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5/11-12 春は名のみの南風の強さや

Mapblog穂高駅前のホテルで迎えた土曜の朝。コンビニおにぎりを朝食として、神社前の安曇野市役所穂高支所に向かう。雨天に悩まされがちだった去年と打って変わって抜けるような青空のもと、信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stageのスタッフがぼちぼち集まっている。エントリー数は70名を超え、来年には定員オーバーするのでは?と皮算用したくもなるが、まずは今日を無事乗り切ることだ。

やがて参加者も集まってきて、乗鞍連盟のKさんや松ぽたのGさんらとも挨拶。競技の得点は安曇野に散りばめたコントロール(特徴物)の写真撮影が基本だが、NaviTabiアプリによるGPS自動判定方式も選択できる。それ前提のプランニングになっているし、実際過半数の参加者が利用している。

Start私が作成した地図は今回思いっきり南寄りのフィールドとした。その代わりヒルクライムと言えるような山はなく、上位陣の得点率は上がるだろうとは思った。まず事故が起こらないことが第一、また地域の生活・物流に迷惑を掛けないようにしたい。人前で話すのは大の苦手ながら、時間の限られた競技説明の機会になるべくの補足をする。午前10時の一斉スタートを見送れば、人事は尽くした。天命を待つのみ。

さて今回は公式カメラマンHさんがいらっしゃるので、暇な自分は小径自転車カラクルSでふらふらとフィールド外へ。ファーマーズガーデンあかしなで首尾よく月路の灰焼きおやきを入手し、長峰山にヒルクライムして山頂で食べる。旨いなぁ。絶景も楽しみつつ、光城山を経て下山する。ただ無駄にふらふらしているのではない。NaviTabiにスポット登録を随時行っているのだ。

Nagamineフィールドに戻り、コントロールの一つMt.Desert Islandのアイスを競技者たちとだべりながら頂く。もう制限の5時間になるころ。会場に戻ると、間もなくOさんがパーフェクトを達成してフィニッシュしてきた。えええ!ロゲイニングの楽しさはコントロールの取捨選択にあるので、プランナーとしては悔しいと言うより申し訳ない。勿論すごいガッツは称賛するしかない。…やっぱりヒルクライムもコースに組み込むべきだったか?

NaviTabi利用者の途中経過はドラゴンレーダーめいた画面で観戦できる。途中までトップを競り合っていたIさんはメカトラ、Uさんは落車によって伸びを欠いたようだ。ロードバイクばかりが有利にならないようコースに若干のダートを入れているのだが、無理に突っ込むと怪我や機材損傷に至りかねない。地図に明記すべきだったと反省している。

Pod誰かしらのルートを辿ってみても、様々なドラマが思い描かれる。表彰対象とならないエンジョイクラスの方々にも、意外にたくさん回って頂いてた。ともかく救急車沙汰などの緊急事態はなく閉会できたのが何よりだ。太陽フレアによるGPS誤差拡大がニュースになっていたけど、それもあんまり影響は無かった。

秋のステージは他のスタッフがプランナーをやるので、私は競技者として参加できると良い。強い南風に苦心しつつ松本まで自転車を漕ぎ、小松のパンを食べて浅間温泉に宿泊。

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Takeshi日曜、伊東園ホテルの朝食バイキングをドカ食い。荷物を一部預けて、ツールド美ヶ原の試走に出る。天候は曇り気味。すっかりご無沙汰の元ホームコースだが、今の貧脚っぷりと折り畳み自転車では人車一体となるゾーンになかなか入らない。楽しいっちゃ楽しいけど、2時間をだいぶオーバーしてフィニッシュした。途中でEさんやTさんとすれ違う。どうせ後で集合する。

という訳で美鈴湖畔のカフェピラータに戻り食事とコーヒー、あとはだべる。今でも自分にとって替えの利かない溜まり場、と言ったら悪いだろうか。自転車だけでなくクラシックギター趣味の拠点でもあり、九月にはコンクールを開催するのだとか。こりゃ練習しなくちゃなぁ。

列車の時刻が迫り下山。ホテルの荷物を回収して、あずさで東京に下る。足首痛が治るまでジョギングは無期限休止中。サイクルロゲイニングのまとめが終わったら、当面は自転車とギターを頑張りたい。

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→Facebookアルバム: 信州サイクルロゲイニング2024_安曇野Stage(地図やコントロール詳細ほか)

5/3-5 終末ランドナーどこへいく?

Kan8先日「終末トレインどこへいく?」の聖地巡礼として、自宅から埼玉県飯能市の吾野駅までサイクリングした。じゃあ五月の連休はそこからでいいよね。という軽い思い付きで西武鉄道を乗り継ぎ、吾野駅で輪行を解く。駅前の売店で山菜うどんを頂いたらスタート、どこへいく?

秩父へ向かうなら基本は正丸峠なのだが、崖崩れとの情報がある。それなら奥武蔵グリーンラインに行ってみよう。ややキツいアプローチで顔振(かあぶり)峠まで登れば、緩やかなアップダウンのスカイラインとなる。関八州見晴台に寄ると、眼下には西武ドームなどなど。標高850mの大野峠から丸山林道を西へ下りれば国道299号に合流。ひどい渋滞…、だからGWに観光地へクルマを出すなと。

Ongakuごった返す秩父市街をさっさと抜けて、音楽寺にお参り。手を合わせて「上手くなりたい上手くなりたい!」…ミューズパークの尾根道を縦走してみるも、ラブライブ要素は無い。小鹿野の町並みを抜けて、旧両神村の両神温泉で入浴する。ここら辺で頼みの綱であるハマーズキャンプ場は豪雨災害で休業中とのこと。それなら人目につかない場所でゲリラキャンプするのも仕方ないね。

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二日目、早朝のうちに秩父市吉田地区へ移動する。椋(むく)神社の「龍勢」という祭りが有名で、農民ロケットが次々と宇宙に向けて発射されるさまは一生に一度は見てみたい。超平和バスターズによる奉納もあったようだ。さあ僕も宇宙に向かって懐かしの龍勢ヒルクライム、石間(いさま)峠フィニッシュを目指すぞ。

Jomine・・・ちょっと記憶違いで、レースコースではなく大会の下山路を登っていたようだ。つまり余計に急坂だが、クルマが滅多に通らないので呼吸を深くできる。石間峠から少し歩けば、一等三角点を擁する城峯山1,038mに到達。がっちりした展望台が健在で、武甲山〜雲取山〜甲武信ヶ岳〜御荷鉾山といったパノラマが凄い。特に両神山の威容が間近で、あまりの絶景に30分ばかり長居した。それでもまだ午前9時だ。

北に林道を抜けるとそこは群馬県だから、心して行け。神流町に入ると鯉のぼり祭り目当てなのか、また大渋滞。だからGWに観光地へクルマを出すなとあれほど。道の駅万葉の里の食堂はピーク前で、ますの天ぷら重とそばのセットを頂く。ここも駐車場待ちの大渋滞が始まっている。上野村に入り、道の駅上野では名物の十石みそソフトクリーム…まぁこんなものか。トンネル群を避けて旧道を進んでいると、つい寄ってしまうのが慰霊の園。あの事故が無かったら、今の世の中は違うものになっていた、だろうね。

10kokuそうこうしているうちに旧黒澤家住宅を見学する時間がなくなったのは心残り。5月らしからぬ暑さのもとさらに西へ、いよいよ十石峠アタック開始。国道299号の標識こそあれど、離合困難な隘路が続くまさに酷道。通行できるだけ有り難い事なのに、ゴールはまだかまだかと苦しむ。終盤はやや楽になるけど、標高1,351mの峠に到達した時はガッツポーズしてしまった。立派な展望台からの眺望は今ひとつ。ハンガーノックになる前に長野県佐久穂の街へ下ろう。

Stardome臼田町(現佐久市)に入り、夜は「うすだスタードーム」という天文台へ。予約不要で60cm反射望遠鏡などで天体を観察できる。まずりょうけん座球状星団M3…なんというシャープな分解能! たまたま手前を人工衛星が通り掛かったので、静止画を見せられている訳ではなさそうだ。野外に出て天然プラネタリウムの下、坪根先生の解説を楽しみながら20cm鏡でかに座散開星団M67(プレセペとは別)。また60cm鏡に戻っておとめ座ソンブレロ銀河M104、おおおおお! 質問したい事も山ほどあるけど、GW中の大盛況とあってそれはまたの機会に。

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Misasa三日目、美笹湖から懐かしのヒルクライム佐久のコースを登る。標高1,600mから先は冬季閉鎖中だが、ここまでで良い。大会の頃はまだ無かった、JAXA美笹深宇宙探査用地上局の最新鋭54mパラボラアンテナがどーーーんとそびえている。昨日から遠くに見上げていた謎施設がこれだ。近くの丘からは美ヶ原〜北アルプス〜北信五岳〜浅間連山の大パノラマで、純白の巨大アンテナと合わせ完全勝利な絶景が広がる。

ここからが最難関。この旅の本丸であるJAXA臼田宇宙空間観測所へ直線距離は1kmあまりなのだが、尾根を越えるため通常は一旦標高差700m下ってからの登り直し。あるいは400m下って短絡ダートがある。だがここにもう一つ、Googleストビューにないダートの短絡路がある。果たして通行可能なのか、恐る恐るダウンヒル開始。大小の砂利で非常にコントロールが難しく、ランドナーでは厳しいか。つーか自分の腕力の無さに絶望して、小刻みに休憩を入れつつへっぴり腰で、ようやく舗装路に合流できた。

Usudaあとはもうひと登りすれば、臼田宇宙空間観測所64mパラボラアンテナに到達! 間もなく見学の開場時間となり、展示を見たり記念撮影をしたり。耐用年数を超えて運用しているというが、最近でも小型月着陸実証機SLIMとの通信など大ニュースになっている。私もすっかり宇宙に到達した気分だ。

市街地に戻って稲荷山公園コスモタワーでぼうっと景色を眺める。私が満足するまで出られない部屋終わらない旅と言うならとっくに満足しているし、佐久平から新幹線で帰ろうか。・・・けどもう一つ田口峠を越える予定だったし、そこは完遂しよう。ぼさっとし過ぎて近くの名所に寄る余裕はなくなったが、持ち直した脚力をぶん回して東へ急行する。

Masakaあっけなく田口峠トンネル1,110mに到達。中央分水嶺なのにここは県境ではなく、コークスクリューめいた狭い急坂を降りていくと養蚕農家の集落があり(馬坂地区は住民2人だとか)、それから群馬県になる。南牧(なんもく)村は高齢化率日本一の称号を恣にしているからどんだけ寂れているんだ、と思ったが人の気配はそこそこあるよ。GW中で里帰りしている人が多いせいかも知れないが。

道の駅オアシスなんもくでコンニャク製品を買い、下仁田駅で輪行。上信電鉄は28年ぶりに乗るけど、ガタンゴトンガタンゴトン♪本当に良く揺れる。今回のGW旅も(緊急連絡用にスマホは携帯するが)原則として通信は封止した。いわゆるデジタルデトックスってやつだが、そんな横文字が馬鹿にならない。情報を処理するのではない、考える人間としての自分を取り戻したようなこのスッキリ感、誰かに伝わるだろうか。

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