3/26-27 伊那谷のバラード
金曜の朝、松本から南へジョギングスタート。中央分水嶺である善知鳥峠を越えれば、あとは下り基調だ。シューズはニンジャめいたハンゾーU、ウルトラ向けを謳うクッションモデル。膝の負担を感じるのが早い気がするが、そのうち気にならなくなる。
伊北インター付近から西へ少し登り、いくつかの円筒分水を見る。まだ水を通す時期ではないようで枯れている。走行ルートはジョグで通ったことがないという理由で伊那西部広域農道を選択したが、歩道が少なくてやや心苦しい。
過去に二度ほど飯田を目指してジョギングし、途中の駒ヶ根で力尽きていた。今回はまだまだ行けるぞと、国道153号の旧道にルートチェンジして進む。ハイウェイみたいな造りのバイパス程ではないだろうが、歩道もあって快適かな。田切駅に寄ると「アニメ聖地巡礼発祥の地」碑がある。諸事情で?作品名は書かれてないが、暗号で分かるようになっている。「究極超人あ~る」まだ観てないや。
国道がバイパスと合流して、中川村坂戸峡からはまた歩道が未整備気味となる。単に飯田へ向かう目的なら、天竜川の東に渡った方が良いかも知れない。「これ旧街道かな?」と思って細い道を進んだら妙なところに迷い込むし。少々距離が延びるぶんには問題ない。途中の食事はコンビニ2回、持参のカロメ1回。
暗くなって元善光寺に到着。もう誰も居ないし、ちゃんとしたお参りはまた明日。もう少し進んで、飯田市街地の満津田食堂で時計を止める。三段目スモトリ「満津田」の写真がドーンと飾られている、地元民で賑わうボリュミーな店だ。時節柄時短営業の折、間に合って良かった。102km走った後だと相当胃が弱っていて、上トンカツ定食を完食できるか焦ったが、美味しいので何とかなった。
走行時間は小休止を入れて12時間34分。終盤にペースを落とさないことが目標だったが、やはり身体じゅうが言う事を聞かなくなって少し緩んでしまう。先月の甲府行き101kmに比べれば、少しだけ余裕あるかな。
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土曜、ホテルオオハシ飯田で迎えた朝。楽天予約可能かつ長野県民割が効くのがここだった。このクラスのビジホにしてはえらい豪勢なバイキングでびっくり。この私が全種類取り尽くせなかったほど。今日も良い天気で、せっかくだから少しジョギングしていく。まーず心肺にエンジンが掛からないのでゆっくり南へ登る。飯田山本ICから東へ。
この辺鄙な山奥に伊那谷道中というテーマパークがあった。テレビCMが頻繁に放送されていたので、長野県民なら誰でも知っているだろう。ケフィア騒動のあおりで潰れてしまい、その後どうなったのか気になるところ。駐車場入口から立入禁止で、無理せず遠くからゲートを眺めるにとどめる。建物はあらかた残っているようだ。
こんなダークツーリズムが動機だったが、峠を越えてからの三穂地区は南アルプスをも望む見晴らしが良く、思わぬ旅のハイライトになる。所々に山桜が咲き、まるで桃源郷のよう。実際の生活は大変だろうけど。天竜峡駅までで20kmのジョギングを終了し、吊り橋への遊歩道をぐるっと散策する。次の機会があれば高速道路橋を利用した「そらさんぽ天龍峡」まで足を伸ばしたい。18きっぷで飯田線に乗り帰途につく。
もう脚も心肺も終わっているが、下山村駅で途中下車。飯田線がΩカーブを描く所をランニングでショートカットし、同じ列車に追い付くというエクストリームスポーツ「下山ダッシュ」を敢行する(これも究極超人あ~るを元ネタの一つとする)。キツい登り坂だし信号待ちもあるし、列車は回復運転て急いでいる。伊那上郷駅が見えてきた所で踏切が鳴り出し焦ったが2km走行13分半、ぎりぎり間に合った。
次の元善光寺駅で再度途中下車。元善光寺の戒壇巡り(無料)をやって、寺務所で足腰健康守を授かる。これでウルトラオリエンテーリングは大丈夫だ。隣りの麻績神社にもお参りし、舞台桜と石塚桜を見ていく。趣の異なる二本の巨大なシダレザクラ、見事・凄いという言葉が似合う。昨日ライトアップされているのを遠目にしたけど、これだったんだ。
危うく次の電車に乗り遅れるところだった。辰野からわざわざ小野を経由するなど、昨日のルートを振り返りつつ帰宅。
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日曜、身体に故障がないか確かめる目的で自転車に乗り、御射春宮ルートで美鈴湖ピラータへ。長い登りではないが、つい心肺を追い込むスイッチが入る。今の自分にはこれが必要だったんだ。店で頂いた碧志摩メグおみくじによれば今年は大吉。偶然を大切に。
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