム名通りスピードが遅く他チームにばんばん抜かれるほどだが、昔のサイクリング部は地形図読みが強制だったので、四人とも地図読みは強い。まず道は間違えようがなく、極めてスマートなルート取りができる。
北上して高遠の街中エリアを周る中盤。高台の展望ポイントからの眺望は素晴らしく、桜の季節に絶対再訪したい。だがこの登り下りは脚へのダメージも大きかった。ぴょんぴょん石は心がぴょんぴょんするが三峰川が増水していて、シューズが水浸しになってしまった。天頂を見上げると幻日環という珍しい気象現象。また環水平アークも見られた。
そろそろフィニッシュに向かいながらまとめる終盤戦。水路橋にある高得点コントロールは、説明をよく読むと橋の下から撮影しなければならない。だいぶ遠回りかつ高低差もあり、みな弱気となった。ロゲイニングはあまりナアナアではつまらない、ケンカしてこそだと思うので私は相変わらず強気な主張をするが、結局は諦める。
先週フルマラソンを経験したばかりの私でさえ、高低差とストップアンドゴーの繰り返しで脚がぱんぱんになってきている。普段ジョギングもままならない忙しさの皆はもっとキツいのだ。相当ペースダウンするも、制限時間を2分余してフィニッシュ。結果的にパーフェクトクロージングとなった。走行距離20.4km、積算標高差550m。得点計算を提出して、豚汁を頂きつつ表彰式を待つ。
やはり本気チームは5時間クラスに行っちゃってるので、3時間男子でまたも優勝。インタビューはHMが答えてくれた。賞品を山分けだー! しかも3時間クラス全カテゴリで最高得点とのことで、登壇して戦略説明をする運びとなった。俺がか? あとでブログに書くとかならともかく、急に人前で説明できるかいな。あわわわわ、たどたどしく何とか終わらせた感じ。他チームの説明を聞いていると上手だが、やはりタラレバがつきまとう。それがロゲイニング。
ちなみに3時間クラスで同点チームは存在せず、つまり全チームで戦略が異なるという奇跡のようなプランニングとなっていた。さくらの湯でアルカリの強い温泉に入り軽食を摂ってから会場に戻ると、5時間クラスの表彰式が始まる。こちらは同点チームが多くなってしまい、その場合タイム差で順位が決定されるのだけど、プランナーさんは悔やんでいた。お楽しみ抽選会(じゃんけん大会)でもちょっとした賞品を貰い、大会は終了。また街へ繰り出して食堂で夕食とする。夕闇の高遠城址公園へ散歩に向かうと西の空に太陽柱が立つ。HS邸に戻り、もう一泊させて頂く。
夜はもう祝勝会状態で、HS一家を巻き込んで上機嫌に盛り上がっていたようだ。私は極端に下戸ですぐ潰れてしまうが。
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静かな朝を迎え、宿酔い覚ましにこっそりと、高遠湖をジョギングで一周しておく。何も予定を決めていなかったが、家主の勧めで鹿嶺高原ドライブへ。自転車だったら心折れそうな坂を山頂まで登ると人気のキャンプ場があり、少し歩いて展望台。東駒ヶ岳(甲斐駒)と仙丈ヶ岳が間近にドーン! ここも晴れた日に絶対再訪したい。
「いつも中村がブログに書いているピラータとはどういう所なのか」と言われ、その流れで松本へ移動。必ず一人で行く店だったから、初めて友人を連れて行って驚かれたかも知れない。ここで昼食を頂き、松本駅で解散。無味な日常が帰ってくるが、連綿と繋いできたものがあるんじゃないかな。
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